士師記をヘブライ語原典から逐語訳してみました
士師記はユダヤ教聖典ネヴィイム(預言者たち)のうち前期預言書の一つであり内容は歴史書です
士師記はカナンとイスラエルの民の状況(1-2章)士師物語(3-16章)ダン族(17-18章)ベニヤミン族(19-21章)から成っています
士師記1章から21章まで章別に幾つかの話(内容)に分け逐語訳を進めました
章別リンク先をクリックすると各章の先頭が、話(内容)別リンク先をクリックすると各節の先頭が開きます
士師記 章別リンク先 節数 逐語訳数 話(内容)別リンク先 נביאים ネヴィイム שפטים ショフティーム
士師記 1章 36節 529語 1;1-2 ヨシュアの死後イスラエルの息子たちが主に「カナン人と戦う為に誰が最初に上って行くべきか」尋ねると「ユダが上れ」
1;3-7 ユダは兄弟シメオンと共に上って行きカナン人とペリジ人を撃ち王を捕え両手両足の親指を切り取りました
1;8-11 ユダはエルサレムと戦い占領し剣で撃ち火を放ちましたその後ヘブロンとデビルの住民に向かって行きました
1;12-15 デビレ(キルヤト・セフェル)を占領した者に娘を妻として与えたカレブは娘アクサの要求でネゲブの地と泉を与えました
1;16-21 ユダは兄弟シメオンと共にツェファトとガザとアシュケロンとエクロンを占領したが谷の住民を追い出せませんでした
1;22-26 ヨセフの一族はベテルに上って行き町の者から入口を探り出し町を剣で撃ちました
1;27-28 マナセはベト・シェアンとタナクとドルとイブレアムとメギドのカナン人を追い出せませんでした
1;29-29 エフライムはゲゼルのカナン人を追い出せませんでした
1;30-30 ゼブルンはキトロンとナハラルのカナン人を追い出せませんでした
1;31-32 アシェルはアコとシドンとアハラブとラクジブとヘルパとアフィクとレホブのカナン人を追い出せませんでした
1;33-33 ナフタリはベト・シェメシュとベト・アナトのカナン人を追い出せませんでした
1;34-36 ダンの息子たちはアモリ人に追いやられアモリ人はヘレスとアヤロンとシャアルビムに住み続けました
2章 23節 363語 2;1-3 ボキムに上って来た主の天使の言葉「私は彼等を追い出さない彼等の神々はあなたたちの罠になります」
2;4-5 言葉を聞いたイスラエルの民は声を上げて泣きその場所(ボキム=泣く=)で主に生贄を捧げました
2;6-7 ヨシュアの在世中と主の大いなる業を見た長老たちの在世中に民は主に仕えました
2;8-13 ヨシュアが死にその世代が父祖たちの許に集められると主を知らない世代が悪を実行し主を捨てバアルに仕えました
2;14-15 主はイスラエルに怒りを燃やし彼等を略奪者の手に渡し敵の手に売りました
2;16-18 主は士師たちを立て彼等を略奪者の手から救い出したが彼等は士師たちに聞き従わず他の神々に平伏しました
2;19-23 士師が死ぬと彼等は父祖たちより一層悪くなったので主は怒り「残った諸国民を誰も彼等の前から追い出さない」
3章 31節 481語 3;1-4 主がイスラエルを試みる為に残した諸国民はペリシテ人(五人の領主)とカナン人とシドン人とヒビ人です
3;5-6 イスラエルの息子たちは諸国民の間に住み彼等の娘を娶り彼等に娘を嫁がせ彼等の神々に仕えました
3;7-8 怒った主はイスラエルをアラム王クシャン・リシュアタイムの手に売り八年間彼に仕えさせました
3;9-11 イスラエルの息子たちの叫びを聞いた主はオトニエルを立てて救いました彼はイスラエルを裁き四十年平穏でした
3;12-14 主の目に悪いことを実行するイスラエルを主はモアブ王エグロンに撃たせ十八年間彼に仕えさせました
3;15-23 イスラエルの息子たちの叫びを聞いた主はエフドを立てました彼はエグロンに貢ぎ物を持参し密かに刺し殺しました
3;24-30 エフドを先頭にイスラエルの息子たちはモアブ人の勇士たちを撃ち征服しましたその地は八十年平穏でした
3;31-31 エフドの後シャムガルが牛の突き棒でペリシテ人六百人を撃ちイスラエルを救いました
4章 24節 422語 4;1-3 主の目に悪いことを実行するイスラエルを主はカナンの王ヤビンに売りました二十年圧迫され彼等は主に叫びました
4;4-5 その頃女預言者デボラがイスラエルを裁いていました
4;6-7 デボラはバラクを招き主の命令を言いました「進軍しなさい私はヤビンの軍司令官シセラをあなたに与えます」
4;8-10 バラクはデボラに同行を求めデボラは立ち上がってバラクと共にケデシュに行きました
4;11-11 カイン人ヘベルはケデシュの側に天幕を張っていました
4;12-16 主がシセラの全戦車と全陣営をバラクの前で混乱させたのでシセラは徒歩で逃げシセラの全陣営は倒れました
4;17-22 シセラはヘベルの妻ヤエルの天幕に逃げました彼女は彼を敷物で覆い彼のこめかみに杭を打ち込み殺しました
4;23-24 神はその日イスラエルの息子たちの前でカナンの王ヤビンを征服しました
5章 31節 364語 5;1-1 その日デボラとバラクはこう歌いました
5;2-3 イスラエルの神である主ヤㇵウェㇵを私は褒め歌います
5;4-5 主よあなたがセイルから出て行く時エドムの野から進む時地は揺れ天と雲は水を滴らせました
5;6-8 イスラエルの母なる私デボラが立ち上がるまでイスラエルの道を行く者と村人が絶えました
5;9-11 私の心はイスラエルを統治する者たち民に身を捧げる者たちと共に在ります主を讃美しなさい
5;12-12  デボラよ奮い立ちなさいバラクよ立ち上がりなさい
5;13-15 エフライムとベニヤミンとマキルとゼブルンとイサカルはデボラと共に
5;16-18 ルベンとダンとアシェルは留まりましたゼブルンとナフタリは命を危険に曝しました
5;19-22 カナンの王たちは戦い天から星々が戦いに加わりシセラと戦いました
5;23-23 主を助けに来なかったメロズを呪いなさい
5;24-27 シセラのこめかみを突き刺したヤエルは祝福されます
5;28-30 シセラの母は叫びました「なぜ彼の戦車は遅れているのか」
5;31-31 「主よあなたの敵が滅びるようにして下さい」その地は四十年平穏でした
6章 40節 679語 6;1-6 主の目に悪いことを実行するイスラエルを主はミディアン人の手に七年与えました彼等は蝗のように来て奪いました
6;7-10 イスラエルの息子たちが主に叫ぶと主は預言者を遣わし「あなたたちは私の声に聞き従わなかった」
6;11-14 主の天使がギデオンに現れ「勇士よ行ってあなたの力でミディアン人の手からイスラエルを救いなさい」
6;15-18 ギデオンは「私はマナセの最小の氏族(アビエゼル)の家の中で最年少の者です」主は「私はあなたと共に居ます」
6;19-24 天使の杖がギデオンの捧げたパンと肉に触れるとそれを燃え尽くしましたギデオンはそこに主の祭壇を築きました
6;25-27 主はギデオンに「あなたの父のバアルの祭壇を打ち壊しアシュラ像を切り倒しなさい」夜に彼は実行しました
6;28-32 彼の父は「バアルが神なら祭壇を壊されたのだから自分の為に争います」ギデオンはエル(争う)バアルと呼ばれました
6;33-35 ミディアン人は陣を敷きギデオンは主の霊に覆われアビエゼルとマナセとアシェルとゼブルンとナフタリを召集しました
6;36-40 ギデオンは神に徴を求めました脱穀場に羊毛を置き羊毛だけに露を降ろす徴と地面にだけ露を降ろす二つの徴を
7章 25節 504語 7;1-3 主はギデオンに「あなたと共に居る民は多いので恐れる者は立ち去るように民に告げなさい」一万人が残りました
7;4-8 主はまだ多いと言って水辺に行って民に水を飲ませ手で飲んだ者三百人を残し食糧と角笛を与え他の者を帰しました
7;9-15 主の言葉に従ってギデオンは若者と共に敵の陣営を偵察し神がミディアン人を彼に渡したという男の夢の話を聞きました
7;16-18 ギデオンは三百人を三隊に分け全員に角笛と松明を持たせました
7;19-22 三隊が敵陣の周りで角笛を吹き「主の為ギデオンの為に剣」と叫ぶと敵陣は同士討ちを起こし敗走しました
7;23-25 イスラエルのナフタリとアシェルとマナセがミディアン人を追撃しエフライムがヨルダンを占領し敵司令官二人を殺しました
8章 35節 527語 8;1-3 戦いに召集されなかったことで怒るエフライムにギデオンは「アビエゼルの収穫より取り残しを収穫したエフライムが勝る」
8;4-9 ギデオンはヨルダン川を渡りミディアンの二王を追撃した時スコトとペヌエルの人々にパンを求めたが嘲られ拒まれました
8;10-12 ギデオンはミディアンの残った陣営を打ち破り逃げた二人の王を捕えました
8;13-17 戦いから戻ったギデオンはスコトの長老たちを捕え棘と茨で思い知らせペヌエルの塔を打ち壊し男たちを殺しました
8;18-21 ギデオンはミディアンの二人の王を尋問し彼等が彼の兄弟たちを殺したことを知り自ら彼等を殺しました
8;22-23 イスラエル人はギデオンに「私たちを支配して下さい」ギデオン「あなたたちを私は支配しない主が支配します」
8;24-27 ギデオンは人々の略奪品の中から耳輪や飾りや衣を求めそれでエフォドを作り彼の町オフラに置きました
8;28-28 ミディアンはイスラエルの息子たちの前に征服されギデオンの生前四十年間その地は平穏でした
8;29-35 ギデオンは白髪になって死にオフラの父の墓に葬られました彼の死後イスラエルの息子たちはバアルを慕い姦淫しました
9章 57節 875語 9;1-6 エルバアルの息子アビメレクは母方の一族が居るシケムの援助を受け兄弟七十人(ヨタム以外)を殺しシケムで王になりました
9;7-8 ヨタムはゲリジム山の頂に立って叫びました「シケムの男たちよ聞きなさい」
9;9-14 「オリーブの木と無花果の木と葡萄の木が木々から王になることを求められたが自らの重要な役割の故に断りました」
9;15-15 茨の木が応じて「私の陰に避難場所を求めなさいそうしないなら茨から火が出てレバノンの杉を焼き尽くします」
9;16-20 「あなたたちは私の父の家に対して立ち上がり七十人の息子たちを殺し女奴隷の息子アビメレクを王にしました」
9;21-21 ヨタムは逃げ去りアビメレクから離れて住みました
9;22-25 アビメレクは三年イスラエルに君臨しましたシケムの男たちはアビメレクを裏切りました
9;26-29 シケムに来たガアルはアビメレクを罵倒しました「アビメレクは何者か何故彼に仕えなければならないのか」
9;30-33 町の長官ゼブルはガアルの言葉を聞いて怒りアビメレクに使者を送り町を急襲するように要請しました
9;34-41 アビメレクは夜に立って待ち伏せし朝に攻めましたガアルはゼブルに出て戦えと言われ出撃しアビメレクと戦い逃げました
9;42-49 アビメレクは町から出て来る者を撃ち町を占領し中に居た民を殺し町を破壊し塩を撒き神殿の地下室を民と共に焼きました
9;50-53 アビメレクはテベツを占領し町の人々が逃げ込んだ塔を焼こうと入口に近づいた時女の投げた石臼に頭を砕かれました
9;54-57 アビメレクは「女が殺した」と言われない為に若者に剣で刺すように命じ死にました神の報いとヨタムの呪いが下りました
10章 18節 260語 10;1-2 イサカル人トラがイスラエルを救う為に立ち上がりシャミルに住み二十三年イスラエルを裁き死んでシャミルに葬られました
10;3-5 ギレアド人ヤイルが立ち上がり二十二年イスラエルを裁き三十人の息子と三十の町を持ち死んでカモンに葬られました
10;6-7 イスラエルの息子たちは主を捨て他の国々の神々に仕えました主は怒り彼等をペリシテ人とアンモン人に売り渡しました
1;8-14 イスラエルは押し潰され非常に苦しみ主に叫んだが主は「私は救いませんあなたたちが選んだ神々に行って叫びなさい」
10;15-16 イスラエルの息子たちは「私たちは罪を犯しました今日救って下さい」と言って異国の神々を取り除き主に仕えました
10;17-18 ギレアドに野営したアンモンに対しイスラエルはミッパに野営して「アンモンと戦いを始める者がギレアドの住民の頭になる」
11章 40節 663語 11;1-3 勇士のギレアド人エフタは娼婦の息子でありギレアドの妻の息子たちに追い出されトブの地に住み無法者の頭になりました
11;4-8 アンモン人がイスラエルと戦った時ギレアドの長老たちがエフタの許に来てギレアド全住民の頭になるように求めました
11;9-11 エフタは長老たちに「あなたたちが私を連れ戻し主がアンモン人を与えるなら私はあなたたちの頭になります」
11;12-13 エフタはアンモンの王に使者を送り「何故に戦うのか」王は「イスラエルがエジプトから上った時私の領土を奪ったから」
11;14-22 エフタは「イスラエルはモアブの領土もアンモンの領土も奪っていませんアモリ人の全領土を手に入れました」
11;23-28 「あなたはあなたの神が所有させる所を所有しなさい私たちは神なる主が私たちの前から追い払った所を所有します」
11;29-31 エフタは主に誓いました「アンモン人を与えるなら私の家の戸から迎えに出て来る者を焼き尽くす捧げ物に捧げます」
11;32-33 エフタはアンモン人と戦いました主は彼等をエフタの手に与えましたアンモンはイスラエルに征服されました
11;34-36 エフタが家に帰ると一人っ子の娘が踊りながら出迎えました彼女を見て悲しむ父に娘は「誓った通りにして下さい」
11;37-40 「二か月猶予して下さい女友達と山を歩いて私が処女であることを泣き悲しみます」イスラエルの娘の習慣が生まれました
12章 15節 223語 12;1-1 エフライム人はエフタに「何故にアンモン人との戦いに呼びかけなかったのか」と言い「あなたと家を焼く」
12;2-3 エフタは「かつてアンモン人と戦った時呼びかけたが救いに来なかったのに何故に主がアンモン人を与えた今私と戦うのか」
12;4-6 エフタはギレアド軍を集めエフライムと戦い打ち破りヨルダンの渡しを占領し逃げる多数のエフライム人を捕えて殺しました
12;7-7 エフタは六年イスラエルを裁き死んでギレアドの町に葬られました
12;8-10 イブツァンが七年イスラエルを裁き各三十人の息子と娘を他部族の者と結婚させました彼は死んでベツレヘムに葬られました
12;11-12 エロンが十年イスラエルを裁き死んでゼブルンの地に在るアヤロンに葬られました
12;13-15 アブドンが八年イスラエルを裁き四十人の息子と三十人の孫を持ちました彼は死んでピルアトンに葬られました
13章 25節 394語 13;1-1 イスラエルの息子たちが主の目に悪い事をしたので主は彼等を四十年ペリシテ人の手に与えました
13;2-3 マノアの妻に主の天使が現れ「あなたは不妊の女ですが身籠って息子を産みます」
13;4-5 「今後葡萄酒や強い酒をを飲んではいけない汚れた物を食べてはいけないその子の頭に剃刀を当ててはいけない」
13;6-7 妻は夫に告げました「私に息子が産まれその子は胎内から死ぬ日までナジル人として神に聖別されると神の人が言いました」
13;8-14 マノアは主に再び神の人を遣わすように祈り現れた主の天使に産まれる息子の為に守るべき決まりを確認しました
13;15-18 マノアが天使に料理を差し上げたいと言うと「私は食べません」名前を聞くと「不思議」と答えました
13;19-23 マノアは主に捧げ物を捧げました祭壇から炎が天に上って行き炎の中を主の天使が上って行きました
13;24-25 妻は息子を産みサムソンと呼びました彼は大きくなり主に祝福され主の霊に奮起されました
14章 20節 336語 14;1-4 サムソンはティムナに下って行きペリシテ人の娘を見初め彼の父母に言いました「彼女を娶って下さい」
14;5-7 サムソンがティムナに行った時葡萄畑で彼に向かって来た若獅子を引き裂きましたそれを父母に黙っていました
14;8-9 日が経ってサムソンが獅子の死体を見ると蜂の群れが居て蜜が在りましたそれを食べ獅子の事を言わずに父母に与えました
14;10-13 父が女の所に下って行きサムソンはそこで祝宴を設け同席した三十人に衣三十着を賭けて謎かけをしました
14;14-14 「食べる者から食べ物が出た強い者から甘い物が出た」彼等には謎を解けませんでした
14;15-17 彼等はサムソンの妻を火で焼くと脅し妻は夫に謎を明かすように泣きすがりサムソンは七日目に彼女に明かしました
14;18-18 町の人々は「密より甘い物は何か獅子より強い者は何か」サムソンは「私の雌牛によらなければ謎を解けなかった」
14;19-19 サムソンはアシュケロンに下って行き三十人を撃ち衣を奪い謎を解いた者たちに与え怒って父の家に帰りました
14;20-20 サムソンの妻は彼に付き添っていた友人の妻になりました
15章 20節 321語 15;1-5 妻の所に入ることを拒まれたサムソンは三百匹の狐の尾に松明を付けペリシテ人の麦畑から葡萄畑オリーブ゙まで焼きました
15;6-8 ペリシテ人は妻を取られた故のサムソンの仕業だと知り妻と彼女の父を焼きサムソンは彼等を撃ち岩の裂け目に住みました
15;9-13 サムソンを縛る為にペリシテ人が攻めて来るとユダの人々はサムソンに会いに行き彼を説得し縛って岩から引き上げました
15;14-17 ペリシテ人が叫んでサムソンに迫ると主の霊が彼の上に下り縄が解け彼は驢馬の顎骨を手に取り千人を撃ちました
15;18-20 彼は主に「大勝利を与えられましたが渇いて死にそうです」と叫ぶと神は窪地を裂いて水を出し彼は飲んで生き返りました
16章 31節 554語 16;1-3 サムソンが娼婦の所に入ったので人々は町の門で待ち伏せしました彼は夜中に起きて門を引き抜き山頂に担ぎ上げました
16;4-5 サムソンはデリラという女を愛しましたペリシテ人の領主たちは彼女に「彼の怪力は何によるのか探り出せば大金を与えます」
16;6-7 デリラはサムソンに「何によってあなたを縛ることが出来ますか」彼は「新しい弓の弦七本によって縛るなら私は弱くなる」
16;8-9 ペリシテ人の領主たちが届けた七本の弓の弦で彼女は彼を縛り「ペリシテ人が来た」と言うと彼は弦を断ち切りました
16;10-12 彼女は「あなたは私を騙した」彼は「使っていない新しい綱で」彼女が縛って「ペリシテ人が来た」彼は綱を断ち切りました
16;13-14 彼女は「また騙した」彼は「私の髪の毛七房を縦糸に織り込めば」彼女が織り込んで「ペリシテ人が来た」彼は引き抜きました
16;15-17 彼女は「三度騙した」と毎日彼を攻めたてついに彼は「私は神のナジル人だから髪の毛を剃られるなら私から力はなくなる」
16;18-22 彼女は彼を膝に眠らせ髪七房を剃り「ペリシテ人が来た」ペリシテ人は彼を捕らえ目を抉り青銅の足枷を付け粉を挽かせました
16;23-26 ペリシテ人は彼等の神タゴンに生贄を捧げる為に集まりサムソンを笑い者にしようと神殿に呼び柱の間に立たせました
16;27-28 サムソンは主に叫びました「主なる神よこの時だけ私を強くして下さい私の両目の復讐を果たさせて下さい」
16;29-31 サムソンが二本の柱を力一杯押すと神殿が皆の上に崩れ落ち多数が死にました彼は父マノアの墓に葬られました
17章 13節 192語 17;1-4 エフライムのミカが母の銀を盗み呪いを受け母に返しました母は銀を銀細工師に渡し彫像と鋳像を造らせミカの家に置きました
17;5-6 ミカは神の家を持ちエフォドとテラフィムを造り彼の息子の一人を祭司にしました
17;7-13 ベツレヘムからレビ人がミカの家に来ましたミカは彼に「私の祭司になって下さい」と言い彼は同意して彼の家に住みました
18章 31節 548語 18;1-6 ダン族は相続地を探す為勇士五人を遣わしました彼等はミカの家でレビ人の祭司に会い旅の成功を尋ねると「安心して行きなさい」
18;7-10 五人はライシュに行き安静に暮らす民を見つけ兄弟たちの許に帰り報告しました「その地を所有するのを躊躇してはいけない」
18;11-13 ダン族から武装の男六百人が出発しエフライムのミカの家まで来ました
18;14-20 五人はミカの家に入り彫像エフォド鋳像テラフィムを奪い祭司に「一緒に来て私たちの祭司になって下さい」祭司は加わりました
18;21-26 ミカの家の男たちはダンの息子たちを追跡し叫んだが逆に脅されましたミカは彼等が自分より強いのを見て引き返しました
18;27-31 ダンの息子たちはライシュに行き民を剣で撃ち町を焼き町を再建しダンと呼び彫像を立てました祭司はモーセの孫ヨナタンでした
19章 30節 529語 19;1-4 エフライムのレビ人に妾が居ました彼女は姦淫を犯しベツレヘムの父の家に帰りました彼は彼女の後を追って行き舅に歓待されました
19;5-9 舅は何日も泊まることを勧め五日目の夕方になり更にもう一晩泊まるように勧めました
19;10-13 彼は妾と若者と驢馬と共に出発しエブス(エルサレム)の側で日が暮れました彼は異邦人の町に泊まるのを嫌いギブアに進みました
19;14-15 彼等がベニヤミンのギブアの側に来た時日が沈んだので町の広場に来て座りました彼等を迎い入れ泊める家はありませんでした
19;16-21 エフライム出身の老人が畑仕事を終えて帰る時に彼等に声をかけ彼の家に連れて行き足を洗わせ飲み食いさせました
19;22-24 町の悪漢たちが来て彼の家を囲み「来た男を出せその男を知ろう」老人は「私の家に入った後で愚かなことをするな」
19;25-26 その男は彼の妾を彼等の所に出し彼等は彼女を知り痛めつけました彼女は朝の明ける頃帰って来て家の入口で倒れました
19;27-28 彼女の主人は朝起きて戸を開け旅に出ようと外に出て倒れている彼女に声をかけ返事がないので驢馬に乗せ郷里に向かいました
19;29-30 家に帰ると彼は小刀を取り彼女の体を十二に切り分けイスラエル全領域に送りましたそれを見た人は「こんなことは今までなかった」
20章 48節 746語 20;1-7 イスラエルの全ての息子たちがミツパの主の許に集まりレビ人から彼の妾がギブアでいかに殺されたかを聞きました
20;8-11 民は一体となって立ち上がり「私たちは家に帰らない籤を引いてギブアに向かって行こう恥ずべき行為に報復しよう」
20;12-17 イスラエルはベニヤミン部族に人を遣わしギブアの悪漢たちの引き渡しを求めましたベニヤミンは拒否し戦う為に民を集めました
20;18-18 イスラエルはベテルに上り「誰が最初に戦いに上って行くべきか」神に尋ね主は「最初にユダ」と言いました
20;19-23 イスラエルは最初の日にベニヤミンによって多数を殺され主の前で泣き「再び戦うべきか」尋ね主は「向かって行きなさい」
20;24-28 二日目もイスラエルはベニヤミンによって多数を殺され主の前で泣き「再び戦うべきか」尋ね主は「明日ベニヤミンをあなたに与える」
20;29-35 イスラエルはギブアの周りに伏兵を置き後退することでベニヤミンをおびき出し伏兵が躍り出てベニヤミンの多数を殺しました
20;36-46 伏兵が町から炎の煙を上げたのを見てイスラエルは攻撃に転じましたベニヤミンは狼狽し災いが近づいたことを知り逃げました
20;47-48 六百人は荒れ野に逃れリモンの岩に留まりましたイスラエルはベニヤミンの町から家畜まで全てを撃ち全ての町を焼きました
21章 25節 375語 21;1-3 イスラエル人は「娘をベニヤミンの妻として与えない」と誓い泣いて「主よ何故にイスラエルから一つの部族が欠けることになったのか」
21;4-9 ミッパの主の許に来なかった者は殺すと言う誓いに拘わらずヤベシュ・ギレアドから誰も来なかったことをイスラエルは知りました
21;10-12 イスラエルはヤベシュ・ギレアドに勇士を多数送り男と男を知った女を滅ぼし尽くし男を知らない処女四百人を連れて来させました
21;13-14 イスラエルはリモンのベニヤミンに和平を呼び掛け戻って来た彼等にヤベシュ・ギレアドの処女たちを与えました
21;15-22 残りの者たちに妻を与える為にイスラエルの長老たちはベニヤミンの息子たちにシロの祭りの時「踊りに出て来た娘たちを捕えなさい」
21;23-25 ベニヤミンの息子たちは踊る女たちを連れ去り彼等の相続地に戻り町を再建しそこに住みましたイスラエルの息子たちも家に戻りました
士師記 全21章 全618節 全9885語
Office Murakami