ヘブライ人への手紙をギリシャ語原典から逐語訳してみました
パウロ書簡の最後に置かれている手紙ですがパウロの初めの挨拶もなく受取人も明記されていません
手紙の内容から受取人はキリスト教に改宗したヘブライ人とされています
1章で「神よあなたの神は喜びの油をあなたに塗りました」という言葉を引用してイエスを神と呼び2章では憐れみ深い忠実な大祭司としています
9章では「キリストは自分自身の血によってとこしえの贖いを得る為にただ一度聖所に入りました」「ただ一度身を捧げたキリストは二度目に彼を待ち望む者たちを救う為に現れます」
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ΠΡΟΣ ΕΒΡΑΙΟΥΣ  章別リンク先 節数 逐語訳数 話(内容)別リンク先
1章 14節 256語 1;1-2 神は過去に預言者によって父祖に語り最後の日々に息子によって私たちに語りました
1;3-4 力ある言葉によって罪を清めた息子は神の右に座り天使より優れた名を受け継ぎました
1;5-5 「あなたは私の息子です私は今日あなたを生みました」「私は彼の父に彼は私の息子になる」
1;6-7 「神の天使は全て彼を礼拝しなさい」「天使を風に奉仕者を炎にする」
1;8-9 息子に「神よあなたの玉座は永遠です神よあなたの神は喜びの油をあなたに塗りました」
1;10-12 「主よあなたは初めに地の礎を据え天はあなたの手の業これらは滅びあなたは留まる」
1;13-14 「私があなたの敵をあなたの足台に置く時まであなたは私の右に座りなさい」
2章 18節 322語 2;1-4 主を通して語られた大いなる救いを無視した者はどうして報いを逃げられるだろうか
2;5-9 天使より低くされたイエスは死の苦しみを通して栄光と誉れの冠を与えられました
2;10-13 聖別する者も聖別される者たちも一つの許から出ている故に彼は彼等を兄弟と呼びます
2;14-15 彼は死を通して死を支配する悪魔を滅ぼし死の恐れに服する奴隷たちを解放しました
2;16-18 神に対して民の罪を宥める為に彼は憐れみ深い忠実な大祭司になる必要がありました
3章 19節 286語 3;1-4 家を建てる者が家より尊ばれるようにイエスの栄光はモーセに比べて優ると見做されました
3;5-6 キリストは息子として神の家の上にいます私たちが神の家です
3;7-11 神の声を聞くなら父祖たちの荒野の試練の時のように心を頑なにしてはいけません
3;12-15 最初の確信を最後まで確かなものとして持ち続けるならキリストを共有する者になります
3;16-19 神は誰に激怒して安息に入れなかったのか?不信仰な者たちに対してではなかったか
4章 16節 291語 4;1-5 「私の安息に彼等は決して入ることはない」信じた私たちは安息に入ります
4;6-11 「神の声を聞くなら心を頑なにしてはいけない」私たちは安息に入るように努力しましょう
4;12-13 神の言葉は生きており強力で鋭く心の意図や考えを識別します全て神の目に裸です
4;14-15 私たちの弱さに同情できる偉大な大祭司イエスを持つ私たちは信仰告白を堅持しましょう
4;16-16 時宜に適った憐れみと恵みを受け取る為に恵みの玉座に大胆に近づきましょう
5章 14節 231語 5;1-3 大祭司は人の為に罪を贖う供え物と生贄を神に捧げる為に人の中から任命されています
5;4-6 大祭司の栄誉は神の下に呼ばれる者が受け取りますアロンもキリストも
5;7-10 キリストは息子であるにも拘らず苦しみを受けたことから従順を学び完全な者にされました
5;11-14 あなたたちは教師であって当然なのに再び神の言葉の初歩を教えてもらう必要があります
6章 20節 299語 6;1-3 キリストの初めの言葉を卒業した者たちは再び基礎ではなく完成に向かって導かれましょう
6;4-8 素晴らしい神の言葉を味わいながら堕落した者を再び悔い改めに戻すことは不可能です
6;9-10 あなたたちが聖なる者たちに奉仕して神の名に示した愛を神は忘れることはありません
6;11-12 あなたたち全てが最後まで希望の確信に向かって同じ熱意を示すことを熱望します
6;13-17 神は約束のものの相続者たちに彼の意志の不変を示す為に誓いによって確証しました
6;18-20 私たちの希望は垂れ幕の内部に入って行くものでありイエスは先駆者として入りました
7章 28節 455語 7;1-3 いと高き神の祭司でありサレム=平和=の王であるメルキゼデクはアブラハムを祝福しました
7;4-10 アブラハムが戦利品の中から十分の一を与えるほどこの人は偉大でした
7;11-14 レビの祭司職を通して完成があるならメルキゼデクに等しい他の祭司の必要があるのか
7;15-19 肉の律法によらず命の力によって「あなたは永遠にメルキセデクに等しい祭司です」
7;20-22 神の誓いを通して祭司になったイエスはより優る契約の保証になりました
7;23-25 イエスは執成す為に常に生きているので彼を通して神に近づく者を救うことが出来ます
7;26-28 律法は弱さを持つ者を大祭司に任命し誓いの言葉は永遠に完全な息子を大祭司にしました
8章 13節 274語 8;1-2 私たちの大祭司は天にいる威光者の玉座の右に座し主が張った真の幕屋の奉仕者です
8;3-5 律法によって供え物を捧げる祭司は天上の影である模型に仕えています
8;6-6 私たちの大祭司はそれより優る約束と契約の調停者です
8;7-9 「私はイスラエルとユダの家と新しい契約を結ぶ」「彼等の父祖たちと結んだものに従わない」
8;10-12 「私の律法を彼等の心に記す」「彼等全てが私を知る」「私は彼等の罪を思い起こさない」
8;13-13 古くて老いたものはすぐに消滅します
9章 28節 513語 9;1-5 この世の聖所として第一の幕屋があり第二の垂れ幕の後ろに第二の幕屋(至聖所)があります
9;6-10 第一の幕屋は祭司常勤ですが第二の幕屋には大祭司が年に一度捧げる血をもって入ります
9;11-14 キリストは自分自身の血によってとこしえの贖いを得る為にただ一度聖所に入りました
9;15-22 遺言状は遺言者の死を必要とします血なしに罪の許しはありません
9;23-28 ただ一度身を捧げたキリストは二度目に彼を待ち望む者たちを救う為に現れます
10章 39節 550語 10;1-4 雄牛や雄山羊の血は罪を取り去れないから毎年同じ生贄によって罪の記憶が蘇らされます
10;5-7 キリストは言います「あなたは生贄や捧げ物を望まず私に体を備えました」
10;8-10 「あなたの意志を実行する為に私は来ています」この意志によって私たちは聖とされました
10;11-14 一つの生贄によって聖なる者を永遠に完全な者としたキリストは永遠に神の右に座りました
10;15-18 主は言います「私の律法を彼等の心の上に置く」「彼等の罪と不法を思い出さない」
10;19-22 心を洗い清められた私たちは信仰の確信の中で心の真をもって神に近づきましょう
10;23-25 愛と善行に向けて互いに刺激し合いましょう自分たちの集会を止めないようにしなさい
10;26-27 真理の知識を受け取った後に意図的に罪を犯す者には裁きと激烈な火が待っています
10;28-31 神の息子を踏みにじり恵みの霊を侮辱する者は「復讐は私のものである」主が裁きます
10;32-34 あなたたちは光を与えられた最初の日々に苦難の大いなる闘いを耐えました
10;35-39 大きな報いのある確信を捨ててはいけません約束のものを受け取る為に忍耐が必要です
11章 40節 633語 11;1-2 信仰は望むことを保証し見えないことを確信することです
11;3-3 信仰によって世界が神の言葉で造られ整えられたことを理解します
11;4-4 信仰によってアベルはカインより優れた生贄を神に捧げ正しい者と証しされました
11;5-6 信仰によってエノクは死を見ることのないように移されました
11;7-7 信仰によってノアはお告げを授けられ家族を救う為に箱舟を建造しました
11;8-12 信仰によってアブラハムは相続地を出て約束の地に滞在しました
11;13-16 アブラハムとイサクとヤコブは地上で一時滞在の者であり天の故郷を切望しました
11;17-19 信仰によってアブラハムは独り子イサクを捧げました
11;20-21 信仰によってイサクはヤコブとエサウを祝福しヤコブはヨセフの息子たちを祝福しました
11;22-22 信仰によってヨセフはイスラエルの息子たちの脱出に言及し自分の骨について命じました
11;23-29 信仰によってモーセは過越しの食事をし紅海を渡りました
11;30-31 信仰によってエリコの壁は倒れ娼婦ラハブは死なずにすみました
11;32-38 信仰によって王国を征服した人死者を蘇らせてもらった人拷問されたり苦しめられた人
11;39-40 これらの者は全て信仰の故に証しされながら約束のものを受け取ったことはありません
12章 29節 473語 12;1-3 罪人たちの反対に耐え恥の十字架に耐えたイエスに目を向けて私たちは競走を走りましょう
12;4-6 主は愛する者を懲らしめ鍛え息子に受け入れる者全てを鞭打ちます
12;7-11 あなたたちは鍛錬に耐えなさい父が懲らしめ鍛えない息子がいるでしょうか
12;12-13 垂れ下がった手と萎えた膝を真っすぐにしなさい足の為に真っすぐな道を造りなさい
12;14-17 平和と聖を追い求めなさい聖なしに誰も主を見ることはありません
12;18-24 あなたたちが近寄ったのはモーセが恐れた(シナイ)山ではなくシオンの山です
12;25-26 「私はもう一度地だけではなく天をも揺り動かそう」
12;27-29 神は焼き尽くす火であるから揺り動かされない王国を受ける私たちは感謝しましょう
13章 25節 376語 13;1-3 兄弟愛を持続しなさい見知らぬ人を歓待しなさい囚人や圧迫されている者を思いやりなさい
13;4-6 結婚は尊ばれるものであり神は淫行者を裁きます欲張らず現在あるもので満足しなさい
13;7-9 あなたたちの指導者の信仰を見做いなさい色々な見知らぬ教えに動かされてはいけません
13;10-14 門の外で苦しみを受けたイエスの恥を負って私たちは彼に向かって外に出て行きましょう
13;15-16 イエスを通して讃美の生贄を捧げましょう神が喜ぶ生贄は善行と施しです
13;17-17 指導者たちに服従しなさい彼等にため息をつかせず喜んで実行させなさい
13;18-19 私があなたたちの許にすぐに戻れるようにもっともっと祈って下さい
13;20-21 神の意志を実行する為に全ての良いものによってあなたたちを完全にすることを願います
13;22-23 私たちの兄弟テモテが釈放されたことを知って下さい
13;24-25 恵みがあなたたち全てと共にあるように
全13章 全303節 全4959語
Office Murakami