エステル記をヘブライ語原典から逐語訳してみました
エステル記はユダヤ教聖典ケツヴィイム(諸書)の一つです聖典39書の中でルツ記と同じく女性が主人公となる書です
王妃ワシュティが退けられエステルが王妃になる(1-2章)ハマンの昇進とユダヤ人絶滅計画(3-4章)エステルのユダヤ人救済(5-9章)モルデカイの栄誉(10章)から成っています
エステル記のヘブライ語原典には主と言う言葉も神と言う言葉も祈りの言葉も一切現れません(ギリシア語原典には主も神も祈りの言葉も現れます)
エステル記1章から10章まで章別に幾つかの話(内容)に分け逐語訳を進めました
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エステル記 章別リンク先 節数 逐語訳数 話(内容)別リンク先 כתובים ケツヴィーム אסתר エステール
1章 22節 371語 1;1-4 クセルクセス(アハシュエロス)王はペルシャとメディアの首長たちの為に百八十日に及ぶ盛大な宴を催しました
1;5-9 その後七日間王は宮殿の中庭で宴を催し王妃ワシュティも宮殿で女たちの為の宴を催しました
1;10-13 七日目に王は王妃の美しさを人々に見せようと呼んだが王妃は拒みました王は激怒して賢人たちにどうすべきか諮りました
1;14-20 王に呼ばれた七人の首長のうちメムカンは「王妃の事を聞いた女たちは皆自分の夫を侮りの目で見ますそこで怒りが沢山生じます」
1;19-20 「ワシュティは王の前に出てはいけない王妃の位を彼女より優れた他の女を与える」という命令を出して法の中に記して下さい
1;21-22 王はメムカンの言う通りに実行しました王の全州に州の文字と民族の言語に従って書を送りました
2章 23節 438語 2;1-4 王に仕える若者たちは美しい乙女たちを探してスサ城に集め宦官ヘガイの許に置き王の目に適う者を王妃にするように王に言いました
2;5-7 スサ城にユダヤ人モルデカイが居ました彼の許に叔父の娘エステルを彼女の父母が死んだ時に自分の娘として引き取りました
2;8-9 王の勅令が布告され多くの乙女たちと共にエステルは宮殿のヘガイの許に置かれました彼女は彼の好意を得て特別扱いされました
2;10-11 エステルはモルデカイの命令に従って自分の民と生まれについて黙っていましたモルデカイは毎日後宮の中庭の前を歩いていました
2;12-14 乙女たちは十二カ月の美容期間の後に順番に王の許に行きました王が望んで名を呼ばない限り再び行くことはありません
2;15-18 エステルの順番が回って来ました王は他の女たち全てよりエステルを愛しました彼女の頭に冠を置き王妃にして彼女の宴を催しました
2;19-22 モルデカイは王の門に座っていた時二人の宦官が王を殺そうと謀っていることを知りエステルを通じて王に告げました
2;23-23 宦官の二人は木に掛けられましたこのことは王の記録書の中に書き記されました
3章 15節 303語 3;1-2 王はハマンを昇進させました王の僕たちは全て王の命令に従って彼に跪きましたがモルデカイは跪きませんでした
3;3-6 ハマンはモルデカイに激怒し王国に居るユダヤ人全ての絶滅を謀りました
3;7-9 ハマンは王に「王国に居る一つの民は王の法律を守らず彼等を残して置くことは利益になりません彼等を滅ぼす勅令を書かせて下さい」
3;10-11 王は印章指輪を外しハマンに渡し「その民をあなたの良いように扱いなさい」
3;12-13 アダル(十二)の月の十三日に全ユダヤ人を滅ぼし略奪せよという命令が王の名で書かれ印が押され王の全州に送られました
3;14-15 勅令はスサ城に公布されました王とハマンは座って飲んでいました
4章 17節 285語 4;1-3 モルデカイは衣を裂き粗布を纏い灰を被り大声で叫びました勅令を受けた全州でユダヤ人たちは悲しみ断食し泣き叫び粗布を纏いました
4;4-6 エステルはモルデカイの行動に悩み宦官を彼の許に送ってその理由を聞きました
4;7-8 モルデカイはハマンのユダヤ人絶滅計画を告げ彼女が自分の民の為に王に憐れみを懇願するように伝えました
4;9-11 エステルの返事は「王に呼ばれないのに王の許に行く者は死刑になる法律があります私はこの三十日王に呼ばれていません」
4;12-14 モルデカイの返事は「王宮に居るあなたは逃れられると考えてはいけないあなたが沈黙するならあなたとあなたの父の家は滅びます」
4;15-17 エステルの返事「全ユダヤ人と共に私の為に断食して下さい私も断食します私は法に反して王の許に入ります滅びる時は滅びます」
5章 14節 265語 5;1-3 エステルは宮殿の中庭に立ちました王座に座っていた王は彼女を見て金の杖を差し出し「エステルよどうしたのかあなたの要請は何か」
5;4-8 エステルは「私が今日催す宴にハマンと共に来て下さい」宴に来た王は「あなたの嘆願は何か」彼女は「明日催す宴に一緒に来て下さい」
5;9-13 ハマンは家に戻り妻と友だちを呼び王妃の宴に王と共に招かれたことを誇る一方モルデカイを見るとその喜びも空しくなると言いました
5;14-14 妻と友だちはハマンに「高い木の柱を造りその上にモルデカイを掛けるように王に言いなさい」ハマンは木の柱を造りました
6章 14節 263語 6;1-3 王は夜眠れず記録の書を読ませモルデカイが宦官二人の件を告げ知らせたことと彼に地位も名誉も与えられていないことを知りました
6;4-5 ハマンはモルデカイを木の柱に掛けることを王に願う為に宮殿の中庭に入って来ました
6;6-9 王はハマンに「王が栄誉を望む者に何をすべきか」ハマンは「王の服を着せ王の馬に乗せ広場でこのように処遇されると宣言させます」
6;10-11 王はハマンに「王の門に座っているユダヤ人モルデカイにそのようにしなさい」ハマンはそのようにしました
6;12-13 ハマンは悲しみ嘆き頭を覆い急ぎ家に戻り妻と友人たちに告げると彼等は「あなたはユダヤ人の子孫の彼に勝つことは出来ません」
6;14-14 王の宦官たちが来てハマンに急いでエステルの宴に来るように促しました
7章 10節 187語 7;1-4 宴で王はエステルに「あなたの要請は何か」エステル「私と私の民の絶滅が謀られているので私と私の民の命を私に与えて下さい」
7;5-7 王は「それを謀っている者はどこに居るのか」エステル「その敵の男はこの悪人ハマスです」王は怒って庭に行きハマンは命乞いに残りました
7;8-10 エステルの寝椅子に平伏しているハマンを見て王は「王妃を強姦するのか」と怒り彼がモルデカイの為に造った木の柱に彼を掛けました
8章 17節 343語 8;1-2 王はハマンの家をエステルに与えハマンから取り戻した印章指輪をモルデカイに与えましたエステルはモルデカイにその家を管理させました
8;3-6 エステルは泣きながら王に懇願しました「ハマンがユダヤ人絶滅を謀った手紙を取り消す勅令を書かせて下さい」
8;7-8 王はエステルとモルデカイに「ユダヤ人について王の名においてあなたたちの良いように書いて印章指輪で印を押しなさい」
8;9-10 ユダヤ人についてモルデカイが命じたことを王の書記たちが各州各民族の言葉で書き記しその書がユダヤ人と各州の首長に送られました
8;11-12 その書で王はユダヤ人に押し寄せる者たちを全て女子供までユダヤ人が滅ぼし殺し略奪することをアダルの月の十三日に許しました
8;13-14 その書は勅令として早馬の伝令によって各州に伝えられ全て人々に公示されましたユダヤ人は敵に復讐する為その日に備えました
8;15-17 モルデカイは美服を着てスサは歓声を上げ各州のユダヤ人は喜び宴を開きましたユダヤ人を恐れて各地の民の多くがユダヤ人になりました
9章 32節 544語 9;1-5 アダルの月の十三日に各州のユダヤ人は集まり彼等の敵を剣で撃ち殺し滅ぼしましたモルデカイを恐れて立ち向かう者はいませんでした
9;6-12 王はエステルに「スサでユダヤ人は五百人とハマンの息子十人を殺したがまだあなたに何か要請があるなら叶えます」
9;13-15 エステルは「明日もまた今日の勅令に従って実行することを許して下さい」スサのユダヤ人は三百人を殺しました
9;16-19 王国の各州のユダヤ人は十三日に実行し十四日を休み祝いスサのユダヤ人は十三日と十四日に実行し十五日を休み祝いました
9;20-27 モルデカイは全州の全ユダヤ人に文書を送りアダルの月の十四日と十五日を宴と喜びの日に定めました
9;24-28 ハマンがプル(籤)でユダヤ人絶滅を謀ったが逆に彼の息子たちが絶滅されたこの両日はプリムと呼ばれユダヤ人の記念の祝日になりました
9;29-32 エステルとモルデカイはプリムに関する第二の文書を全州の全ユダヤ人に送りプリムの言葉を制定しました
10章 3節 46語 10;1-2 クセルクセス(アハシュエロス)王の権力と権威の業の全てはメディアとペルシアの王の史記に書き記されています
10;3-3 モルデカイは王に次ぐ地位にありユダヤ人にとって偉大な者であり彼の民の幸福を求め彼の子孫に平和を語りました
エステル記 全10章 全167節 3045語
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