哀歌をヘブライ語原典から逐語訳してみました
哀歌はユダヤ教聖典ケツヴィイム<諸書)の一つですギリシャ語原典にエレミアの哀歌と作者名が記されておりエレミヤ書の後に置かれています(ヘブライ語原典に作者名はありません)
哀歌は5章(5歌)から成りエルサレム崩壊の悲惨と悲痛を訴え主に呼びかけています
1-4章はヘブライ語アルファベット22語によって各節が始まります(3章は3節ごと66節1章2章4章は1節ごと22節から成っています)5章は22節ですがアルファベット順ではありません
哀歌1章から5章まで章別に幾つかの話<内容)に分け逐語訳を進めました
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哀歌 章別リンク先 節数 逐語訳数 話<内容)別リンク先 כתובים ケツヴィーム איכה エイㇰハー
1章 22節 376語 1;1-3 <אエイㇰハー>どうして一人座っているのかこの町は<בバㇰホー>悲しみます彼女は泣きます夜に<גガレター>捕囚になりましたユダは
1;4-5 <דダルㇰヘイ>(シオンの)道は悲しみ嘆きます<הハユー>(彼女の敵が頭に)なりました
1;6-7 <וヴァ・イェツェー>そして出て行きましたシオンの娘から全ての栄光が<זザㇰヘラー>思い出しますエルサレムは彼女の苦悩の日々を
1;8-9 <חㇰヘト>罪を犯しましたエルサレムは<טトゥムアタ・ァ>(彼女の)汚れは裾の上に在ります
1;10-11 <יヤド・ォ>(彼の)手を伸ばしました敵は彼女の貴い物の上に<כコル>全ての彼女の民は呻きパンを求めます
1;12-13 <לロー>何も(関係)ないのかあなたたちに道行く人よ<מミ・ムマローム>(高い所)から主は火を送りました私の骨に
1;14-15 <נニシュカド>束ねられました私の咎の軛は主の手によって<סシッラー>拒絶しました私の主は私の力ある者全てを
1;16-17 <עアル>(これ)故に私は泣きます私の目は涙を下します<פペレサー>伸ばしますシオンは手を彼女を慰める者はいません
1;18-19 <צツァッディーク>(主は)正しい彼の命令に私が反抗しました<קカラーティー>呼びました私が愛する者たちを彼等は裏切りました
1;20-22 <רレエー>見て下さい主よ私の苦痛を<שシャメウー>聞きました私が喘ぎ苦しんでいることを<תタヴォー>来るように彼等の悪があなたの前に
2章 22節 381語 2;1-2 <אエイㇰハー>ああ雲で覆いました主は怒りで娘シオンを<בビッラー>飲み込みました私の主は惜しむことなくヤコブの全ての住まいを
2;3-4 <גガッダー>(彼は)断ち切りました怒りを燃やしイスラエルの全ての角を <דダラーㇰフ>曲げました彼の弓を敵のように彼の右手を置いて
2;5-6 <הハヤー>(私の主は敵のように)なりました<וヴァ・ヤㇰフモス>そして彼は乱暴に取り去りました彼の幕屋を庭のように
2;7-8 <זザナㇰフ>捨てました主は彼の祭壇を<חㇰハシャーヴ>計画しました主は娘シオンの城壁を破壊することを
2;9-10 <טターヴェウー>沈みました門は地に<יイェシェヴー>座りました娘シオンの長老たちは地に黙って
2;11-12 <כカッルー>消耗しました私の目は涙によって<לレ・イムモタ・ム>(彼等の母)に彼等は言います「穀物と葡萄酒はどこにあるのか」
2;13-14 <מマー>何に証しさせ何に喩えられるかあなたを娘エルサレムよ <נネヴィアイィ・ㇰフ>(あなたの)預言者たちは見ました空しく愚かなものを
2;15-16 <סサフェクー>叩きますあなたに向かって両掌を道を通る者は皆<פパツゥー>開けますあなたに向かって口をあなたの敵は皆
2;17-18 <עアサー>実行しました主は計画したことを<צツァアク>叫びました彼等の心は主に
2;19-20 <קクーミー>(あなたは)立ち上がりなさい叫びなさい夜に<רレエー>見て下さい主よ目を留めて下さいあなたは誰を痛めつけたか
2;21-22 <שシャㇰヘヴー>横たわりました通りの地面に子供も老人も<תティクラー>(あなたは)呼びました定めの日のように私の恐れる者たちを
3章 66節 381語 3;1-3 <אアニー>私は苦悩を見た男です <אオテ・ィ >(私)を(主は)追いやりました<אアㇰフ>確かに私を(主は)追い返しました
3;4-6 <בビッラー>(主は)ぼろぼろにしました私の肉と皮を<בバナー>(主は)築きました私に敵対して<בベ・マㇰハシャッキーム>(暗闇の)中に私を留めました
3;7-9 <גガダール>壁で塞ぎました私の回りを<גガム>(私が叫ぶ時)でさえ私の祈りを止めました<גガダール>壁で塞ぎました私の道を
3;10-12  <דドヴ>(待ち伏せする)熊です(主は)<דデラㇰハイ>(私の)道を(主は)ひっくり返しました<דダラㇰフ>曲げました彼の弓を
3;13-15 <הヘヴィー>(主は)入れました私の腎臓に矢を<הハイィティ>(私は嘲笑の的に)なりました<הヒスビアー・ニー>(私を)満たしました苦菜によって
3;16-18 <וヴァ・ヤグレス>そして破壊しました私の歯を<וヴァ・ティズナㇰフ>そして離れました平和から私の心は<וヴァ・オマール>そして私は言いました
3;19-21 <זゼㇰハール>思い出して下さい私の苦悩を<זザㇰホール>思い出して思い出して私の魂は伏します<זゾート>このことを私は思い返します
3;22-24 <חㇰハスデイ>(主の)慈しみを食べ尽くすことはありません<חㇰハダシㇶーム>朝ごとに新しいものです<חㇰヘルキ・ィー>(私の)分け前です主は
3;25-27 <טトーヴ>善い者です主は<טトーヴ>善いことです主の救いを黙って待つことは<טトーヴ>善いことです若い時に頸木を負うことは
3;28-30 <יイェシェヴ>座りなさい一人<יイィッテン>付けなさい塵に口を<יイィッテン>差し出しなさい打つ者に頬を
3;31-33 <כキー>なぜなら主は永遠に見捨てないから<כキー>なぜなら苦しめても憐れむから<כキー>なぜなら心から苦しめることはないから
3;34-36 <לレ・ダッケー>(足の下に押し潰す)こと捕囚の民全てを<לレ・ハットート>(曲げさせる)こと権利を<לレ・アッヴェート>(曲げる)こと人を訴訟で
3;37-39 <מミー>誰がこのことを言ったのか<מミ・ッピー>(至高者の口)から<מマー>何故に呟くのか生きている人は
3;40-42 <נナㇰフペサー>探し求めます私たちの道を<נニッサー>上げます私たちの心を<נナーㇰフヌー>私たちは背きました
3;43-45 <סサッコーター>(あなたは)覆いました怒りで<סサッコーター>(あなたは)覆いました雲であなたを<סセㇰヒー>塵と屑に私たちをしました
3;46-48 <פパツゥー>開けます私たちに向かって彼等の口を<פパーㇰハド>恐れと穴が私たちに在りました<פパルゲイ>(涙の)流れを下します私の目は
3;49-51 <עエイニ・ィ>(私の)目は流れ出て止まりません<עアド>(主が目を向ける)まで<עエイニ・ィ>(私の)目は痛めつけます私の心を
3;52-54 <צツォド>狩りに狩ります私を鳥のように私の敵は<צツァメトゥー>断ち切ろうと穴の中で私の命を<צツァフー>溢れました水が私の頭の上に
3;55-57 <קカラーティー>(私は)呼びましたあなたの名を主よ<קコリ・ィ>(私の)声を聞いて下さい<קカラーヴタ>近づいて下さい(私が)あなたを呼ぶ日に
3;58-60 <רラヴター>(あなたは)争いました私の魂の争いを<רライーター>(あなたは)見ました私の屈服を<רライーター>(あなたは)見ました彼等の復讐を
3;61-63 <שシャマァタ>(あなたは)聞きました彼等の非難を<שシフテイ>(私に立ち上がる者たちの)唇を<שシㇶヴタ・ム>(彼等が)座る時立ち上がる時
3;64-66 <תタシーヴ>返して下さい彼等に報いを主よ<תティッテン>与えて下さい彼等に心の覆いを<תティルドフ>追跡して下さい怒りによって
4章 22節 259語 4;1-2 <אエイㇰハー>ああ金は黒くなりました<בベネイ>(シオンの)息子たちは貴重でした
4;3-4 <גガム>(山犬)でさえ乳房を与えますその子らに<דダヴァク>くっ付きました乳飲み子の舌は上顎に渇きによって
4;5-6 <הハ・オㇰヘリーム>その(美味を)食べた者たちは顧みられません通りで<וヴァ・イィグダール>そして大きいものでした私の民の娘の咎は
4;7-8 <זザックー>清いものでした彼女の聖別者たちは雪より<חㇰハサㇰフ>(それは)黒くなりました石炭より
4;9-10 <טトッヴィーム>(剣の殺害者は飢えの殺害者より)良いものです<יイェデイ>(憐れみ深い女たちの)両手が煮ました彼女の子供たちを
4;11-12 <כキッラー>燃え尽くしました主は激怒を<לロー>(信じた)ことはありません地の王たちは
4;13-14 <מメ・ㇰハトト>(預言者たちの罪の)故<נナァウー>彷徨いました盲たちは通りを
4;15-16 <סスール>離れなさい汚れた者<פペネイ>(主の)顔が彼等を分けました
4;17-18 <עオデイ・ヌー>まだ私たちは(無駄な救助を)見張りました<צツァドゥー>(彼等は)狩って追いました私たちの歩みを
4;19-20 <קカッリーム>早い者たちでした私たちを追う者たちは<רルーアㇰフ>(私たちの鼻の)息(主に油塗られた者)が捕らわれました
4;21-22 <שシシ>喜びなさい楽しみなさい娘エドムよ<תタム>終わりましたあなたの咎は娘シオンよ
5章 22節 145語 5;1-1 主よ私たちに何が起こったか心に留めて下さい私たちの恥を見て下さい
5;2-5 私たちの相続財産は他所者のものになりました私たちの水を銀で(金を払って)飲みます私たちの首に軛を負わされています
5;6-10 父祖の咎を私たちが負っています奴隷が私たちを支配し救う者はいません酷い飢えの為私たちの皮膚は竈のように熱くなっています
5;11-18 女たちを彼等は卑しめています彼等の手によって君主たちは吊るされました荒廃したシオンの山の中を狐が歩いています
5;19-21 主よあなたは永遠にいます何故に永遠に私たちを忘れるのですか私たちをあなたの許に戻して下さい私たちの日々を昔のように新しくして下さい
5;22-22 あなたは私たちを拒んでいます激怒しています
哀歌 全5章 全154節 全1542語
Office Murakami