ルツ記をヘブライ語原典から逐語訳してみました
ルツ記はユダヤ教聖典ケツヴィイム(諸書)の一つです聖典39書の中で唯一女性二人が主人公となっている書です
姑ナオミの帰郷と嫁ルツの誠心(1章)ルツの落穂拾いとボアズの好意(2章)ルツの求婚(3章)ボアズの贖いとダビデの系図(4章)から成っています
ルツ記1章から4章まで章別に幾つかの話(内容)に分け逐語訳を進めました
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ルツ記 章別リンク先 節数 逐語訳数 話(内容)別リンク先 כתובים ケツヴィーム רות ルツ
1章 22節 325語 1;1-3 飢饉の為ベツレヘムからモアブに移住したナオミは夫に先立たれ彼女と二人の息子が残されました
1;4-5 二人の息子はモアブの女オルパとルツを娶り約十年暮らしたが彼等二人とも死にました
1;6-8 ナオミはモアブからユダの地に帰る道を進みながら二人の嫁に「それぞれ母の家に帰りなさい」
1;9-10 「主があなたたちに新しい夫の家を見つけてくれるように」二人は泣いて「あなた共に行きます」
1;11-13 ナオミは「私は老いて夫を持てないし息子を産んでもあなたたちは待てない私の娘たちよ戻りなさいあなたたちより私は辛いのです」
1;14-18 オルパは姑に口づけをして別れたがルツはしがみ付き「あなたの民は私の民あなたの神は私の神あなたが死ぬ所で私は死にます」
1;19-22 ナオミとルツがベツレヘムに着くと町の女たちが「ナオミか?」彼女は「ナオミ(喜び)と呼ばずマラ(苦い)と呼んで下さい」
2章 23節 378語 2;1-3 ルツはナオミの許しを得て落穂拾いに行きました彼女の出会った畑はナオミの夫の一族である有力者ボアズの畑でした
2;4-7 ベツレヘムから来たボアズは若者に「あの若い女は誰か」と聞くと若者は「モアブから戻ったナオミと共に来たモアブの女です」
2;8-9 ボアズはルツに「あなたは他の畑に行ってはいけません私の若い女たちの後について行きなさい渇いたら甕から飲みなさい」
2;10-13 ルツ「外国の女の私が何故にあなたの好意を得られるのか」ボアズ「あなたが夫の死後姑に尽くし故郷を捨てたことを私は知っている」
2;14-16 ボアズは食事の時ルツに煎り麦をあり余るほど差し出し若者たちに麦束を引き抜いて彼女が拾えるようにすることを命じました
2;17-19 ルツは夕暮れまで落穂を拾い一エファの大麦を担いで姑の所に戻りました姑は「どの方の所で働いたのか」ルツは「ボアズ」です
2;20-20 ナオミは「彼に主の祝福がありますように彼は私たちの近親です私たちを贖う者の一人です」
2;21-23 ルツは「彼は刈り入れが終わるまで私の若者たちと一緒にいるように言いました」彼女は大麦と小麦の収穫終了まで落穂を拾いました
3章 18節 256語 3;1-5 ナオミはルツに「体を洗い香油を塗り衣を着け脱穀場に行きポアズに気づかれないように彼が寝たら彼の足元を捲りそこに横になりなさい」
3;6-8 ルツは姑の言った通りにしましたボアズは飲食して横になり真夜中に身震いして起きると足元に女が横たわって居ました
3;9-10 ボアズ「あなたは誰か」ルツ「私はルツあなたの裾をあなたの婢の上に広げて下さいあなたは贖い手であるから」
3;10-11 ボアズ「私の娘よ主の祝福がありますように私はあなたの言った通りに実行します」
3;12-13 「私より近い贖い手が居ます彼があなたを贖うことを望まないなら私が贖います生きている主に誓います」
3;14-15 ルツは朝まで彼の足元に横になり脱穀場に来たことを知られないように未明に起きました彼は大麦六升を彼女に与えました
3;16-18 ルツは姑の許に帰りボアズの言動を全て告げ彼から与えられた大麦を見せましたナオミは「この事が落着するまでじっと待ちなさい」
4章 22節 335語 4;1-8 ボアズは町の門の所でもう一人の贖い手にナオミから畑とルツを贖うか尋ねると「あなたが私の代わりに贖いなさい」と言い履物を脱ぎました
4;9-12 ボアズは門に居た長老と民に「私がナオミから相続地を贖い故人の名を立てる為ルツを贖ったことについてあなたたちが証人です」
4;13-17 ルツはボアズの妻になり息子を産みナオミがその子を育てました近所の女たちはナオミに息子が生まれたと言い彼をオベドと呼びました
4;18-22 系図ペレツーヘツロンーラムーアミナダムーナフションーサルマーボアズーオベドーエッサイーダビデ
ルツ記 全4章 全85節 全1294語
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