ヤコブの手紙3章をギリシャ語原典から逐語訳してみました
ギリシャ語原典はウェスコット&ホートによるギリシャ語聖書(1881年)にしました
ギリシャ語の音読みはウェブ上で公開されているギリシャ語聖書の朗読によりました
ギリシャ語の文法はウェブ上で公開されている逐語訳文法を日本語に纏め直したものです
ギリシャ語を日本語に逐語訳するにあたって定冠詞も文法に沿って日本語に訳すように努めました
人や土地などの固有名詞はカタカナ訳の後に元の意味を==内に訳して付けました
各節にリンクして最後に日本語訳を添付しました ☞@逐語訳の語順を変え言葉を添えた直訳的書き下し文(私訳) 公開のA文語訳(1917年)B口語訳(1954年)
ヤコブの手紙全5章
ΙΑΚΩΒΟΥ ヤコゥボス ヤコブの手紙 3章1節〜18節の逐語訳です
☞3;1-2 言葉に躓かない者は全身に馬勒を付けることが出来る完全な男です
☞3;3-5 小さな舵が大きな船を操縦するように小さな舌が大きな自慢をします
☞3;6-8 舌は火であり毒に満ちた悪であり誰も舌を飼い慣らすことは出来ない
☞3;9-12 同じ口から祝福と呪いが出て来るのは正当なことではありません
☞3;13-16 心に嫉みと闘争心があるなら知恵は悪魔の肉欲の地上のものです
☞3;17-18 上からの知恵は純真な平和な従順な憐れみに満ちたものです
ヤコブの手紙3:1(01) μη メィ 〜ことはない(ようにしなさい) 離接助詞・否定
ヤコブの手紙3:1(02) πολλοι ポッロイ 多くの[者たちは] 形容詞・主格・複数・男性
ヤコブの手紙3:1(03) διδασκαλοι ディダスカロイ 教師たち 名詞・主格・複数・男性
ヤコブの手紙3:1(04) γινεσθε ギネッセ [あなたたちは]〜になる 動詞・現在・中間受動デポネント・命令・二人称・複数
ヤコブの手紙3:1(05) αδελφοι アデルフォイ 兄弟たちよ 名詞・呼格・複数・男性
ヤコブの手紙3:1(06) μου ムー 私の 人称代名詞・一人称・属格・単数
ヤコブの手紙3:1(07) ειδοτες エイドテス 知っている[者たちは] 動詞・完了・能動・分詞・主格・複数・男性
ヤコブの手紙3:1(08) οτι オティ それは〜こと  接続詞
ヤコブの手紙3:1(09) μειζον メイゾン より大きな[ものを] 形容詞・対格・単数・中性・比較級
ヤコブの手紙3:1(10) κριμα クリマ 裁きを 名詞・対格・単数・中性
ヤコブの手紙3:1(11) λημψομεθα レィムプソメサ [私たちは]受ける(ことになる) 動詞・未来・中間デポネント・叙実・一人称・複数
ヤコブの手紙3:2(01) πολλα ポッラー 多くの[諸々のことに] 形容詞・対格・複数・中性
ヤコブの手紙3:2(02) γαρ ガル なぜなら〜から 接続詞
ヤコブの手紙3:2(03) πταιομεν プタイオメン [私たちは]躓く 動詞・現在・能動・叙実・一人称・複数
ヤコブの手紙3:2(04) απαντες アパンテス 全ての[者たちは] 形容詞・主格・複数・男性
ヤコブの手紙3:2(05) ει エイ もし〜なら 条件接続詞
ヤコブの手紙3:2(06) τις ティス 誰かが 不定代名詞・主格・単数・男性
ヤコブの手紙3:2(07) εν エン 〜[に]おいて 前置詞
ヤコブの手紙3:2(08) λογω ロゴゥ 言葉に 名詞・与格・単数・男性
ヤコブの手紙3:2(09) ου ウー 〜ことなない 離接助詞・否定
ヤコブの手紙3:2(10) πταιει プタイエイ [彼は]躓く 動詞・現在・能動・叙実・三人称・単数
ヤコブの手紙3:2(11) ουτος ウートス この者は 指示代名詞・主格・単数・男性
ヤコブの手紙3:2(12) τελειος テレオイス 完全な[者] 形容詞・主格・単数・男性
ヤコブの手紙3:2(13) ανηρ アネィル 男(です) 名詞・主格・単数・男性
ヤコブの手紙3:2(14) δυνατος ドゥナトス できる[者] 形容詞・主格・単数・男性
ヤコブの手紙3:2(15) χαλιναγωγησαι カリナゴゥゲィサイ 馬勒を付けること 動詞・アオリスト・能動・不定詞
ヤコブの手紙3:2(16) και カイ また 接続詞
ヤコブの手紙3:2(17) ολον オロン ことごとくの[ものに] 形容詞・対格・単数・中性
ヤコブの手紙3:2(18) το それに 定冠詞・対格・単数・中性
ヤコブの手紙3:2(19) σωμα ソゥマ 体に 名詞・対格・単数・中性
ヤコブの手紙3:3(01) ει エイ もし〜なら 条件接続詞
ヤコブの手紙3:3(02) δε そして 接続詞
ヤコブの手紙3:3(03) των トォゥン それらの 定冠詞・属格・複数・男性
ヤコブの手紙3:3(04) ιππων イッポゥン 馬たちの 名詞・属格・複数・男性
ヤコブの手紙3:3(05) τους トゥース それらを 定冠詞・対格・複数・男性
ヤコブの手紙3:3(06) χαλινους カリヌース 諸々の馬勒を 名詞・対格・複数・男性
ヤコブの手紙3:3(07) εις エイス 〜[に] 前置詞
ヤコブの手紙3:3(08) τα それらに 定冠詞・対格・複数・中性
ヤコブの手紙3:3(09) στοματα ストマタ 諸々の口に 名詞・対格・複数・中性
ヤコブの手紙3:3(10) βαλλομεν バッロメン [私たちは]付ける 動詞・現在・能動・叙実・一人称・複数
ヤコブの手紙3:3(11) εις エイス 〜[に]向って 前置詞
ヤコブの手紙3:3(12) το それに 定冠詞・対格・単数・中性
ヤコブの手紙3:3(13) πειθεσθαι ペイセッサイ 從わされること 動詞・現在・受動・不定詞
ヤコブの手紙3:3(14) αυτους アウトゥース それらを 人称代名詞・対格・複数・男性
ヤコブの手紙3:3(15) ημιν エィミン 私たちに 人称代名詞・一人称・与格・複数
ヤコブの手紙3:3(16) και カイ そして 接続詞
ヤコブの手紙3:3(17) ολον オロン ことごとくの[ものを] 形容詞・対格・単数・中性
ヤコブの手紙3:3(18) το それを 定冠詞・対格・単数・中性
ヤコブの手紙3:3(19) σωμα ソゥマ 体を 名詞・対格・単数・中性
ヤコブの手紙3:3(20) αυτων アウトォゥン それらの 人称代名詞・属格・複数・男性
ヤコブの手紙3:3(21) μεταγομεν メタゴメン [私たちは]方向転換する(ことができます) 動詞・現在・能動・叙実・一人称・複数
ヤコブの手紙3:4(01) ιδου イドゥー [あなたは]見なさい 動詞・第二アオリスト・能動・命令・二人称・単数
ヤコブの手紙3:4(02) και カイ また 接続詞
ヤコブの手紙3:4(03) τα それらは 定冠詞・主格・複数・中性
ヤコブの手紙3:4(04) πλοια プロイア 諸々の船は 名詞・主格・複数・中性
ヤコブの手紙3:4(05) τηλικαυτα テェィリカウタ そのように大きい[諸々のもの] 指示代名詞・主格・複数・中性
ヤコブの手紙3:4(06) οντα オンタ 〜である[諸々のものは] 動詞・現在・無態・分詞・主格・複数・中性
ヤコブの手紙3:4(07) και カイ そして 接続詞
ヤコブの手紙3:4(08) υπο ウポ 〜[の]下で 前置詞
ヤコブの手紙3:4(09) ανεμων アネモゥン 諸々の風の 名詞・属格・複数・男性
ヤコブの手紙3:4(10) σκληρων スクレィロゥン 厳しい[諸々のものの] 形容詞・属格・複数・男性
ヤコブの手紙3:4(11) ελαυνομενα エラウノメナ 運ばれる[諸々のもの] 動詞・現在・受動・分詞・主格・複数・中性
ヤコブの手紙3:4(12) μεταγεται メタゲタイ [それは]向きを変えられます 動詞・現在・受動・叙実・三人称・単数
ヤコブの手紙3:4(13) υπο ウポ 〜[の]下で 前置詞
ヤコブの手紙3:4(14) ελαχιστου エラキストゥー 最も小さい[ものの] 形容詞・属格・単数・中性
ヤコブの手紙3:4(15) πηδαλιου ペィダリウー 舵の 名詞・属格・単数・中性
ヤコブの手紙3:4(16) οπου オプゥー そこでは 副詞
ヤコブの手紙3:4(17) η エィ それが 定冠詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:4(18) ορμη オルメィ 衝動が 名詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:4(19) του トゥー その  定冠詞・属格・単数・男性
ヤコブの手紙3:4(20) ευθυνοντος ユースノントス 操縦する[者の] 動詞・現在・能動・分詞・属格・単数・男性
ヤコブの手紙3:4(21) βουλεται ブーレタイ [それが]望む 動詞・現在・中間受動デポネント・叙実・三人称・単数
ヤコブの手紙3:5(01) ουτως ウートォゥス そのように 副詞
ヤコブの手紙3:5(02) και カイ また 接続詞
ヤコブの手紙3:5(03) η エィ それは  定冠詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:5(04) γλωσσα グロゥッサ 舌は 名詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:5(05) μικρον ミクロン 小さい[もの] 形容詞・主格・単数・中性
ヤコブの手紙3:5(06) μελος メロス 器官 名詞・主格・単数・中性
ヤコブの手紙3:5(07) εστιν エスティン [それは]〜です 動詞・現在・無態・叙実・三人称・単数
ヤコブの手紙3:5(08) και カイ しかし 接続詞
ヤコブの手紙3:5(09) μεγαλα メガラ 大きな[諸々のことを] 形容詞・対格・複数・中性
ヤコブの手紙3:5(10) αυχει アウケイ [それは]自慢します 動詞・現在・能動・叙実・三人称・単数
ヤコブの手紙3:5(11) ιδου イドゥー [あなたは]見なさい 動詞・第二アオリスト・能動・命令・二人称・単数
ヤコブの手紙3:5(12) ηλικον エィリコン どの位大きい[ものが]〜か 形容詞・主格・単数・中性
ヤコブの手紙3:5(13) πυρ プル 火が 名詞・主格・単数・中性
ヤコブの手紙3:5(14) ηλικην エィリケィン 大きな[ものを] 形容詞・対格・単数・女性
ヤコブの手紙3:5(15) υλην ウレィン 森を 名詞・対格・単数・女性
ヤコブの手紙3:5(16) αναπτει アナプテイ [それは]燃やす 動詞・現在・能動・叙実・三人称・単数
ヤコブの手紙3:6(01) και カイ そして 接続詞
ヤコブの手紙3:6(02) η エィ それは  定冠詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:6(03) γλωσσα グロゥッサ 舌は 名詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:6(04) πυρ プル 火(です) 名詞・主格・単数・中性
ヤコブの手紙3:6(05) ο それ 定冠詞・主格・単数・男性
ヤコブの手紙3:6(06) κοσμος コスモス 世界(です) 名詞・主格・単数・男性
ヤコブの手紙3:6(07) της テェィス その  定冠詞・属格・単数・女性
ヤコブの手紙3:6(08) αδικιας アディキアス 不正の 名詞・属格・単数・女性
ヤコブの手紙3:6(09) η エィ それは  定冠詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:6(10) γλωσσα グロゥッサ 舌は 名詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:6(11) καθισταται カスィスタタイ [それは]備えられています 動詞・現在・受動・叙実・三人称・単数
ヤコブの手紙3:6(12) εν エン 〜[に]おいてその中に 前置詞
ヤコブの手紙3:6(13) τοις トイス それらに 定冠詞・与格・複数・中性
ヤコブの手紙3:6(14) μελεσιν メレシン 諸々の器官に 名詞・与格・複数・中性
ヤコブの手紙3:6(15) ημων エィモゥン 私たちの 人称代名詞・一人称・属格・複数
ヤコブの手紙3:6(16) η エィ それは  定冠詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:6(17) σπιλουσα スピルーサ 汚す[ものは] 動詞・現在・能動・分詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:6(18) ολον オロン ことごとくの[ものを] 形容詞・対格・単数・中性
ヤコブの手紙3:6(19) το それを 定冠詞・対格・単数・中性
ヤコブの手紙3:6(20) σωμα ソゥマ 体を 名詞・対格・単数・中性
ヤコブの手紙3:6(21) και カイ そして 接続詞
ヤコブの手紙3:6(22) φλογιζουσα フォロギズーサ 燃やす[ものは] 動詞・現在・能動・分詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:6(23) τον トン それを 定冠詞・対格・単数・男性
ヤコブの手紙3:6(24) τροχον トロコン 車輪(進路)を 名詞・対格・単数・男性
ヤコブの手紙3:6(25) της テェィス その  定冠詞・属格・単数・女性
ヤコブの手紙3:6(26) γενεσεως ゲネセオゥス 一生の 名詞・属格・単数・女性
ヤコブの手紙3:6(27) και カイ そして 接続詞
ヤコブの手紙3:6(28) φλογιζομενη フォロギゾメネィ 燃やされる[ものは] 動詞・現在・受動・分詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:6(29) υπο ウポ 〜[の]下で 前置詞
ヤコブの手紙3:6(30) της テェィス その  定冠詞・属格・単数・女性
ヤコブの手紙3:6(31) γεεννης ゲエンネィス 地獄の 名詞・属格・単数・女性
ヤコブの手紙3:7(01) πασα パサ ことごとくの[ものは] 形容詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:7(02) γαρ ガル なぜなら〜から 接続詞
ヤコブの手紙3:7(03) φυσις フシス 種は 名詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:7(04) θηριων セィリオゥン 獣たちの 名詞・属格・複数・中性
ヤコブの手紙3:7(05) τε そして 離接助詞
ヤコブの手紙3:7(06) και カイ そして 接続詞
ヤコブの手紙3:7(07) πετεινων ペテイノゥン 鳥たちの 名詞・属格・複数・中性
ヤコブの手紙3:7(08) ερπετων エルペトォゥン 這うものたちの 名詞・属格・複数・中性
ヤコブの手紙3:7(09) τε そして 離接助詞
ヤコブの手紙3:7(10) και カイ そして 接続詞
ヤコブの手紙3:7(11) εναλιων エナリオゥン 海の[ものたちの] 形容詞・属格・複数・中性
ヤコブの手紙3:7(12) δαμαζεται ダマゼタイ [それは]飼い慣らされています 動詞・現在・受動・叙実・三人称・単数
ヤコブの手紙3:7(13) και カイ そして 接続詞
ヤコブの手紙3:7(14) δεδαμασται デダマスタイ [それは]飼い慣らされてきました 動詞・完了・受動・叙実・三人称・単数
ヤコブの手紙3:7(15) τη テェィ それに 定冠詞・与格・単数・女性
ヤコブの手紙3:7(16) φυσει フセイ 種に 名詞・与格・単数・女性
ヤコブの手紙3:7(17) τη テェィ それに 定冠詞・与格・単数・女性
ヤコブの手紙3:7(18) ανθρωπινη アントロゥピネィ 人間の[ものに] 形容詞・与格・単数・女性
ヤコブの手紙3:8(01) την テェィン それを 定冠詞・対格・単数・女性
ヤコブの手紙3:8(02) δε しかし 接続詞
ヤコブの手紙3:8(03) γλωσσαν グロゥッサン 舌を 名詞・対格・単数・女性
ヤコブの手紙3:8(04) ουδεις ウーデイス 誰一人ない[者は] 形容詞・主格・単数・男性
ヤコブの手紙3:8(05) δαμασαι ダマサイ 飼い慣らすこと 動詞・アオリスト・能動・不定詞
ヤコブの手紙3:8(06) δυναται ドゥナタイ [彼は]出来ます 動詞・現在・中間受動デポネント・叙実・三人称・単数
ヤコブの手紙3:8(07) ανθρωπων アントロゥポゥン [男の]人たちの 名詞・属格・複数・男性
ヤコブの手紙3:8(08) ακαταστατον アカタスタトン 不安定な[もの] 形容詞・主格・単数・中性
ヤコブの手紙3:8(09) κακον カコン 悪の[もの](です) 形容詞・主格・単数・中性
ヤコブの手紙3:8(10) μεστη メステェィ 満ちている[もの] 形容詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:8(11) ιου イウー 毒の 名詞・属格・単数・男性
ヤコブの手紙3:8(12) θανατηφορου サナテェィフォルー 致命的な[ものの] 形容詞・属格・単数・男性
ヤコブの手紙3:9(01) εν エン 〜[に]よって 前置詞
ヤコブの手紙3:9(02) αυτη アウテェィ それに 人称代名詞・与格・単数・女性
ヤコブの手紙3:9(03) ευλογουμεν ユーログーメン [私たちは]讃美します 動詞・現在・能動・叙実・一人称・複数
ヤコブの手紙3:9(04) τον トン それを 定冠詞・対格・単数・男性
ヤコブの手紙3:9(05) κυριον クリオン 主を 名詞・対格・単数・男性
ヤコブの手紙3:9(06) και カイ そして 接続詞
ヤコブの手紙3:9(07) πατερα パテラ 父を 名詞・対格・単数・男性
ヤコブの手紙3:9(08) και カイ そして 接続詞
ヤコブの手紙3:9(09) εν エン 〜[に]よって 前置詞
ヤコブの手紙3:9(10) αυτη アウテェィ それに 人称代名詞・与格・単数・女性
ヤコブの手紙3:9(11) καταρωμεθα カタロゥメサ [私たちは]呪います 動詞・現在・中間受動デポネント・叙実・一人称・複数
ヤコブの手紙3:9(12) τους トゥース それらを 定冠詞・対格・複数・男性
ヤコブの手紙3:9(13) ανθρωπους アントロゥプース [男の]人々を 名詞・対格・複数・男性
ヤコブの手紙3:9(14) τους トゥース それらを 定冠詞・対格・複数・男性
ヤコブの手紙3:9(15) καθ カス 〜[に]倣って 前置詞
ヤコブの手紙3:9(16) ομοιωσιν オモイオゥシン 姿に 名詞・対格・単数・女性
ヤコブの手紙3:9(17) θεου ゼウー 神の  名詞・属格・単数・男性
ヤコブの手紙3:9(18) γεγονοτας ゲゴノタス 〜になった[者たちを] 動詞・第二完了・能動・分詞・対格・複数・男性
ヤコブの手紙3:10(01) εκ エク 〜[の]中から 前置詞
ヤコブの手紙3:10(02) του トゥー その  定冠詞・属格・単数・中性
ヤコブの手紙3:10(03) αυτου アウトゥー まさに(同じ)その 人称代名詞・属格・単数・中性
ヤコブの手紙3:10(04) στοματος ストマトス 口の 名詞・属格・単数・中性
ヤコブの手紙3:10(05) εξερχεται エクセルケタイ [それが]出て来ます 動詞・現在・中間受動デポネント・叙実・三人称・単数
ヤコブの手紙3:10(06) ευλογια ユーロギア 祝福が 名詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:10(07) και カイ そして 接続詞
ヤコブの手紙3:10(08) καταρα カタラ 呪いが 名詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:10(09) ου ウー 〜ことはありません 離接助詞・否定
ヤコブの手紙3:10(10) χρη クレィ [それは]正当である 動詞・現在・非人称能動態・叙実・三人称・単数
ヤコブの手紙3:10(11) αδελφοι アデルフォイ 兄弟たちよ 名詞・呼格・複数・男性
ヤコブの手紙3:10(12) μου ムー 私の 人称代名詞・一人称・属格・単数
ヤコブの手紙3:10(13) ταυτα タウタ これらの[諸々のことが] 指示代名詞・主格・複数・中性
ヤコブの手紙3:10(14) ουτως ウートォゥス そのように 副詞
ヤコブの手紙3:10(15) γινεσθαι ギネッサイ 〜[に]なることは 動詞・現在・中間受動デポネント・不定詞
ヤコブの手紙3:11(01) μητι メィティ 〜ことはない(のではない)か 離接助詞・疑問
ヤコブの手紙3:11(02) η エィ それは  定冠詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:11(03) πηγη ペィゲィ 泉は 名詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:11(04) εκ エク 〜[の]所から 前置詞
ヤコブの手紙3:11(05) της テェィス その  定冠詞・属格・単数・女性
ヤコブの手紙3:11(06) αυτης アウテェィス まさに(同じ)その 人称代名詞・属格・単数・女性
ヤコブの手紙3:11(07) οπης オペィス 場所の 名詞・属格・単数・女性
ヤコブの手紙3:11(08) βρυει ブルエイ [それは]注ぎ出す 動詞・現在・能動・叙実・三人称・単数
ヤコブの手紙3:11(09) το それを 定冠詞・対格・単数・中性
ヤコブの手紙3:11(10) γλυκυ グルク 甘い[ものを] 形容詞・対格・単数・中性
ヤコブの手紙3:11(11) και カイ そして 接続詞
ヤコブの手紙3:11(12) το それを 定冠詞・対格・単数・中性
ヤコブの手紙3:11(13) πικρον ピクロン 苦い[ものを] 形容詞・対格・単数・中性
ヤコブの手紙3:12(01) μη メィ 〜ことはない(のではないか) 離接助詞・否定
ヤコブの手紙3:12(02) δυναται ドゥナタイ [それは]出来る 動詞・現在・中間受動デポネント・叙実・三人称・単数
ヤコブの手紙3:12(03) αδελφοι アデルフォイ 兄弟たちよ 名詞・呼格・複数・男性
ヤコブの手紙3:12(04) μου ムー 私の 人称代名詞・一人称・属格・単数
ヤコブの手紙3:12(05) συκη スケィ 無花果の木は 名詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:12(06) ελαιας エライアス 諸々のオリーブを 名詞・対格・複数・女性
ヤコブの手紙3:12(07) ποιησαι ポイエィサイ 作ること 動詞・アオリスト・能動・不定詞
ヤコブの手紙3:12(08) η エィ あるいは 離接助詞
ヤコブの手紙3:12(09) αμπελος アムペロス 葡萄の木は 名詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:12(10) συκα スカ 諸々の無花果を 名詞・対格・複数・中性
ヤコブの手紙3:12(11) ουτε ウーテ また〜ことはない(のではないか) 接続詞
ヤコブの手紙3:12(12) αλυκον アルコン しょっぱい[ものを] 形容詞・対格・単数・中性
ヤコブの手紙3:12(13) γλυκυ グルク 甘い[ものを] 形容詞・対格・単数・中性
ヤコブの手紙3:12(14) ποιησαι ポイエィサイ (泉が共に)生じさせること 動詞・アオリスト・能動・不定詞
ヤコブの手紙3:12(15) υδωρ ウドォゥル 水を 名詞・対格・単数・中性
ヤコブの手紙3:13(01) τις ティス 誰が〜(です)か? 疑問代名詞・主格・単数・男性
ヤコブの手紙3:13(02) σοφος ソフォス 賢い[者は] 形容詞・主格・単数・男性
ヤコブの手紙3:13(03) και カイ そして 接続詞
ヤコブの手紙3:13(04) επιστημων エピステェィモゥン 知識ある[者は] 形容詞・主格・単数・男性
ヤコブの手紙3:13(05) εν エン 〜[に]おいてその中で 前置詞
ヤコブの手紙3:13(06) υμιν ユミン あなたたちに 人称代名詞・二人称・与格・複数
ヤコブの手紙3:13(07) δειξατω デイクサトォゥ [彼は]示しなさい 動詞・アオリスト・能動・命令・三人称・単数
ヤコブの手紙3:13(08) εκ エク 〜[の]中から 前置詞
ヤコブの手紙3:13(09) της テェィス その  定冠詞・属格・単数・女性
ヤコブの手紙3:13(10) καλης カレィス 良い[ものの] 形容詞・属格・単数・女性
ヤコブの手紙3:13(11) αναστροφης アナストロフェイス 会話(生き方)の 名詞・属格・単数・女性
ヤコブの手紙3:13(12) τα それらを 定冠詞・対格・複数・中性
ヤコブの手紙3:13(13) εργα エルガ 諸々の行為を 名詞・対格・複数・中性
ヤコブの手紙3:13(14) αυτου アウトゥー 彼の 人称代名詞・属格・単数・男性
ヤコブの手紙3:13(15) εν エン 〜[に]おいてその中で 前置詞
ヤコブの手紙3:13(16) πραυτητι プラウテェィティ 柔和に 名詞・与格・単数・女性
ヤコブの手紙3:13(17) σοφιας ソフィアス 知恵の 名詞・属格・単数・女性
ヤコブの手紙3:14(01) ει エイ もし〜なら 条件接続詞
ヤコブの手紙3:14(02) δε しかし 接続詞
ヤコブの手紙3:14(03) ζηλον ゼィロン 妬みを 名詞・対格・単数・男性
ヤコブの手紙3:14(04) πικρον ピクロン 苦い[ものを] 形容詞・対格・単数・男性
ヤコブの手紙3:14(05) εχετε エケテ [あなたたちが]持つ 動詞・現在・能動・叙実・二人称・複数
ヤコブの手紙3:14(06) και カイ そして 接続詞
ヤコブの手紙3:14(07) εριθειαν エリセイアン 闘争心を 名詞・対格・単数・女性
ヤコブの手紙3:14(08) εν エン 〜[に]おいてその中で 前置詞
ヤコブの手紙3:14(09) τη テェィ それに 定冠詞・与格・単数・女性
ヤコブの手紙3:14(10) καρδια カルディア 心に 名詞・与格・単数・女性
ヤコブの手紙3:14(11) υμων ユモゥン あなたたちの 人称代名詞・二人称・属格・複数
ヤコブの手紙3:14(12) μη メィ 〜ことはない(ようにしなさい) 離接助詞・否定
ヤコブの手紙3:14(13) κατακαυχασθε カタカウカッセ [あなたたちは]自慢する 動詞・現在・中間受動デポネント・命令・二人称・複数
ヤコブの手紙3:14(14) και カイ そして 接続詞
ヤコブの手紙3:14(15) ψευδεσθε プシューデッセ [あなたたちは]嘘をつく 動詞・現在・中間態・命令・二人称・複数
ヤコブの手紙3:14(16) κατα カタ 〜[の]反対に 前置詞
ヤコブの手紙3:14(17) της テェィス その  定冠詞・属格・単数・女性
ヤコブの手紙3:14(18) αληθειας アレィセイアス 真実の 名詞・属格・単数・女性
ヤコブの手紙3:15(01) ουκ ウーク 〜ことはありません 離接助詞・否定
ヤコブの手紙3:15(02) εστιν エスティン [それは]〜である 動詞・現在・無態・叙実・三人称・単数
ヤコブの手紙3:15(03) αυτη アウテェィ この[ものは] 指示代名詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:15(04) η エィ それは  定冠詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:15(05) σοφια ソフィア 知恵は 名詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:15(06) ανωθεν アノゥセン 上から 副詞
ヤコブの手紙3:15(07) κατερχομενη カテルコメネィ 下って来る[もの] 動詞・現在・中間受動デポネント・分詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:15(08) αλλα アッラー そうではなく 接続詞
ヤコブの手紙3:15(09) επιγειος エピゲイオス 地上の[もの] 形容詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:15(10) ψυχικη プスキケィ 肉欲の[もの] 形容詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:15(11) δαιμονιωδης ダイモニオゥデェィス 悪魔の[もの](です) 形容詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:16(01) οπου オプゥー 〜所に 副詞
ヤコブの手紙3:16(02) γαρ ガル なぜなら〜から 接続詞
ヤコブの手紙3:16(03) ζηλος ゼィロス 妬みが 名詞・主格・単数・男性
ヤコブの手紙3:16(04) και カイ そして 接続詞
ヤコブの手紙3:16(05) εριθεια エリセイア 闘争心が(ある) 名詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:16(06) εκει エケイ そこに 副詞
ヤコブの手紙3:16(07) ακαταστασια アカタスタシア 混乱が 名詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:16(08) και カイ そして 接続詞
ヤコブの手紙3:16(09) παν パン ことごとくの[ものが] 形容詞・主格・単数・中性
ヤコブの手紙3:16(10) φαυλον ファウロン 悪い[ものが] 形容詞・主格・単数・中性
ヤコブの手紙3:16(11) πραγμα プラグマ 行為が(ある) 名詞・主格・単数・中性
ヤコブの手紙3:17(01) η エィ それは  定冠詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:17(02) δε しかし 接続詞
ヤコブの手紙3:17(03) ανωθεν アノゥセン 上から(来る) 副詞
ヤコブの手紙3:17(04) σοφια ソフィア 知恵は 名詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:17(05) πρωτον プロゥトン まず初めに 副詞
ヤコブの手紙3:17(06) μεν メン 真に 離接助詞
ヤコブの手紙3:17(07) αγνη アグネィ 純真な[もの] 形容詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:17(08) εστιν エスティン [それは]〜です 動詞・現在・無態・叙実・三人称・単数
ヤコブの手紙3:17(09) επειτα エペイタ それから 副詞
ヤコブの手紙3:17(10) ειρηνικη エイレィニケィ 平和な[もの] 形容詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:17(11) επιεικης エピエイケィス 穏やかな[もの] 形容詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:17(12) ευπειθης ユーペイセィス 従順な[もの] 形容詞・主格・単数・男性
ヤコブの手紙3:17(13) μεστη メステェィ 満ちている[もの] 形容詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:17(14) ελεους エレウース 憐れみの 名詞・属格・単数・中性
ヤコブの手紙3:17(15) και カイ そして 接続詞
ヤコブの手紙3:17(16) καρπων カルポゥン 諸々の実の 名詞・属格・複数・男性
ヤコブの手紙3:17(17) αγαθων アガソゥン 良い[諸々のものの] 形容詞・属格・複数・男性
ヤコブの手紙3:17(18) αδιακριτος アディアクリトス 不公平でない[もの] 形容詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:17(19) ανυποκριτος アヌポクリトス 偽善でない[もの] 形容詞・主格・単数・女性
ヤコブの手紙3:18(01) καρπος カルポス 実は 名詞・主格・単数・男性
ヤコブの手紙3:18(02) δε そして 接続詞
ヤコブの手紙3:18(03) δικαιοσυνης ディカイオスネィス 義の 名詞・属格・単数・女性
ヤコブの手紙3:18(04) εν エン 〜[に]おいてその中で 前置詞
ヤコブの手紙3:18(05) ειρηνη エイレィネィ 平和に 名詞・与格・単数・女性
ヤコブの手紙3:18(06) σπειρεται スペイレタイ [それは]蒔かれます 動詞・現在・受動・叙実・三人称・単数
ヤコブの手紙3:18(07) τοις トイス それらに 定冠詞・与格・複数・男性
ヤコブの手紙3:18(08) ποιουσιν ポイウーシン 造る[者たちに](よって) 動詞・現在・能動・分詞・与格・複数・男性
ヤコブの手紙3:18(09) ειρηνην エイレィネィン 平和を 名詞・対格・単数・女性
日本語訳 ヤコブの手紙3章
☞1節
(文語訳) 一 わが兄弟よ、なんぢら多く教師となるな。教師たる我らの更に嚴しき審判を受くることを、汝ら知ればなり。 
(口語訳) 一 わたしの兄弟たちよ。あなたがたのうち多くの者は、教師にならないがよい。わたしたち教師が、他の人たちよりも、もっときびしいさばきを受けることが、よくわかっているからである。
☞2節
(文語訳) 二 我らは皆しばしば躓く者なり、人もし言に蹉跌なくば、これ全き人にして全身に轡を著け得るなり。 
(口語訳) 二 わたしたちは皆、多くのあやまちを犯すものである。もし、言葉の上であやまちのない人があれば、そういう人は、全身をも制御することのできる完全な人である。
☞3節
(文語訳) 三 われら馬を己に馴はせんために轡をその口に置くときは、その全身を馭し得るなり。 
(口語訳) 三 馬を御するために、その口にくつわをはめるなら、その全身を引きまわすことができる。
☞4節
(文語訳) 四 また船を見よ、その形は大く、かつ激しき風に追はるるとも、最小き舵にて舵人の欲するままに運すなり。 
(口語訳) 四 また船を見るがよい。船体が非常に大きく、また激しい風に吹きまくられても、ごく小さなかじ一つで、操縦者の思いのままに運転される。
☞5節
(文語訳) 五 斯くのごとく舌もまた小きものなれど、その誇るところ大なり。視よ、いかに小き火の、いかに大なる林を燃すかを。 
(口語訳) 五 それと同じく、舌は小さな器官ではあるが、よく大言壮語する。見よ、ごく小さな火でも、非常に大きな森を燃やすではないか。
☞6節
(文語訳) 六 舌は火なり、不義の世界なり、舌は我らの肢體の中にて、全身を汚し、また地獄より燃え出でて一生の車輪を燃すものなり。 
(口語訳) 六 舌は火である。不義の世界である。舌は、わたしたちの器官の一つとしてそなえられたものであるが、全身を汚し、生存の車輪を燃やし、自らは地獄の火で焼かれる。
☞7節
(文語訳) 七 獸・鳥・匍ふもの・海にあるもの等、さまざまの種類みな制せらる、旣に人に制せられたり。 
(口語訳) 七 あらゆる種類の獣、鳥、這うもの、海の生物は、すべて人類に制せられるし、また制せられてきた。
☞8節
(文語訳) 八 されど誰も舌を制すること能はず、舌は動きて止まぬ惡にして死の毒の滿つるものなり。 
(口語訳) 八 ところが、舌を制しうる人は、ひとりもいない。それは、制しにくい悪であって、死の毒に満ちている。
☞9節 九  私たちはそれ(舌)によって父(である)主を讃美します そしてそれ(舌)によって神の姿に倣って(似姿)になった人々を呪います
(文語訳) 九 われら之をもて主たる父を讃め、また之をもて~に象りて造られたる人を詛ふ。 
(口語訳) 九 わたしたちは、この舌で父なる主をさんびし、また、その同じ舌で、神にかたどって造られた人間をのろっている。
☞10節
(文語訳) 一〇 讃美と呪詛と同じ口より出づ。わが兄弟よ、かかる事はあるべきにあらず。 
(口語訳) 一〇 同じ口から、さんびとのろいとが出て来る。わたしの兄弟たちよ。このような事は、あるべきでない。
☞11節
(文語訳) 一一 泉は同じ穴より甘き水と苦き水とを出さんや。 
(口語訳) 一一 泉が、甘い水と苦い水とを、同じ穴からふき出すことがあろうか。
☞12節
(文語訳) 一二 わが兄弟よ、無花果の樹オリブの實を結び、葡萄の樹、無花果の實を結ぶことを得んや。斯くのごとく鹽水は甘き水を出すこと能はず。
(口語訳) 一二 わたしの兄弟たちよ。いちじくの木がオリブの実を結び、ぶどうの木がいちじくの実を結ぶことができようか。塩水も、甘い水を出すことはできない。
☞13節
(文語訳) 一三 汝等のうち智くして慧き者は誰なるか、その人は善き行狀により柔和なる智慧をもて行爲を顯すべし。 
(口語訳) 一三 あなたがたのうちで、知恵があり物わかりのよい人は、だれであるか。その人は、知恵にかなう柔和な行いをしていることを、よい生活によって示すがよい。
☞14節
(文語訳) 一四 されど汝等もし心のうちに苦き妬と黨派心とを懷かば、誇るな、眞理に悖りて僞るな。 
(口語訳) 一四 しかし、もしあなたがたの心の中に、苦々しいねたみや党派心をいだいているのなら、誇り高ぶってはならない。また、真理にそむいて偽ってはならない。
☞15節
(文語訳) 一五 かかる智慧は上より下るにあらず、地に屬し、情慾に屬し、惡鬼に屬するものなり。 
(口語訳) 一五 そのような知恵は、上から下ってきたものではなくて、地につくもの、肉に属するもの、悪魔的なものである。
☞16節
(文語訳) 一六 妬と黨派心とある所には亂と各樣の惡しき業とあればなり。 
(口語訳) 一六 ねたみと党派心とのあるところには、混乱とあらゆる忌むべき行為とがある。
☞17節
(文語訳) 一七 されど上よりの智慧は第一に潔よく、次に平和・寛容・溫順また憐憫と善き果とに滿ち、人を偏り視ず、虛僞なきものなり。 
(口語訳) 一七 しかし上からの知恵は、第一に清く、次に平和、寛容、温順であり、あわれみと良い実とに満ち、かたより見ず、偽りがない。
☞18節
(文語訳) 一八 義の果は平和をおこなふ者の平和をもて播くに因るなり。
(口語訳) 一八 義の実は、平和を造り出す人たちによって、平和のうちにまかれるものである。
Office Murakami