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コーラン111章をアラビア語原典から逐語訳してみました |
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アラビア語は右から左に日本語は左から右に読みます |
アラビア語の音読みはウェブ上で公開されているコーランの朗唱によりました |
アラビア語の文法はウェブ上で公開されている逐語訳文法をもとにして日本語に纏め直したものです |
逐語訳各節にリンクして逐語訳を基にした日本語私訳を付けてみました |
逐語訳に「コーラン経」を加えて同一頁で読めるようにしました(章によっては両者の節の数字が違います) |
→「コーラン経」第百十一 |
المسد |
アル・マサド 棕櫚 メッカ啓示 111章1節〜5節の逐語訳です |
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☞111;1-5 アブー・ラハブは滅びる(ように) |
111章1節(1) |
تَبَّتْ |
タッバツ |
[それは]滅びる(ように) |
動詞・完了・三人称・女性・単数 |
111章1節(2) |
يَدَا |
ヤダー |
両手は |
名詞・主格・女性・双数 |
111章1節(3) |
أَبِي |
アビー |
アブー(父)の |
名詞・属格・男性・単数 |
111章1節(4) |
لَهَبٍ |
ラハビン |
ラハブ(炎)の |
名詞・不定・属格・男性 |
111章1節(5) |
وَتَبَّ |
ワ・タッバ |
そして[彼は]滅びる(ように) |
接続詞+動詞・完了・三人称・男性・単数 |
111章2節(1) |
مَا |
マー |
〜ことはありません |
助詞・否定 |
111章2節(2) |
أَغْنَى |
アグㇷナー |
[それが]役立つ |
動詞・完了・三人称・男性・単数 |
111章2節(3) |
عَنْهُ |
アン・フ |
彼に対して |
前置詞+代名詞・目的・三人称・男性・単数 |
111章2節(4) |
مَالُهُ |
マール・フ |
彼の財産が |
名詞・主格・男性+代名詞・所有・三人称・男性・単数 |
111章2節(5) |
وَمَا |
ワ・マー |
そして〜もの |
接続詞+代名詞・関係 |
111章2節(6) |
كَسَبَ |
カサブ[ァ] |
[彼が]稼いだ |
動詞・完了・三人称・男性・単数 |
111章3節(1) |
سَيَصْلَى |
サ・ヤスラー |
やがて[彼は]燃えてしまいます |
助詞・未来+動詞・未完了・三人称・男性・単数 |
111章3節(2) |
نَارًا |
ナーラン |
火に |
名詞・不定・対格・女性 |
111章3節(3) |
ذَاتَ |
ダㇵータ |
それに |
名詞・対格・女性・単数 |
111章3節(4) |
لَهَبٍ |
ラハビ[ン] |
燃え盛る炎の |
名詞・不定・属格・男性 |
111章4節(1) |
وَامْرَأَتُهُ |
ワ・ムラアトゥ・フ |
そして彼の妻は |
接続詞+名詞・主格・女性+代名詞・所有・三人称・男性・単数 |
111章4節(2) |
حَمَّالَةَ |
ハムマーラタ |
運ぶ[者に] |
分詞・能動・対格・女性・単数 |
111章4節(3) |
الْحَطَبِ |
ル・ハタブ[ィ] |
その薪の |
定冠詞+名詞・属格・男性 |
111章5節(1) |
فِي |
フィー |
〜[の]間に |
前置詞 |
111章5節(2) |
جِيدِهَا |
ジーディ・ハー |
彼女の首の |
名詞・属格・男性+代名詞・所有・三人称・女性・単数 |
111章5節(3) |
حَبْلٌ |
ハブルン |
縄が |
名詞・不定・主格・男性 |
111章5節(4) |
مِّن |
ミン |
〜[の] |
前置詞 |
111章5節(5) |
مَّسَدٍ |
マサド[ィン] |
棕櫚の |
名詞・不定・属格・男性 |
コーラン(私訳) |
第一一一章 アル・ラハブ ラハブ メッカ啓示 |
☞1節 |
一 アブー・ラハブ(炎の父)の両手は滅びる(ように) そして[彼は]滅びる(ように) |
☞2節 |
二 彼の財産が彼に役立つことはありません そして[彼が]稼いだものが |
☞3節 |
三 やがて彼は火に燃えることになります 燃え盛る炎のそれ(火)に |
☞4節 |
四 そして彼の妻はその薪を運ぶ[者に] |
☞5節 |
五 彼女の首の間に椰子の繊維製の縄が |
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Office Murakami |
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「コーラン經」 焰父品 第百十一 [アル・アブ・ラハブ] 默伽 |
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「コーラン經」は日本初のコーラン全文翻訳本です |
「コーラン經」は<譯者・坂本健一>{上下二巻}として世界聖典全集刊行會から(大正九年)発行されました |
「コーラン經」の構成は凡例、目次、114品(章)の本文、附録として各品(章)の解題と註釋、イスラム教とコーランについての詳細な後書きから成っています。 |
ここでは114品(章)別に本文と解題と註釋をまとめて紹介します |
本文の漢字・ルビ・送り仮名は大正時代そのままの形を復刻できるように努めました |
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焰父品[アル・アブ・ラハブ](1-5節)の本文 |
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大慈悲~の名に於て |
一 アブ・ラハブの手は死すべし、渠死すべし。 |
二 その富は渠をuせず、渠何の得る所ぞ。 |
三 渠は落ちて猛火に燒かれざるべからず、 |
四 その妻も亦薪を抱きて、 |
五 その頸に椰子條の索を纒ひて。 |
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焰父品[アル・アブ・ラハブ](1-5節)の解題(題名の由来、啓示時期、内容解説) |
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バニ・ハシム Bani Hashim の會に、アブ・ラハブ Abu Lahab (焰の父)到りて罵倒せしため、會破れしかば、麻訶末之に對して此言を爲せり。 |
宣傳第四、五年のものたらむ。 |
內容 アブ・ラハブとその一家に對する麻訶末の呪咀 |
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焰父品[アル・アブ・ラハブ](1-5節)の註釋(文字の解釈) |
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一 アブ・ラハブはアブダル・ムッタリブの一子にて麻訶末の叔父たるアブダル・ウッザAbdul Uzzaの綽名。 |
その「手」とはアブ・ラハブの一身とも、その事業とも、また現當二世に於けるその希望ともいふ。 |
三 猛火云々はアブ・ラアブは火の父の義なれば、一種の洒落なり。所謂名詮自稱の謂。 |
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OfficeMurakami |