コーラン102章をアラビア語原典から逐語訳してみました
アラビア語は右から左に日本語は左から右に読みます
アラビア語の音読みはウェブ上で公開されているコーランの朗唱によりました
アラビア語の文法はウェブ上で公開されている逐語訳文法をもとにして日本語に纏め直したものです
逐語訳各節にリンクして逐語訳を基にした日本語私訳を付けてみました
逐語訳に「コーラン経」を加えて同一頁で読めるようにしました(章によっては両者の啓示時期や節の数字が違います) →「コーラン経」第百二
التكاثر アッ・タカートゥㇷル 拡大競争 メッカ啓示 102章1節〜8節の逐語訳です
☞102;1-8 拡大競争があなたたちを不注意にします
102章1節(1) أَلْهَاكُمُ アルハー・クム [それが]脇に逸らして不注意にします、あなたたちを 動詞・完了・三人称・男性・単数+代名詞・目的・二人称・男性・複数
102章1節(2) التَّكَاثُرُ ッ・タカートゥㇷル その拡大競争が 定冠詞+名詞・動詞的・主格・男性
102章2節(1) حَتَّى ハッター 〜まで 助詞・起動
102章2節(2) زُرْتُمُ ズル・トゥム あなたたちが訪れる 動詞・完了・二人称・男性・複数+代名詞・主語
102章2節(3) الْمَقَابِرَ ル・マクァービル[ァ] その諸々の墓を 定冠詞+名詞・対格・男性・複数
102章3節(1) كَلَّا カッラー いや 助詞・嫌悪
102章3節(2) سَوْفَ サウファ すぐに 助詞・未来
102章3節(3) تَعْلَمُونَ タァラムー・ナ あなたたちは知ります 動詞・未完了・二人称・男性・複数+代名詞・主語
102章4節(1) ثُمَّ スムマ その上また 接続詞
102章4節(2) كَلَّا カッラー いや 助詞・嫌悪
102章4節(3) سَوْفَ サウファ すぐに 助詞・未来
102章4節(4) تَعْلَمُونَ タァラムー・ヌ[ァ] あなたたちは知ります 動詞・未完了・二人称・男性・複数+代名詞・主語
102章5節(1) كَلَّا カッラー いや 助詞・嫌悪
102章5節(2) لَوْ ラウ もし〜ならば 助詞・条件
102章5節(3) تَعْلَمُونَ タァラムー・ナ あなたたちが知る 動詞・未完了・二人称・男性・複数+代名詞・主語
102章5節(4) عِلْمَ イルマ 知識を 名詞・対格・男性
102章5節(5) الْيَقِينِ ル・ヤクィーニ まさに確実の 定冠詞+名詞・属格・男性・単数
102章6節(1) لَتَرَوُنَّ ラ・タラウン・ナ 必ず[あなたたちは]見ます、必ず 接頭辞・強調+動詞・未完了・二人称・男性・複数+接尾辞・強調
102章6節(2) الْجَحِيمَ ル・ジャヒーム[ァ] あの地獄の火を 定冠詞+名詞・対格・女性
102章7節(1) ثُمَّ スムマ その上また 接続詞
102章7節(2) لَتَرَوُنَّهَا ラ・タラウ・ンナ・ハー 必ず[あなたたちは]見ます、必ずそれを 接頭辞・強調+動詞・未完了・二人称・男性・複数+接尾辞・強調+代名詞・目的・三人称・女性・単数
102章7節(3) عَيْنَ アイナ 目に[よって] 名詞・対格・女性
102章7節(4) الْيَقِينِ ル・ヤクィーヌ[ィ] その確実の 定冠詞+名詞・属格・男性・単数
102章8節(1) ثُمَّ スンマ その上また 接続詞
102章8節(2) لَتُسْأَلُنَّ ラ・トゥスアル・ンナ 必ず[あなたたちは]問われます、必ず 接頭辞・強調+動詞・受動・未完了・二人称・男性・複数+接尾辞・強調
102章8節(3) يَوْمَئِذٍ ヤウマイディㇶン その日 副詞・時間
102章8節(4) عَنِ アニ 〜ことについて 前置詞
102章8節(5) النَّعِيمِ ン・ナイー[ミ] その悦楽の 定冠詞+名詞・属格・男性
コーラン(私訳) 第一〇二章 アッ・タカートゥㇷル 拡大競争 メッカ啓示
☞1節 一 その拡大競争が あなたたちを脇に逸らして不注意にします
☞2節 二 その墓をあなたたちが訪れるまで 
☞3節 三 いや すぐに あなたたちは知ります
☞4節 四 その上また いや すぐに あなたたちは知ります
☞5節 五 いや もしあなたたちが知るならば その確実の知識を
☞6節 六 必ず必ず[あなたたちは]見ます あの地獄の火を
☞7節 七 その上また 必ず必ず[あなたたちは]それを見ます その確実の目に[よって]
☞8節 八 その上また 必ず必ず[あなたたちは]問われます その日 その悦楽のことについて
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「コーラン經」 競望品 第百二 [アル・タカスル] 默伽
「コーラン經」は日本初のコーラン全文翻訳本です
「コーラン經」は<譯者・坂本健一>{上下二巻}として世界聖典全集刊行會から(大正九年)発行されました
「コーラン經」の構成は凡例、目次、114品(章)の本文、附録として各品(章)の解題と註釋、イスラム教とコーランについての詳細な後書きから成っています。
ここでは114品(章)別に本文と解題と註釋をまとめて紹介します
本文の漢字・ルビ・送り仮名は大正時代そのままの形を復刻できるように努めました
競望品[アル・タカスル](1-8節)の本文
大慈悲~の名に於て
一 攝Bの欲求は爾曹を累して
二 死に及ぶ。
三 決して。今後爾曹(その愚を)知らん。
四 再びいふ、決して。今後爾曹知らん。
五 決して。爾曹確にそを知りたらんには(斯くあるまじ)。
六 洵に爾曹地獄を見ん。
七 再び、爾曹確に眼前にそを見ん。
八 その時その日、爾曹は(現世に於て樂しみし)享樂に就きて驗せられん。
競望品[アル・タカスル](1-8節)の解題(題名の由来、啓示時期、内容解説)
孤列種の貪婪自利を駁擊す。
默伽古天啓の一。
 内容 世間的欲求に日を消する者審判の日にその過失を知らん。
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