詩編第141編をヘブライ語原典から逐語訳してみました
ヘブライ語は右から左に日本語は左から右に読みます
ヘブライ語の音読みはウェブ上で公開されているヘブライ語聖書の朗唱と朗読によりました(朗唱朗読ではיהוהはアドナイと読み替えています)
ヘブライ語の文法はウェブ上で参照した逐語訳文法を纏め直したものです
ヘブライ語を日本語に逐語訳するにあたって定冠詞や複数形をできる限り日本語に反映するように努めました
人や土地などの固有名詞はカタカナ訳の後に元の意味を==内に訳して付けました
各節にリンクして最後に日本語訳を添付しました ☞@逐語訳の語順を変え言葉を添えた書き下し文(私訳) A文語訳(1917年)B口語訳(1954年)
詩編全150編
תהרימ  כתובים テヒリーム讃美 (ケツヴィイム諸書) 旧約聖書詩編第141編1節〜10節
☞141;1-1 主ヤㇵウェㇵよ私はあなたに叫びます
☞141;3-3 主ヤㇵウェㇵよ私の口に見張りを置いて下さい
☞141;8-8 私の主(アドナイ)である神ヤㇵウェㇵよ私の目はあなたに向かいます
詩編141:1(01) מזמור ミズモール 讃美歌 名詞(普通)・男性・単数
詩編141:1(02) ל:דוד レ・ダヴィード ダビデ=最愛の=に(属する) 前置詞+名詞(固有)
詩編141:1(03) יהוה アドナイ 主ヤㇵウェㇵ=在る者=(よ) 名詞(固有)
詩編141:1(04) קראתי:ך ケラティー・ㇰハ [私は]呼びます、あなたを 動詞・クァル(基本)・完了・一人称・通性・単数+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編141:1(05) חושה ㇰフーシャ [あなたは]急いで下さい 動詞・クァル(基本)・命令・男性・単数
詩編141:1(06) ל:י リ・ィ 私の許に 前置詞+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編141:1(07) האזינה ハァアズィーナー [あなたは]耳を傾けさせて下さい 動詞・ヒフィル(使役)・命令・男性・単数
詩編141:1(08) קול:י コリ・ィ 私の声に 名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編141:1(09) ב:קרא:י־ ベ・カルイ・ィ・ 私が呼ぶ時に 前置詞+動詞・クァル(基本)・不定詞+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編141:1(10) ל:ך ラ・ㇰフ あなたを 前置詞+接尾辞・二人称・女性・単数
詩編141:2(01) תכון ティッコン [それが]確り立てられる(ようにして下さい) 動詞・ニファル(受動)・未完了・三人称・女性・単数
詩編141:2(02) תפלת:י テフィッラテ・ィー 私の祈りが 名詞(普通)・女性・単数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編141:2(03) קטרת ケトーレト 香(として) 名詞(普通)・女性・単数
詩編141:2(04) ל:פני:ך レ・ファネイ・ㇰハー あなたの[諸々の]前に 前置詞+名詞(普通)・両性・複数+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編141:2(05) משאת マスアト 差し上げることが 名詞(普通)・女性・単数
詩編141:2(06) כפי カッパイ 私の両手を 名詞(普通)・女性・双数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編141:2(07) מנחת־ ミンㇰハト・ 捧げ物(として) 名詞(普通)・女性・単数
詩編141:2(08) ערב アーレヴ 夕がたの 名詞(普通)・男性・単数
詩編141:3(01) שיתה シㇶーター [あなたは]置いて下さい 動詞・クァル(基本)・命令・男性・単数
詩編141:3(02) יהוה アドナイ 主ヤㇵウェㇵ=在る者=(よ) 名詞(固有)
詩編141:3(03) שמרה シャムラー 見張りを 名詞(普通)・女性・単数
詩編141:3(04) ל:פ:י レ・フィー 私の口に 前置詞+名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編141:3(05) נצרה ニツラー [あなたは]見張って下さい 動詞・クァル(基本)・命令・男性・単数
詩編141:3(06) על־ アル・ 〜の上を 前置詞
詩編141:3(07) דל ダル 名詞(普通)・男性・単数
詩編141:3(08) שפתי セファタイ 私の両唇の 名詞(普通)・女性・双数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編141:4(01) אל־ アル・ 〜ことはない(ようにして下さい) 副詞
詩編141:4(02) תט־ タト・ [あなたは]傾けさせる 動詞・ヒフィル(使役)・未完了・二人称・男性・単数
詩編141:4(03) לב:י リッビ・ィー 私の心を 名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編141:4(04) ל:דבר レ・ダヴァル 事に 前置詞+名詞(普通)・男性・単数
詩編141:4(05) רע ラー 邪悪の[こと] 形容詞・男性・単数
詩編141:4(06) ל:התעולל レ・ヒトオレール 自分自身に実行させること 前置詞+動詞・ヒトポレル(使役再帰)・不定詞
詩編141:4(07) עללות アリロト 諸々の行為を 名詞(普通)・女性・複数
詩編141:4(08) ב:רשע ベ・レーシャ 悪において 前置詞+名詞(普通)・男性・単数
詩編141:4(09) את־ エト・ 〜と共に 前置詞
詩編141:4(10) אישים イシㇶーム [男の]人々 名詞(普通)・男性・複数
詩編141:4(11) פעלי־ ポアレイ・ 為す[者たち] 動詞・クァル(基本)・分詞・男性・複数
詩編141:4(12) און アーヴェン 不正を 名詞(普通)・男性・単数
詩編141:4(13) ו:בל־ ウ・ヴァル・ そして〜ことはない(ようにして下さい) 接続詞+副詞
詩編141:4(14) אלחם エルㇰハム [私が]食べる 動詞・クァル(基本)・未完了・一人称・通性・単数
詩編141:4(15) ב:מנעמי:הם ベ・マンアムメイ・ヘム 彼等の諸々の美味を 前置詞+名詞(普通)・男性・複数+接尾辞・三人称・男性・複数
詩編141:5(01) יהלמ:ני־ イェヘルメー・ニー・ [彼は]打ちます、私を 動詞・クァル(基本)・未完了・三人称・男性・単数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編141:5(02) צדיק ツァッディーク 正しい[者は] 形容詞・男性・単数
詩編141:5(03) חסד ㇰヘーセド 慈悲(によって) 名詞(普通)・男性・単数
詩編141:5(04) ו:יוכיח:ני ヴェ・ヨㇰヒㇰヘー・ニー そして[彼は]叱責させます、私を 接続詞+動詞・ヒフィル(使役)・未完了・三人称・男性・単数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編141:5(05) שמן シェーメン 油を 名詞(普通)・男性・単数
詩編141:5(06) ראש ローシュ 頭の 名詞(普通)・男性・単数
詩編141:5(07) אל־ アル・ 〜ことはない(ようにして下さい) 副詞
詩編141:5(08) יני ヤニー [それが]禁止させる 動詞・ヒフィル(使役)・未完了・三人称・男性・単数
詩編141:5(09) ראש:י ロシㇶ・ィ 私の頭が 名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編141:5(10) כי־ キー なぜなら〜から 接続詞
詩編141:5(11) עוד オード まだ(続く) 副詞
詩編141:5(12) ו:תפלת:י ウ・テフィッラテ・ィ そして私の祈りは 接続詞+名詞(普通)・女性・単数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編141:5(13) ב:רעותי:הם ベ・ラアテイ・ヘム 彼等の諸々の悪事の中で 前置詞+名詞(普通)・女性・複数+接尾辞・三人称・男性・複数
詩編141:6(01) נשמטו ニシュメトゥー [彼等は]投げ落とされます 動詞・ニファル(受動)・完了・三人称・通性・複数
詩編141:6(02) ב:ידי־ ヴィ・デイ・ 両手に 前置詞+名詞(普通)・女性・双数
詩編141:6(03) סלע セーラ 岩の 名詞(普通)・男性・単数
詩編141:6(04) שפטי:הם ショフテイ・ヘム 彼等を裁く[者たちは] 動詞・クァル(基本)・分詞・男性・複数+接尾辞・三人称・男性・複数
詩編141:6(05) ו:שמעו ヴェ・シャームウー そして[彼等は]聞きます 接続詞+動詞・クァル(基本)・完了・三人称・通性・複数
詩編141:6(06) אמרי アマラ・イ 私の諸々の言葉を 名詞(普通)・男性・複数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編141:6(07) כי キー それは〜こと 接続詞
詩編141:6(08) נעמו ナァエムー [それらが]心地よい 動詞・クァル(基本)・完了・三人称・通性・複数
詩編141:7(01) כמו ケモー 〜のように 前置詞
詩編141:7(02) פלח フォレーアㇰフ 切り開く[もの] 動詞・クァル(基本)・分詞・男性・単数
詩編141:7(03) ו:בקע ウ・ヴォケーア そして裂く[もの] 接続詞+動詞・クァル(基本)・分詞・男性・単数
詩編141:7(04) ב:ארץ バ・アーレツ 地において 前置詞+名詞(普通)・女性・単数
詩編141:7(05) נפזרו ニフゼルー [それらは]撒き散らされました 動詞・ニファル(受動)・完了・三人称・通性・複数
詩編141:7(06) עצמי:נו アツァメイ・ヌー 私たちの諸々の骨は 名詞(普通)・女性・複数+接尾辞・一人称・通性・複数
詩編141:7(07) ל:פי レ・フィー 口に 前置詞+名詞(普通)・男性・単数
詩編141:7(08) שאול シェオール 黄泉の 名詞(普通)・両性・単数
詩編141:8(01) כי キー まことに 接続詞
詩編141:8(02) אלי:ך エレイ・ㇰハー あなたに(向かいます) 前置詞+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編141:8(03) יהוה エロヒーム 神[々]ヤㇵウェㇵ=在る者=(よ) 名詞(固有)
詩編141:8(04) אדני アドナイ 私の主[たち](である) 名詞(普通)・男性・複数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編141:8(05) עיני エイナー・イ 私の両目は 名詞(普通)・両性・双数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編141:8(06) ב:כה ベ・ㇰハー あなたに 前置詞+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編141:8(07) חסית:י ㇰハシーティー [私は]信頼します 動詞・クァル(基本)・完了・一人称・通性・単数
詩編141:8(08) אל־ アル・ 〜ことはない(ようにして下さい) 副詞
詩編141:8(09) תער テアル [あなたは]完全に空にする 動詞・ピエル(強調)・未完了・二人称・男性・単数
詩編141:8(10) נפש:י ナフシㇶ・ィ 私の魂を 名詞(普通)・両性・単数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編141:9(01) שמר:ני シャメレー・ニー [あなたは]守って下さい、私を 動詞・クァル(基本)・命令・男性・単数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編141:9(02) מ:ידי ミ・ッデイ・ 両手から 前置詞+名詞(普通)・女性・双数
詩編141:9(03) פח ファㇰフ 罠の 名詞(普通)・男性・単数
詩編141:9(04) יקשו ヤケシュー [彼等が]罠を仕掛ける 動詞・クァル(基本)・完了・三人称・通性・複数
詩編141:9(05) ל:י リ・ィ 私に 前置詞+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編141:9(06) ו:מקשות ウ・モクショート そして諸々の(仕掛ける)餌から 接続詞+名詞(普通)・男性・複数
詩編141:9(07) פעלי ポアレイ 働く[者たちの] 動詞・クァル(基本)・分詞・男性・複数
詩編141:9(08) און アーヴェン 不正を 名詞(普通)・男性・単数
詩編141:10(01) יפלו イィッペルー [彼等が]落ちる(ようにして下さい) 動詞・クァル(基本)・未完了・三人称・男性・複数
詩編141:10(02) ב:מכמרי:ו ヴェ・マㇰフモラー・ヴ 彼の諸々の網の中に 前置詞+名詞(普通)・男性・複数+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編141:10(03) רשעים レシャイーム 邪悪な[者たちが] 形容詞・男性・複数
詩編141:10(04) יחד ヤーㇰハド 一緒に 副詞
詩編141:10(05) אנכי アノㇰヒー 私が 代名詞・一人称・通性・単数
詩編141:10(06) עד־ アド・ 〜時まで 前置詞
詩編141:10(07) אעבור エエヴォール [私が]通り過ぎる 動詞・クァル(基本)・未完了・一人称・通性・単数
日本語訳 詩編第141編
☞1節
(文語訳) 一 ダビデのうた  ヱホバよ我なんぢを呼ふ ねがはくは速かにわれにきたりたまへ われ汝をよばふときわが聲に耳をかたぶけたまへ
(口語訳) 一 【ダビデの歌】主よ、わたしはあなたに呼ばわります。すみやかにわたしをお助けください。わたしがあなたに呼ばわるとき、わが声に耳を傾けてください。
☞2節
(文語訳) 二 われは熏物のごとくにわが祈をみまへにさゝげ 夕のそなへものの如くにわが手をあげて聖前にさゝげんことをねがふ
(口語訳) 二 わたしの祈を、み前にささげる薫香のようにみなし、わたしのあげる手を、夕べの供え物のようにみなしてください。
☞3節
(文語訳) 三 ヱホバよねがはくはわが口に門守をおきて わがくちびるの戸をまもりたまへ
(口語訳) 三 主よ、わが口に門守を置いて、わがくちびるの戸を守ってください。
☞4節
(文語訳) 四 惡事にわがこゝろを傾かしめて 邪曲をおこなふ者とともに惡きわざにあづからしめ給ふなかれ 又かれらの珍饈をくらはしめたまふなかれ
(口語訳) 四 悪しき事にわが心を傾けさせず、不義を行う人々と共に/悪しきわざにあずからせないでください。また彼らのうまき物を食べさせないでください。
☞5節
(文語訳) 五 義者われをうつとも我はこれを愛しみとし その我をせむるを頭のあぶらとせん わが頭はこれを辭まず かれらが禍害にあふときもわが祈はたえじ 
(口語訳) 五 正しい者にいつくしみをもってわたしを打たせ、わたしを責めさせてください。しかし悪しき者の油をわがこうべに/そそがせないでください。わが祈は絶えず彼らの悪しきわざに/敵しているからです。
☞6節
(文語訳) 六 その審士はいはほの崕になげられん かれらわがことばの甘美によりて聽ことをすべし
(口語訳) 六 彼らはおのれを罪に定める者にわたされるとき、主のみ言葉のまことなることを学ぶでしょう。
☞7節
(文語訳) 七 人つちを耕しうがつがごとく我儕のほねははかの口にちらさる
(口語訳) 七 人が岩を裂いて地の上に打ち砕くように、彼らの骨は陰府の口にまき散らされるでしょう。
☞8節
(文語訳) 八 されど主ヱホバよ わが目はなほ汝にむかふ 我なんぢに依ョめり ねがはくはわが靈魂をともしきまゝに捨おきたまふなかれ
(口語訳) 八 しかし主なる神よ、わが目はあなたに向かっています。わたしはあなたに寄り頼みます。わたしを助けるものもないままに/捨ておかないでください。
☞9節
(文語訳) 九 我をまもりてかれらがわがためにまうくる羂と よこしまを行ふものの機とをまぬかれしめたまへ
(口語訳) 九 わたしを守って、彼らがわたしのために設けたわなと、悪を行う者のわなとをのがれさせてください。
☞10節
(文語訳) 一〇 われは全くのがれん あしきものをおのれの網におちいらしめたまへ
(口語訳) 一〇 わたしがのがれると同時に、悪しき者をおのれの網に陥らせてください。
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