詩編第97編をヘブライ語原典から逐語訳してみました
ヘブライ語は右から左に日本語は左から右に読みます
ヘブライ語の音読みはウェブ上で公開されているヘブライ語聖書の朗唱と朗読によりました(朗唱朗読ではיהוהはアドナイと読み替えています)
ヘブライ語の文法はウェブ上で参照した逐語訳文法を纏め直したものです
ヘブライ語を日本語に逐語訳するにあたって定冠詞や複数形をできる限り日本語に反映するように努めました
人や土地などの固有名詞はカタカナ訳の後に元の意味を==内に訳して付けました
各節にリンクして最後に日本語訳を添付しました ☞@逐語訳の語順を変え言葉を添えた書き下し文(私訳) A文語訳(1917年)B口語訳(1954年)
詩編全150編
תהרימ  כתובים テヒリーム讃美 (ケツヴィイム諸書) 旧約聖書詩編第97編1節〜12節
☞97;1-1 主ヤㇵウェㇵは王です
☞97;5-5 主ヤㇵウェㇵの前から山々は蝋のように溶けます
☞97;8-8 主ヤㇵウェㇵよあなたの裁きの故にシオンは聞いて喜びます
☞97;9-9 主ヤㇵウェㇵよあなたは全地の上に高き者です
☞97;10-10 主ヤㇵウェㇵを愛する者たちよ悪を憎みなさい
☞97;12-12 正しい者たちよ主ヤㇵウェㇵにあって喜びなさい
詩編97:1(01) יהוה アドナイ 主ヤㇵウェㇵ=在る者=は 名詞(固有)
詩編97:1(02) מלך マラㇰフ [彼は]王です 動詞・クァル(基本)・完了・三人称・男性・単数
詩編97:1(03) תגל タゲル [それは]大喜びする(ようにしなさい) 動詞・クァル(基本)・未完了・三人称・女性・単数
詩編97:1(04) ה:ארץ ハ・アーレツ その地は 定冠詞+名詞(普通)・女性・単数
詩編97:1(05) ישמחו イィスメㇰフー [それらは]喜び楽しむ(ようにしなさい) 動詞・クァル(基本)・未完了・三人称・男性・複数
詩編97:1(06) איים イイィム 島々は 名詞(普通)・男性・複数
詩編97:1(07) רבים ラッビーム 多くの[諸々のもの] 形容詞・男性・複数
詩編97:2(01) ענן アナン 雲が 名詞(普通)・男性・単数
詩編97:2(02) ו:ערפל ヴァ・アラフェール そして暗闇が 接続詞+名詞(普通)・男性・単数
詩編97:2(03) סביבי:ו セヴィヴァー・ヴ 彼の周囲に(在ります) 副詞+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編97:2(04) צדק ツェーデク 正義は 名詞(普通)・男性・単数
詩編97:2(05) ו:משפט ウ・ミシュパート そして公正は 接続詞+名詞(普通)・男性・単数
詩編97:2(06) מכון メㇰホーン 土台(です) 名詞(普通)・男性・単数
詩編97:2(07) כסא:ו キスオ・ォー 彼の王座の 名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編97:3(01) אש エーシュ 火が 名詞(普通)・両性・単数
詩編97:3(02) ל:פני:ו レ・ファナー・ヴ 彼の[諸々の]前に 前置詞+名詞(普通)・両性・複数+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編97:3(03) תלך テレーㇰフ [それが]行きます 動詞・クァル(基本)・未完了・三人称・女性・単数
詩編97:3(04) ו:תלהט ウ・テラヘト そして[それが]完全に燃やします 接続詞+動詞・ピエル(強調)・未完了・三人称・女性・単数
詩編97:3(05) סביב サヴィーヴ 周りに(居る) 副詞
詩編97:3(06) צרי:ו ツァラー・ヴ 彼の敵たちを 名詞(普通)・男性・複数+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編97:4(01) האירו ヘイールー [それらが]光らさせます 動詞・ヒフィル(使役)・完了・三人称・通性・複数
詩編97:4(02) ברקי:ו ヴェラカー・ヴ 彼の諸々の[雷]光が 名詞(普通)・男性・複数+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編97:4(03) תבל テヴェール 世界を 名詞(普通)・女性・単数
詩編97:4(04) ראתה ラァアター [それは]見ます 動詞・クァル(基本)・完了・三人称・女性・単数
詩編97:4(05) ו:תחל ヴァ・ッターㇰヘル そして[それは]震えます 接続詞+動詞・クァル(基本)・(ワウ接続)未完了・三人称・女性・単数
詩編97:4(06) ה:ארץ ハ・アーレツ その地は 定冠詞+名詞(普通)・女性・単数
詩編97:5(01) הרים ハリーム 山々は 名詞(普通)・男性・複数
詩編97:5(02) כ:דונג カ・ッドナーグ 蝋のように 前置詞+名詞(普通)・男性・単数
詩編97:5(03) נמסו ナマッスー [それらは]溶かされます 動詞・ニファル(受動)・完了・三人称・通性・複数
詩編97:5(04) מ:ל:פני ミ・ッリ・フネイ 〜の[諸々の]前から 前置詞+前置詞+名詞(普通)・両性・複数
詩編97:5(05) יהוה アドナイ 主ヤㇵウェㇵ=在る者= 名詞(固有)
詩編97:5(06) מ:ל:פני ミ・ッリ・フネイ 〜の[諸々の]前から 前置詞+前置詞+名詞(普通)・両性・複数
詩編97:5(07) אדון アドーン 名詞(普通)・男性・単数
詩編97:5(08) כל־ コル・ ことごとくの 名詞(普通)・男性・単数
詩編97:5(09) ה:ארץ ハ・アーレツ その地の 定冠詞+名詞(普通)・女性・単数
詩編97:6(01) הגידו ヒッギードゥー [それらは]告げ知らさせます 動詞・ヒフィル(使役)・完了・三人称・通性・複数
詩編97:6(02) ה:שמים ハ・シャマーイィム その諸々の天は 定冠詞+名詞(普通)・男性・複数
詩編97:6(03) צדק:ו ツィドコ・ォー 彼の義を 名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編97:6(04) ו:ראו ヴェ・ラウー そして[彼等は]見ます 接続詞+動詞・クァル(基本)・完了・三人称・通性・複数
詩編97:6(05) כל־ ㇰホル・ ことごとくは 名詞(普通)・男性・単数
詩編97:6(06) ה:עמים ハ・アムミーム その民たちの 定冠詞+名詞(普通)・男性・複数
詩編97:6(07) כבוד:ו ケヴォド・ォー 彼の栄光を 名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編97:7(01) יבשו イェヴォーシュー [彼等が]恥じる(ようにして下さい) 動詞・クァル(基本)・未完了・三人称・男性・複数
詩編97:7(02) כל־ コル・ ことごとくが 名詞(普通)・男性・単数
詩編97:7(03) עבדי オヴデイ 仕える[者たちの] 動詞・クァル(基本)・分詞・男性・複数
詩編97:7(04) פסל フェーセル 彫像に 名詞(普通)・男性・単数
詩編97:7(05) ה:מתהללים ハ・ムミトハルリーム その自分自身の誇りとさせる[者たちが] 定冠詞+動詞・ヒトパエル(再帰)・分詞・男性・複数
詩編97:7(06) ב:אלילים バ・エリリーム その諸々の偶像を 前置詞+名詞(普通)・男性・複数
詩編97:7(07) השתחוו־ ヒシュタㇰハヴゥー・ [彼が]自分自身を平伏させる(ようにして下さい) 動詞・ヒシュタフェル(再帰)・命令・男性・複数
詩編97:7(08) ל:ו ロ・ォ 彼に 前置詞+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編97:7(09) כל־ コル・ ことごとくが 名詞(普通)・男性・単数
詩編97:7(10) אלהים エロヒーム 神々の 名詞(普通)・男性・複数
詩編97:8(01) שמעה シャメアー [それは]聞きます 動詞・クァル(基本)・完了・三人称・女性・単数
詩編97:8(02) ו:תשמח ヴァ・ッティスマㇰフ そして[それは]喜びます 接続詞+動詞・クァル(基本)・(ワウ接続)未完了・三人称・女性・単数
詩編97:8(03) ציון ツィヨーン シオン=乾いた場所=は 名詞(固有)
詩編97:8(04) ו:תגלנה ヴァ・ッタゲルナー そして[彼女たちは]喜び楽しみます 接続詞+動詞・クァル(基本)・(ワウ接続)未完了・三人称・女性・複数
詩編97:8(05) בנות ベノート 娘たちは 名詞(普通)・女性・複数
詩編97:8(06) יהודה イェフダー ユダ=褒め称えられる=の 名詞(固有)
詩編97:8(07) למען レマァアン 〜の故に 前置詞
詩編97:8(08) משפטי:ך ミシュパテイ・ㇰハ あなたの諸々の裁き 名詞(普通)・男性・複数+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編97:8(09) יהוה アドナイ 主ヤㇵウェㇵ=在る者=(よ) 名詞(固有)
詩編97:9(01) כי־ キー・ なぜなら〜から 接続詞
詩編97:9(02) אתה アッター あなたは 代名詞・二人称・男性・単数
詩編97:9(03) יהוה アドナイ 主ヤㇵウェㇵ=在る者=(よ) 名詞(固有)
詩編97:9(04) עליון エルヨーン いと高き[者](である) 形容詞・男性・単数
詩編97:9(05) על־ アル・ 〜の上に 前置詞
詩編97:9(06) כל־ コル・ ことごとく 名詞(普通)・男性・単数
詩編97:9(07) ה:ארץ ハ・アーレツ その地の 定冠詞+名詞(普通)・女性・単数
詩編97:9(08) מאד メオード 非常に 副詞
詩編97:9(09) נעלית ナァアレイタ [あなたは]高められている 動詞・ニファル(受動)・完了・二人称・男性・単数
詩編97:9(10) על־ アル・ 〜の上に 前置詞
詩編97:9(11) כל־ コル・ ことごとく 名詞(普通)・男性・単数
詩編97:9(12) אלהים エロヒーム 神々の 名詞(普通)・男性・複数
詩編97:10(01) אהבי オハヴェイ 愛する[者たち](よ) 動詞・クァル(基本)・分詞・男性・複数
詩編97:10(02) יהוה アドナイ 主ヤㇵウェㇵ=在る者=を 名詞(固有)
詩編97:10(03) שנאו シンウー [あなたたちは]憎みなさい 動詞・クァル(基本)・命令・男性・複数
詩編97:10(04) רע ラー 悪い[ことを] 形容詞・男性・単数
詩編97:10(05) שמר ショメール 守る[者は] 動詞・クァル(基本)・分詞・男性・単数
詩編97:10(06) נפשות ナフショト 諸々の魂を 名詞(普通)・両性・複数
詩編97:10(07) חסידי:ו ㇰハシダー・ヴ 彼の聖なる[者たちの] 形容詞・男性・複数+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編97:10(08) מ:יד ミ・ヤド 手から 前置詞+名詞(普通)・女性・単数
詩編97:10(09) רשעים レシャイーム 邪悪な[者たちの] 形容詞・男性・複数
詩編97:10(10) יציל:ם ヤツィレ・ム [彼は]救い出させます、彼等を 動詞・ヒフィル(使役)・未完了・三人称・男性・単数+接尾辞・三人称・男性・複数
詩編97:11(01) אור オール 光は 名詞(普通)・男性・単数
詩編97:11(02) זרע ザルーア ふり播かれる[もの](です) 動詞・クァル(基本)・受動分詞・男性・単数
詩編97:11(03) ל:צדיק ラ・ツァッディーク 正しい[者]の為に 前置詞+形容詞・男性・単数
詩編97:11(04) ו:ל:ישרי־ ウ・レ・イィシュレイ・ そして真っ直ぐな[者たち]の為に 接続詞+前置詞+形容詞・男性・複数
詩編97:11(05) לב レーヴ 心の 名詞(普通)・男性・単数
詩編97:11(06) שמחה シムㇰハー 喜びが(在ります) 名詞(普通)・女性・単数
詩編97:12(01) שמחו シムㇰフー [あなたたちは]喜びなさい 動詞・クァル(基本)・命令・男性・複数
詩編97:12(02) צדיקים ツァッディキーム 正しい[者たち](よ) 形容詞・男性・複数
詩編97:12(03) ב:יהוה バ・ァドナイ 主ヤㇵウェㇵ=在る者=によって 前置詞+名詞(固有)
詩編97:12(04) ו:הודו ヴェ・ホドゥー そして[あなたたちは]讃美させなさい 接続詞+動詞・ヒフィル(使役)・命令・男性・複数
詩編97:12(05) ל:זכר レ・ゼーㇰヘル 名声を 前置詞+名詞(普通)・男性・単数
詩編97:12(06) קדש:ו カドショ・ォー 彼の聖の 名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・三人称・男性・単数
日本語訳 詩編第97編
☞1節
(文語訳) 一 ヱホバは統御たまふ 全地はたのしみ多くの島々はよろこぶべし
(口語訳) 一 【】主は王となられた。地は楽しみ、海に沿った多くの国々は喜べ。
☞2節
(文語訳) 二 雲とくらきとはその周環にあり 義と公平とはその寳座のもとゐなり
(口語訳) 二 雲と暗やみとはそのまわりにあり、義と正とはそのみくらの基である。
☞3節
(文語訳) 三 火ありそのみまへにすゝみ その四周の敵をやきつくす
(口語訳) 三 火はそのみ前に行き、そのまわりのあだを焼きつくす。
☞4節
(文語訳) 四 ヱホバのいなびかりは世界をてらす 地これを見てふるへり
(口語訳) 四 主のいなずまは世界を照し、地は見ておののく。
☞5節
(文語訳) 五 もろもろの山はヱホバのみまへ全地の主のみまへにて蠟のごとくとけぬ
(口語訳) 五 もろもろの山は主のみ前に、全地の主のみ前に、ろうのように溶けた。
☞6節
(文語訳) 六 もろもろの天はその義をあらはし よろづの民はその榮光をみたり
(口語訳) 六 もろもろの天はその義をあらわし、よろずの民はその栄光を見た。
☞7節
(文語訳) 七 すべてきざめる像につかへ虚しきものによりてみづから誇るものは恥辱をうくべし もろもろの~よみなヱホバをふしをがめ
(口語訳) 七 すべて刻んだ像を拝む者、むなしい偶像をもってみずから誇る者は/はずかしめをうける。もろもろの神は主のみ前にひれ伏す。
☞8節
(文語訳) 八 ヱホバよなんぢの審判のゆゑにより シオンはきゝてよろこびユダの女輩はみな樂しめり
(口語訳) 八 主よ、あなたのさばきのゆえに、シオンは聞いて喜び、ユダの娘たちは楽しむ。
☞9節
(文語訳) 九 ヱホバよなんぢ全地のうへにましまして至高くなんぢもろもろの~のうへにましまして至貴とし
(口語訳) 九 主よ、あなたは全地の上にいまして、いと高く、もろもろの神にまさって大いにあがめられます。
☞10節
(文語訳) 一〇 ヱホバを愛しむものよ悪をにくめ ヱホバはその聖徒のたましひをまもり 之をあしきものの手より助けいだしたまふ
(口語訳) 一〇 主は悪を憎む者を愛し、その聖徒のいのちを守り、これを悪しき者の手から助け出される。
☞11節
(文語訳) 一一 光はたゞしき人のためにまかれ 欣喜はこゝろ直きもののために播れたり
(口語訳) 一一 光は正しい人のために現れ、喜びは心の正しい者のためにあらわれる。
☞12節
(文語訳) 一二 義人よヱホバによりて喜べ そのきよき名に感謝せよ
(口語訳) 一二 正しき人よ、主によって喜べ、その聖なるみ名に感謝せよ。
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