詩編第76編をヘブライ語原典から逐語訳してみました
ヘブライ語は右から左に日本語は左から右に読みます
ヘブライ語の音読みはウェブ上で公開されているヘブライ語聖書の朗唱と朗読によりました(朗唱朗読ではיהוהはアドナイと読み替えています)
ヘブライ語の文法はウェブ上で参照した逐語訳文法を纏め直したものです
ヘブライ語を日本語に逐語訳するにあたって定冠詞や複数形をできる限り日本語に反映するように努めました
人や土地などの固有名詞はカタカナ訳の後に元の意味を==内に訳して付けました
各節にリンクして最後に日本語訳を添付しました ☞@逐語訳の語順を変え言葉を添えた書き下し文(私訳) A文語訳(1917年)B口語訳(1954年)
詩編全150編
תהרימ  כתובים テヒリーム讃美 (ケツヴィイム諸書) 旧約聖書詩編第76編1節〜13節
☞76;2-2 神(エロヒーム)はユダに知られています
☞76;7-7 ヤコブの神(エロヘイ)よあなたの叱責の故に深い眠りに落とされました
☞76;10-10 神(エロヒーム)が裁きの為に立ち上がった時
☞76;12-12 あなたたちの神(エロヘイ)なる主ヤㇵウェㇵに誓って果たしなさい
詩編76:1(01) ל:מנצח ラ・ムナツェーアㇰフ 歌を完全に指揮する[者]に(任せた) 前置詞+動詞・ピエル(強調)・分詞・男性・単数
詩編76:1(02) ב:נגינת ビ・ンギノート 諸々の弦楽器による 前置詞+名詞(普通)・女性・複数
詩編76:1(03) מזמור ミズモール 讃美歌 名詞(普通)・男性・単数
詩編76:1(04) ל:אסף レ・アサフ アサフ=収集する者=に(属する) 前置詞+名詞(固有)
詩編76:1(05) שיר シㇶール 名詞(普通)・男性・単数
詩編76:2(01) נודע ノダー [彼は]知られています 動詞・ニファル(受動)・分詞・男性・単数
詩編76:2(02) ב:יהודה ビ・ィフダー ユダ=褒め称えられる=において 前置詞+名詞(固有)
詩編76:2(03) אלהים エロヒーム 神[々]は 名詞(普通)・男性・複数
詩編76:2(04) ב:ישראל ベ・イィスラエール イスラエル=神が支配する=において 前置詞+名詞(固有)
詩編76:2(05) גדול ガドール 偉大な[もの](です) 形容詞・男性・単数
詩編76:2(06) שמ:ו シェモ・ォ 彼の名前は 名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編76:3(01) ו:יהי ヴァ・イェヒー そして[それは]〜[に]在ります 接続詞+動詞・クァル(基本)・(ワウ接続)未完了・三人称・男性・単数
詩編76:3(02) ב:שלם ヴェ・シャッレム サレム=平和=に 前置詞+名詞(固有)
詩編76:3(03) סכ:ו スッコー 彼の幕屋は 名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編76:3(04) ו:מעונת:ו ウ・メオナト・ォ そして彼の住まいは 接続詞+名詞(普通)・女性・単数+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編76:3(05) ב:ציון ヴェ・ツィヨーン シオン=乾いた場所=に 前置詞+名詞(固有)
詩編76:4(01) שמ:ה シャムマ・ァ そこの方で 副詞+接尾辞・方向
詩編76:4(02) שבר シㇶッバール [彼は]完全に砕きました 動詞・ピエル(強調)・完了・三人称・男性・単数
詩編76:4(03) רשפי־ リシュフェイ・ 諸々の燃える矢を 名詞(普通)・男性・複数
詩編76:4(04) קשת カーシェト 弓の 名詞(普通)・女性・単数
詩編76:4(05) מגן マゲン 盾を 名詞(普通)・両性・単数
詩編76:4(06) ו:חרב ヴェ・ㇰヘーレヴ そして剣を 接続詞+名詞(普通)・女性・単数
詩編76:4(07) ו:מלחמה ウ・ミルㇰハマー そして戦いを 接続詞+名詞(普通)・女性・単数
詩編76:4(08) סלה セーラ セラ 間投詞
詩編76:5(01) נאור ナオール 光輝かされる[者] 動詞・ニファル(受動)・分詞・男性・単数
詩編76:5(02) אתה アッター あなたは 代名詞・二人称・男性・単数
詩編76:5(03) אדיר アッディール 威厳のある[者](です) 形容詞・男性・単数
詩編76:5(04) מ:הררי־ メ・ハルレイ・ 山々より 前置詞+名詞(普通)・男性・複数
詩編76:5(05) טרף ターレフ 餌食の 名詞(普通)・男性・単数
詩編76:6(01) אשתוללו エシュトルルー [彼等は]自分自身を略奪させました 動詞・ヒトポレル(使役再帰)・完了・三人称・通性・複数
詩編76:6(02) אבירי アッビレイ 勇ましい[者たちは] 形容詞・男性・複数
詩編76:6(03) לב レーヴ 心の 名詞(普通)・男性・単数
詩編76:6(04) נמו ナムー [彼等は]眠りました 動詞・クァル(基本)・完了・三人称・通性・複数
詩編76:6(05) שנת:ם シェナタ・ム 彼等の眠りに 名詞(普通)・女性・単数+接尾辞・三人称・男性・複数
詩編76:6(06) ו:לא־ ヴェ・ロー・ そして〜ことはありません 接続詞+否定
詩編76:6(07) מצאו マーツェウー [彼等は]見出した 動詞・クァル(基本)・完了・三人称・通性・複数
詩編76:6(08) כל־ ㇰホル・ ことごとくは 名詞(普通)・男性・単数
詩編76:6(09) אנשי־ アンシェイ・ 男たちの 名詞(普通)・男性・複数
詩編76:6(10) חיל ㇰハーイィル 強者の 名詞(普通)・男性・単数
詩編76:6(11) ידי:הם イェデイ・ヘム 彼等の両手を 名詞(普通)・女性・双数+接尾辞・三人称・男性・複数
詩編76:7(01) מ:גערת:ך ミ・ッガァアラテ・ㇰハー あなたの叱責の故に 前置詞+名詞(普通)・女性・単数+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編76:7(02) אלהי エロヘイ 神[々](よ) 名詞(普通)・男性・複数
詩編76:7(03) יעקב ヤァアコーヴ ヤコブ=踵を掴む者=の 名詞(固有)
詩編76:7(04) נרדם ニルダム 深い眠りに落とされた[者](です) 動詞・ニファル(受動)・分詞・男性・単数
詩編76:7(05) ו:רכב ヴェ・レーㇰヘヴ そして戦車は 接続詞+名詞(普通)・男性・単数
詩編76:7(06) ו:סוס ヴァ・スース そして馬は 接続詞+名詞(普通)・男性・単数
詩編76:8(01) אתה アッター あなたは 代名詞・二人称・男性・単数
詩編76:8(02) נורא ノラー 恐れられる[者](です) 動詞・ニファル(受動)・分詞・男性・単数
詩編76:8(03) אתה アッター あなたは 代名詞・二人称・男性・単数
詩編76:8(04) ו:מי־ ウ・ミー・ そして誰が〜か? 接続詞+代名詞・疑問
詩編76:8(05) יעמד ヤァアモード [彼が]立つ(ことができる) 動詞・クァル(基本)・未完了・三人称・男性・単数
詩編76:8(06) ל:פני:ך レ・ファネイ・ㇰハー あなたの[諸々の]前に 前置詞+名詞(普通)・両性・複数+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編76:8(07) מ:אז メ・アズ 〜時から 前置詞+副詞
詩編76:8(08) אפ:ך アッペー・ㇰハ あなたの怒りの 名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編76:9(01) מ:שמים ミ・シャマイィム 諸々の天から 前置詞+名詞(普通)・男性・複数
詩編76:9(02) השמעת ヒシュマァタ [あなたは]聞かさせました 動詞・ヒフィル(使役)・完了・二人称・男性・単数
詩編76:9(03) דין ディン 裁きを 名詞(普通)・男性・単数
詩編76:9(04) ארץ エーレツ 地は 名詞(普通)・女性・単数
詩編76:9(05) יראה ヤレアー [それは]恐れました 動詞・クァル(基本)・完了・三人称・女性・単数
詩編76:9(06) ו:שקטה ヴェ・シャカーター そして[それは]静かになりました 接続詞+動詞・クァル(基本)・完了・三人称・女性・単数
詩編76:10(01) ב:קום־ ベクム・ 立ち上がった時 前置詞+動詞・クァル(基本)・不定詞
詩編76:10(02) ל:משפט ラ・ムミシュパート 裁きの為に 前置詞+名詞(普通)・男性・単数
詩編76:10(03) אלהים エロヒーム 神[々]が 名詞(普通)・男性・複数
詩編76:10(04) ל:הושיע レ・ホシㇶーア 救助させる為に 前置詞+動詞・ヒフィル(使役)・不定詞
詩編76:10(05) כל־ コル・ ことごとくを 名詞(普通)・男性・単数
詩編76:10(06) ענוי־ アンヴェイ・ 困窮している[者たちの] 形容詞・男性・複数
詩編76:10(07) ארץ エーレツ 地の 名詞(普通)・女性・単数
詩編76:10(08) סלה セーラ セラ 間投詞
詩編76:11(01) כי־ キー・ 確かに 接続詞
詩編76:11(02) חמת ㇰハマト 激怒が 名詞(普通)・女性・単数
詩編76:11(03) אדם アダーム [男の]人の 名詞(普通)・男性・単数
詩編76:11(04) תוד:ך トデッ・カ [それが]褒め称えさせます、あなたを 動詞・ヒフィル(使役)・未完了・三人称・女性・単数+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編76:11(05) שארית シェエリート 残りを 名詞(普通)・女性・単数
詩編76:11(06) חמת ㇰヘモート 激怒の 名詞(普通)・女性・複数
詩編76:11(07) תחגר タㇰフゴール [あなたは]帯に締めます 動詞・クァル(基本)・未完了・二人称・男性・単数
詩編76:12(01) נדרו ニダルー [あなたたちは]誓いなさい 動詞・クァル(基本)・命令・男性・複数
詩編76:12(02) ו:שלמו ヴェ・シャッレムー そして[あなたたちは]完全に果たしなさい 接続詞+動詞・ピエル(強調)・命令・男性・複数
詩編76:12(03) ל:יהוה ラ・ァドナイ 主ヤㇵウェㇵ=在る者=に 前置詞+名詞(固有)
詩編76:12(04) אלהי:כם エロヘイ・ㇰヘム あなたたちの神[々](である) 名詞(普通)・男性・複数+接尾辞・二人称・男性・複数
詩編76:12(05) כל־ コル・ ことごとくは 名詞(普通)・男性・単数
詩編76:12(06) סביבי:ו セヴィヴァー・ヴ 彼の周囲に(居る) 副詞+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編76:12(07) יובילו ヨッヴィールー [彼等は]持って来させる(ようにしなさい) 動詞・ヒフィル(使役)・未完了・三人称・男性・複数
詩編76:12(08) שי シャイ 贈り物を 名詞(普通)・男性・単数
詩編76:12(09) ל:מורא ラ・ムモラー 恐れる者に 前置詞+名詞(普通)・男性・単数
詩編76:13(01) יבצר イィヴツォール [彼は]断ちます 動詞・クァル(基本)・未完了・三人称・男性・単数
詩編76:13(02) רוח ルーアㇰフ 息を 名詞(普通)・女性・単数
詩編76:13(03) נגידים ネギディーム 支配者たちの 名詞(普通)・男性・複数
詩編76:13(04) נורא ノラー 恐れられる[者](です) 動詞・ニファル(受動)・分詞・男性・単数
詩編76:13(05) ל:מלכי־ レ・マルㇰヘイ・ 王たちに 前置詞+名詞(普通)・男性・複数
詩編76:13(06) ארץ アーレツ 地の 名詞(普通)・女性・単数
日本語訳 詩編第76編
☞1節
(文語訳) 琴にあはせて伶長にうたはしめたるアサフの歌なり讃美なり
(口語訳) 一 聖歌隊の指揮者によって琴にあわせてうたわせたアサフの歌、さんび
☞2節
(文語訳) 一 ~はユダにしられたまへり その名はイスラエルに大なり
(口語訳) 二 神はユダに知られ、そのみ名はイスラエルにおいて偉大である。
☞3節
(文語訳) 二 またサレムの中にその幕屋あり その居所はシオンにあり
(口語訳) 三 その幕屋はサレムにあり、そのすまいはシオンにある。
☞4節
(文語訳) 三 彼所にてかれは弓の火矢ををり盾と劍と戰陣とをやぶりたまひき セラ
(口語訳) 四 かしこで神は弓の火矢を折り、盾とつるぎと戦いの武器をこわされた。〔セラ
☞5節
(文語訳) 四 なんぢ榮光あり掠めうばふ山よりもたふとし
(口語訳) 五 あなたは永久の山々にまさって/光栄あり、威厳がある。
☞6節
(文語訳) 五 心のつよきものは掠めらる かれらは睡にしづみ勇ましきものは皆その手を見うしなへり
(口語訳) 六 雄々しい者はかすめられ、彼らは眠りに沈み、いくさびとは皆その手を施すことができなかった。
☞7節
(文語訳) 六 ヤコブの~よなんぢの叱曹ノよりて戰車と馬とともに深睡につけり
(口語訳) 七 ヤコブの神よ、あなたのとがめによって、乗り手と馬とは深い眠りに陥った。
☞8節
(文語訳) 七 ~よなんぢこそ懼るべきものなれ一たび怒りたまふときは誰かみまへに立えんや
(口語訳) 八 しかし、あなたこそは恐るべき方である。あなたが怒りを発せられるとき、だれがみ前に立つことができよう。
☞9節
(文語訳) 八 九 なんぢ天より宣告をのりたまへり 地のへりくだる者をみなすくはんとて~のさばきに立たまへるとき地はおそれて默したり セラ
(口語訳) 九 あなたは天からさばきを仰せられた。神が地のしえたげられた者を救うために、さばきに立たれたとき、地は恐れて、沈黙した。〔セラ
☞10節
(文語訳) 八 九 なんぢ天より宣告をのりたまへり 地のへりくだる者をみなすくはんとて~のさばきに立たまへるとき地はおそれて默したり セラ
(口語訳) 一〇 
☞11節
(文語訳) 一〇 實に人のいかりは汝をほむべし怒のあまりは汝おのれの帶としたまはん
(口語訳) 一一 まことに人の怒りはあなたをほめたたえる。怒りの余りをあなたは帯とされる。
☞12節
(文語訳) 一一 なんぢの~ヱホバにちかひをたてて償へ そのまはりなるすべての者はおそるべきヱホバに禮物をさゝぐべし
(口語訳) 一二 あなたがたの神、主に誓いを立てて、それを償え。その周囲のすべての者は/恐るべき主に贈り物をささげよ。
☞13節
(文語訳) 一二 ヱホバはもろもろのゥ侯のたましひを絶たまはん ヱホバは地の王たちのおそるべき者なり
(口語訳) 一三 主はもろもろの君たちのいのちを断たれる。主は地の王たちの恐るべき者である。
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