詩編第63編をヘブライ語原典から逐語訳してみました
ヘブライ語は右から左に日本語は左から右に読みます
ヘブライ語の音読みはウェブ上で公開されているヘブライ語聖書の朗唱と朗読によりました(朗唱朗読ではיהוהはアドナイと読み替えています)
ヘブライ語の文法はウェブ上で参照した逐語訳文法を纏め直したものです
ヘブライ語を日本語に逐語訳するにあたって定冠詞や複数形をできる限り日本語に反映するように努めました
人や土地などの固有名詞はカタカナ訳の後に元の意味を==内に訳して付けました
各節にリンクして最後に日本語訳を添付しました ☞@逐語訳の語順を変え言葉を添えた書き下し文(私訳) A文語訳(1917年)B口語訳(1954年)
詩編全150編
תהרימ  כתובים テヒリーム讃美 (ケツヴィイム諸書) 旧約聖書詩編第63編1節〜12節
☞63;2-2 神(エロヒーム)よあなたは私の神(エル)です
☞63;12-12 神(エロヒーム)によって王は喜びます
詩編63:1(01) מזמור ミズモール 讃美歌 名詞(普通)・男性・単数
詩編63:1(02) ל:דוד レ・ダヴィード ダビデ=最愛の=に(属する) 前置詞+名詞(固有)
詩編63:1(03) ב:היות:ו ビ・フヨト・ォ 彼が居た時 前置詞+動詞・クァル(基本)・不定詞+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編63:1(04) ב:מדבר ベ・ミドバール 荒野に 前置詞+名詞(普通)・男性・単数
詩編63:1(05) יהודה イェフダー ユダ=褒め称えられる=の 名詞(固有)
詩編63:2(01) אלהים エロヒーム 神[々](よ) 名詞(普通)・男性・複数
詩編63:2(02) אל:י エリ・ィ 私の神(です) 名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編63:2(03) אתה アッター あなたは 代名詞・二人称・男性・単数
詩編63:2(04) אשחר:ך アシャㇰハレッ・カー [私は]完全に求めます、あなたを 動詞・ピエル(強調)・未完了・一人称・通性・単数+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編63:2(05) צמאה ツァメアー [それは]渇望します 動詞・クァル(基本)・完了・三人称・女性・単数
詩編63:2(06) ל:ך レ・ㇰハー あなたを 前置詞+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編63:2(07) נפש:י ナフシㇶ・ィ 私の魂は 名詞(普通)・両性・単数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編63:2(08) כמה カ・マー [それは]待ち望みます 動詞・クァル(基本)・完了・三人称・男性・単数
詩編63:2(09) ל:ך レ・ㇰハー あなたを 前置詞+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編63:2(10) בשר:י ヴェサリ・ィ 私の肉は 名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編63:2(11) ב:ארץ־ ベ・エーレツ・ 地において 前置詞+名詞(普通)・女性・単数
詩編63:2(12) ציה ツィヤー 乾いた[もの] 形容詞・女性・単数
詩編63:2(13) ו:עיף ヴェ・アイェフ そして疲れた[もの] 接続詞+形容詞・男性・単数
詩編63:2(14) בלי־ ベリー・ 無しに 副詞
詩編63:2(15) מים マーイィム 諸々の水 名詞(普通)・男性・複数
詩編63:3(01) כן ケン こうして 副詞
詩編63:3(02) ב:קדש バ・ッコーデシュ 聖所において 前置詞+名詞(普通)・男性・単数
詩編63:3(03) חזיתי:ך ㇰハズィティー・ㇰハ [私は]見ます、あなたを 動詞・クァル(基本)・完了・一人称・通性・単数+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編63:3(04) ל:ראות リ・ルオート 見る為 前置詞+動詞・クァル(基本)・不定詞
詩編63:3(05) עז:ך ウッゼ・ㇰハー あなたの力を 名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編63:3(06) ו:כבוד:ך ウ・ㇰヘヴォデー・ㇰハ そしてあなたの栄光を 接続詞+名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編63:4(01) כי־ キー・ なぜなら〜から 接続詞
詩編63:4(02) טוב トーヴ 優る[もの](である) 形容詞・男性・単数
詩編63:4(03) חסד:ך ㇰハスデー・ㇰハー あなたの慈悲は 名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編63:4(04) מ:חיים メ・ㇰハイィム 諸々の命より 前置詞+名詞(普通)・男性・複数
詩編63:4(05) שפתי セファタイ 私の両唇は 名詞(普通)・女性・双数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編63:4(06) ישבחונ:ך イェシャッベㇰフン・ㇰハ [それらは]自分自身に誇らさせます、あなたを 動詞・ピエル(強調)・未完了・三人称・男性・複数+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編63:5(01) כן ケン こうして 副詞
詩編63:5(02) אברכ:ך アヴァレㇰフ・ㇰハー [私は]完全に讃美します、あなたを 動詞・ピエル(強調)・未完了・一人称・通性・単数+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編63:5(03) ב:חיי ヴェ・ハヤーイ 私の[諸々の]生涯において 前置詞+名詞(普通)・男性・複数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編63:5(04) ב:שמ:ך ベ・シㇶム・ㇰハー あなたの名によって 前置詞+名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編63:5(05) אשא エッサー [私は]高く上げます 動詞・クァル(基本)・未完了・一人称・通性・単数
詩編63:5(06) כפי ㇰハッパイ 私の両掌を 名詞(普通)・女性・双数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編63:6(01) כמו ケモー 〜のように 前置詞
詩編63:6(02) חלב ㇰヘーレヴ 脂肪 名詞(普通)・男性・単数
詩編63:6(03) ו:דשן ヴァ・デーシェン そして脂身 接続詞+名詞(普通)・男性・単数
詩編63:6(04) תשבע ティスバー [それは]満ち足ります 動詞・クァル(基本)・未完了・三人称・女性・単数
詩編63:6(05) נפש:י ナフシㇶ・ィ 私の魂は 名詞(普通)・両性・単数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編63:6(06) ו:שפתי ヴェ・シフテイ そして両唇は 接続詞+名詞(普通)・女性・双数
詩編63:6(07) רננות レナノート 諸々の喜びを(叫びます) 名詞(普通)・女性・複数
詩編63:6(08) יהלל־ イェハッレル・ [それは]完全に讃えます 動詞・ピエル(強調)・未完了・三人称・男性・単数
詩編63:6(09) פ:י ピ・ィ 私の口は 名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編63:7(01) אם־ イム・ 〜時 接続詞
詩編63:7(02) זכרתי:ך ゼㇰハルティー・ㇰハ [私は]思い出す 動詞・クァル(基本)・完了・一人称・通性・単数+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編63:7(03) על־ アル・ 〜の上で 前置詞
詩編63:7(04) יצועי イェツゥアイ 私の寝床 名詞(普通)・男性・複数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編63:7(05) ב:אשמרות ベ・アシュムロート 諸々の寝ずの番の時に 前置詞+名詞(普通)・女性・複数
詩編63:7(06) אהגה־ エフゲー・ [私は]深く考えます 動詞・クァル(基本)・未完了・一人称・通性・単数
詩編63:7(07) ב:ך バ・ㇰフ あなたのことを 前置詞+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編63:8(01) כי־ キー・ なぜなら〜から 接続詞
詩編63:8(02) היית ハイィター [あなたは]〜である 動詞・クァル(基本)・完了・二人称・男性・単数
詩編63:8(03) עזרתה エズラーター 救助者 名詞(普通)・女性・単数+接尾辞・方向
詩編63:8(04) ל:י リ・ィ 私にとって 前置詞+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編63:8(05) ו:ב:צל ウ・ヴェ・ツェル そして陰で 接続詞+前置詞+名詞(普通)・男性・単数
詩編63:8(06) כנפי:ך ケナフェイ・ㇰハー あなたの諸々の翼の 名詞(普通)・女性・複数+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編63:8(07) ארנן アランネン [私は]完全に喜びの声を上げました 動詞・ピエル(強調)・未完了・一人称・通性・単数
詩編63:9(01) דבקה ダヴェカー [それは]くっついています 動詞・クァル(基本)・完了・三人称・女性・単数
詩編63:9(02) נפש:י ナフシㇶ・ィ 私の魂は 名詞(普通)・両性・単数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編63:9(03) אחרי:ך アㇰハレイ・ㇰハー あなたの後に 前置詞+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編63:9(04) ב:י ビ・ィ 私を 前置詞+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編63:9(05) תמכה タムㇰハー [それは]掴んでいます 動詞・クァル(基本)・完了・三人称・女性・単数
詩編63:9(06) ימינ:ך イェミネー・ㇰハ あなたの右手は 名詞(普通)・女性・単数+接尾辞・二人称・男性・単数
詩編63:10(01) ו:המה ヴェ・ヘムマー しかし彼等は 接続詞+代名詞・三人称・男性・複数
詩編63:10(02) ל:שואה レ・ショアー 破滅の為 前置詞+名詞(普通)・女性・単数
詩編63:10(03) יבקשו イェヴァクシュー [彼等は]完全に求めます 動詞・ピエル(強調)・未完了・三人称・男性・複数
詩編63:10(04) נפש:י ナフシㇶ・ィ 私の魂を 名詞(普通)・両性・単数+接尾辞・一人称・通性・単数
詩編63:10(05) יבאו ヤヴォーウー [彼等は]来ます 動詞・クァル(基本)・未完了・三人称・男性・複数
詩編63:10(06) ב:תחתיות ベ・タㇰフティヨート 諸々の深い所に 前置詞+名詞(普通)・女性・複数
詩編63:10(07) ה:ארץ ハ・アーレツ この地の 定冠詞+名詞(普通)・女性・単数
詩編63:11(01) יגיר:הו ヤッギルー・フー [彼等は]注ぎ出させます、それを 動詞・ヒフィル(使役)・未完了・三人称・男性・複数+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編63:11(02) על־ アル・ 〜の上に 前置詞
詩編63:11(03) ידי־ イェデイ・ 両側 名詞(普通)・女性・双数
詩編63:11(04) חרב ㇰハーレヴ 剣の 名詞(普通)・女性・単数
詩編63:11(05) מנת メナト 分け前 名詞(普通)・女性・単数
詩編63:11(06) שעלים シュアリーム 野生犬たちの 名詞(普通)・男性・複数
詩編63:11(07) יהיו イィフユー [彼等は]〜になります 動詞・クァル(基本)・未完了・三人称・男性・複数
詩編63:12(01) ו:ה:מלך ヴェ・ハ・ムメーレㇰフ そしてその王は 接続詞+定冠詞+名詞(普通)・男性・単数
詩編63:12(02) ישמח イィスマㇰフ [彼は]喜び楽しみます 動詞・クァル(基本)・未完了・三人称・男性・単数
詩編63:12(03) ב:אלהים ベ・ェロヒーム 神[々]によって 前置詞+名詞(普通)・男性・複数
詩編63:12(04) יתהלל イィトハッレル [彼は]自分自身を誇らさせます 動詞・ヒトパエル(再帰)・未完了・三人称・男性・単数
詩編63:12(05) כל־ コル・ ことごとくは 名詞(普通)・男性・単数
詩編63:12(06) ה:נשבע ハ・ンニシュバー 誓わせられる[者の] 定冠詞+動詞・ニファル(受動)・分詞・男性・単数
詩編63:12(07) ב:ו ボ・ォ 彼によって 前置詞+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編63:12(08) כי キー なぜなら〜から 接続詞
詩編63:12(09) יסכר イィッサㇰヘール [それは]閉じられる 動詞・ニファル(受動)・未完了・三人称・男性・単数
詩編63:12(10) פי ピ・ィ 口は 名詞(普通)・男性・単数
詩編63:12(11) דוברי־ ドヴレイ・ 告げる[者の] 動詞・クァル(基本)・分詞・男性・複数
詩編63:12(12) שקר シャーケル 偽りを 名詞(普通)・男性・単数
日本語訳 詩編第63編
☞1節
(文語訳) ユダの野にありしときに詠るダビデのうた
(口語訳) 一 ユダの野にあったときによんだダビデの歌
☞2節
(文語訳) 一 あゝ~よなんぢはわが~なり われ切になんぢをたづねもとむ 水なき燥きおとろへたる地にあるごとくわが靈魂はかわきて汝をのぞみ わが肉體はなんぢを戀したふ
(口語訳) 二 神よ、あなたはわたしの神、わたしは切にあなたをたずね求め、わが魂はあなたをかわき望む。水なき、かわき衰えた地にあるように、わが肉体はあなたを慕いこがれる。
☞3節
(文語訳) 二 曩にも我かくのごとく大權と榮光とをみんことをねがひ聖所にありて目をなんぢより離れしめざりき
(口語訳) 三 それでわたしはあなたの力と栄えとを見ようと、聖所にあって目をあなたに注いだ。
☞4節
(文語訳) 三 なんぢの仁慈はいのちにも勝れるゆゑにわが口唇はなんぢを讃まつらん
(口語訳) 四 あなたのいつくしみは、いのちにもまさるゆえ、わがくちびるはあなたをほめたたえる。
☞5節
(文語訳) 四 斯われはわが生るあひだ汝をいはひ名によりてわが手をあげん
(口語訳) 五 わたしは生きながらえる間、あなたをほめ、手をあげて、み名を呼びまつる。
☞6節
(文語訳) 五 六 われ床にありて汝をおもひいで夜の更るまゝになんぢを深くおもはん時 わがたましひは髓と脂とにて饗さるゝごとく飽ことをえ わが口はよろこびの口唇をもてなんぢを讃たゝへん
(口語訳) 六 わたしが床の上であなたを思いだし、夜のふけるままにあなたを深く思うとき、わたしの魂は髄とあぶらとをもって/もてなされるように飽き足り、わたしの口は喜びのくちびるをもって/あなたをほめたたえる。
☞7節
(文語訳) 五 六 われ床にありて汝をおもひいで夜の更るまゝになんぢを深くおもはん時 わがたましひは髓と脂とにて饗さるゝごとく飽ことをえ わが口はよろこびの口唇をもてなんぢを讃たゝへん
(口語訳) 七 
☞8節
(文語訳) 七 そはなんぢわが助となりたまひたれば我なんぢの翼のかげに入てよろこびたのしまん
(口語訳) 八 あなたはわたしの助けとなられたゆえ、わたしはあなたの翼の陰で喜び歌う。
☞9節
(文語訳) 八 わがたましひはなんぢを慕追ふ みぎの手はわれを支ふるなり
(口語訳) 九 わたしの魂はあなたにすがりつき、あなたの右の手はわたしをささえられる。
☞10節
(文語訳) 九 然どわがたましひを滅さんとて尋ねもとむるものは地のふかきところにゆき
(口語訳) 一〇 しかしわたしの魂を滅ぼそうとたずね求める者は/地の深き所に行き、
☞11節
(文語訳) 一〇 又つるぎの刃にわたされ野犬の獲るところとなるべし
(口語訳) 一一 つるぎの力にわたされ、山犬のえじきとなる。
☞12節
(文語訳) 一一 しかれども王は~をよろこばん ~によりて誓をたつるものはみな誇ることをえん 虛偽をいふものの口はふさがるべければなり
(口語訳) 一二 しかし王は神にあって喜び、神によって誓う者はみな誇ることができる。偽りを言う者の口はふさがれるからである。
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