詩編第46編をヘブライ語原典から逐語訳してみました
ヘブライ語は右から左に日本語は左から右に読みます
ヘブライ語の音読みはウェブ上で公開されているヘブライ語聖書の朗唱と朗読によりました(朗唱朗読ではיהוהはアドナイと読み替えています)
ヘブライ語の文法はウェブ上で参照した逐語訳文法を纏め直したものです
ヘブライ語を日本語に逐語訳するにあたって定冠詞や複数形をできる限り日本語に反映するように努めました
人や土地などの固有名詞はカタカナ訳の後に元の意味を==内に訳して付けました
各節にリンクして最後に日本語訳を添付しました ☞@逐語訳の語順を変え言葉を添えた書き下し文(私訳) A文語訳(1917年)B口語訳(1954年)
詩編全150編
תהרימ テヒリーム 讃美 旧約聖書詩編第46編1節〜12節
☞46;2-2 神は私たちにとって避難場所と力、苦難の時の助けです
☞46;5-5 川の流れは神の町を喜ばせます
☞46;6-6 神は町の中にいて町は動かされることはありません
☞46;8-8 万軍の主主ヤㇵウェㇵは私たちと共にいます
☞46;9-9 来て、見なさい、主主ヤㇵウェㇵの業を
☞46;11-11 気を静めて知りなさい、私が神であることを
☞46;12-12 ヤコブの神は私たちにとって砦です
詩編46:1(01) ל:מנצח ラ・ムナツェーアㇰフ 歌を完全に指揮する者による 前置詞+動詞・ピエル(強調)・分詞・男性・単数
詩編46:1(02) ל:בני־ リ・ヴネイ・ 息子たちの為に 前置詞+名詞(普通)・男性・複数
詩編46:1(03) קרח コーラㇰフ コラ=禿げ頭の=の 名詞(固有)
詩編46:1(04) על־ アル・ 〜に応じて 前置詞
詩編46:1(05) עלמות アラモト アラモト(乙女たち) 名詞(普通)・女性・複数
詩編46:1(06) שיר シール 名詞(普通)・男性・単数
詩編46:2(01) אלהים エロヒーム 神[々]は 名詞(普通)・男性・複数
詩編46:2(02) ל:נו ラー・ヌ 私たちにとって 前置詞+接尾辞・一人称・通性・複数
詩編46:2(03) מחסה マㇰハセー 避難場所(です) 名詞(普通)・男性・単数
詩編46:2(04) ו:עז ヴァ・オズ そして力 接続詞+名詞(普通)・男性・単数
詩編46:2(05) עזרה エズラー 助け(です) 名詞(普通)・女性・単数
詩編46:2(06) ב:צרות ヴェ・ツァロート 苦難の時に 前置詞+名詞(普通)・女性・複数
詩編46:2(07) נמצא ニムツァ 現に存在される[者] 動詞・ニファル(受動)・完了・三人称・男性・単数
詩編46:2(08) מאד メオード 完全に 副詞
詩編46:3(01) על アル・ 〜故に 前置詞
詩編46:3(02) כן ケン そのような 副詞
詩編46:3(03) לא־ ロー・ 〜ことはありません 否定
詩編46:3(04) נירא ニラー [私たちは]恐れる 動詞・クァル(基本)・未完了・一人称・通性・複数
詩編46:3(05) ב:המיר ベ・ハミル 変化させる時 前置詞+動詞・ヒフィル(使役)・不定詞
詩編46:3(06) ארץ アーレツ 地が 名詞(普通)・女性・単数
詩編46:3(07) ו:ב:מוט ウ・ヴェ・モト そして動く時 接続詞+前置詞+動詞・クァル(基本)・不定詞
詩編46:3(08) הרים ハリーム 山々が 名詞(普通)・男性・複数
詩編46:3(09) ב:לב ベ・レヴ 真ん中に 前置詞+名詞(普通)・男性・単数
詩編46:3(10) ימים ヤムミーム 諸々の海の 名詞(普通)・男性・複数
詩編46:4(01) יהמו イェヘムー [それらは]轟きます 動詞・クァル(基本)・未完了・三人称・男性・複数
詩編46:4(02) יחמרו イェㇰフメルー [それらは]泡立ちます 動詞・クァル(基本)・未完了・三人称・男性・複数
詩編46:4(03) מימי:ו メイマー・ヴ それ(海)の諸々の水は 名詞(普通)・男性・複数+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編46:4(04) ירעשו־ イィルアシュー・ [それらは]揺れ動きます 動詞・クァル(基本)・未完了・三人称・男性・複数
詩編46:4(05) הרים ハリーム 山々は 名詞(普通)・男性・複数
詩編46:4(06) ב:גאות:ו ベ・ガアヴァト・ォー それ(海)の隆起によって 前置詞+名詞(普通)・女性・単数+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編46:4(07) סלה セーラ セラ 間投詞
詩編46:5(01) נהר ナハール 名詞(普通)・男性・単数
詩編46:5(02) פלגי:ו ペラガー・ヴ それの諸々の流れは 名詞(普通)・男性・複数+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編46:5(03) ישמחו イェサムメㇰフー [それらは]完全に喜ばせます 動詞・ピエル(強調)・未完了・三人称・男性・複数
詩編46:5(04) עיר־ イル・ 町を 名詞(普通)・女性・単数
詩編46:5(05) אלהים エロヒーム 神[々]の 名詞(普通)・男性・複数
詩編46:5(06) קדש ケドーシュ 聖なる[者の] 形容詞・男性・単数
詩編46:5(07) משכני ミシュケネイ 諸々の住まいを 名詞(普通)・男性・複数
詩編46:5(08) עליון エルヨーン いと高き[者の] 形容詞・男性・単数
詩編46:6(01) אלהים エロヒーム 神[々]は 名詞(普通)・男性・複数
詩編46:6(02) ב:קרב:ה ベ・キルバ・ァ それ(町)の中に(います) 前置詞+名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・三人称・女性・単数
詩編46:6(03) בל־ バル・ 〜ことはありません 副詞
詩編46:6(04) תמוט ティムモト [それは]動かされる 動詞・ニファル(受動)・未完了・三人称・女性・単数
詩編46:6(05) יעזר:ה ヤーゼレー・ハ [彼は]助けます、それを 動詞・クァル(基本)・未完了・三人称・男性・単数+接尾辞・三人称・女性・単数
詩編46:6(06) אלהים エロヒーム 神[々]は 名詞(普通)・男性・複数
詩編46:6(07) ל:פנות リ・フノト 変わる時 前置詞+動詞・クァル(基本)・不定詞
詩編46:6(08) בקר ボーケル 朝に 名詞(普通)・男性・単数
詩編46:7(01) המו ハムー [彼等は]どよめきます 動詞・クァル(基本)・完了・三人称・通性・複数
詩編46:7(02) גוים ゴイィム 異邦の民族たちは 名詞(普通)・男性・複数
詩編46:7(03) מטו マートゥ [それらは]揺れ動きます 動詞・クァル(基本)・完了・三人称・通性・複数
詩編46:7(04) ממלכות マムラㇰホート 諸々の王国は 名詞(普通)・女性・複数
詩編46:7(05) נתן ナタン [彼は]与えます 動詞・クァル(基本)・完了・三人称・男性・単数
詩編46:7(06) ב:קול:ו ベ・コロ・ォー 彼の声を 前置詞+名詞(普通)・男性・単数+接尾辞・三人称・男性・単数
詩編46:7(07) תמוג タムグ [それは]溶けます 動詞・クァル(基本)・未完了・三人称・女性・単数
詩編46:7(08) ארץ アーレツ 地は 名詞(普通)・女性・単数
詩編46:8(01) יהוה アドナイ 主ヤㇵウェㇵ=在る者=は 名詞(固有)
詩編46:8(02) צבאות ツェヴァオト 万軍の 名詞(普通)・両性・複数
詩編46:8(03) עמ:נו イムマー・ヌ 私たちと共に(います) 前置詞+接尾辞・一人称・通性・複数
詩編46:8(04) משגב־ ミスガヴ・ 砦(です) 名詞(普通)・男性・単数
詩編46:8(05) ל:נו ラー・ヌ 私たちにとって 前置詞+接尾辞・一人称・通性・複数
詩編46:8(06) אלהי エロヘイ 神[々]は 名詞(普通)・男性・複数
詩編46:8(07) יעקב ヤアコーヴ ヤコブ=踵を掴む者=の 名詞(固有)
詩編46:8(08) סלה セーラ セラ 間投詞
詩編46:9(01) לכו レㇰフー [あなたたちは]来なさい 動詞・クァル(基本)・命令・男性・複数
詩編46:9(02) חזו ㇰハズー [あなたたちは]見なさい 動詞・クァル(基本)・命令・男性・複数
詩編46:9(03) מפעלות ミフアロト 諸々の業を 名詞(普通)・男性・複数
詩編46:9(04) יהוה アドナイ 主ヤㇵウェㇵ=在る者=の 名詞(固有)
詩編46:9(05) אשר־ アシェル・ それは〜所 関係詞
詩編46:9(06) שם サム [彼が]置いた 動詞・クァル(基本)・完了・三人称・男性・単数
詩編46:9(07) שמות シャムモト 諸々の荒廃を 名詞(普通)・女性・複数
詩編46:9(08) ב:ארץ バ・アーレツ 地の中に 前置詞+名詞(普通)・女性・単数
詩編46:10(01) משבית マシュビト [彼は]止めさせます 動詞・ヒフィル(使役)・分詞・男性・単数
詩編46:10(02) מלחמות ミルㇰハモート 諸々の戦を 名詞(普通)・女性・複数
詩編46:10(03) עד־ アド・ 〜まで 前置詞
詩編46:10(04) קצה ケツェ 名詞(普通)・男性・単数
詩編46:10(05) ה:ארץ ハ・アーレツ この地の 定冠詞+名詞(普通)・女性・単数
詩編46:10(06) קשת ケーシェト 弓を 名詞(普通)・女性・単数
詩編46:10(07) ישבר イェシャッベール [彼は]完全に折ります 動詞・ピエル(強調)・未完了・三人称・男性・単数
詩編46:10(08) ו:קצץ ヴェ・キツェツ そして[彼は]完全に切断します 接続詞+動詞・ピエル(強調)・完了・三人称・男性・単数
詩編46:10(09) חנית ㇰハニート 槍を 名詞(普通)・女性・単数
詩編46:10(10) עגלות アガロート 諸々の戦車を 名詞(普通)・女性・複数
詩編46:10(11) ישרף イィスロフ [彼は]焼きます 動詞・クァル(基本)・未完了・三人称・男性・単数
詩編46:10(12) ב:אש バ・エーシュ 火の中で 前置詞+名詞(普通)・両性・単数
詩編46:11(01) הרפו ハルプー [あなたたちは]気を静めさせなさい 動詞・ヒフィル(使役)・命令・男性・複数
詩編46:11(02) ו:דעו ウ・デウー そして[あなたたちは]知りなさい 接続詞+動詞・クァル(基本)・命令・男性・複数
詩編46:11(03) כי־ キー・ それは〜こと 接続詞
詩編46:11(04) אנכי アノㇰヒー 私は 代名詞・一人称・通性・単数
詩編46:11(05) אלהים エロヒーム 神[々](である) 名詞(普通)・男性・複数
詩編46:11(06) ארום アルーム [私は]高い所にある 動詞・クァル(基本)・未完了・一人称・通性・単数
詩編46:11(07) ב:גוים バ・ゴイィム 国々の中で 前置詞+名詞(普通)・男性・複数
詩編46:11(08) ארום アルーム [私は]高い所にある 動詞・クァル(基本)・未完了・一人称・通性・単数
詩編46:11(09) ב:ארץ バ・アーレツ 地の中で 前置詞+名詞(普通)・女性・単数
詩編46:12(01) יהוה アドナイ 主ヤㇵウェㇵ=在る者=は 名詞(固有)
詩編46:12(02) צבאות ツェヴァオト 万軍の 名詞(普通)・両性・複数
詩編46:12(03) עמ:נו イムマー・ヌ 私たちと共に(います) 前置詞+接尾辞・一人称・通性・複数
詩編46:12(04) משגב־ ミスガヴ・ 砦(です) 名詞(普通)・男性・単数
詩編46:12(05) ל:נו ラー・ヌ 私たちにとって 前置詞+接尾辞・一人称・通性・複数
詩編46:12(06) אלהי エロヘイ 神[々]は 名詞(普通)・男性・複数
詩編46:12(07) יעקב ヤアコーヴ ヤコブ=踵を掴む者=の 名詞(固有)
詩編46:12(08) סלה セラ セラ 間投詞
日本語訳 詩編第46編
☞1節
(文語訳) 女音のしらべにしたがひて伶長にうたはしめたるコラの子のうた
(口語訳) 一 聖歌隊の指揮者によって女の声のしらべにあわせてうたわせたコラの子の歌
☞2節
(文語訳) 一 ~はわれらの避 また力なり なやめるときの最ちかき助なり
(口語訳) 二 神はわれらの避け所また力である。悩める時のいと近き助けである。
☞3節
(文語訳) 二 さればたとひ地はかはり山はうみの中央にうつるとも我儕はおそれじ
(口語訳) 三 このゆえに、たとい地は変り、山は海の真中に移るとも、われらは恐れない。
☞4節
(文語訳) 三 ょしその水はなりとゞろきてさわぐとも その溢れきたるによりて山はゆるぐとも何かあらん セラ
(口語訳) 四 たといその水は鳴りとどろき、あわだつとも、そのさわぎによって山は震え動くとも、われらは恐れない。〔セラ
☞5節
(文語訳) 四 河あり そのながれは~のみやこをよろこばしめ 至上者のすみたまふ聖所をよろこばしむ
(口語訳) 五 一つの川がある。その流れは神の都を喜ばせ、いと高き者の聖なるすまいを喜ばせる。
☞6節
(文語訳) 五 ~そのなかにいませば都はうごかじ ~は朝つとにこれを助けたまはん
(口語訳) 六 神がその中におられるので、都はゆるがない。神は朝はやく、これを助けられる。
☞7節
(文語訳) 六 もろもろの民はさわざたち もろもろの國はうごきたり ~その聲をいだしたまへば地はやがてとけぬ
(口語訳) 七 もろもろの民は騒ぎたち、もろもろの国は揺れ動く、神がその声を出されると地は溶ける。
☞8節
(文語訳) 七 萬軍のヱホバはわれらとともなり ヤコブの~はわれらのたかき櫓なり セラ
(口語訳) 八 万軍の主はわれらと共におられる、ヤコブの神はわれらの避け所である。〔セラ
☞9節
(文語訳) 八 きたりてヱホバの事跡をみよ ヱホバはおほくの懼るべきことを地になしたまへり
(口語訳) 九 来て、主のみわざを見よ、主は驚くべきことを地に行われた。
☞10節
(文語訳) 九 ヱホバは地のはてまでも戰闘をやめしめ弓ををり戈をたち戰車を火にてやきたまふ
(口語訳) 一〇 主は地のはてまでも戦いをやめさせ、弓を折り、やりを断ち、戦車を火で焼かれる。
☞11節
(文語訳) 一〇 汝等しづまりて我の~たるをしれ われはもろもろの國のうちに崇められ全地にあがめらるべし
(口語訳) 一一 「静まって、わたしこそ神であることを知れ。わたしはもろもろの国民のうちにあがめられ、全地にあがめられる」。
☞12節
(文語訳) 一一 萬軍のヱホバはわれらと偕なり  ヤコブの~はわれらの高きやぐらなり セラ
(口語訳) 一二 万軍の主はわれらと共におられる、ヤコブの神はわれらの避け所である。〔セラ
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