「コーラン經」 競望品 第百二 [アル・タカスル] 默伽
「コーラン經」は日本初のコーラン全文翻訳本です
「コーラン經」は<譯者・坂本健一>{上下二巻}として世界聖典全集刊行會から(大正九年)発行されました
「コーラン經」の構成は凡例、目次、114品(章)の本文、附録として各品(章)の解題と註釋、イスラム教とコーランについての詳細な後書きから成っています。
ここでは114品(章)別に本文と解題と註釋をまとめて紹介します
本文の漢字・ルビ・送り仮名は大正時代そのままの形を復刻できるように努めました
競望品[アル・タカスル](1-8節)の本文
大慈悲~の名に於て
一 攝B(ぞうしよく)の欲求は爾曹を累して
二 死に及ぶ。
三 決して。今後爾曹(その愚を)知らん。
四 再びいふ、決して。今後爾曹知らん。
五 決して。爾曹確にそを知りたらんには(斯くあるまじ)。
六 洵に爾曹地獄を見ん。
七 再び、爾曹確に眼前にそを見ん。
八 その時その日、爾曹は(現世に於て樂しみし)享樂に就きて驗せられん。
競望品[アル・タカスル](1-8節)の解題(題名の由来、啓示時期、内容解説)
孤列種の貪自利を駁擊す。
默伽古天啓の一。
 内容 世間的欲求に日を消する審判の日にその過失を知らん。
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