「コーラン經」 打擊品 第百一 [アル・カリア] 默伽
「コーラン經」は日本初のコーラン全文翻訳本です
「コーラン經」は<譯者・坂本健一>{上下二巻}として世界聖典全集刊行會から(大正九年)発行されました
「コーラン經」の構成は凡例、目次、114品(章)の本文、附録として各品(章)の解題と註釋、イスラム教とコーランについての詳細な後書きから成っています。
ここでは114品(章)別に本文と解題と註釋をまとめて紹介します
本文の漢字・ルビ・送り仮名は大正時代そのままの形を復刻できるように努めました
打擊品[アル・カリア](1-10節)の本文
大慈悲~の名に於て
一 打擊。
二 何ぞや打擊とは。
三 打擊(の如何に恐るべきか)を爾曹に知らしむるは何ぞ。
四 その日、人は蜉蛾(ふが)の四散するが如く
五 山は梳毛(すきげ)の風に吹かるに似たらん。
六 その秤衡(はかり)の重き
七 享樂の生を得ん。
八 その秤衡の輕きは(地獄の)ハヰヤに陷ちん。
九 ハヰヤとは何ぞや。
 そは燃え立つ猛火なり。
打擊品[アル・カリア](1-10節)の解題(題名の由来、啓示時期、内容解説)
アルカリア al Qaria (打擊)は最後審判の別名なり。
可蘭中最古天啓の一。
 内容 審判の日は打擊の日、善惡その所業によりての審判。ハヰヤ
打擊品[アル・カリア](1-10節)の註釋(文字の解釈)
九 ハヰヤHawiyahは深坑の義、最下層の無間奈落。
Office Murakami