「コーラン經」 戰馬品 第百 [アル・アヂヤド] 默伽
「コーラン經」は日本初のコーラン全文翻訳本です
「コーラン經」は<譯者・坂本健一>{上下二巻}として世界聖典全集刊行會から(大正九年)発行されました
「コーラン經」の構成は凡例、目次、114品(章)の本文、附録として各品(章)の解題と註釋、イスラム教とコーランについての詳細な後書きから成っています。
ここでは114品(章)別に本文と解題と註釋をまとめて紹介します
本文の漢字・ルビ・送り仮名は大正時代そのままの形を復刻できるように努めました
戰馬品[アル・アヂヤド](1-11節)の本文
大慈悲~の名に於て
一 鼻息荒く馳する戰馬によりて、
二 鐵蹄(てつてい)火花を散らすによりて、
三 朝懸(あさがけ)
四 砂塵(すな)を捲きて
五 敵中に殺到するによりて、
六 洵に人はその上帝の恩を知らず、
七 洵に渠はそを(あか)せり、
八 洵に渠は不當に(塵世の)財を愛す。
九 渠知らずや、墓穴(はか)(あば)れて
 その胸裏(むね)にある所の光に照らさるを。
一一 洵にその日上帝は能くそを知らん。
戰馬品[アル・アヂヤド](1-11節)の内容です
或は戰陣に馳騁せるは馬に非ず駱駝なりといへば、駱駝品とすべきにや。
默伽古天啓の一。
 内容 人は~恩を思はずの誓、人は現世を愛す、人の密は審判の日に悉く暴露せん。
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