「コーラン經」 地震品 第九十九 [アル・ジルジァル] 默伽
「コーラン經」は日本初のコーラン全文翻訳本です
「コーラン經」は<譯者・坂本健一>{上下二巻}として世界聖典全集刊行會から(大正九年)発行されました
「コーラン經」の構成は凡例、目次、114品(章)の本文、附録として各品(章)の解題と註釋、イスラム教とコーランについての詳細な後書きから成っています。
ここでは114品(章)別に本文と解題と註釋をまとめて紹介します
本文の漢字・ルビ・送り仮名は大正時代そのままの形を復刻できるように努めました
地震品[アル・ジルジァル](1-8節)の本文
大慈悲~の名に於て
一 大地は地震の爲に震動せん、
二 大地はその所載を投げ出さん、
三 人はいはん何故ぞと。
四 その日(大地は)その報を齎らさん
五 その日爾曹の上帝はそを感動したれば。
六 その日人は各級によりて進み出でん、その所業を見んと。
七 微毫と雖も善を爲せるはそを見るべし。
八 些微と雖も惡を行ひしはそを見るべし。
地震品[アル・ジルジァル](1-8節)の解題(題名の由来、啓示時期、内容解説)
或は辭句によりて默コ那書と推定するあれど、通說にては默伽書とせり。
不定。
 內容 審判の日の徵たる大地震、人は各その行爲によりて審判さる。
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