「コーラン經」 開胸品 第九十四 [アル・インシーラー] 默伽
「コーラン經」は日本初のコーラン全文翻訳本です
「コーラン經」は<譯者・坂本健一>{上下二巻}として世界聖典全集刊行會から(大正九年)発行されました
「コーラン經」の構成は凡例、目次、114品(章)の本文、附録として各品(章)の解題と註釋、イスラム教とコーランについての詳細な後書きから成っています。
ここでは114品(章)別に本文と解題と註釋をまとめて紹介します
本文の漢字・ルビ・送り仮名は大正時代そのままの形を復刻できるように努めました
開胸品[アル・インシーラー](1-8節)の本文
大慈悲~の名に於て
一 われ爾曹の爲に心胷(むね)を開かざりしか。
二 爾曹の背を傷くる
三 爾曹の負擔を輕めざりしか。
四 爾曹の名聲を揚げざりしか。
五 洵に事を易くせり。
六 洵に事を易くせり。
七 爾(說ヘを)畢りて閧得ば力めよ
八 爾の上帝に禱を爲せ。
開胸品[アル・インシーラー](1-8節)の解題(題名の由来、啓示時期、内容解説)
第九十三(光輝)品と同類同時のもの。
  ~、麻訶末の宣傳を容易ならしむ(一−四)。
    宣傳の後禱を怠る勿れ(五−八)。
開胸品[アル・インシーラー](1-8節)の註釋(文字の解釈)
アル・インシーラーInshirahは「われ開かざりしか」の意。
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