「コーラン經」 光輝品 第九十三 [アル・ヅハ] 默伽
「コーラン經」は日本初のコーラン全文翻訳本です
「コーラン經」は<譯者・坂本健一>{上下二巻}として世界聖典全集刊行會から(大正九年)発行されました
「コーラン經」の構成は凡例、目次、114品(章)の本文、附録として各品(章)の解題と註釋、イスラム教とコーランについての詳細な後書きから成っています。
ここでは114品(章)別に本文と解題と註釋をまとめて紹介します
本文の漢字・ルビ・送り仮名は大正時代そのままの形を復刻できるように努めました
光輝品[アル・ヅハ](1-11節)の本文
大慈悲~の名に於て
一 朝の光輝(かがやき)によりて、
二 夜の暗Kによりて、
三 爾曹の上帝は爾曹を棄てず、また憎(にく)まず。
四 洵に來世は現世よりも爾曹に善からむ。
五 爾曹の上帝は其處に爾曹の好む所を(報償として)與へん。
六 渠爾の孤兒(みなしご)たるを見て救護せざりしか。
七 渠爾の迷へるを見て示導せざりしか。
八 渠、爾の窮乏(とぼしき)を見て恤賑せざりしか。
九 孤兒を虐ぐる勿れ、
 乞を拒む勿れ、
一一 爾の上帝の爲に善を宣べよ。
光輝品[アル・ヅハ](1-11節)の解題(題名の由来、啓示時期、内容解説)
之と次の一品とは麻訶末自己を對象とせるを特異とす。
早出の默伽書なり。
 內容 ~、麻訶末と在り、來世は現世よりも重し(一−五)
    孤兒乞を憐む可しと麻訶末への勸(六−一一)。
光輝品[アル・ヅハ](1-11節)の註釋(文字の解釈)
七 迷へるは偶像信たるをいふ。
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