「コーラン經」 太陽品 第九十一 [アル・シァムス] 默伽
「コーラン經」は日本初のコーラン全文翻訳本です
「コーラン經」は<譯者・坂本健一>{上下二巻}として世界聖典全集刊行會から(大正九年)発行されました
「コーラン經」の構成は凡例、目次、114品(章)の本文、附録として各品(章)の解題と註釋、イスラム教とコーランについての詳細な後書きから成っています。
ここでは114品(章)別に本文と解題と註釋をまとめて紹介します
本文の漢字・ルビ・送り仮名は大正時代そのままの形を復刻できるように努めました
太陽品[アル・シァムス](1-15節)の本文
大慈悲~の名に於て
一 太陽()とその旭光(ひのひかり)とによりて、
二 それに()げる太陰(つき)によりて、
三 白晝(まひる)によりて、
四 暗夜によりて、
五 天とそを建てしとによりて、
六 地とそを開きしとによりて、
七 心とそを造りしとによりて、
八 善惡を心に生ぜるによりて、
九 今をCめし(さいはひ)
 そを(そこな)ひしは不幸なり。
一一 タムドが僞瞞を以て(その豫言サリ)めしはその極惡(ごくあく)の爲なり。
一二 その中の惡徒(駱駝を殺さんと)遣されしとき、
一三 ~の使徒は渠等にいへり、~の駱駝を、飮ましめよと。
一四 然るに渠等は僞瞞として渠を(そし)りてそを殺しき。よりて上帝はその罪を以て渠等を滅ぼせり、その責罰を(悉く渠等に)(ひと)しくせり、
一五 ~はその結果を畏れず。
太陽品[アル・シァムス](1-15節)の解題(題名の由来、啓示時期、内容解説)
第九十(靈地)品と頗る相類す。亦ムイアの所謂十八獨語の一なり。
宣傳第三、四年。
 內容 人の幸不幸はそのC濁に繫る誓(一−一)。
    豫言を拒みて滅びしタムドの例(一一−一五)。
太陽品[アル・シァムス](1-15節)の註釋(文字の解釈)
一二 惡徒はキダルイブンサリフKidar lbn Salif 第七品の七八、第五十四品の二九參照。
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