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「コーラン經」 掩蔽品 第七十四 [アル・ムッダスシル] 默伽 |
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「コーラン經」は日本初のコーラン全文翻訳本です |
「コーラン經」は<譯者・坂本健一>{上下二巻}として世界聖典全集刊行會から(大正九年)発行されました |
「コーラン經」の構成は凡例、目次、114品(章)の本文、附録として各品(章)の解題と註釋、イスラム教とコーランについての詳細な後書きから成っています。 |
ここでは114品(章)別に本文と解題と註釋をまとめて紹介します |
本文の漢字・ルビ・送り仮名は大正時代そのままの形を復刻できるように努めました |
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掩蔽品[アル・ムッダスシル](1-55節)の本文 |
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大慈悲~の名に於て |
一 噫、爾、掩蔽し者、起てよ。 |
二 說けよ。 |
三 爾の上帝を崇めよ。 |
四 爾の衣をCめよ。 |
五 憎惡を去れよ。 |
六 眷遇の加はらんことを勿期せそ。 |
七 忍びて爾の上帝を待てよ。 |
八 角の鳴るや、 |
九 洵に某日は困厄の日なり |
一〇 不信者には不安の日なり。 |
一一 われをして獨りわが創造りし者とあらしめよ、 |
一二 われ潤澤なる富資と |
一三 その眼前の子女とを與へ、 |
一四 爲にその生を安易ならしめし者と。 |
一五 そは尙わが祝の加へられんことを希ふ。 |
一六 否,決して,渠はわが表徵に反抗すれば。 |
一七 われ悲しむべき不幸を以て渠を惱まさん、 |
一八 渠(可蘭を誹らんと)謀りたれば。 |
一九 渠呪はるべし、如何に渠謀れるよ。 |
二〇 再び渠呪はるべし、如何に渠謀りたるよ。 |
二一 而して渠見、 |
二二 眉を蹷め面を皺め、 |
二三 而して頭を囘へして誇り、 |
二四 而していへり、これ他より借れる一片の魔術のみ、 |
二五 是唯人語のみと。 |
二六 われ渠を地獄に投じて燒かん。 |
二七 爾曹をして地獄の何たるかを知らしめんは何ぞ。 |
二八 そは(燒盡くさずに)何ものをも剩さず何ものをも逸さず、 |
二九 人の肉を爛らす、 |
三〇 其上に十九天使あり。 |
三一 われ天使の外何者にも(地獄の火を看せしめず、われ唯不信者に其數を試となす、聖典を授かりし者は其眞を認むべく、眞の信者は信仰を加へんため、 |
三二 聖典を授かりし者と眞の信者とはそを疑はざらんため、 |
三三 心確ならぬ者と不信者とは、何の不可思議をか~は此數に寓せるといはんため。 |
三四 斯くして~は其欲する所を誤りその欲する所を導く。何人も其側なる上帝の軍衆を知らず。これ人閧ヨの暗示に外ならず。 |
三五 斷然。太陰によりて、 |
三六 その退く夜によりて、 |
三七 その赤らむ朝によりて、 |
三八 これ最恐るべき(困厄なる)をわれは誓ふ、 |
三九 人閧ノ警戒を與へ、 |
四〇 爾曹の中の進まんとする者にも留まらんとする者にも(警戒を與ふる)。 |
四一 各の心靈はその所業に對する典質たり、右手の群を除きては。 |
四二 この群は樂園に在りて互に惡人に就きて問はん、 |
四三 (惡人も亦自問はん)爾曹を地獄に齎らせしは何ぞやと。 |
四四 渠等答へん、吾曹は祈禱を絕たざる者に非ず、 |
四五 また貧者をも養はず、 |
四六 迷論を以て空しく爭ひ、 |
四七 審判の日を否みぬ、 |
四八 死に至るまでと。 |
四九 勸解者の勸解毫も効なし。 |
五〇 されば渠等は何を苦しんでか(可蘭の)ヘ戒より背ける、 |
五一 獅子を恐れし怯驢の如くに。 |
五二 されど渠等の中の各人は(~より)受けたる卷冊を披かんことを欲せり。 |
五三 決して。渠等は來世を畏れず。 |
五四 決して。洵に是(充分なる)警戒なり。 |
五五 (警戒を)希ひし者は何人も警戒められん、されど~欲せざれば警戒められず。~は畏るべし、而して~は赦すを好すめり。 |
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掩蔽品[アル・ムッダスシル](1-55節)の解題(題名の由来、啓示時期、内容解説) |
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冒頭の發語頗前品に似たり。 |
論者多く之を以て可蘭中の最先出と爲す。されど第九十六(凝血)品は却りて最先の默示なるべく、從ひてネルデケ、ロドエル、パルマーゥ家は之を第二に置く。但しそは最初の七句のみ。其他は、三一−三四のヘジラ直後のものに似たるを除けば、宣傳第三年のものと推定さる。 |
內容 |
起ちてイスラムを說け(一−七)。 |
審判の日は不信者の悲しき日(八−一〇)。 |
ヘ敵を~の手に委ねよ(一一−二六)。 |
地獄の十九天使(二七−三四)。 |
地獄の火の慘狀を證する誓(三五−四〇)。 |
地獄に於ける惡人の懺悔(四一−四九)。 |
可蘭の外に不信者に對する警戒なし(五〇−五五)。 |
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掩蔽品[アル・ムッダスシル](1-55節)の註釋(文字の解釈) |
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五 憎惡は或は特に偶像信者を指すとの解あり。 |
一一 わが創造りし者は、此處には特に孤列種の一領袖ワリド・イブン・アル・ムガーイラなりとの說あり。 |
一七 或は、嵯峨たる山上に渠を追はんとあり。山は火の山にて登るに七十年、降るに七十年を要すといふ。 |
三四 上帝の軍衆は、あらゆる生物とも、また特に地獄を守れる者ともいふ。別說には、恐らくバドル、フナインの戰にヘ軍を助けし天使軍ならんと爲す。「これ」は、地獄を指すとの說れども、十九といふ數を指せるならん。 |
四八 死に至るまでは其確實なるまでの義。 |
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Office Murakami |