| 「コーラン經」 撒布品 第五十一 【アル・ザリヤト】 默伽 | |||||||||||||
| 「コーラン經」は日本初のコーラン全文翻訳本です | |||||||||||||
| 「コーラン經」は<譯者・坂本健一>{上下二巻}として世界聖典全集刊行會から(大正九年)発行されました | |||||||||||||
| 「コーラン經」の構成は凡例、目次、114品(章)の本文、附録として各品(章)の解題と註釋、イスラム教とコーランについての詳細な後書きから成っています。 | |||||||||||||
| ここでは114品(章)別に本文と解題と註釋をまとめて紹介します | |||||||||||||
| 本文の漢字・ルビ・送り仮名は大正時代そのままの形を復刻できるように努めました | |||||||||||||
| 撒布品【アル・ザリヤト】(1-60節)の本文 | |||||||||||||
| 大慈悲~の名に於て | |||||||||||||
| 一 弘通撒布(の風)によりて、 | |||||||||||||
| 二 擔荷包容(の雲)によりて、 | |||||||||||||
| 三 快駛(の船)によりて、 | |||||||||||||
| 四 事物分布(の天使)によりて、 | |||||||||||||
| 五 洵に爾曹の威嚇さるゝ所は必ず眞理なり、 | |||||||||||||
| 六 (最後の)審判は必ず來るべし。 | |||||||||||||
| 七 道ある天によりて、 | |||||||||||||
| 八 爾曹は太くそのいふ所と違ふ。 | |||||||||||||
| 九 (~の宣旨によりて)迷はされし者は(信仰より)迷はされん。 | |||||||||||||
| 一〇 虛妄者を呪へ」 | |||||||||||||
| 一一 (その救濟を)思はずして(無智の)洪水に沈める。 | |||||||||||||
| 一二 渠等は何時か審判の日ぞと問ふ。 | |||||||||||||
| 一三 その日渠等は(地獄の)火に燒かれん。 | |||||||||||||
| 一四 (渠等にいはれん)、爾曹の責罰を喫せよ、これ爾曹の急がんを要せし所と。 | |||||||||||||
| 一五 されど敬虔なる者は樂園C泉の間に在りて、 | |||||||||||||
| 一六 上帝の授くる所を受けん、之より先正を行ひたるに困りて。 | |||||||||||||
| 一七 渠等は夜眠ること少く、 | |||||||||||||
| 一八 朝に夙く(~の)赦を請ひ、 | |||||||||||||
| 一九 その富の適當なる部分を請ふ者と(恥ぢて)請はざる者とに分つ。 | |||||||||||||
| 二〇 此處に理解ある者には地に表徵あり、 | |||||||||||||
| 二一 爾曹にも亦あり。さるに爾曹思はざるにや。 | |||||||||||||
| 二二 爾曹の宣吿は天に在り。爾曹の所約も亦。 | |||||||||||||
| 二三 されば天地の上帝にかけてこの眞理なるを(われ誓ふ)、爾曹自いふ所に從ひて。 | |||||||||||||
| 二四 爾曹アブラハムの名譽ある客の譚を知らずや。 | |||||||||||||
| 二五 渠等至りて平和といひしに、渠平和と答へき、知らざる民と(思ひながら)。 | |||||||||||||
| 二六 渠窃に家人に行き肥えたる犢を持來り、 | |||||||||||||
| 二七 渠等の前に置き、爾曹食はずやといへり。 | |||||||||||||
| 二八 渠、渠等に畏怖を懷き始む。渠等、勿畏れそといひて、渠に賢き少年の約を吿げき。 | |||||||||||||
| 二九 その妻叫び近づき面を叩ちて、われ年老ひ石女なりといへり。 | |||||||||||||
| 三〇 (天使)答へき、斯く上帝はいへり、洵に渠は賢明にして良知なりと。 | |||||||||||||
| 三一 渠(アブラハム、天使に)いへり、さらば何ぞや爾曹の使命は、噫(~の)使者よと。 | |||||||||||||
| 三二 渠等答へき、洵に吾曹は惡しき民に遣はさる、 | |||||||||||||
| 三三 燒石のを雨を降らすために、 | |||||||||||||
| 三四 爾曹の上帝より侵犯者への記號にと。 | |||||||||||||
| 三五 われその中の眞の信者を外に出せしに | |||||||||||||
| 三六 唯ムスリムの一家族ありしのみ。 | |||||||||||||
| 三七 われ其處に(~の)峻罰を畏るゝ者に表徵を留めき。 | |||||||||||||
| 三八 モーセにも亦(表徵あり)、われ明白なる力を授けてそをファラオに遣せし時。 | |||||||||||||
| 三九 されど渠は、左道かさなくば狂者なりといひて、ゥ公と與に面を背けき。 | |||||||||||||
| 四〇 よりてわれ渠とその衆とを執りて海に投じき、渠は責罰の値ある者なり。 | |||||||||||||
| 四一 アド(族)にも亦(表徵あり)。われ渠等に暴風を送りしに、 | |||||||||||||
| 四二 何ものにも觸れずして枯朽の如く(灰塵と)爲せり。 | |||||||||||||
| 四三 タームドにも(亦表徵あり)、渠等に一時享樂せよといひし時。 | |||||||||||||
| 四四 渠等は驕慢にも上帝の命を蔑にせしかば、恐るべき響音天より降りて、 | |||||||||||||
| 四五 渠等は(脚)立つ能はず(破滅を)遁るゝ能はざりき。 | |||||||||||||
| 四六 (之より)前にはノアの民を(われ破滅せり)、渠等大に侵犯したれば。 | |||||||||||||
| 四七 われ力を以て昊天を創造り、われ之に大なる廣袤を與へき。 | |||||||||||||
| 四八 われ下に大地を展べ、如何に平坦にそを開展せしよ。 | |||||||||||||
| 四九 われ萬物を對に創造れり、爾曹そを思はずや。 | |||||||||||||
| 五〇 故に~に奔れ、洵にわれは爾曹に對して~よりの警吿者なり。 | |||||||||||||
| 五一 (眞の)~の外に他の~祇を勿立てそ、洵にわれは爾曹に對して~よりの警吿者なり。 | |||||||||||||
| 五二 渠等の祖先に來りし使徒は皆同じく一人として渠等に魔術者か狂人といはれざりしは莫し。 | |||||||||||||
| 五三 渠等此(態度)を漸次傳承せしか。左なり、渠等は大なる侵犯者なり。 | |||||||||||||
| 五四 故に渠等より去れ。爾は爲に耻しめられず。 | |||||||||||||
| 五五 而もヘ戒を續けよ。ヘ戒は眞の信者をuすれば。 | |||||||||||||
| 五六 わが妖と人類とを創造りしはわれに仕へしめんに外ならず。 | |||||||||||||
| 五七 われ渠等より何等の支持を求めず。また渠等にわれを養はしめず。 | |||||||||||||
| 五八 洵に萬物に給するは~なり、偉大なる力を以て。 | |||||||||||||
| 五九 (わが使徒を)害ふ者には(往昔)渠等に似たりし者の配分に似たる配分を(與へん)。渠等そを急ぐを要せず。 | |||||||||||||
| 六〇 されば不信者は不幸なり、その威嚇されし日の爲に。 | |||||||||||||
| 撒布品【アル・ザリヤト】(1-60節)の解題(題名の由来、啓示時期、内容解説) | |||||||||||||
| 撒布の風の字面より名づく。二四以下は後來合綴せる所にて、その前後の事相似たるによるも勢は互に異なれり。 | |||||||||||||
| 時代 | |||||||||||||
| ネルデケは時代を宣傳第四年頃と定むるも、そは前半には可なるも、後半には當らず。後半はヘジラ前六年頃のものならむ。 | |||||||||||||
| 內容 | |||||||||||||
| 審判必至の誓(一-六)。 | |||||||||||||
| 不信者に關する誓と呪と報罰(七-一四)。 | |||||||||||||
| 信者の果報、その敬虔慈善(一五-一九)。 | |||||||||||||
| ~の表徵と麻訶末の可蘭眞理なる誓(二〇-二三)。 | |||||||||||||
| アブラハム天使を饗す(二四-三〇)。 | |||||||||||||
| ソドムの破滅(三一-三七)。 | |||||||||||||
| ファラオ、アド、タームド、ノアの民等の末路(三八-四六)。 | |||||||||||||
| ~の創造の示現(四七-四九)。 | |||||||||||||
| 偶像を棄てゝ~に歸せよと默伽人への勸(五〇-五一)。 | |||||||||||||
| ゥ使徒の受辱、麻訶末は偶像信者を避くるもなは信者の爲に說ヘすべし(五二-五五)。 | |||||||||||||
| 人と妖とは~に仕ふる爲に造らる(五六-五八)。 | |||||||||||||
| 使徒を侵せる不信者の不幸(五九-六〇)。 | |||||||||||||
| 撒布品【アル・ザリヤト】(1-60節)の註釋(文字の解釈) | |||||||||||||
| 一 或は撒布包容を風雲と解せずして子女を散じ胎兒を包容せる婦人によりてと解する說あり。 | |||||||||||||
| 七 道ある天の道は日月星辰の軌道。 | |||||||||||||
| 四九 對は男女、天地、日月、明暗、夏冬等の如し。 | |||||||||||||
| 五七 われを養はずとは偶像には食物を供ぐる故にいふ。 | |||||||||||||
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