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「コーラン經」 巡拜品 第二十二 [アル・ハヅ] 默伽 |
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「コーラン經」は日本初のコーラン全文翻訳本です |
「コーラン經」は<譯者・坂本健一>{上下二巻}として世界聖典全集刊行會から(大正九年)発行されました |
「コーラン經」の構成は凡例、目次、114品(章)の本文、附録として各品(章)の解題と註釋、イスラム教とコーランについての詳細な後書きから成っています。 |
ここでは114品(章)別に本文と解題と註釋をまとめて紹介します |
本文の漢字・ルビ・送り仮名は大正時代そのままの形を復刻できるように努めました |
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巡拜品[アル・ハヅ](1-79節)の本文 |
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大慈悲~の名に於て |
一 噫、(默伽の) 人々、爾曹の上帝を畏れよ。洵に最後の時は戰慄すべし。 |
二 爾曹の見る可きその日には哺乳せる女人はその哺乳せる嬰兒を忘るべし、懷孕せる婦女はその胎兒を生むべし、男子は飽醉せるが如く(見へて)實は飽醉せず、~の責罰は峻烈なり。 |
三 知識なくして~に就きて爭議しあらゆる乖戾の惡魔に從ふ一人あり。 |
四 この者に對しては、何人にてもそを恩主とする者を渠必ず誘惑すべく渠を地獄の苦痛に導くべしと錄せらる。 |
五 噫、人々、爾曹復活に就きて疑はゞ、われ始塵土より爾曹を創造り、のち種より創造り、のち凝血より創作り、のち半完く半完からざる肉片より創作れるを想へ、そはわが力を爾曹に明にし得、われわが欲するところを定りたる分娩の時まで胎內に留め得。かくてわれ爾曹に胎兒を授け、のち之を成長せしむ、爾曹の一は壯年に死し他はその知りしところを忘るゝ老耄に達す。爾曹は大地の時として乾燥荒蕪するを見んも、われ雨を降せば大地は動き張り各種の潤澤なる植物を生ず。 |
六 これ~の眞を證し~の死を生に復するを證し、 |
七 ~の全能を證し、審判の時必ず至らんこと疑なく~は墓穴にある者を再起せしめんを證す。 |
八 知識なくヘ示なく明典なくして~に就きて爭議する一人あり、 |
九 他を~の道より誘惑せんため傲然として側を向く。此世に於ては渠に恥辱あるべし、復活の日にはわれ渠をして焦熱の苦を喫せしめん、 |
一〇 (その時渠にいはんとす)これ爾が所業の爲なり、~は人に對して公正なればと。 |
一一 (眞ヘの)境上に立ちて(動搖しながら)~に仕ふる者あり。善事に會へば安心して留まれども艱苦來れば現世未來の損失を以て背き去る。これ明白なる滅亡なり。 |
一二 渠は~の外に渠を害せずまた利せざるものを祈るべし。これ大なる迷誤なり。 |
一三 渠は禮拜者に利uよりはまづ害を與ふべきものを禮拜す。そは憐むべき恩主憐むべき夥伴なり。 |
一四 されど~は信じて正を行ふ者を河水の流るゝ樂園に導くべし、~は其欲する所を爲せば。 |
一五 ~は現世未來ともにその使徒を助けむと思ふ者をして天に向ひて綱をかけ自その一端に身を繫ぎ、而して綱を斷ちてその怒りし所の無uに終るを見せしめよ。 |
一六 斯くしてわが下せる所(の可蘭)は顯著なる表徴なり、~はその欲するところを示ヘすれば。 |
一七 眞の信者、猶太ヘ徒、拜星ヘ徒、基督ヘ徒、マギヘ徒、偶像信者を~は復活の日に裁斷す可し、~は萬物の證者たれば。 |
一八 天と地とのあらゆる者は~を頌む、太陽も太陰も星辰も山岳も草木も禽獸も幾多の人も~を頌むるを見ずや。されど多數は譴責に價す。~が悔蔑する者には榮譽なし、~は其欲する所を行へば。 |
一九 渠等の上帝に就きて相爭ふ反對の黨派あり。信ぜざむ者は烈火を衣とし熱水を頭に注がるべし、 |
二〇 その臟腑は爲に熔けその皮膚も亦然り、 |
二一 また鐡槌を以て打たるべし。 |
二二 渠等苦痛に耐へずして(地獄を)遁れんとするもその度每に其處に引き戾され、(その處刑者よりいはるべし)爾曹焦熱の苦を喫せよと。 |
二三 ~は信じて正を行ふ者を河水の流るゝ樂園に導くべし、其處に渠等は金玉の裝飾と絹盾フ衣服を以て飾らるべし、 |
二四 善言に導かれ榮譽の道に致さるべし。 |
二五 然れども信ぜずして~の道を妨げ、わがあらゆる人に(禮拜の場として)指定し、その地の民も外人も均しき(權利あるメッカの)聖廟の參詣を妨ぐる者、 |
二六 不敬にもそを瀆さんとする者にはわれ悲しむべき痛苦を喫せしめん。 |
二七 われ方廟の地をアブラハムの居所として與へいへり、何者をもわれに勿配しそ、そを圍繞する者立つ者禮拜せんと伏す者の爲にわが家をCめよ。 |
二八 嚴肅なる巡拜を民に勸めよ、渠等をして歩行して遠路よりは瘦せたる駱駝にて爾に來らしめよ、 |
二九 (この靈場の參詣にょりて)渠等に利uを證し得る爲に、渠等に與へし家畜の爲に感謝して、定日に~の名を宣揚し得るために。 |
三〇 そを食ひまた貧窮者を養ふ家畜の爲に。 |
三一 其後渠等の怠慢を終り、渠等をして宣誓させ古廟を圍繞せしめよ。 |
三二 そを爲さしめよ。~聖なる~の命を重んずる者には其上帝の眼に此事よろし。(あらゆる種類の)家畜は(食ふことを)爾曹に許さる、(既に可蘭に於て禁制せるを)爾曹に讀誦せるを除きて。されど偶像のヘ戒を去れ、虛妄の言語を避けよ、 |
三三 ~の外に~祇を立てずして正ヘなれ、~の外に~を立つる者は天より落ちて鳥の爲に握まれ風の爲に吹かれて遠地に運ばれしに似たり。 |
三四 ~に價貴き供物を爲す者、そは(人の)心の敬虔より出づ。 |
三五 爾は(犧牲と定めし)家畜よりゥ種の利uを受く、その(殺すべき)定まれる時までに、さてそを犧牲とすべき地は古廟なり。 |
三六 われ各のヘの師に一定の儀式を定めて、~が渠等に給せる獸畜を殺して~の名を彰揚せしむ。爾曹の~は一~なり、故に爾曹(全く)~に敬聽せよ。爾は自謙抑する者に吉報を齎らす、 |
三七 ~を彰揚するときその心畏るゝ者に、渠等に下る所を能く耐ゆる者に、正しく祈禱を行ひわが渠等に與へし物より施與を爲す者に。 |
三八 (犧牲として殺されし)駱駝をわれ爾曹の~に對する服從の表徵と定む、左なりまたそれより他の利uを受く。故に(そを殺せしとき)正しく脚にて立ちし其上に~の名を揚げよ、その死して倒るゝときそを食へ、(渠に與へしものを問はずして)滿足せる者にもまた問ふ者にも共に食はしめよ。斯くしてわれ爾に渠等を服せしむ、爾曹のわれに謝し得るために。 |
三九 その肉もその血も~に享けられず、たゞ爾曹の敬虔を享けらる。斯くしてわれ爾曹に渠等を司配せしむ、~の爾曹を導きし所(の默示)の爲に爾曹~を彰揚し得るために。爾正しき者に吉報を與へよ。 |
四〇 洵に~は眞の信者より(異端の奸計を)防ぐべし、~は不信の叛徒を愛せざれば。 |
四一 (不信者に對して)武器を執る者に允許を與ふ、そは渠等は不正に迫害されたればなり。--而して~は必ず渠等を助くべし、-- |
四二 渠等は不法にもその居住より逐はれたり、吾曹の主は~なりといひしのみにて。若し~斯る不法を排除せずば道院ヘ會觀宇~廟、~の名の彰表さるゝ所はみな全く破却さるべし。~は必ずその派の者を助けん、~は强くして力あれば。 |
四三 われそを地上に確立すれば祈禱を行ひ施與を爲し正しきを命じ不正を禁ずる者を、(~は助くべし)。而して~に萬の事物は終局す。 |
四四 若し渠等虛妄を以て爾を責めなば、(噫、麻訶末、渠等以前にノアの民、アド、タームド(の族) |
四五 アブラハムの民、ロトの民、マヂアンの衆が虛妄を以て(その豫言者を)責めしを想へ、モーセも亦虛僞を以て責められき。われ不信者に久しき猶豫を許せり、されど其後にわれ之を責む、如何にわれ其情勢を一轉するよ。 |
四六 如何に多くの不敬なりし城市をわれ破滅せしか、その屋は今や荒廢せり。如何に多くの井泉商樓を破却せしか。 |
四七 渠等その地方を旅行せずや。渠等そを理解するの心なきか、そを聞くの耳なきか。確に斯る事に對して渠等の目は盲ならず、たゞその胸中の心盲なり。 |
四八 渠等は責罰を急がんことを爾に迫るべし、されど~は其威嚇せる所を(行ふに)誤らず。洵に爾の~との一日は爾の數ふる一千年に當る。 |
四九 如何に多くの城市にわれ猶豫を與へしか、渠等惡人なりしも。されど其後われ渠等を責めたり。而してわれに(最後の日に審判の爲に)渠等來らざるを得ず。 |
五〇 いへ、噫、人々、洵にわれは爾曹に對する公の說ヘ者なり、 |
五一 信じて善行を修する者は特赦と榮譽の供給とを得べし、 |
五二 されどわが表徵を無uとなす者は地獄の徒たるべしと。 |
五三 わが爾の前に下せる使徒若しくは豫言者はその讀誦の時惡魔の爲に欺かれざる者一人もあらざりき。されど~は惡魔の勸めし所を避けしむべし、~はその表徵を確定すべし、~は知りて且賢なれば。 |
五四 唯~は惡魔の欺くところを以て其心の堅固ならず其心の頑迷なる者の爲に誘惑となすを許せり。 --不敬は確に太く眞理と乖離すれば--。 |
五五 知識を授かりし者が聖典は爾の上帝よりの眞理なるを知り得そを信じ得るを、その心を謙抑し得るを許せり。~は實に信者を正道に指導する者なれば。 |
五六 然れども不信者は不意に審判の時至るまでそれに就きて疑を已めざるべし、悲しむべき責罰の日その身に及ぶまで。 |
五七 その日に王國は~に歸すべし~は渠等の判官たるべし。信じて正を行ひし者は樂園に在るべし、 |
五八 されど信ぜずして虛僞を以てわが表徵を誹りし者は恥づべき責罰に苦しまん。 |
五九 ~の眞のヘの爲にク國を遁れのち殺され若しくは死せし者には、~優れたる供給を與へん、~は最上の供給者なり。 |
六〇 ~はそれに必ずそのスぶ引導を爲さん、~は知りて且仁慈なれば。 |
六一 誰にても己に爲されし侵害に等しき報復を行ひてのち不正に過せらる者をば~實にそを助くべし、~は仁慈にして赦すを好めば。 |
六二 何となれば~は夜を以て日に踵ぎ日を以て夜に踵げばなり、~は聞き且見ればなり。 |
六三 ~は眞理なれば、渠等が~の外に祈るところは虛妄なれば、~は高く力あればなり。 |
六四 爾曹~が天より雨水を降して地は爲に高ネるを見ずや。~は仁慈にして賢なれば。 |
六五 天と地とに在る者は~に屬す、~は自具足して頌むべきなり。 |
六六 爾曹は~が地にありとしあるものを爾曹の用に供するを見ざるか、また海上の船舶はその命によりて馳るを見ざるか。天を支へて地に墮ちしめざるは~の命なり、~は人閧ノ大度にして仁慈なり。 |
六七 爾曹に生を與へ、然るのち死せしめ、その後(復活の日にまた)甦らしむるは~なり、然るに人は確に恩を知らず。 |
六八 各のヘの師にわれその行ふべき儀式を定めたり。故に渠等をして此事に就きて爾と爭はしむる勿れ、たゞ渠等を爾の上帝に招け、爾は正しき示ヘに從へば。 |
六九 さるに渠等爾と爭はゞ答へよ、~は能く爾曹の爲すところを知れりと。 |
七〇 ~は復活の日に今爾曹の爭ふ所を裁くべし。 |
七一 ~は天地にありとしあるものを知れるを爾曹知らずや。洵にそは聖典に在り、そは~に易し。 |
七二 渠等は~の外に~が何等の證左を下さず渠等が何等の知識なきものを禮拜す、されど不正者を助くる者なし。 |
七三 わが顯著なる表徵の渠等に說かるゝとき、爾曹は不信者の面上に驕傲を見ん、そはわが表徵を渠等に說く者に逼らんとするなり。いへ、われ爾曹に之より惡しきことを宣すべきか、~の不信者を威嚇する(地獄の)火なり、そこに至る不幸の旅程なりと。 |
七四 噫、人々、一の譬諭を說かむにそを聽け。洵に爾曹が~の外禮拜する所(の偶像)は悉く集りてその力を盡くすも決して一匹の蠅をも創作り得ず、若し蠅ありて渠等のあるものを奪ひ去らんも渠等はそを奪囘する能はず。求むる者も求めらるゝ者も與に弱し。 |
七五 渠等は~に就きて正當の尊敬を爲し得ず、~は强く且大なれば。 |
七六 ~は天使よりと人閧謔閧ニその使節を擇ぶ、~は聞き且見ればなり。 |
七七 ~は渠等の前にあり渠等の後にあるものを知る、總べてのものは~に歸す可し。 |
七八 噫眞の信者よ、伏して謙り爾曹の上帝を禮拜せよ、正しきを行へ爾曹の幸の爲に、 |
七九 ~の眞のヘの爲に戰へ、それが爲に戰ふべく爾曹に要する如く。~は爾曹を擇べり、そのヘ、爾曹の祖先たるアブラハムのヘに於て何等の難きを爾曹に强ひず。~は前に此聖典にて爾曹をムスリムといへり、わが使徒(復活の日に)爾曹の證者たり、爾曹他の人類の證者たり得ん。故に爾曹は祈禱と施與とを勿怠りそ、固く~を信仰せよ。~は爾曹の主たり、最良の主たり。最善の保護者たり。 |
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巡拜品[アル・ハヅ](1-79節)の解題(題名の由来、啓示時期、内容解説) |
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二八節に默伽巡拜の命あるに、よりて斯く名づく。但し此卷は或は默伽とし或は默コ那とし、ゥ說紛々たり。蓋し兩所默示の混淆せるに似たり。所載の重要なる項日中には孤列種その他默伽ヘ敵の頑强、巡拜の命、麻訶末の誘惑等を數ふべし。 |
時代 |
四四-五八、六一-六七、六九-七六のゥ節はヘジラの前久しからぬ默伽默示にて、二五-四三、五九-六〇、六六等は默徳那默示なりといふ。五九-六〇はパドル戰時のものか。 |
內容 |
審判の日の恐る可き光景(一-二)。 |
ヌダール・イブン・アル・ハリトの排斥(三-四)。 |
復活のヘの證據(五-七)。 |
アブ・ジァールの處罰(八-一〇)。 |
僞善者の排斥(一一-一三)。 |
正者の應報(一四)。 |
麻訶末と可蘭との捷利(一五-一六)。 |
~信仰の爭を裁く(一七)。 |
天地萬物~を頌す(一八)。 |
不信者の恐るべき運命と反照せる信者の歡喜(一九-二四)。 |
方廟冒瀆者の處罰(二五-二六)。 |
默伽巡拜の命と巡拜者の儀式(二七-三五)。 |
犧牲と抑謙(三六-三七)。 |
默コ那の犧牲は信徒の象徵(三八-三九)。 |
自衞のヘ戰は~に許さる(四〇-四三)。 |
ゥ豫言者の謗誹、異端の盲論(四四-四九)。 |
公の說ヘ者たる麻訶末(五〇-五二)。 |
ゥ豫言者に就きて惡魔の誘惑(五三-五五)。 |
不信者の疑惑(五六-五八)。 |
ムハジァリン殉道者の祝、報復の許可、造物主保護者としての~(五九-六七)。 |
麻訶末に他のヘの師と爭はしめず(六八-七〇)。 |
全智の~(七一)。 |
~の證左なき偶像の信仰(七二)。 |
麻訶末に逼らんとせる不信者(七三)。 |
偶像は蠅をだも制し得ず(七四)。 |
~の力を輕視する偶像信者(七五)。~使は天使と人間とより出づ(七六)。 |
萬物皆~に歸す(七七)。 |
眞の信者に對する禮拜ヘ戰竪信の勸(七八-七九)。 |
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巡拜品[アル・ハヅ](1-79節)の註釋(文字の解釈) |
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三 此節はゥ天使を~の女とし可蘭を古の寓言とし復活を拒めるアル•ヌダール•イブン・アリ•ハリトaL Nudhar Ibn al Harithに對するものなり。或はいふアブ•ジァアールに對するなリと。 |
八 此一人とはアブ.ヂールAbu Jahlなり。本名はアムル•イブン•ハシァムAmru Ibn Hasham孤列種の一人にて、始はアブ・アル•ハキムAbu al Hakim(智爺)と號せしが、後にはアブ・ジァール(愚爺)といはれ、パドルに戰死せり。 |
二九 定日はヂュル・ハジァDhul Hajja(第十一月)の上句或は十日より後三日間。 |
三一 怠慢を終るとは、註して髮毛を剃り鬚瓜を剪ることといヘり。 |
三八 正しく立つとは、一脚を縛して三脚にて立たしむるなりといふ。 |
七三 此節の不信者は孤列種を指す。 |
七四 亞剌比亞にては偶像に香料蜂蜜等を塗抹すれば蠅之に集まる。 |
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Office Murakami |