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テヒリーム→旧約聖書詩編1-150編の日本語訳です |
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イスラエルの民の聖なる書はתורהトーラ(律法)とנביאיםネヴィーイム(預言者たち)とכתוביםケツヴィーム(書かれた諸々のもの)とから成り立っています |
ケツヴィームの中にתהרימテヒリーム(讃美)150編が置かれています |
ヘブライ語原典をギリシャ語に初めて訳した聖書LXXセプチュアギンタ(70人訳)ではתהרימがΨΑΛΜΟΙプサルモイと訳され旧約聖書の「詩編」150編となりました |
LXXセプチュアギンタ(70人訳)では150編に1編を新たに加えて151編にしていますが旧約聖書では第151編を載せていません |
テヒリームと詩編では多くの編で節の分け方が違います。テヒリームの各1節に記されている文章を詩編では前書きとして本文から外していることが多いからです |
詩編150編は1-41編、42-72編、73-89編、90-106編、107-150編の五巻に分けられます。それぞれの巻末に「イスラエルの~ヱホバはとこしへより永遠までほむべきかな アーメン アーメン」が置かれており、72編の巻末にはさらに「エッサイの子ダビデの祈はをはりぬ」が加えられています |
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旧約聖書詩編の日本語訳は英国聖書會社「舊約全書」(明治三十九年発行)と日本聖書協會「舊約聖書」(大正六年)によりました |
二つとも本文は同じです(書名は「出埃及記→出エジプト記」「利未記→レビ記」と変わるものもありますが「詩篇」は同じです) |
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日本語訳本文は漢字・送り仮名とも明治・大正時代そのままの形を復刻できるように努めました |
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כתובים |
ケツヴィーム |
諸々の書 |
旧約聖書 |
日本語訳本文(明治・大正訳) |
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תהרימ |
テヒリーム |
讃美 |
詩篇 |
第一篇 |
一 惡きものの謀略にあゆまず つみびとの途にたゝず 嘲るものの座にすわらぬ者はさいはひなり |
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二 かゝる人はヱホバの法をよろこびて日も夜もこれをおもふ |
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三 かゝる人は水流のほとりにうゑし樹の期にいたりて實をむすび 葉もまた凋まざるごとくその作ところ皆さかえん |
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四 あしき人はしからず 風のふきさる粃糠のごとし |
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五 然ばあしきものは審判にたへず罪人は義きものの會にたつことを得ざるなり |
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六 そはヱホバはたゞしきものの途をしりたまふ されど惡きものの途はほろびん |
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詩篇 |
第二篇 |
一 何なればもろもろの國人はさわざたちゥ民はむなしきことを謀るや |
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二 地のもろもろの王はたちかまへ群伯はともに議り ヱホバとその受膏者とにさからひていふ |
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三 われらその械をこぼちその繩をすてんと |
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四 天に坐するもの笑ひたまはん 主かれらを嘲りたまふべし |
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五 かくて主は忿恚をもてものいひ 大なる怒をもてかれらを怖まどはしめて宣給ふ |
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六 しかれども我わが王をわがきよきシオンの山にたてたりと |
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七 われ詔命をのべんヱホバわれに宣まへり なんぢはわが子なり今日われなんぢを生り |
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八 われに求めよさらば汝にもろもろの國を嗣業としてあたへ地の極をなんぢの有としてあたへん |
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九 汝くろがねの杖をもて彼等をうちやぶり陶工のうつはもののごとくに打碎かんと |
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一〇 されば汝等もろもろの王よさとかれ地の審士輩をしへをうけよ |
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一一 畏をもてヱホバにつかへ戰慄をもてよろこべ |
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一二 子にくちつけせよ おそらくはかれ怒をはなちなんぢら途にほろびん その忿恚はすみやかに燃べければなり すべてかれに依ョむものはひなり |
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詩篇 |
第三篇 |
ダビデその子アブサロムを避しときのうた |
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一 ヱホバよ我にあたする者のいかに蔓延れるや我にさからひて起りたつもの多し |
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二 わが靈魂をあげつらひて かれは~にすくはるゝことなしといふ者ぞおほき セラ |
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三 されどヱホバよ なんぢは我をかこめる盾わが榮わが首をもたげ給ふものなり |
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四 われ聲をあげてヱホバによばはればその聖山より我にこたへたまふセラ |
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五 われ臥していね また目さめたり ヱホバわれを支へたまへばなり |
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六 われをかこみて立かまへたる千萬の人をも我はおそれじ |
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七 ヱホバよねがはくは起たまへ わが~よわれを救ひたまへなんぢ曩にわがすべての仇の頰骨をうち惡きものの齒ををりたまへり 救はヱホバにあり ねがはくは恩惠なんぢの民のうへに在んことを セラ |
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詩篇 |
第四篇 |
琴にあはせて伶長にうたはしめたるダビデの歌 |
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一 わが義をまもりたまふ~よ ねがはくはわが呼るときに答へたまへ わがなやみたる時なんぢ我をくつろがせたまへり ねがはくは我をあはれみ わが祈をきゝたまへ |
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二 人の子よなんぢらわが榮をはぢしめて幾何時をへんとするか なんぢらむなしき事をこのみ虛僞をしたひていくそのときを經んとするか セラ |
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三 然どなんぢら知れ ヱホバは~をうやまふ人をわかちて己につかしめたまひしことを われヱホパによばはらば聽たまはん |
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四 なんぢら愼みをのゝきて罪ををかすなかれ 臥床にておのが心にかたりて默せ セラ |
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五 なんぢら義のそなへものを獻てヱホバに依ョめ |
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六 おほくの人はいふたれか嘉事をわれらに見するものあらんやと ヱホバよねがはくは聖顏の光をわれらの上にのぼらせたまへ |
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七 なんぢのわが心にあたへたまひし歡喜はかれらの穀物と酒との豐かなる時にまさりき |
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八 われ安然にして臥またねぶらん ヱホバよわれを獨にて坦然にをらしむるものは汝なり |
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詩篇 |
第五篇 |
簫にあはせて伶長にうたはしめたるダビデのうた |
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一 ヱホバよねがはくは我がことばに耳をかたむけわが思にみこゝろを注たまへ |
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二 わが王よわが~よ わが號呼のこゑをきゝたまへ われ汝にいのればなり |
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三 ヱホバよ朝になんぢわが聲をきゝたまはん 我あしたになんぢの爲にそなへして俟望むべし |
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四 なんぢは惡きことをよろこびたまふ~にあらず 惡人はなんぢの賓客たるを得ざるなり たかぶる者はなんぢの目前にたつをえず なんぢはすべて邪曲をおこなふものを憎みたまふ なんぢは虛僞をいふ者をほろぼしたまふ 血をながすものと詭計をなすものとはヱホバ憎みたまふなり |
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七 然どわれは豐かなる仁慈によりてなんぢの家にいらん われ汝をおそれつゝ聖宮にむかひて拜まん |
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八 ヱホバよ顧くはわが仇のゆゑになんぢの義をもて我をみちびき なんぢの途をわが前になほくしたまへ |
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九 かれらの口には眞實なく その衷はよこしま その喉はあばける墓 その舌はへつらひをいへばなり |
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一〇 ~よねがはくはかれらを刑なひ その謀略によりてみづから仆れしめ その愆のおほきによりて之をおひいだしたまへ かれらは汝にそむきたればなり |
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一一 されど凡てなんぢに依ョむ者をよろこばせ永遠によろこびよばはらせたまへ なんぢ斯る人をまもりたまふなり 名をいつくしむ者にもなんぢによりて歡喜をえしめたまへ |
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一二 ヱホバよなんぢは義者にさいはひし盾のごとく恩惠をもて之をかこみたまはん |
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詩篇 |
第六篇 |
八音ある琴にあはせて伶長にうたはしめたるダビデのうた |
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一 ヱホバよねがはくは忿恚をもて我をせめ烈しを怒をもて我をこらしめたまふなかれ |
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二 ヱホバよ われを憐みたまへ われ萎みおとろふるなり ヱホバよわれを醫したまへ わが骨わなゝきふるふ |
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三 わが靈魂さへも甚くふるひわなゝく ヱホバよかくて幾何時をへたまふや |
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四 ヱホバよ歸りたまへ わがたましひを救ひたまへ なんぢの仁慈の故をもて我をたすけたまへ |
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五 そは死にありては汝をおもひいづることなし 陰府にありては誰かなんぢに感謝せん |
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六 われ歎息にてつかれたり 我よなよな床をたゞよはせ 涙をもてわが衾をひたせり |
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七 わが目うれへによりておとろへもろもろの仇ゆゑに老ぬ |
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八 なんぢら邪曲をおこなふ者ことごとく我をはなれよ ヱホバはわが泣こゑをきゝたまひたり |
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九 ヱホバわが懇求をきゝたまへり ヱホバわが祈をうけたまはん |
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一〇 わがもろもろの仇ははぢて大におぢまどひ あわたゞしく恥てしりぞきぬ |
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詩篇 |
第七篇 |
ベニヤミンの人クシの言につきダビデ、ヱホバに對ひてうたへるシガヨンの歌 |
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一 わが~ヱホバよわれ汝によりたのむ 願くはすべての逐せまるものより我をすくひ我をたすけたまへ |
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二 おそらくはかれ獅の如くわが靈魂をかきやぶり援るものなき間にさきてずたずたに爲ん |
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三 わが~ヱホバよ もしわれ此事をなしゝならんには わが手によこしまの纒りをらんには |
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四 故なく仇するものをさへ助けしに禍害をもてわが友にむくいしならんには |
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五 よし仇人わがたましひを逐とらへ わが生命をつちにふみにじり わが榮を塵におくともその作にまかせよ セラ |
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六 ヱホバよなんぢの怒をもて起わが仇のいきどほりにむかひて立たまへ わがために目をさましたまへ なんぢは審判をおはせ出したまへり |
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七 もろもろの國人の會をなんぢのまはりに集はしめ 其上なる高座にかへりたまへ |
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八 ヱホバはもろもろの民にさばきを行ひたまふ ヱホバよわが正義とわが衷なる完全とにしたがひて我をさばきたまへ |
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九 ねがはくは惡きものの曲事をたちて義しきものを竪くしたまへ たゞしき~は人のこゝろと腎とをさぐり知たまふ |
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一〇 わが盾をとるものは心のなほきものをすくふ~なり |
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一一 ~はたゞしき審士ひごとに忿恚をおこしたまふ~なり |
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一二 人もしかへらずば~はその劍をとぎ その弓をはりてかまへ |
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一三 これに死の器をそなへ その矢に火をそへたまはん |
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一四 視よその人はよこしまを產んとしてくるしむ殘害をはらみ虛偽をうむなり |
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一五 また坑をほりてふかくし己がつくれるその溝におちいれり |
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一六 その殘害はおのが首にかへり その强暴はおのが頭上にくだらん |
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一七 われその義によりてヱホバに感謝し いとたかきヱホバの名をほめうたはん |
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詩篇 |
第八篇 |
ギデトの琴にあはせて伶長にうたはしめたるダビデの歌 |
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一 われらの主ヱホバよ なんぢの名は地にあまねくして尊きかな その榮光を天におきたまへり |
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二 なんぢは嬰兒ちのみごの口により力の基をおきて敵にそなへたまへり こは仇人とうらみを報るものを鎭靜めんがためなり |
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三 我なんぢの指のわざなる天を觀なんぢの設けたまへる月と星とをみるに |
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四 世人はいかなるものなればこれを聖念にとめたまふや 人の子はいかなるものなればこれを顧みたまふや |
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五 只すこしく人を~よりも卑つくりて 榮と尊貴とをかうぶらせ |
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六 またこれに手のわざを治めしめ萬物をその足下におきたまへり |
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七 すべての羊 うし また野の獸 |
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八 そらの鳥 うみの魚 もろもろの海路をかよふものをまで皆しかなせり |
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九 われらの主ヱホバよ なんぢの名は地にあまねくして尊きかな |
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詩篇 |
第九篇 |
ムツラベン(調子の名)にあはせて伶長にうたはしめたるダビデのうた |
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一 われ心をつくしてヱホバに感謝し そのもろもろの奇しき事迹をのべつたへん |
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二 われ汝によりてたのしみ且よろこばん 至上者よなんぢの名をほめうたはん |
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三 わが仇しりぞくとき躓きたふれて御前にほろぶ |
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四 なんぢわが義とわが訟とをまもりたまへばなり なんぢはたゞしき審判をしつゝ寶座にすわりたまへり |
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五 またもろもろの國をせめ惡きものをほろぼし 世々かぎりなくかれらが名をけしたまへり |
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六 仇はたえはてゝ世々あれすたれたり 汝のくつがへしたまへるもろもろの邑はうせてその跡だにもなし |
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七 ヱホバはとこしへに聖位にすわりたまふ 審判のためにその寳座をまうけたまひたり |
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八 ヱホバは公義をもて世をさばき直をもてもろもろの民に審判をおこなひたまはん |
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九 ヱホバは虐げらるゝものの城また難みのときの城なり |
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一〇 聖名をしるものはなんぢに依ョん そはヱホバよなんぢを尋るものの棄られしこと斷てなければなり |
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一一 シオンに住たまふヱホバに對ひてほめうたへ その事迹をもろもろの民のなかにのべつたへよ |
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一二 血を問糺したまふものは苦しむものを心にとめてその號呼をわすれたまはず |
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一三 ヱホバよ我をあはれみたまへ われを死の門よりすくひいだしたまへる者よ ねがはくは仇人のわれを難むるを視たまへ |
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一四 さらば我なんぢのすべての頌美をのぶるを得またシオンのむすめの門にてなんぢの救をよろこばん |
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一五 もろもろの國民はおのがつくれる阱におちいり そのかくしまうけたる網におのが足をとらへらる |
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一六 ヱホバは己をしらしめ審判をおこなひたまへり あしき人はおのが手のわざなる羂にかゝれり ヒガイオン セラ |
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一七 あしき人は陰府にかへるべし ~をわするゝもろもろの國民もまたしからん |
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一八 貧者はつねに忘らるゝにあらず苦しむものの望はとこしへに滅ぶるにあらず |
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一九 ヱホバよ起たまへ ねがはくは勝を人にえしめたまふなかれ御前にてもろもろのくにびとに審判をうけしめたまへ |
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二〇 ヱホバよ願くはかれらに懼をおこさしめたまへ もろもろの國民におのれたゞ人なることを知しめたまへ セラ |
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詩篇 |
第一〇篇 |
一 あゝヱホバよ何ぞはるかに立たまふや なんぞ患難のときに匿れたまふや |
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二 あしき人はたかぶりて苦しむものを甚だしくせむ かれらをそのくはだての謀略にとらはれしめたまへ |
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三 あしきひとは己がこゝろの欲望をほこり 貧るものを祝してヱホバをかろしむ |
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四 あしき人はほこりかにいふ ~はさぐりもとむることをせざるなりと 凡てそのおもひに~なしとせり |
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五 かれの途はつねに堅く なんぢの審判はその眼よりはなれてたかし 彼はそのもろもろの敵をくちさきらにて吹く |
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六 かくて己がこゝろの中にいふ 我うごかさるゝことなく世々われに禍害なかるべしと |
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七 その口にはのろひと虛僞としへたげとみち その舌のしたには殘害とよこしまとあり |
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八 かれは村里のかくれたる處にをり隱やかなるととろにて罪なきものをころす その眼はひそかに倚杖なきものをうかゞひ |
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九 窟にをる獅のごとく潜みまち 苦しむものをとらへんために伏ねらひ 貧しきものをその網にひきいれてとらふ |
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一〇 また身をかゞめて蹲まる その强勁によりて依仗なきものは仆る |
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一一 かれ心のうちにいふ ~はわすれたり ~はその面をかくせり ~はみることなかるべしと |
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一二 ヱホバよ起たまへ~よ手をあげたまへ 苦しむものを忘れたまふなかれ |
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一三 いかなれば惡きもの~をいやしめて心中になんぢ探求むることをせじといふや |
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一四 なんぢは鑒たまへり その殘害と怨恨とを見てこれに手をくだしたまへり 倚仗なきものは身をなんぢに委ぬ なんぢは昔しより孤子をたすけたまふ者なり |
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一五 ねがはくは惡きものの臂ををりたまへ あしきものの惡事を一つだにのこらぬまでに探究したまへ |
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一六 ヱホバはいやとほながに王なり もろもろの國民はほろびて~の國より跡をたちたり |
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一七 ヱホバよ汝はくるしむものの懇求をきゝたまへり その心をかたくしたまはん なんぢは耳をかたぶけてきゝ |
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一八 孤子と虐げらるゝ者とのために審判をなし 地につける人にふたゝび恐嚇をもちひざらしめ給はん |
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詩篇 |
第一一篇 |
うたのかみに謳はしめたるダビデのうた |
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一 われヱホバに依ョめり なんぢら何ぞわが靈魂にむかひて鳥のごとくなんぢの山にのがれよといふや |
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二 視よあしきものは暗處にかくれ心なほきものを射んとて弓をはり絃に矢をつがふ |
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三 基みなやぶれたらんには義者なにをなさんや |
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四 ヱホバはその聖宮にいます ヱホバの寶座は天にあり その目はひとのこを鑒その眼瞼はかれらをこゝろみたまふ |
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五 ヱホバは義者をこゝろむ そのみこゝろは惡きものと强暴をこのむ者とをにくみ |
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六 羂をあしきもののうへに降したまはん 火と硫磺ともゆる風とはかれらの酒杯にうくべきものなり |
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七 ヱホバはたゞしき者にして義きことを愛したまへばなり 直きものはその聖顏をあふぎみん |
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詩篇 |
第一二篇 |
八音にあはせて伶長にうたはしめたるダビデのうた |
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一 あゝヱホバよ助けたまへ そは~をぅやまふ人はたえ誠あるものは人の子のなかより消失るなり |
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二 人はみな虛僞をもてその隣とあひかたり滑かなるくちびると貳心とをもてものいふ |
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三 ヱホバはすべての滑かなるくちびると大なる言をかたる舌とをほろぼし給はん |
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四 かれらはいふ われら舌をもて勝をえん この口唇はわがものなり誰かわれらに主たらんやと |
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五 ヱホバのたまはく 苦しむもの掠められ貧しきもの歎くがゆゑに我いま起てこれをその慕ひもとむる平安におかん |
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六 ヱホバの言はきよきことばなり 地にまうけたる爐にてねり七次きよめたる白銀のごとし |
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七 ヱホバよ汝はかれらをまもり之をたすけてとこしへにこの類より免れしめたまはん |
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八 人の子のなかに穢しきことの崇めらるゝときは惡者こゝやかしこにあるくなり |
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詩篇 |
第一三篇 |
伶長にうたはしめたるダビデのうた |
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一 あゝヱホバよ かくて幾何時をへたまふや 汝とこしへに我をわすれたまふや 聖顏をかくしていくそのときを歷たまふや |
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二 われ心のうちに終日かなしみをいだき籌畵をたましひに用ひて幾何時をふべきか わが仇はわがうへに崇められて幾何時をふべきか |
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三 わが~ヱホバよ我をかへりみて答をなしたまへ わが目をあきらかにしたまへ 恐らくはわれ死の睡につかん |
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四 おそらくはわが仇いはん 我かれに勝りと おそらくはわが敵わがうごかさるゝによりて喜ばん |
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五 されど我はなんぢの憐憫によりたのみ わが心はなんぢの救によりてよろこばん |
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六 ヱホバはゆたかに我をあしらひたまひたれば われヱホバに對ひてうたはん |
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詩篇 |
第一四篇 |
うたのかみに謳はしめたるダビデのうた |
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一 愚なるものは心のうちに~なしといへり かれらは腐れたり かれらは憎むべき事をなせり 善をおこなふ者なし |
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二 ヱホバ天より人の子をのぞみみて悟るもの~をたづぬる者ありやと見たまひしに |
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三 みな逆きいでてことごとく腐れたり 善をなすものなし一人だになし |
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四 不義をおこなふ者はみな智覺なきか かれらは物くふごとくわが民をくらひ またヱホバをよぶことをせざるなり |
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五 視よかゝる時かれらは大におそれたり ~はたゞしきものの類のなかに在せばなり |
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六 なんぢらは苦しめるものの謀略をあなどり辱かしむ されどヱホバはその避所なり |
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七 ねがはくはシオンよりイスラエルの救のいでんことを ヱホバその民のとらはれたるを返したまふときヤコブはよろこびイスラエルは樂まん |
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詩篇 |
第一五篇 |
ダビデのうた |
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一 ヱホバよなんぢの帷幄のうちにやどらん者はたれぞ なんぢの聖山にすまはんものは誰ぞ |
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二 直くあゆみ義をおこなひ そのこゝろに眞實をいふものぞその人なる |
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三 かゝる人は舌をもてそしらず その友をそこなはず またその隣をはぢしむる言をあげもちひず |
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四 惡にしづめるものを見ていとひかろしめ ヱホバをおそるゝものをたふとび 誓ひしことはおのれに禍害となるも變ることなし |
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五 貨をかして過たる利をむさぼらず賄賂をいれて無辜をそこなはざるなり 斯ることどもを行ふものは永遠にうごかさるゝことなかるべし |
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詩篇 |
第一六篇 |
ダビデがミクタムの歌 |
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一 ~よねがはくは我を護りたまへ 我なんぢに依ョむ |
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二 われヱホバにいへらく なんぢはわが主なり なんぢのほかにわが祉はなしと |
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三 地にある聖徒はわが極めてよろこぶ勝れしものなり |
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四 ヱホバにかへて他~をとるものの悲哀はいやまさん 我かれらがさゝぐる血の御酒をそゝがず その名を口にとなふることをせじ |
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五 ヱホバはわが嗣業またわが酒杯にうくべき有なり なんぢはわが所領をまもりたまはん |
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六 凖繩はわがために樂しき地におちたり 宜われよき嗣業をえたるかな |
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七 われは訓諭をさづけたまふヱホバをほめまつらん 夜はわが心われををしふ |
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八 われ常にヱホバをわが前におけり ヱホバわが右にいませばわれ動かさるゝことなかるべし |
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九 このゆゑにわが心はたのしみ わが榮はよろこぶ わが身もまた平安にをらん |
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一〇 そは汝わがたましひを陰府にすておきたまはず なんぢの聖者を墓のなかに朽しめたまはざる可ればなり |
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一一 なんぢ生命の道をわれに示したまはん なんぢの前には充足るよろこびあり なんぢの右にはもろもろの快樂とこしへにあり |
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詩篇 |
第一七篇 |
ダビデの祈禱 |
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一 あゝヱホバよ公義をきゝたまへ わが哭聲にみこゝろをとめたまへ いつはりなき口唇よりいづる我がいのりに耳をかたぶけたまへ |
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二 ねがはくはわが宣告みまへよりいでてなんぢの目公平をみたまはんことを |
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三 なんぢわが心をこゝろみ また夜われにのぞみたまへり 斯てわれを糺したまへど我になにの惡念あるをも見出たまはざりき わが口はつみを犯すことなからん |
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四 人の行爲のことをいはゞ我なんぢのくちびるの言によりて暴るものの途をさけたり |
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五 わが歩はかたくなんぢの途にたち わが足はよろめくことなかりき |
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六 ~よなんぢ我にこたへたまふ我なんぢをよべり ねがはくは汝の耳をかたぶけてわが陳るところをきゝたまへ |
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七 なんぢに依ョむものを右手をもて仇するものより救ひたまふ者よ ねがはくはなんぢの妙なる仁慈をあらはしたまへ |
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八 願くはわれを瞳のごとくにまもり汝のつばさの蔭にかくし |
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九 我をなやむるあしき者また我をかこみてわが命をそこなはんとする仇よりのがれしめ給へ |
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一〇 かれらはおのが心をふさぎ その口をもて誇かにものいへり |
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一一 いづこにまれ往ところにてわれらを打圍み われらを地にたふさんと目をとむ |
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一二 かれは抓裂んといらだつ獅のごとく隱やかなるところに潜みまつ壯獅のごとし |
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一三 ヱホバよ起たまへ ねがはくはかれに立對ひてこれをたふし御劍をもて惡きものよりわが靈魂をすくひたまへ |
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一四 ヱホバよ手をもて人より我をたすけいだしたまへ おのがうくべき有をこの世にてうけ 汝のたからにてその腹をみたさるゝ世人より我をたすけいだし給へ かれらはおほくの子にあきたり その富ををさなごに遺す |
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一五 されどわれは義にありて聖顏をみ目さむるとき容光をもて飽足ることをえん |
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詩篇 |
第一八篇 |
伶長にうたはしめたるヱホバの僕ダビデの歌、このうたの詞はもろもろの仇およびサウルの手より救れしときヱホバに對ひてうたへるなり 云く |
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一 ヱホバわれの力よ われ切になんぢを愛しむ |
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二 ヱホバはわが巖 わが城 われをすくふ者 わがよりたのむ~ わが堅固なるいはほ わが盾 わがすくひの角 わがたかき櫓なり |
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三 われ讃稱ふべきヱホバをよびて仇人よりすくはるゝことをえん |
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四 死のつな我をめぐり惡のみなぎる流われをおそれしめたり |
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五 陰間のなは我をかこみ死のわな我にたちむかへり |
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六 われ窮苦のうちにありてヱホバをよび又わが~にさけびたり ヱホバはその宮よりわが聲をきゝたまふ その前にてわがよびし聲はその耳にいれり |
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七 このときヱホバ怒りたまひたれば地はふるひうごき山の基はゆるぎうごきたり |
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八 烟その鼻よりたち火その口よりいでてやきつくし炭はこれがために燃あがれり |
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九 ヱホバは天をたれて臨りたまふ その足の下はくらきこと甚だし |
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一〇 かくてケルブに乘りてとび風のつばさにて翔り |
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一一 闇をおほひとなし水のくらきとそらの密雲とをそのまはりの幕となしたまへり |
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一二 そのみまへの光輝よりくろくもをへて雹ともえたる炭とふりきたれり |
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一三 ヱホバは天に雷鳴をとゞろかせたまへり 至上者のこゑいでて雹ともえたる炭とふりきたり |
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一四 ヱホバ矢をとばせてかれらを打ちらし數しげき電光をはなちてかれらをうち敗りたまへり |
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一五 ヱホバよ斯るときになんぢの叱となんぢの鼻のいぶきとによりて水の底みえ地の基あらはれいでたり |
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一六 ヱホバはたかきより手をのべ我をとりて大水よりひきあげ |
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一七 わがつよき仇とわれを憎むものとより我をたすけいだしたまへり かれらは我にまさりて最强かりき |
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一八 かれらはわが災害の日にせまりきたれり 然どヱホバはわが支柱となりたまひき |
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一九 ヱホバはわれをスびたまふがゆゑにわれをたづさへ廣處にいだして助けたまへり |
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二〇 ヱホバはわが正義にしたがひて恩賜をたまひ わが手のきよきにしたがひて報賞をたれたまへり |
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二一 われヱホバの道をまもり惡をなしてわが~よりはなれしことなければなり |
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二二 そのすべての審判はわがまへにありて われその律法をすてしことなければなり |
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二三 われ~にむかひて缺るところなく己をまもりて不義をはなれたり |
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二四 この故にヱホバはわがたゞしきと その目前にわが手のきよきとにしたがひて我にむくいをなし給へり |
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二五 なんぢ憐憫あるものには憐みあるものとなり完全ものには全きものとなり |
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二六 きよきものには潔きものとなり僻むものにはひがむ者となりたまふ |
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二七 そは汝くるしめる民をすくひたまへど高ぶる目をひくゝしたまふ可ればなり |
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二八 なんぢわが燈火をともし給ふべければなり わが~ヱホバわが暗をてらしたまはん |
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二九 我なんぢによりて軍の中をはせとほり わが~によりて垣ををどりこゆ |
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三〇 ~はしもその途またくヱホバの言はきよし ヱホバはすべて依ョむものの盾なり |
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三一 そはヱホバのほかに~はたれぞや われらの~のほかに巖はたれぞや |
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三二 ~はちからをわれに帶しめ わが途を全きものとなしたまふ |
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三三 ~はわが足を麀のあしのごとくし我をわが高處にたゝせたまふ |
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三四 ~はあが手をたゝかひにならはせてわが臂に銅弓をひくことを得しめたまふ |
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三五 又なんぢの救の盾をわれにあたへたまへり なんぢの右手われをさゝへ なんぢの謙卑われを大ならしめたまへり |
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三六 なんぢわが歩むところを寛濶ならしめたまひたればわが足ふるはざりき |
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三七 われ仇をおひてこれに追及かれらのほろぶるまでは歸ることをせじ |
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三八 われかれらを擊てたつことを得ざらしめん かれらはわが足の下にたふるべし |
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三九 そはなんぢ戰爭のために力をわれに帶しめ われにさからひておこりたつ者をわが下にかゞませたまひたればなり |
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四〇 我をにくむ者をわが滅しえんがために汝またわが仇の背をわれにむけしめ給へり |
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四一 かれら叫びたれども救ふものなく ヱホバに對ひてさけびたれども答へたまはざりき |
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四二 我かれらを風のまへの塵のごとくに搗碎き ちまたの坭のごとくに打棄たり |
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四三 なんぢわれを民のあらそひより助けいだし我をたてゝもろもろの國の長となしたまへり わがしらざる民われにつかへん |
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四四 かれらわが事をきゝて立刻われにしたがひ異邦人はきたりて佞りつかへん |
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四五 ことくにびとは衰へてその城よりをのゝきいでん |
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四六 ヱホバは活ていませり わが磐はほむべきかな わがすくひの~はあがむべきかな |
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四七 わがために讎をむくい異邦人をわれに服はせたまふはこの~なり |
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四八 ~はわれを仇よりすくひたまふ實になんぢは我にさからひて起りたつ者のうへに我をあげ あらぶる人より我をたすけいだし給ふ |
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四九 この故にヱホバよ われもろもろの國人のなかにてなんぢに感謝し なんぢの名をほめうたはん |
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五〇 ヱホバはおほいなる救をその王にあたへ その受膏者ダビデとその裔とに世々かぎりなく憐憫をたれたまふ |
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詩篇 |
第一九篇 |
うたのかみに謳はしめたるダビデのうた |
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一 もろもろの天は~のえいくわうをあらはし穹蒼はその手のわざをしめす |
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二 この日ことばをかの日につたへ このよ知識をかの夜にたくる |
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三 語らずいはずその聲きこえざるに |
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四 そのひゞきは全地にあまねくそのことばは地のはてにまでおよぶ ~はかしこに帷幄を日のためにまうけたまへり |
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五 日は新郎がいはひの殿をいづるごとく勇士がきそひはしるをよろこぶに似たり |
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六 そのいでたつや天の涯よりし その運りゆくや天のはてにいたる物としてその和煦をかうぶらざるはなし |
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七 ヱホバの法はまたくして靈魂をいきかへらしめヱホバの證詞はかたくして愚なるものを智からしむ |
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八 ヱホバの訓諭はなほくして心をよろこばしめ ヱホバの誡命はきよくして眼をあきらかならしむ |
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九 ヱホバを惶みおそるゝ道はきよくして世々にたゆることなく ヱホバのさばきは眞實にしてことごとく正し |
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一〇 これを黃金にくらぶるも おほくの純金にくらぶるも彌揩閧トしたふべく これを蜜にくらぶるも蜂のすの滴瀝にくらぶるもいやまさりて甘し |
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一一 なんぢの僕はこれらによりて儆戒をうく これらをまもらば大なる報償あらん |
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一二 たれかおのれの過失をしりえんや ねがはくは我をかくれたる愆より解放ちたまへ |
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一三 願くはなんぢの僕をひきとめて故意なる罪ををかさしめずそれをわが主たらしめ給ふなかれ さればわれ玷なきものとなりて大なる愆をまぬかるゝをえん |
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一四 ヱホバわが磐 わが贖主よ わがくちの言わがこゝろの思念なんぢのまへにスばるゝことを得しめたまへ |
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詩篇 |
第二〇篇 |
伶長にうたはしめたるダビデのうた |
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一 ねがはくはヱホバなやみの日になんぢにこたへヤコブのかみの名なんぢを高にあげ |
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二 聖所より援助をなんぢにおくりシオンより能力をなんぢにあたへ |
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三 汝のもろもろの獻物をみこゝろにとめ なんぢの燔祭をうけたまはんことを セラ |
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四 ねがはくはなんぢがこゝろの願望をゆるし なんぢの謀略をことごとく遂しめたまはんことを |
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五 我儕なんぢの救によりて歡びうたひ われらの~の名によりて旗をたてん ねがはくはヱホバ汝のもろもろの求をとげしめたまはんことを |
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六 われ今ヱホバその受膏者をすくひたまふを知る ヱホバそのきよき天より右手なるすくひの力にてかれに應へたまはん |
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七 あるひは車をたのみ あるひは馬をたのみとする者あり されどわれらはわが~ヱホバの名をとなへん |
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八 かれらは屈みまた仆る われらは起てかたくたてり |
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九 ヱホバよ王をすくひたまへ われらがよぶとき應へたまへ |
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詩篇 |
第二一篇 |
伶長にうたはしめたるダビデのうた |
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一 ヱホバよ王はなんぢの力によりてたのしみ汝のすくひによりて奈何におほいなる歡喜をなさん |
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二 なんぢ彼がこゝろの願望をゆるし そのくちびるの求をいなみ給はざりき セラ |
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三 そはよきたまものの惠をもてかれを迎へ まじりなきこがねの冕弁をもてかれの首にいたゞかせ給ひたり |
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四 かれ生命をもとめしに汝これをあたへてその齡の日を世々かぎりなからしめ給へり |
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五 なんぢの救によりてその榮光おほいなり なんぢは尊貴と稜威とをかれに衣せたまふ |
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六 そは之をとこしへにひなるものとなし聖顏のまへの歡喜をもて樂しませたまへばなり |
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七 王はヱホバに依ョみ いとたかき者のいつくしみを蒙るがゆゑに動かさるゝことなからん |
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八 なんぢの手はそのもろもろの仇をたづねいだし 汝のみぎの手はおのれを憎むものを探ねいだすべし |
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九 なんぢ怒るときは彼等をもゆる爐のごとくにせん ヱホバはげしき怒によりてかれらを呑たまはん 火はかれらを食つくさん |
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一〇 汝かれらの裔を地よりほろぼし かれらの種を人の子のなかよりほろぼさん |
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一一 かれらは汝にむかひて惡事くはだて遂がたき謀略をおもひまはせばなり |
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一二 汝かれらをして背をむけしめ その面にむかひて弓絃をひかん |
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一三 ヱホバよ能力をあらはしてみづからを高くしたまへ 我儕はなんぢの稜威をうたひ且はめたゝへん |
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詩篇 |
第二二篇 |
あけぼのの鹿の調にあはせて伶長にうたはしめたるダビデの歌 |
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一 わが~わが~なんぞ我をすてたまふや 何なれば遠くはなれて我をすくはず わが歎きのこゑをきゝ給はざるか |
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二 あゝわが~われ晝よばはれども汝こたへたまはず 夜よばはれどもわれ平安をえず |
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三 然はあれイスラエルの讃美のなかに住たまふものよ汝はきよし |
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四 われらの列祖はなんぢに依ョめり かれら依ョみたればこれを助けたまへり |
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五 かれら汝をよびて援をえ汝によりたのみて恥をおへることなかりき |
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六 然はあれどわれは蟲にして人にあらず 世にそしられ民にいやしめらる |
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七 すべてわれを見るものはわれをあざみわらひ口唇をそらし首をふりていふ |
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八 かれはヱホバによりたのめりヱホバ助くべし ヱホバかれをスびたまふが故にたすくべしと |
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九 されど汝はわれを胎內よりいだし給へるものなり わが母のふところにありしとき旣になんぢに依ョましめたまへり |
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一〇 我うまれいでしより汝にゆだねられたり わが母われを生しときより汝はわが~なり |
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一一 われに遠ざかりたまふなかれ 患難ちかづき又すくふものなければなり |
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一二 おほくの牡牛われをめぐりバサンの力つよき牡牛われをかこめり |
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一三 かれらは口をあけて我にむかひ物をかきさき吼うだく獅のごとし |
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一四 われ水のごとくそゝぎいだされ わがもろもろの骨ははづれ わが心は蠟のごとくなりて腹のうちに鎔たり |
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一五 わが力はかわきて陶噐のくだけのごとく わが舌は齶にひたつけり なんぢわれを死の塵にふさせたまへり |
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一六 そは犬われをめぐり惡きものの群われをかこみてわが手およびわが足をさしつらぬけり |
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一七 わが骨はことごとく數ふるばかりになりぬ 惡きもの目をとめて我をみる |
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一八 かれらたがひにわが衣をわかち我がしたぎを鬮にす |
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一九 ヱホバよ遠くはなれ居たまふなかれ わが力よねがはくは速きたりてわれを援けたまへ |
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二〇 わがたましひを劍より助けいだし わが生命を犬のたけきいきほひより脫れしめたまへ |
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二一 われを獅の口また野牛のつのより救ひいだしたまへ なんぢ我にこたへたまへり |
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二二 われなんぢの名をわが兄弟にのべつたへ なんぢを會のなかにて讃たゝへん |
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二三 ヱホバを懼るゝものよヱホバをほめたゝへよ ヤコブのもろもろの裔よヱホバをあがめよ イスラエルのもろもろのすゑよヱホバを畏め |
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二四 ヱホバはなやむものの辛苦をかろしめ棄たまはず これに聖顏をおほふことなくしてその叫ぶときにきゝたまへばなり |
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二五 大なる會のなかにてわが汝をほめたゝふるは汝よりいづるなり わが誓ひしことはヱホバをおそるゝ者のまへにてことごとく償はん |
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二六 謙遜者はくらひて飽ことをえ ヱホバをたづねもとむるものはヱホバをほめたゝへん 願くはなんぢらの心とこしへに生んことを |
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二七 地のはては皆おもひいだしてヱホバに歸り もろもろの國の族はみな前にふしをがむべし |
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二八 國はヱホバのものなればなり ヱホバはもろもろの國人をすべをさめたまふ |
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二九 地のこえたるものは皆くらひてヱホバををがみ 塵にくだるものと己がたましひを存ふること能はざるものと皆そのみまへに拜跪かん |
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三〇 たみの裔のうちにヱホバにつかふる者あらん主のことは代々にかたりつたへらるべし |
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三一 かれら來りて此はヱホバの行爲なりとてその義を後にうまるゝ民にのべつたへん |
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詩篇 |
第二三篇 |
ダビデのうた |
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一 ヱホバはわが牧者なり われ乏しきことあらじ |
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二 ヱホバは我をみどりの野にふさせ いこひの水濱にともなひたまふ |
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三 ヱホバはわが靈魂をいかし名のゆゑをもて我をたゞしき路にみちびき給ふ |
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四 たとひわれ死のかげの谷をあゆむとも禍害をおそれじ なんぢ我とともに在せばなり なんぢの笞なんぢの杖われを慰む |
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五 なんぢわが仇のまへに我がために筵をまうけ わが首にあぶらをそゝぎたまふ わが酒杯はあふるゝなり |
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六 わが世にあらん限りはかならず恩惠と憐憫とわれにそひきたらん 我はとこしへにヱホバの宮にすまん |
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詩篇 |
第二四篇 |
ダビデのうた |
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一 地とそれに充るもの世界とその中にすむものとは皆ヱホバのものなり |
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二 ヱホバはそのもとゐを大海のうへに置これを大川のうへに定めたまへり |
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三 ヱホバの山にのぼるべきものは誰ぞ その聖所にたつべき者はたれぞ |
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四 手きよく心いさざよき者そのたましひ虛きことを仰ぎのぞまず僞りの誓をせざるものぞ その人なる |
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五 かゝる人はヱホバより祉をうけ そのすくひの~より義をうけん |
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六 斯のごとき者は~をしたふものの族類なり ヤコブの~よなんぢの聖顏をもとむる者なり セラ |
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七 門よなんぢらの首をあげよ とこしへの戸よあがれ 榮光の王いりたまはん |
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八 えいくわうの王はたれなるか ちからをもちたまふ猛きヱホバなり 戰鬪にたけきヱホバなり |
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九 門よなんぢらの首をあげよ とこしへの戸よあがれ榮光の王いりたまはん |
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一〇 この榮光の王はたれなるか 萬軍のヱホバ是ぞえいくわうの王なる セラ |
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詩篇 |
第二五篇 |
ダビデのうた |
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一 あゝヱホバよ わがたましひは汝をあふぎ望む |
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二 わが~よわれなんぢに依ョめり ねがはくはわれに愧をおはしめたまふなかれ わが仇のわれに勝誇ることなからしめたまへ |
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三 實になんぢを俟望むものははぢしめられず 故なくして信をうしなふものは愧をうけん |
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四 ヱホバよなんぢの大路をわれにしめし なんぢの徑をわれにをしへたまへ |
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五 我をなんぢの眞理にみちびき我ををしへたまへ 汝はわがすくひの~なり われ終日なんぢを俟望む |
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六 なんぢのあはれみと仁慈とはいにしへより絶ずあり ヱホバよこれを思ひいだしたまへ |
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七 わがわかきときの罪とわが愆とはおもひいでたまふなかれ ヱホバよ汝のめぐみの故になんぢの仁慈にしたがひて我をおもひいでたまへ |
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八 ヱホバはめぐみ深くして直くましませり 斯るがゆゑに道をつみびとにをしへ |
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九 謙だるものを正義にみちびきたまはん その道をへりくだる者にしめしたまはん |
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一〇 ヱホバのもろもろの道はそのけいやくと證詞とをまもるものには仁慈なり眞理なり |
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一一 わが不義はおほいなり ヱホバよ名のために之をゆるしたまへ |
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一二 ヱホバをおそるゝ者はたれなるか 之にそのえらぶべき道をしめしたまはん |
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一三 かゝる人のたましひは平安にすまひ その裔はくにをつぐべし |
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一四 ヱホバの親愛はヱホバをおそるゝ者とともにあり ヱホバはその契約をかれらに示したまはん |
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一五 わが目はつねにヱホバにむかふ ヱホバわがあしを網よりとりいたしたまふ可ればなり |
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一六 ねがはくは歸りきたりて我をあはれみたまへ われ獨わびしくまた苦しみをるなり |
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一七 願くはわが心のうれへをゆるめ我をわざはひより脫がれしめたまへ |
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一八 わが患難わが辛苦をかへりみ わがすべての罪をゆるしたまへ |
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一九 わが仇をみたまへ かれらの數はおほし情なき憾をもてわれをにくめり |
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二〇 わがたましひをまもり我をたすけたまへ われに愧をおはしめたまふなかれ 我なんぢに依ョめばなり |
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二一 われなんぢを俟望む ねがはくは完全と正直とわれをまもれかし |
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二二 ~よすべての憂よりイスラエルを贖ひいだしたまへ |
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詩篇 |
第二六篇 |
ダビデの歌 |
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一 ヱホバよ ねがはくはわれを鞠きたまへ われわが完全によりてあゆみたり 然のみならず我たゆたはずヱホバに依ョめり |
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二 ヱホバよわれを糺しまた試みたまへ わが腎とこゝろとを錬きよめたまへ |
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三 そは汝のいつくしみわが眼前にあり 我はなんぢの眞理によりてあゆめり |
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四 われは虛しき人とともに座らざりき 惡をいつはりかざる者とともにはゆかじ |
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五 惡をなすものの會をにくみ惡者とともにすわることをせじ |
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六 われ手をあらひて罪なきをあらはす ヱホバよ斯てなんぢの祭壇をめぐり |
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七 感謝のこゑを聞えしめ すべてなんぢの奇しき事をのべつたへん |
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八 ヱホバよ我なんぢのまします家となんぢが榮光のとゞまる處とをいつくしむ |
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九 願くはわがたましひを罪人とともに わが生命を血をながす者とともに取收めたまふなかれ |
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一〇 かゝる人の手にはあしきくはだてあり その右の手は賄賂にてみつ |
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一一 されどわれはわが完全によりてあゆまん 願くはわれをあがなひ我をあはれみたまへ |
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一二 わがあしは平坦なるところにたつ われもろもろの會のなかにてヱホバを讃まつらん |
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詩篇 |
第二七篇 |
ダビデの歌 |
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一 ヱホバはわが光わが救なり われ誰をかおそれん ヱホバはわが生命のちからなり わが懼るべきものはたれぞや |
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二 われの敵われの仇なるあしきもの襲ひきたりてわが肉をくらはんとせしが蹶きかつ仆れたり |
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三 縱ひいくさびと營をつらねて我をせむるともわが心おそれじ たとひ戰ひおこりて我をせむるとも我になほ恃あり |
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四 われ一事をヱホバにこへり我これをもとむ われヱホバの美しきを仰ぎその宮をみんがためにわが世にあらん限りはヱホバの家にすまんとこそ願ふなれ |
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五 ヱホバはなやみの日にその行宮のうちに我をひそませ その幕屋のおくにわれをかくし巖のうへに我をたかく置たまふべければなり |
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六 今わが首はわれをめぐれる仇のうへに高くあげらるべし この故にわれヱホバのまくやにて歡喜のそなへものを獻ん われうたひてヱホバをほめたゝへん |
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七 わが聲をあげてさけぶときヱホバよきゝ給へ また憐みてわれに應へたまへ |
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八 なんぢらわが面をたづねもとめよと(斯る聖言のありしとき)わが心なんぢにむかひてヱホバよ我なんぢの聖顏をたづねんといへり |
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九 ねがはくは聖顏をかくしたまふなかれ 怒りてなんぢの僕をとほざけたまふなかれ汝はわれの助なり 噫わがすくひの~よ われをおひいだし我をすてたまふなかれ |
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一〇 わが父母われをすつるともヱホバわれを迎へたまはん |
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一一 ヱホバよなんぢの途をわれにをしへ わが仇のゆゑに我をたひらかなる途にみちびきたまへ |
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一二 いつはりの證をなすもの暴を吐もの我にさからひて起りたてり 願くはわれを仇にわたしてその心のまゝに爲しめたまふなかれ |
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一三 われもしヱホバの恩寵をいけるものの地にて見るの恃なからましかば奈何ぞや |
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一四 ヱホバを俟望ぞめ雄々しかれ汝のこゝろを堅うせよ 必ずやヱホバをまちのぞめ |
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詩篇 |
第二八篇 |
ダビデの歌 |
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一 あゝヱホバよわれ汝をよばん わが磐よねがはくは我にむかひて暗啞となりたまふなかれ なんぢ默したまはゞ恐らくはわれ墓にいるものとひとしからん |
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二 われ汝にむかひてさけび聖所の奧にむかひて手をあぐるときわが懇求のこゑをきゝたまへ |
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三 あしき人また邪曲をおこなふ者とともに我をとらへてひきゆき給ふなかれ かれらはその隣にやはらぎをかたれども心には殘害をいだけり |
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四 その事にしたがひそのなす惡にしたがひて彼等にあたへ その手の行爲にしたがひて與へこれにその受べきものを報いたまへ |
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五 かれらはヱホバのもろもろの事とその手のなしわざとをかへりみず この故にヱホバかれらを毀ちて建たまふことなからん |
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六 ヱホバは讃べきかな わが祈のこゑをきゝたまひたり |
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七 ヱホバはわが力わが盾なり わがこゝろこれに依ョみたれば我たすけをえたり 然るゆゑにわが心いたくよろこぶ われ歌をもてほめまつらん |
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八 ヱホバはその民のちからなり その受膏者のすくひの城なり |
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九 なんぢの民をすくひ なんぢの嗣業をさきはひ且これをやしなひ之をとこしなへに懷きたすけたまへ |
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詩篇 |
第二九篇 |
ダビデの歌 |
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一 なんぢら~の子らよ ヱホバに獻げまつれ榮と能とをエホバにさゝげまつれ |
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二 その名にふさはしき榮光をヱホバにさゝげ奉れ きよき衣をつけてヱホバを拜みまつれ |
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三 ヱホバのみこゑは水のうへにあり えいくわうの~は雷をとゞろかせたまふ ヱホバは大水のうへにいませり |
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四 ヱホバの聲はちからあり ヱホバのみこゑは稜威あり |
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五 ヱホバのみこゑは香柏ををりくだくヱホバ、レバノンのかうはくを折くだきたまふ |
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六 これを犢のごとくをどらせレバノンとシリオンとをわかき野牛のごとくをどらせたまふ |
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七 ヱホバのみこゑは火熖をわかつ |
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八 ヱホバのみこゑは野をふるはせヱホバはカデシの野をふるはせたまふ |
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九 ヱホバのみこゑは鹿に子をうませ また林木をはだかにす その宮にあるすべてのもの呼はりて榮光なるかなといふ |
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一〇 ヱホバは洪水のうへに坐したまへり ヱホバは寳座にざして永遠に王なり |
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一一 ヱホバはその民にちからをあたへたまふ 平安をもてその民をさきはひたまはん |
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詩篇 |
第三〇篇 |
殿をさゝぐるときに謳へるダビデのうた |
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一 ヱホバよわれ汝をあがめん なんぢ我をおこしてわが仇のわがことによりて喜ぶをゆるし給はざればなり |
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二 わが~ヱホバよわれ汝によばはれば汝われをいやしたまへり |
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三 ヱホバよ汝わがたましひを陰府よりあげ我をながらへしめて墓にくだらせたまはざりき |
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四 ヱホバの聖徒よ ヱホバをほめうたへ奉れ きよき名に感謝せよ |
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五 その怒はたゞしばしにてその惠はいのちとともにながし 夜はよもすがら泣かなしむとも朝にはよろこびうたはん |
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六 われ安けかりしときに謂く とこしへに動かさるゝことなからんと |
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七 ヱホバよなんぢ惠をもてわが山をかたく立せたまひき 然はあれどなんぢ面をかくしたまひたれば我おぢまどひたり |
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八 ヱホバよかれ汝によばはれり 我ひたすらヱホバにねがへり |
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九 われ墓にくだらばわが血なにのuあらん 塵はなんぢを讃たゝへんや なんぢの眞理をのべつたへんや |
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一〇 ヱホバよ聽たまへ われを憐みたまへ ヱホバよ願くはれが助となりたまへ |
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一一 なんぢ踴躍をもてわが衷哭にかへ わが麁服をとき歡喜をもてわが帶としたまへり |
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一二 われ榮をもてほめうたひつゝ默すことなからんためなり わが~ヱホバよ われ永遠になんぢに感謝せん |
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詩篇 |
第三一篇 |
伶長にうたはしめたるダビデのうた |
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一 ヱホバよわれ汝によりたのむ 顧くはいづれの日までも愧をおはしめたまふなかれ なんぢの義をもてわれを助けたまへ |
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二 なんぢの耳をかたぶけて速かにわれをすくひたまへ 願くはわがためにかたき磐となり我をすくふ保障の家となりたまへ |
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三 なんぢはわが磐わが城なり されば名のゆゑをもてわれを引われを導きたまへ |
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四 なんぢ我をかれらが密かにまうけたる網よりひきいだしたまへ なんぢはわが保砦なり |
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五 われ靈魂をなんぢの手にゆだぬ ヱホバまことの~よ なんぢはわれを贖ひたまへり |
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六 われはいつはりの虛きことに心をよする者をにくむ われは獨ヱホバによりたのむなり |
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七 我はなんぢの憐憫をよろこびたのしまん なんぢわが艱難をかへりみ わがたましひの禍害をしり |
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八 われを仇の手にとぢこめしめたまはず わが足をひろきところに立たまへばなり |
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九 われ迫りくるしめり ヱホバよ我をあはれみたまへ わが目はうれひによりておとろふ 靈魂も身もまた衰へぬ |
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一〇 わが生命はかなしみによりて消えゆき わが年華はなげきによりて消ゆけばなり わが力はわが不義によりておとろへ わが骨はかれはてたり |
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一一 われもろもろの仇ゆゑにそしらる わが隣にはわけて甚だし相識ものには忌憚られ衢にてわれを見るもの避てのがる |
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一二 われは死たるもののごとく忘られて人のこゝろに置れず われはやぶれたる器もののごとくなれり |
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一三 そは我おほくの人のそしりをきゝ到るところに懼あり かれら我にさからひて互にはかりしが わが生命をさへとらんと企てたり |
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一四 されどヱホバよわれ汝によりたのめり また汝はわが~なりといへり |
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一五 わが時はすべてなんぢの手にあり ねがはくはわれを仇の手よりたすけ われに追迫るものより助けいだしたまへ |
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一六 なんぢの僕のうへに聖顏をかゞやかせ なんぢの仁慈をもて我をすくひたまへ |
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一七 ヱホバよわれに愧をおはしめ給ふなかれ そは我なんぢをよべばなり 願くはあしきものに恥をうけしめ陰府にありて口をつぐましめ給へ |
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一八 傲慢と輕侮とをもて義きものにむかひ妄りにのゝしるいつはりの口唇をつぐましめたまへ |
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一九 汝をおそるゝ者のためにたくはへ なんぢに依ョむもののために人の子のまへにてほどこしたまへる汝のいつくしみは大なるかな |
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二〇 汝かれらを御前なるひそかなる所にかくして人の謀略よりまぬかれしめ また行宮のうちにひそませて舌のあらそひをさけしめたまはん |
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二一 讃べきかなヱホバは堅固なる城のなかにて 奇しまるゝばかりの仁慈をわれに顯したまへり |
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二二 われ驚きあわてゝいへらく なんぢの目のまへより絶れたりと 然どわれ汝によびもとめしとき 汝わがねがひの聲をきゝたまへり |
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二三 なんぢらもろもろの聖徒よヱホバをいつくしめ ヱホバは眞實あるものをまもり 傲慢者におもく報をほどこしたまふ |
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二四 すべてヱホバを俟望むものよ雄々しかれ なんぢら心をかたうせよ |
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詩篇 |
第三二篇 |
ダビデの訓諭のうた |
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一 その愆をゆるされその罪をおほはれしものはひなり |
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二 不義をヱホバに負せられざるもの心にいつはりなき者はさいはひなり |
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三 我いひあらはさゞりしときは終日かなしみさけびたるが故にわが骨ふるびおとろへたり |
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四 なんぢの手はよるも晝もわがうへにありて重し わが身の潤澤はかはりて夏の旱のごとくなれり セラ |
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五 斯てわれなんぢの前にわが罪をあらはしわが不義をおほはざりき 我いへらくわが愆をヱホバにいひあらはさんと 斯るときしも汝わがつみの邪曲をゆるしたまへり セラ |
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六 されば~をうやまふ者はなんぢに遇ことをうべき間になんぢに祈らん 大水あふれ流るゝともかならずその身におよばじ |
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七 汝はわがかくるべき所なり なんぢ患難をふせぎて我をまもり救のうたをもて我をかこみたまはん セラ |
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八 われ汝ををしへ汝をあゆむべき途にみちびき わが目をなんぢに注てさとさん |
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九 汝等わきまへなき馬のごとく驢馬のごとくなるなかれ かれらは鑣たづなのごとき具をもてひきとめずば近づききたることなし |
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一〇 惡者はかなしみ多かれどヱホバに依ョむものは憐憫にてかこまれん |
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一一 たゞしき者よヱホバを喜びたのしめ 凡てこゝろの直きものよ喜びよばふべし |
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詩篇 |
第三三篇 |
一 たゞしき者よヱホバによりてよろこべ 讃美はなほきものに適はしきなり |
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二 琴をもてヱホパに感謝せよ 十絃のことをもてヱホバをほめうたへ |
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三 あたらしき歌をヱホバにむかひてうたひ歡喜の聲をあげてたくみに琴をかきならせ |
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四 ヱホバのみことばは直く そのすべて行ひたまふところ眞實なればなり |
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五 ヱホバは義と公平とをこのみたまふ その仁慈はあまねく地にみつ |
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六 もろもろの天はヱホバのみことばによりて成り てんの萬軍はヱホバの口の氣によりてつくられたり |
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七 ヱホバはうみの水をあつめてうづだかくし深淵を庫にをさめたまふ |
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八 全地はヱホバをおそれ世にすめるもろもろの人はヱホバをおぢかしこむべし |
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九 そはヱホバ言たまへば成り おほせたまへば立るがゆゑなり |
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一○ ヱホバはもろもろの國のはかりごとを虛くしもろもろの民のおもひを徒勞にしたまふ |
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一一 ヱホバの謀略はとこしへに立ち そのみこゝろのおもひは世々にたつ |
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一二 ヱホバをおのが~とする國はさいはひなり ヱホバ嗣業にせんとて撰びたまへるその民はさいはひなり |
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一三 ヱホバ天よりうかゞひてすべての人の子を見 |
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一四 その在すところより地にすむもろもろの人をみたまふ |
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一五 ヱホバはすべてかれらの心をつくりその作ところをことごとく鑒みたふ |
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一六 王者いくさびと多をもて救をえず勇士ちから大なるをもて助をえざるなり |
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一七 馬はすくひにuなく その大なるちからも人をたすくることなからん |
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一八 視よヱホバの目はヱホバをおそるゝもの並その憐憫をのぞむもののうへにあり |
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一九 此はかれらのたましひを死よりすくひ饑饉たるときにも世にながらへしめんがためなり |
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二〇 われらのたましひはヱホバを俟望めり ヱホバはわれらの援われらの盾なり |
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二一 われらはきよき名によりたのめり 斯てぞわれらの心はヱホバにありてよろこばん |
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二二 ヱホバよわれら汝をまちのぞめり これに循ひて憐憫をわれらのうへに垂たまへ |
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詩篇 |
第三四篇 |
ダビデ、アビメレクのまへにて狂へる狀をなし逐れていでさりしときに作れるうた |
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一 われつねにヱホバを祝ひまつらん その頌詞はわが口にたえじ |
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二 わがたましひはヱホバによりて誇らん 謙だるものは之をきゝてよろこばん |
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三 われとともにヱホバを崇めよ われらともにその名をあげたゝへん |
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四 われヱホバを尋ねたればヱホバわれにこたへ我をもろもろの畏懼よりたすけいだしたまへり |
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五 かれらヱホバを仰ぎのぞみて光をかうぶれり かれらの面ははぢあからむことなし |
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六 この苦しむもの叫びたればヱホバこれをきゝ そのすべての患難よりすくひいだしたまへり |
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七 ヱホバの使者はヱホバをおそるゝ者のまはりに營をつらねてこれを援く |
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八 なんぢらヱホバの恩惠ふかきを嘗ひしれ ヱホバによりたのむ者はさいはひなり |
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九 ヱホバの聖徒よヱホバを畏れよヱホバをおそるゝものには乏しきことなければなり |
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一〇 わかき獅はともしくして饑ることあり されどヱホバをたづぬるものは嘉物にかくることあらじ |
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一一 子よきたりて我にきけ われヱホバを畏るべきことを汝等にをしへん |
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一二 祉をみんがために生命をしたひ存へんことをこのむ者はたれぞや |
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一三 なんぢの舌をおさへて惡につかしめず なんぢの口唇をおさへて虛僞をいはざらしめよ |
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一四 惡をはなれて善をおこなひ和睦をもとめて切にこのことを勉めよ |
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一五 ヱホバの目はたゞしきものをかへりみ その耳はかれらの號呼にかたぶく |
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一六 ヱホバの聖顏はあくをなす者にむかひてその跡を地より斷滅したまふ |
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一七 義者さけびたればヱホバ之をきゝてそのすべての患難よりたすけいだしたまへり |
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一八 ヱホバは心のいたみかなしめる者にちかく在してたましひの悔頽たるものをすくひたまふ |
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一九 たゞしきものは患難おほし されどヱホバはみなその中よりたすけいだしたまふ |
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二〇 ヱホバはかれがすべての骨をまもりたまふ その一つだに折らるゝことなし |
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二一 惡はあしきものをころさん 義人をにくむものは刑なはるべし |
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二二 ヱホバはその僕等のたましひを贖ひたまふ ヱホバに依ョむものは一人だにつみなはるゝことなからん |
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詩篇 |
第三五篇 |
ダビデのうた |
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一 ヱホバよねがはくは我にあらそふ者とあらそひ我とたゝかふものと戰ひたまへ |
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二 干と大盾とをとりてわが援にたちいでたまへ |
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三 戟をぬきいだしたまひて我におひせまるものの途をふさぎ且わが靈魂にわれはなんぢの救なりといひたまへ |
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四 願くはわが靈魂をたづぬるものの恥をえていやしめられ 我をそこなはんと謀るものの退けられて惶てふためかんことを |
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五 ねがはくはかれらが風のまへなる粃糠のごとくなりヱホバの使者におひやられんことを |
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六 願くはかれらの途をくらくし滑らかにしヱホバの使者にかれらを追ゆかしめたまはんことを |
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七 かれらは故なく我をとらへんとて網をあなにふせ 故なくわが靈魂をそこなはんとて阱をうがちたればなり |
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八 願くはかれらが思ひよらぬ間にほろびきたり己がふせたる網にとらへられ自らその滅におちいらんことを |
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九 然ときわが靈魂はヱホバによりてよろこび その救をもて樂しまん |
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一〇 わがすべての骨はいはん ヱホバよ汝はくるしむものを之にまさりて力つよきものより並くるしむもの貧しきものを掠めうばふ者よりたすけいだし給ふ 誰かなんぢに比ふべき者あらんと |
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一一 こゝろあしき證人おこりてわが知ざることを詰りとふ |
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一二 かれらは惡をもてわが善にむくい我がたましひを依仗なきものとせり |
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一三 然どわれかれらが病しときには麁服をつけ糧をたちてわが靈魂をくるしめたり わが祈はふところにかへれり |
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一四 わがかれに作ることはわが友わが兄弟にことならず母の喪にありて痛哭がごとく哀しみうなたれたり |
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一五 然どかれらはわが倒れんとせしとき喜びつどひ わが知ざりしとき匪類あつまりきたりて我をせめ われを裂てやめざりき |
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一六 かれらは酒宴にて穢きことをのぶる嘲笑者のごとく我にむかひて齒をかみならせり |
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一七 主よいたづらに見るのみにして幾何時をへたまふや 願くはわがたましひの彼等にほろばさるゝを脫れしめ わが生命をわかき獅よりまぬかれしめたまへ |
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一八 われ大なる會にありてなんぢに感謝し おほくの民のなかにて汝をほめたゝへん |
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一九 虛僞をもてわれに仇するもののわが故によろこぶことを容したまふなかれ 故なくして我をにくむ者のたがひに眴せすることなからしめたまへ |
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二〇 かれらは平安をかたらず あざむきの言をつくりまうけて國內におだやかにすまふ者をそこなはんと謀る |
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二一 然のみならず我にむかひて口をあけひろげ あゝ視よや視よやわれらの限これをみたりといへり |
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二二 ヱホバよ汝すでにこれを觀たまへり ねがはくは默したまふなかれ主よわれに遠ざかりたまふなかれ |
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二三 わが~よわが主よ おきたまへ醒たまへ ねがはくはわがために審判をなし わが訟ををさめたまへ |
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二四 わが~ヱホバよ なんぢの義にしたがひて我をさばきたまへ わが事によりてかれらに歡喜をえしめたまふなかれ |
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二五 かれらにその心裡にて あゝこゝちよきかな視よこれわが願ひしところなりといはしめたまふなかれ 又われらかれを呑つくせりといはしめたまふなかれ |
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二六 願くはわが害なはるゝを喜ぶもの皆はぢて惶てふためき 我にむかひてほこりかに高ぶるものの愧とはづかしめとを衣んことを |
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二七 わが義をよみする者をばよろこび謳はしめ大なるかなヱホバその僕のさいはひをスびたまふと恒にいはしめたまへ |
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二八 わが舌は終日なんぢの義となんぢの譽とをかたらん |
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詩篇 |
第三六篇 |
伶長にうたはしめたるヱホバの僕ダビデのうた |
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一 あしきものの愆はわが心のうちにかたりて その目のまへに~をおそるゝの畏あることなしといふ |
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二 かれはおのが邪曲のあらはるゝことなく憎まるゝことなからんとて自からその目にて諂る |
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三 その口のことばは邪曲と虛僞となり 智をこばみ善をたこなふことを息たり |
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四 かつその寢床にてよこしまなる事をはかり よからぬ途にたちとまりて惡をきらはず |
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五 ヱホバよなんじの仁慈は天にあり なんぢの眞實は雲にまでおよぶ |
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六 汝のたゞしきは~の山のごとく なんぢの審判はおほいなる淵なり ヱホバよなんぢは人とけものとを護りたまふ |
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七 ~よなんぢの仁慈はたふときかな 人の子はなんぢの翼の蔭にさけどころを得 |
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八 なんぢの屋のゆたかなるによりてことごとく飽ことをえん なんぢはその歡樂のかはの水をかれらに飮しめたまはん |
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九 そはいのちの泉はなんぢに在り われらはなんぢの光によりて光をみん |
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一〇 ねがはくはなんぢを知るものにたえず憐憫をほどこし心なほき者にたえず正義をほどこしたまへ |
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一一 たかぶるものの足われをふみ惡きものの手われを逐去ふをゆるし給ふなかれ |
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一二 邪曲をおこなふ者はかしこに仆れたり かれら打伏られてまた起ことあたはざるべし |
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詩篇 |
第三七篇 |
ダビデのうた |
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一 惡をなすものの故をもて心をなやめ 不義をおこなふ者にむかひて嫉をおこすなかれ |
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二 かれらはやがて草のごとくかりとられ菜のごとく打萎るべければなり |
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三 ヱホバによりたのみて善をおこなへ この國にとゞまり眞實をもて糧とせよ |
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四 ヱホバによりて歡喜をなせ ヱホバはなんぢが心のねがひを汝にあたへたまはん |
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五 なんぢの途をヱホバにゆだねよ 彼によりたのまば之をなしとげ |
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六 光のごとくなんぢの義をあきらかにし午日のごとくなんぢの訟をあきらかにしたまはん |
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七 なんぢヱホバのまへに口をつぐみ忍びてこれを俟望め おのが途をあゆみて榮るものの故をもて あしき謀略をとぐる人の故をもて心をなやむるなかれ |
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八 怒をやめ忿恚をすてよ 心をなやむるなかれ これ惡をおこなふ方にうつらん |
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九 そは惡をおこなふものは斷滅され ヱホバを俟望むものは國をつぐべければなり |
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一〇 あしきものは久しからずしてうせん なんぢ細密にその處をおもひみるともあることなからん |
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一一 されど謙だるものは國をつぎ また平安のゆたかなるを樂まん |
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一二 惡きものは義きものにさからはんとて謀略をめぐらし之にむかひて切齒す |
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一三 主はあしきものを笑ひたまはん かれが日のきたるを見たまへばなり |
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一四 あしきものは劍をぬき弓をはりて苦しむものと貧しきものとをたふし行ひなほきものを殺さんとせり |
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一五 されどその劍はおのが胸をさしその弓はをらるべし |
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一六 義人のもてるもののすくなきは多くの惡きものの豐かなるにまされり |
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一七 そは惡きものの臂はをらるれどヱホバは義きものを扶持たまへばなり |
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一八 ヱホバは完全もののもろもろの日をしりたまふ かれらの嗣業はかぎりなく久しからん |
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一九 かれらは禍害にあふとき愧をおはず饑饉の日にもあくことを得ん |
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二〇 あしき者はほろびヱホバのあたは牧場のさかえの枯るがごとくうせ烟のごとく消ゆかん |
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二一 あしき者はものかりて償はず 義きものは惠ありて施しあたふ |
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二二 ~のことほぎたまふ人は國をつぎ ~ののろひたまふ人は斷滅さるべし |
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二三 人のあゆみはヱホバによりて定めらる そのゆく途をヱホバよろこびたまへり |
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二四 縱ひその人たふるゝことありとも全くうちふせらるゝことなしヱホバかれが手をたすけ支へたまへばなり |
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二五 われむかし年わかくして今おいたれど 義者のすてられ 或はその裔の糧こひありくを見しことなし |
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二六 たゞしきものは終日めぐみありて貸あたふ その裔はさいはひなり |
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二七 惡をはなれて善をなせ 然ばなんぢの住居とこしへならん |
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二八 ヱホバは公平をこのみ その聖徒をすてたまはざればなり かれらは永遠にまもりたすけらるれど惡きもののすゑは斷滅さるべし |
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二九 たゞしきものは國をつぎ その中にすまひてとこしへに及ばん |
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三〇 たゞしきものの口は智慧をかたり その舌は公平をのぶ |
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三一 かれが~の法はそのこゝろにあり そのあゆみは一歩だにすべることあらじ |
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三二 あしきものは義者をひそみうかゞひて之をころさんとはかる |
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三三 ヱホバは義者をあしきものの手にのこしおきたまはず 審判のときに罰ひたまふことなし |
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三四 ヱホバを俟望みてその途をまもれ さらば汝をあげて國をつがせたまはん なんぢ惡者のたちほろばさるゝ時にこれをみん |
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三五 我あしきものの猛くしてはびこれるを見るに生立たる地にさかえしげれる樹のごとし |
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三六 然れどもかれは逝ゆけり 視よたちまちに無なりぬ われ之をたづねしかど遇ことをえざりき |
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三七 完人に目をそゝぎ直人をみよ 和平なる人には後あれど |
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三八 罪ををかすものらは共にほろばされ惡きものの後はかならず斷るべければなり |
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三九 たゞしきものの救はヱホバよりいづ ヱホバはかれらが辛苦のときの保砦なり |
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四〇 ヱホバはかれらを助け かれらを解脱ちたまふ ヱホバはかれらを惡者よりときはなちて救ひたまふ かれらはヱホバをその避所とすればなり |
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詩篇 |
第三八篇 |
記念のためにつくれるダビデのうた |
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一 ヱホバよねがはくは忿恚をもて我をせめ はげしき怒をもて我をこらしめ給ふなかれ |
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二 なんぢの矢われにあたり なんぢの手わがうへを壓へたり |
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三 なんぢの怒によりてわが肉には全きところなく わが罪によりてわが骨には健かなるところなし |
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四 わが不義は首をすぎてたかく重荷のごとく負がたければなり |
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五 われ愚なるによりてわが傷あしき臭をはなちて腐れたゞれたり |
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六 われ折屈みていたくなげきうなたれたり われ終日かなしみありく |
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七 わが腰はことごとく燒るがごとく肉に全きところなければなり |
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八 我おとろへはて甚くきずつけられ わが心のやすからざるによりて欷歔さけべり |
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九 あゝ主よわがすべての願望はなんぢの前にあり わが嘆息はなんぢに隱るゝことなし |
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一〇 わが胸をどりわが力おとろへ わが眼のひかりも亦われをはなれたり |
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一一 わが友わが親めるものはわが痍をみて遙にたち わが隣もまた遠かりてたてり |
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一二 わが生命をたづぬるものは羂をまうけ我をそこなはんとするものは惡言をいひ また終日たばかりを謀る |
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一三 然はあれどわれは聾者のごとくきかず われは口をひらかぬ啞者のごとし |
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一四 如此われはきかざる人のごとく口にことあげせぬ人のごときなり |
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一五 ヱホバよ我なんぢを俟望めり 主わが~よなんぢかならず答へたまふべければなり |
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一六 われ曩にいふ おそらくはかれらわが事によりて喜び わが足のすべらんとき我にむかひて誇りかにたかぶらんと |
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一七 われ仆るゝばかりになりぬ わが悲哀はたえずわが前にあり |
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一八 そは我みづから不義をいひあらはし わが罪のためにかなしめばなり |
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一九 わが仇はいきはたらきてたけく 故なくして我をうらむるものおほし |
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二〇 惡をもて善にむくゆるものはわれ善事にしたがふが故にわが仇となれり |
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二一 ヱホバよねがはくは我をはなれたまふなかれ わが~よわれに遠かりたまふなかれ |
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二二 主わがすくひよ速きたりて我をたすけたまへ |
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詩篇 |
第三九篇 |
伶長エドトンにうたはしめたるダビデのうた |
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一 われ曩にいへり われ舌をもて罪ををかさゞらんために我すべての途をつゝしみ惡者のわがまへに在るあひだはわが口に銜をかけんと |
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二 われ默して啞となり善言すらことばにいださず わが憂なほおこれり |
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三 わが沮心わがうちに熱し おもひつゞくるほどに火もえぬればわれ舌をもていへらく |
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四 ヱホバよ願くはわが終とわが日の數のいくばくなるとを知しめたまへ わが無常をしらしめたまへ |
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五 視よなんぢわがすべての日を一掌にすぎさらしめたまふ わがいのち主前にてはなきにことならず 實にすべての人は皆その盛時だにもむなしからざるはなし セラ |
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六 人の世にあるは影にことならず その思ひなやむことはむなしからざるなし その積蓄ふるものはたが手にをさまるをしらず |
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七 主よわれ今なにをかまたん わが望はなんぢにあり |
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八 ねがはくは我をすべての愆より助けいだしたまへ 愚なるものに誹らるゝことなからしめたまへ |
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九 われは默して口をひらかず 此はなんぢの成したまふ者なればなり |
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一〇 願くはなんぢの責をわれよりはなちたまへ 我なんぢの手にうちこらさるゝによりて亡ぶるばかりになりぬ |
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一一 なんぢ罪をせめて人をこらし その慕ひよろこぶところのものを蠹のくらふがごとく消うせしめたまふ 實にもろもろの人はむなしからざるなし セラ |
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一二 あゝヱホバよ ねがはくはわが祈をきゝ わが號呼に耳をかたぶけたまへ わが淚をみて默したまふなかれ われはなんぢに寄る旅客すべてわが列祖のごとく宿れるものなり |
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一三 我こゝを去てうせざる先になんぢ面をそむけてわれを爽快ならしめたまへ |
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詩篇 |
第四〇篇 |
伶長にうたはしめたるダビデのうた |
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一 我たへしのびてヱホバを俟望みたり ヱホバ我にむかひてわが號呼をきゝたまへり |
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二 また我をほろびの阱より泥のなかよりとりいだしてわが足を磐のうへにおきわが歩をかたくしたまへり |
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三 ヱホバはあたらしき歌をわが口にいれたまへり此はわれらの~にさゝぐる讃美なり おはくの人はこれを見ておそれ かつヱホバによりたのまん |
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四 ヱホバをおのがョとなし高るものによらず虛僞にかたぶく者によらざる人はさいはひなり |
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五 わが~ヱホバよなんぢの作たまへる奇しき迹と われらにむかふ念とは甚おほくして汝のみまへにつらねいふことあたはず 我これをいひのべんとすれどその數かぞふることあたはず |
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六 なんぢ犧牲と祭物とをよろこびたまはず汝わが耳をひらきたまへり なんぢ燔祭と罪祭とをもとめたまはず |
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七 そのとき我いへらく 視よわれきたらんわがことを書の卷にしるしたり |
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八 わが~よわれは聖意にしたがふことを樂む なんぢの法はわが心のうちにありと |
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九 われ大なる會にて義をつげしめせり 視よわれ口唇をとぢず ヱホバよなんぢ之をしりたまふ |
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一〇 われなんぢの義をわが心のうちにひめおかず なんぢの眞實となんぢの拯救とをのべつたへたり 我なんぢの仁慈となんぢの眞理とをおほいなる會にかくさゞりき |
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一一 ヱホバよなんぢ憐憫をわれにをしみたまふなかれ 仁慈と眞理とをもて恒にわれをまもりたまへ |
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一二 そはかぞへがたき禍害われをかこみわが不義われに追及てあふぎみること能はぬまでになりぬ その多きことわが首の髮にもまさり わが心きえうするばかりなればなり |
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一三 ヱホバよ願くはわれをすくひたまへ ヱホバよ急ぎきたりて我をたすけたまへ |
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一四 顧くはわが靈魂をたづねほろぼさんとするものの皆はぢあわてんことを わが害はるゝをよろこぶもののみな後にしりぞきて恥をおはんことを |
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一五 われにむかひてあゝ視よや視よやといふ者おのが恥によりておどろきおそれんことを |
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一六 願くはなんぢを尋求むるものの皆なんぢによりて樂みよろこばんことを なんぢの救をしたふものの恒にヱホバは大なるかなととなへんことを |
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一七 われはくるしみ且ともし 主われをねんごろに念ひたまふ なんぢはわが助なり われをすくひたまふ者なり あゝわが~よねがはくはためらひたまふなかれ |
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詩篇 |
第四一篇 |
うたのかみに謳はしめたるダビデのうた |
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一 よわき人をかへりみる者はさいはひなり ヱホバ斯るものを禍ひの日にたすけたまはん |
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二 ヱホバ之をまもり之をながらへしめたまはん かれはこの地にありて祉をえん なんぢ彼をその仇ののぞみにまかせて付したまふなかれ |
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三 ヱホバは彼がわづらひの床にあるをたすけ給はん なんぢかれが病るときその衾裯をしきかへたまはん |
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四 我いへらくヱホバよわれを憐みわがたましひを醫したまへ われ汝にむかひて罪ををかしたりと |
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五 わが仇われをそしりていへり 彼いづれのときに死いづれのときにその名ほろびんと |
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六 かれ又われを見んとてきたるときは虛僞をかたり邪曲をその心にあつめ 外にいでてはこれを述ぶ |
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七 すべてわれをにくむもの互ひにさゝやき我をそこなはんとて相謀る |
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八 かつ云ふ かれに一のわざはひつきまとひたれば仆れふしてふたゝび起ることなからんと |
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九 わが恃みしところ わが糧をくらひしところのわが親しき友さへも我にそむきてその踵をあげたり |
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一〇 然はあれどヱホバよ汝ねがはくは我をあはれみ我をたすけて起したまへ されば我かれらに報ることをえん |
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一一 わが仇われに打勝てよろこぶこと能はざるをもて汝がわれを愛いつくしみたまふを我しりぬ |
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一二 わが事をいはゞ なんぢ我をわが完全うちにてたもち我をとこしへに面のまへに置たまふ |
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一三 イスラエルの~ヱホバはとこしへより永遠までほむべきかな アーメン アーメン |
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詩篇 |
第四二篇 |
伶長にうたはしめたるコラの子のをしへの歌 |
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一 あゝ~よ しかの溪水をしたひ喘ぐがごとく わが靈魂もなんぢをしたひあへぐなり |
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二 わがたましひは渴けるごとくに~をしたふ 活~をぞしたふ 何れのときにか我ゆきて~のみまへにいでん |
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三 かれらが終日われにむかひて なんぢの~はいづくにありやとのゝしる間はたゞわが涙のみ晝夜そゝぎてわが糧なりき |
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四 われむかし群をなして祭日をまもる衆人とともにゆき歡喜と讃美のこゑをあげてかれらを~の家にともなへり 今これらのことを追想してわが衷よりたましひを注ぎいだすなり |
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五 あゝわが靈魂よ なんぢ何ぞうなたるゝや なんぞわが衷におもひみだるゝや なんぢ~をまちのぞめ われに聖顏のたすけありて我なほわが~をほめたゝふべければなり |
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六 わが~よ わがたましひはわが衷にうなたる 然ばわれヨルダンの地よりヘルモンよりミザルの山より汝をおもひいづ |
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七 なんぢの大瀑のひゞきによりて淵々よびこたへ なんぢの波なんぢの猛浪ことごとくわが上をこえゆけり |
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八 然はあれど晝はヱホバその憐憫をほどこしたまふ 夜はその歌われとともにあり 此うたはわがいのちの~にさゝぐる祈なり |
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九 われわが磐なる~にいはん なんぞわれを忘れたまひしや なんぞわれは仇のしへたげによりて悲しみありくや |
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一〇 わが骨もくだくるばかりにわがてをはひねもす我にむかひて なんぢの~はいづくにありやといひのゝしりつゝ我をそしれり |
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一一 あゝわがたましひよ 汝なんぞうなたるゝや 何ぞわがうちに思ひみだるゝや なんぢ~をまちのぞめ われ尙わがかほの助なるわが~をほめたゝふべければなり |
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詩篇 |
第四三篇 |
一 ~よねがはくは我をさばき 情しらぬ民にむかひてわが訟をあげつらひ詭詐おほきよこしまなる人より我をたすけいだし給へ |
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二 なんぢはわが力の~なり なんぞ我をすてたまひしや 何ぞわれは仇の暴虐によりてかなしみありくや |
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三 願くはなんぢの光となんぢの眞理とをはなち我をみちびきてその聖山とその帷幄とにゆかしめたまへ |
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四 さらばわれ~の祭壇にゆき又わがよろこびよろこぶ~にゆかん あゝ~よわが~よわれ琴をもてなんぢを讃たゝへん |
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五 あゝわが靈魂よなんぢなんぞうなたるゝや なんぞわが衷におもひみだるゝや なんぢ~によりて望をいだけ 我なほわが面のたすけなるわが~をほめたゝふべければなり |
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詩篇 |
第四四篇 |
伶長にうたはしめたるコラの子のをしへの歌 |
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一 あゝ~よむかしわれらの列祖の日になんぢがなしたまひし事迹をわれら耳にきけり 列祖われらに語れり |
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二 なんぢ手をもてもろもろの國人をおひしりぞけ われらの列祖をうゑ並もろもろの民をなやましてわれらの列祖をはびこらせたまひき |
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三 かれらはおのが劍によりて國をえしにあらず おのが臂によりて勝をえしにあらず 只なんぢの右の手なんぢの臂なんぢの面のひかりによれり 汝かれらを惠みたまひたればなり |
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四 ~よなんぢはわが王なり ねがはくはヤコブのために救をほどこしたまへ |
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五 われらは汝によりて敵をたふし また我儕にさからひて起りたつものをなんぢの名によりて踐壓ふべし |
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六 そはわれわが弓によりたのまず わが劍もまた我をすくふことあたはざればなり |
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七 なんぢわれらを敵よりすくひ またわれらを惡むものを辱かしめたまへり |
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八 われらはひねもす~によりてほこり われらは永遠になんぢの名に感謝せん セラ |
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九 しかるに今はわれらをすてゝ恥をおはせたまへり われらの軍人とともに出ゆきたまはず |
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一〇 われらを敵のまへより退かしめたまへり われらを惡むものその任意にわれらを掠めうばへり |
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一一 なんぢわれらを食にそなへらるゝ羊のごとくにあたへ斯てわれらをもろもろの國人のなかにちらし |
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一二 得るところなくしてなんぢの民をうり その價によりてなんぢの富をましたまはざりき |
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一三 汝われらを隣人にそしらしめ われらを環るものにあなどらしめ 嘲けらしめたまへり |
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一四 又もろもろの國のなかにわれらを談柄となし もろもろの民のなかにわれらを頭ふらるゝ者となしたまへり |
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一五 わが凌辱ひねもす我がまへにあり わがかほの恥われをおほへり |
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一六 こは我をそしり我をのゝしるものの聲により我にあだし我にうらみを報るものの故によるなり |
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一七 これらのこと皆われらに臨みきつれどわれらなほ汝をわすれず なんぢの契約をいつはりまもらざりき |
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一八 われらの心しりぞかず われらの歩履なんぢの道をはなれず |
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一九 然どなんぢは野犬のすみかにてわれらをきずつけ死蔭をもてわれらをおほひ給へり |
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二〇 われらもしおのれの~の名をわすれ或はわれらの手を異~にのべしことあらんには |
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二一 ~はこれを糺したまはざらんや ~はこゝろの隱れたることをも知たまふ |
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二二 われらは終日なんぢのために死にわたされ屠られんとする羊の如くせられたり |
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二三 主よさめたまへ何なればねぶりたまふや起たまへ われらをとこしへに棄たまふなかれ |
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二四 いかなれば聖顏をかくしてわれらがうくる苦難と虐待とをわすれたまふや |
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二五 われらのたましひはかゞみて塵にふし われらの腹は土につきたり |
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二六 ねがはくは起てわれらをたすけたまへ なんぢの仁慈のゆゑをもてわれらを贖ひたまへ |
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詩篇 |
第四五篇 |
百合花のしらべにあはせて伶長にうたはしめたるコラの子のをしへのうた 愛のうた |
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一 わが心はうるはしき事にてあふる われは王のために詠たるものをいひいでん わが舌はすみやけく寫字人の筆なり |
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二 なんぢは人の子輩にまさりて美しく文雅そのくちびるにそゝがる このゆゑに~はとこしへに汝をさいはひしたまへり |
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三 英雄よなんぢその劍その榮その威をこしに佩べし |
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四 なんぢ眞理と柔和とたゞしきとのために威をたくましくし勝をえて乘すゝめ なんぢの右手なんぢに畏るべきことををしへん |
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五 なんぢの矢は銳して王のあたの胸をつらぬき もろもろの民はなんぢの下にたふる |
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六 ~よなんぢの寶座はいやとほ永くなんぢの國のつゑは公平のつゑなり |
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七 なんぢは義をいつくしみ惡をにくむ このゆゑに~なんぢの~はよろこびの膏をなんぢの侶よりまさりて汝にそゝぎたまへり |
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八 なんぢの衣はみな沒藥 蘆薈 肉桂のかをりあり 琴瑟の音ざうげのゥ殿よりいでて汝をよろこばしめたり |
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九 なんぢがたふとき婦のなかにはもろもろの王のむすめあり 皇后はオフルの金をかざりてなんぢの右にたつ |
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一〇 女よきけ目をそゝげ なんぢの耳をかたぶけよ なんぢの民となんぢが父の家とをわすれよ |
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一一 さらば王はなんぢの美麗をしたはん 王はなんぢの主なりこれを伏拜め |
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一二 ツロの女は贈物をもてきたり民間のとめるものも亦なんぢの惠をこひもとめん |
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一三 王のむすめは殿のうちにていとゞ榮えかゞやき そのころもは金をもて織なせり |
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一四 かれは鍼繡せる衣をきて王のもとにいざなはる 之にともなへる處女もそのあとにしたがひて汝のもとにみちびかれゆかん |
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一五 かれらは歡喜と快樂とをもていざなはれ斯して王の殿にいらん |
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一六 なんぢの子らは列祖にかはりてたち なんぢはこれを全地に君となさん |
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一七 我なんぢの名をよろづ代にしらしめん この故にもろもろの民はいやとほ永くなんぢに感謝すべし |
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詩篇 |
第四六篇 |
女音のしらべにしたがひて伶長にうたはしめたるコラの子のうた |
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一 ~はわれらの避 また力なり なやめるときの最ちかき助なり |
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二 さればたとひ地はかはり山はうみの中央にうつるとも我儕はおそれじ |
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三 ょしその水はなりとゞろきてさわぐとも その溢れきたるによりて山はゆるぐとも何かあらん セラ |
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四 河あり そのながれは~のみやこをよろこばしめ 至上者のすみたまふ聖所をよろこばしむ |
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五 ~そのなかにいませば都はうごかじ ~は朝つとにこれを助けたまはん |
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六 もろもろの民はさわざたち もろもろの國はうごきたり ~その聲をいだしたまへば地はやがてとけぬ |
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七 萬軍のヱホバはわれらとともなり ヤコブの~はわれらのたかき櫓なり セラ |
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八 きたりてヱホバの事跡をみよ ヱホバはおほくの懼るべきことを地になしたまへり |
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九 ヱホバは地のはてまでも戰闘をやめしめ弓ををり戈をたち戰車を火にてやきたまふ |
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一〇 汝等しづまりて我の~たるをしれ われはもろもろの國のうちに崇められ全地にあがめらるべし |
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一一 萬軍のヱホバはわれらと偕なり ヤコブの~はわれらの高きやぐらなり セラ |
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詩篇 |
第四七篇 |
伶長にうたはしめたるコラの子のうた |
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一 もろもろのたみよ手をうち歡喜のこゑをあげ~にむかひてさけべ |
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二 いとたかきヱホバはたそるべく また地をあまねく治しめす大なる王にてましませばなり |
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三 ヱホバはもろもろの民をわれらに服はせ もろもろの國をわれらの足下にまつろはせたまふ |
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四 又そのいつくしみたまふヤコブが譽とする嗣業をわれらのために選びたまはん セラ |
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五 ~はよろこびさけぶ聲とともにのぼり ヱホバはラッパの聲とともにのぼりたまへり |
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六 ほめうたへ~をほめうたへ頌歌へわれらの王をほめうたへ |
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七 かみは地にあまねく王なればなり 教訓のうたをうたひてほめよ |
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八 ~はもろもろの國をすべをさめたまふ ~はそのきよき寳座にすわりたまふ |
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九 もろもろのたみのゥ侯はつどひきたりてアブラハムの~の民となれり 地のもろもろの盾は~のものなり~はいとたふとし |
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詩篇 |
第四八篇 |
コラの子のうたなり讃美なり |
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一 ヱホバは大なり われらの~のキそのきよき山のうへにて甚くほめたゝへられたまふべし |
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二 シオンの山はきたの端たかくしてうるはしく喜スを地にあまねくあたふ こゝは大なる王のみやこなり |
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三 そのもろもろの殿のうちに~はおのれをたかき櫓としてあらはしたまへり |
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四 みよ王等はつどひあつまりて偕にすぎゆきぬ |
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五 かれらはキをみてあやしみ且おそれて忽ちのがれされり |
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六 戰慄はかれらにのぞみ その苦痛は子をうまんとする婦のごとし |
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七 なんぢは東風をおこしてタルシシの舟をやぶりたまふ |
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八 曩にわれらが聞しごとく今われらは萬軍のヱホバのキわれらの~のみやこにて之をみることをえたり ~はこのキをとこしへまで固くしたまはん セラ |
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九 ~よ我らはなんぢの宮のうちにて仁慈をおもへり |
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一〇 ~よなんぢの譽はその名のごとく地の極にまでおよべり なんぢの右手はたゞしきにて充り |
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一一 なんぢのもろもろの審判によりてシオンの山はよろこびユダの女輩はたのしむべし |
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一二 シオンの周圍をありき徧くめぐりてその櫓をかぞへよ |
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一三 その石垣に目をとめよ そのもろもろの殿をみよ なんぢらこれを後代にかたりつたへんが爲なり |
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一四 そはこの~はいや遠長にわれらの~にましましてわれらを死るまでみちびきたまはん |
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詩篇 |
第四九篇 |
伶長にうたはしめたるコラの子のうた |
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一 二 もろもろの民よきけ賤きも貴きも富るも貧きもすべて地にすめる者よ なんぢらともに耳をそばだてよ |
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三 わが口はかしこきことをかたり わが心はさときことを思はん |
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四 われ耳を喩言にかたぶけ琴をならしてわが幽玄なる語をときあらはさん |
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五 わが踵にちかゝる不義のわれを打圍むわざはひの日もいかで懼るゝことあらんや |
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六 おのが富をたのみ財おほきを誇るもの |
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七 たれ一人おのが兄弟をあがなふことあたはず之がために贖價を~にさゝげ |
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八 九 之をとこしへに生存へしめて朽ざらしむることあたはず(靈魂をあがなふには費いとおほくして此事をとこしへに捨置ざるを得ざればなり) |
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一〇 そは智きものも死おろかものも獸心者もひとしくほろびてその富を他人にのこすことは常にみるところなり |
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一一 かれら竊におもふ わが家はとこしへに在り わがすまひは世々にいたらんと かれらはその地におのが名をおはせたり |
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一二 されど人は譽のなかに永くとゞまらず亡びうする獸のごとし |
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一三 斯のごときは愚かなるものの途なり 然はあれど後人はその言をよしとせん セラ |
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一四 かれらは羊のむれのごとくに陰府のものと定めらる 死これが牧者とならん直きもの朝にかれらををさめん その美容は陰府にほろぼされて宿るところなかるべし |
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一五 されど~われを接たまふべければわが靈魂をあがなひて陰府のちからより脫かれしめたまはん セラ |
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一六 人のとみてその家のさかえくはゝらんとき汝おそるるなかれ |
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一七 かれの死るときは何一つたづさへゆくことあたはず その榮はこれにしたがひて下ることをせざればなり |
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一八 かゝる人はいきながらふるほどに己がたましひを祝するとも みづからを厚うするがゆゑに人々なんぢをほむるとも |
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一九 なんぢ列祖の世にゆかん かれらはたえて光をみざるべし |
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二〇 尊貴なかにありて曉らざる人はほろびうする獸のごとし |
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詩篇 |
第五〇篇 |
アサフのうた |
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一 ぜんのうの~ヱホバ詔命して日のいづるところより日のいるところまであまねく地をよびたまへり |
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二 かみは美麗の極なるシオンより光をはなちたまへり |
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三 われらの~はきたりて默したまはじ火その前にものをやきつくし暴風その四周にふきあれん |
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四 ~はその民をさばかんとて上なる天および地をよびたまへり |
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五 いはく祭物をもて我とけいやくをたてしわが聖徒をわがもとに集めよと |
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六 もろもろの天は~の義をあらはせり ~はみづから審士たればなり セラ |
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七 わが民よきけ哉ものいはん イスラエルよきけ我なんぢにむかひて證をなさん われは~なんぢの~なり |
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八 わがなんぢを責るは祭物のゆゑにあらず なんぢの燔祭はつねにわが前にあり |
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九 我はなんぢの家より牡牛をとらず なんぢの牢より牡山羊をとらず |
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一〇 林のもろもろのけもの山のうへの千々の牲畜はみなわが有なり |
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一一 われは山のすべての鳥をしる 野のたけき獸はみなわがものなり |
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一二 世界とそのなかに充るものとはわが有なれば縱ひわれ飢るともなんぢに告じ |
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一三 われいかで牡牛の肉をくらひ牡山羊の血をのまんや |
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一四 感謝のそなへものを~にさゝげよ なんぢのちかひを至上者につくのへ |
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一五 なやみの日にわれをよべ我なんぢを援けん而してなんぢ我をあがむべし |
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一六 一七 然はあれど~あしきものに言給く なんぢはヘをにくみ わが言をその後にすつるものなるに何のかゝはりありてわが律法をのべ わがけいやくを口にとりしや |
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一八 なんぢ盜人をみれば之をよしとし姦淫をおこなふものの伴侶となれり |
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一九 なんぢその口を惡にわたす なんぢの舌は詭計をくみなせり |
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二〇 なんぢ坐りて兄弟をそしり己がはゝの子を誣のゝしれり |
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二一 汝これらの事をなしゝをわれ默しぬれば なんぢ我をおのれに恰にたるものとおもへり されど我なんぢを責めてその罪をなんぢの目前につらぬべし |
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二二 ~をわするゝものよ今このことを念へ おそらくは我なんぢを抓さかんとき助るものあらじ |
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二三 感謝のそなへものを獻るものは我をあがむ おのれの行爲をつゝしむ者にはわれ~の救をあらはさん |
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詩篇 |
第五一篇 |
ダビデがバテセバにかよひしのち預言者ナタンの來れるときよみて伶長にうたはしめたる歌 |
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一 あゝ~よねがはくはなんぢの仁慈によりて我をあはれみ なんぢの憐憫のおほきによりてわがもろもろの愆をけしたまへ |
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二 わが不義をことごとくあらひさり我をわが罪よりきよめたまへ |
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三 われはわが愆をしる わが罪はつねにわが前にあり |
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四 我はなんぢにむかひて獨なんぢに罪ををかし聖前にあしきことを行へり されば汝ものいふときは義とせられ なんぢ鞫くときは咎めなしとせられ給ふ |
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五 視よわれ邪曲のなかにうまれ罪にありてわが母われをはらみたりき |
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六 なんぢ眞實をこゝろの衷にまでのぞみ わが隱れたるところに智慧をしらしめ給はん |
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七 なんぢヒソプをもて我をきよめたまへ さらばわれ淨まらん 我をあらひたまへ さらばわれ雪よりも白からん |
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八 なんぢ我によろこびと快樂とをきかせ なんぢが碎きし骨をよろこばせたまへ |
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九 ねがはくは聖顏をわがすべての罪よりそむけ わがすべての不義をけしたまへ |
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一〇 あゝ~よわがためにC心をつくりわが衷になほき靈をあらたにおこしたまへ |
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一一 われを聖前より棄たまふなかれ 汝のきよき靈をわれより取りたまふなかれ |
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一二 なんぢの救のよろこびを我にかへし自由の靈をあたへて我をたもちたまへ |
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一三 さらばわれ愆ををかせる者になんちの途ををしへん罪人はなんぢに歸りきたるべし |
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一四 ~よわが救のかみよ血をながしゝ罪より我をたすけいだしたまへ わが舌は聲たからかになんぢの義をうたはん |
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一五 主よわが口唇をひらきたまへ 然ばわが口なんぢの頌美をあらはさん |
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一六 なんぢは祭物をこのみたまはず もし然らずば我これをさゝげん なんぢまた燔祭をもスびたまはず |
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一七 ~のもとめたまふ祭物はくだけたる靈魂なり ~よなんぢは碎けたる悔しとゝろを藐しめたまふまじ |
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一八 ねがはくは聖意にしたがひてシオンにさいはひし ヱルサレムの石垣をきづきたまへ |
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一九 その時なんぢ義のそなへものと燔祭と全きはんさいとをスびたまはん かくて人々なんぢの祭壇に牡牛をさゝぐべし |
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詩篇 |
第五二篇 |
エドム人ドエグ、サウルにきたりてダビデはアビメレクの家にきぬと告しときダビデがよみて伶長にうたはしめたるヘ訓のうた |
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一 猛者よなんぢ何なればあしき企圖をもて自らほこるや~のあはれみは恒にたえざるなり |
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二 なんぢの舌はあしきことをはかり利き剃刀のごとくいつはりをおこなふ |
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三 なんぢは善よりも惡をこのみ正義をいふよりも虛僞をいふをこのむ セラ |
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四 たばかりの舌よなんぢはすべての物をくひほろぼす言をこのむ |
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五 されば~とこしへまでも汝をくだき また汝をとらへてその幕屋よりぬきいだし生るものの地よりなんぢの根をたやしたまはん セラ |
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六 義者はこれを見ておそれ彼をわらひていはん |
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七 ~をおのが力となさず その富のゆたかなるをたのみ その惡をもて己をかたくせんとする人をみよと |
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八 然はあれどわれは~の家にあるあをき橄欖の樹のごとし 我はいやとほながに~のあはれみに依ョまん |
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九 なんぢこの事をおこなひ給ひしによりて我とこしへになんぢに感謝し なんぢの聖徒のまへにて聖名をまちのぞまん こは宜しきことなればなり |
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詩篇 |
第五三篇 |
マハラツ(樂器の名、あるひはいふ調べの名)にあはせて伶長にうたはしめたるダビデのヘ訓のうた |
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一 愚かなるものは心のうちに~なしといへり かれらは腐れたりかれらは憎むべき不義をおこなへり善をおこなふ者なし |
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二 ~は天より人の子をのぞみて悟るものと~をたづぬる者とありやなしやを見たまひしに |
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三 みな退ぞきてことごとく汚れたり善をなすものなし一人だになし |
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四 不義をおこなふものは知覺なきか かれらは物くふごとくわが民をくらひ また~をよばふことをせざるなり |
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五 かれらは懼るべきことのなきときに大におそれたり ~はなんぢにむかひて營をつらぬるものの骨をちらしたまへばなり ~かれらを棄たまひしによりて汝かれらを辱かしめたり |
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六 願くはシオンよりイスラエルの救のいでんことを ~その民のとらはれたるを返したまふときヤコブはよろこびイスラエルは樂まん |
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詩篇 |
第五四篇 |
ジフ人のサウルにきたりてダビデはわれらの處にかくれをるにあらずやといひたりしときダビデうたのかみに琴にてうたはしめたるヘ訓のうた |
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一 ~よねがはくは汝の名によりて我をすくひ なんぢの力をもて我をさばきたまへ |
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二 ~よわが祈をきゝたまへ わが口のことばに耳をかたぶけたまへ |
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三 そは外人はわれにさからひて起りたち强暴人はわがたましひを索むるなり かれらは~をおのが前におかざりき セラ |
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四 みよ~はわれをたすくるものなり 主はわがたましひを保つものとともに在せり |
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五 主はわが仇にそのあしきことの報をなしたまはん 願くはなんぢの眞實によりて彼等をほろぼしたまへ |
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六 我よろこびて祭物をなんぢに獻ん ヱホバよ我なんぢの名にむかひて感謝せん こは宜しきことなればなり |
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七 そはヱホバはすべての患難より我をすくひたまへり わが目はわが仇につきての願望をみたり |
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詩篇 |
第五五篇 |
ダビデうたのかみに琴にてうたはしめたるヘ訓のうた |
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一 ~よねがはくは耳をわが祈にかたぶけたまへ わが懇求をさけて身をかくしたまふなかれ |
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二 われに聖意をとめ 我にこたへたまへ われ歎息によりてやすからず悲みうめくなり |
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三 これ仇のこゑと惡きものの暴虐とのゆゑなり そはかれら不義をわれに負せ いきどほりて我におひせまるなり |
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四 わが心わがうちに憂ひいたみ死のもろもろの恐懼わがうへにおちたり |
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五 おそれと戰慄とわれにのぞみ甚だしき恐懼われをおほへり |
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六 われ云ねがはくは鴿のごとく羽翼のあらんことを さらば我とびさりて平安をえん |
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七 みよ我はるかにのがれさりて野にすまん セラ |
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八 われ速かにのがれて暴風と狂風とをはなれん |
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九 われキのうちに强暴とあらそひとをみたり 主よねがはくは彼等をほろぼしたまへ かれらの舌をわかれしめたまへ |
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一〇 彼等はひるもよるも石垣のうへをあるきて邑をめぐる 邑のうちには邪曲とあしき企圖とあり |
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一一 また惡きこと邑のうちにあり しへたげと欺詐とはその街衢をはなるゝことなし |
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一二 われを謗れるものは仇たりしものにあらず もし然りしならば尙しのばれしなるべし 我にむかひて己をたかくせし者はわれを恨みたりしものにあらず若しかりしならば身をかくして彼をさけしなるべし |
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一三 されどこれ汝なり われとおなじきもの わが友われと親しきものなり |
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一四 われら互にしたしき語らひをなし また會衆のなかに在てともに~の家にのぼりたりき |
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一五 死は忽然かれらにのぞみその生るまゝにて陰府にくだらんことを そは惡事その住處にありその中にあればなり |
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一六 されど我はたゞ~をよばんヱホバわれを救ひたまふべし |
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一七 夕にあしたに晝にわれなげき且かなしみうめかん ヱホバわが聲をきゝたまふべし |
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一八 ヱホバは我をせむる戰鬪よりわが靈魂をあがなひいだして平安をえしめたまへり そはわれを攻るもの多かりければなり |
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一九 太古よりいます者なる~はわが聲をきゝてかれらを惱めたまふべし セラ かれらには變ることなく~をおそるゝことなし |
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二〇 かの人はおのれと睦みをりしものに手をのべてその契約をけがしたり |
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二一 その口はなめらかにして乳酥のごとくなれどもその心はたゝかひなり その言はあぶらに勝りてやはらかなれどもぬきたる劍にことならず |
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二二 なんぢの荷をヱホバにゆだねよさらば汝をさゝへたまはん たゞしき人のうごかさるゝことを常にゆるしたまふまじ |
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二三 かくて~よなんぢはかれらを亡の坑におとしいれたまはん血をながすものと詭計おほきものとは生ておのが日の半にもいたらざるべし 然はあれどわれは汝によりたのまん |
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詩篇 |
第五六篇 |
ダビデがガテにてペリシテ人にとらへられしとき詠て「遠きところにをる音をたてね鴿」のしらべにあはせて伶長にうたはしめたるミクタムの歌 |
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一 あゝ~よねがはくは我をあはれみたまへ 人いきまきて我をのまんとし終日たゝかひて我をしへたぐ |
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二 わが仇ひねもす急喘てわれをのまんとす誇りたかぶりて我とたゝかふものおほし |
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三 われおそるゝときは汝によりたのまん |
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四 われ~によりてその聖言をほめまつらん われ~に依ョみたればおそるゝことあらじ 肉體われになにをなし得んや |
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五 かれらは終日わがことばを曲るなり その思念はことごとくわれにわざはひをなす |
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六 かれらは群つどひて身をひそめ わが歩に目をとめてわが靈魂をうかゞひもとむ |
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七 かれらは不義をもてのがれんとおもへり ~よねがはくは憤ほりてもろもろの民をたふしたまへ |
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八 汝わがあまたゝびの流離をかぞへたまへり なんぢの革囊にわが淚をたくはへたまへ こは皆なんぢの册にしるしあるにあらずや |
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九 わがよびもとむる日にはわが仇しりぞかん われ~のわれを守りたまふことを知る |
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一〇 われ~によりてその聖言をほめまつらん 我ヱホバによりてそのみことばを讃まつらん |
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一一 われ~によりたかみたれば懼るゝことあらじ 人はわれに何をなしえんや |
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一二 ~よわがなんぢにたてし誓はわれをまとへり われ感謝のさゝげものを汝にさゝげん |
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一三 汝わがたましひを死よりすくひたまへばなり なんぢ我をたふさじとわが足をまもり生命の光のうちにて~のまへに我をあゆませ給ひしにあらずや |
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詩篇 |
第五七篇 |
ダビデが洞にいりてサウルの手をのがれしとき詠て「ほろぼすなかれ」といふ調にあはせて伶長にうたはしめたるミクタムのうた |
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一 我をあはれみたまへ~よわれをあはれみたまへ わが靈魂はなんぢを避所とす われ禍害のすぎさるまではなんぢの翼のかげを避所とせん |
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二 我はいとたかき神によばはん わがために百事をなしをへたまふ~によばはん |
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三 ~はたすけを天よりおくりて我をのまんとする者のそしるときに我を救ひたまはん セラ ~はその憐憫その眞實をおくりたまはん |
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四 わがたましひは群ゐる獅のなかにあり 火のごとくもゆる者その齒は戈のごとく矢のごとくその舌はとき劍のごとき人の子のなかに我ふしぬ |
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五 ~よねがはくはみづからを天よりも高くしみさかえを全地のうへに擧たまへ |
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六 かれらはわが足をとらへんとて網をまうく わが靈魂はうなたる かれらはわがまへに阱をほりたり而してみづからその中におちいれり セラ |
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七 わが心さだまれり~よわがこゝろ定まれり われ謳ひまつらん頌まつらん |
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八 わが榮よさめよ 筝よ琴よさめよ われ黎明をよびさまさん |
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九 主よわれもろもろの民のなかにてなんぢに感謝し もろもろの國のなかにて汝をはめうたはん |
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一〇 そは汝のあはれみは大にして天にまでいたり なんぢの眞實は雲にまでいたる |
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一一 ~よねがはくは自からを天よりも高くし光榮をあまねく地のうへに擧たまへ |
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詩篇 |
第五八篇 |
ダビデがよみて「ほろぼすなかれ」といふ調にあはせて伶長にうたはしめたるミクタムのうた |
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一 なんぢら默しゐて義をのべうるか 人の子よなんぢらなほき審判をおこなふや |
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二 否なんぢらは心のうちに惡事をおこなひ その手の强暴をこの地にはかりいだすなり |
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三 あしきものは胎をはなるゝより背きとほざかり生れいづるより迷ひていつはりをいふ |
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四 五 かれらの毒は蛇のどくのごとし かれらは蠱術をおこなふものの甚たくみにまじなふその聲をだにきかざる耳ふさぐ聾ひの蝮のごとし |
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六 ~よかれらの口の齒ををりたまへ ヱホバよ壯獅の牙をぬきくだきたまへ |
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七 願くはかれらを流れゆく水のごとくに消失しめ その矢をはなつときは折れたるごとくなし給はんことを |
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八 また融てきえゆく蝸牛のごとく婦のときならず產たる日をみぬ嬰のごとくならしめ給へ |
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九 なんぢらの釜いまだ荊蕀の火をうけざるさきにをも燃たるをもともに狂風にて吹さりたまはん |
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一〇 義者はかれらが讎かへさるゝを見てよろこび その足をあしきものの血のなかにてあらはん |
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一一 かくて人はいふべし 實にたゞしきものに報償あり實にさばきをほどこしたまふ~はましますなりと |
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詩篇 |
第五九篇 |
サウル、ダビデを殺さんとし人をおくりてその家をうかゞはしめし時ダビデがよみて「ほろぼすなかれ」といふ調にあはせて伶長にうたはしめたるミクタムの歌 |
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一 わが~よねがはくは我をわが仇よりたすけいだし われを高處におきて我にさからひ起立つものより脫がれしめたまへ |
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二 邪曲をおこなふものより我をたすけいだし血をながす人より我をすくひたまへ |
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三 視よかれらは潜みかくれてわが靈魂をうかゞひ猛者むれつどひて我をせむ ヱホバよ此はわれに愆あるにあらず われに罪あるにあらず |
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四 かれら趨りまはりて過失なきに我をそこなはんとて備をなす ねがはくは我をたすくるために目をさまして見たまへ |
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五 なんぢヱホバ萬軍の~イスラエルの~よ ねがはくは目をさましてもろもろの國にのぞみたまへ あしき罪人にあはれみを加へたまふなかれ セラ |
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六 かれらは夕にかへりきたり犬のごとくほえて邑をへありく |
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七 視よかれらは口より惡をはく そのくちびるに劍あり かれらおもへらく誰ありてこの言をきかんやと |
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八 されどヱホバよ汝はかれらをわらひ もろもろの國をあざわらひたまはん |
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九 わが力よ われ汝をまちのぞまん ~はわがたかき櫓なり |
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一〇 憐憫をたまふ~はわれを迎へたまはん ~はわが仇につきての願望をわれに見させたまはん |
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一一 願くはかれらを殺したまふなかれ わが民つひに忘れやはせん 主われらの盾よ 大能をもてかれらを散し また卑したまへ |
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一二 かれらがくちびるの言はその口のつみなり かれらは詛と虛僞とをいひいづるによりてその傲慢のためにとらへられしめたまへ |
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一三 忿恚をもてかれらをほろぼしたまへ 再びながらふることなきまでに彼等をほろぼしたまへ ヤコブのなかに~いまして統治めたまふことをかれらに知しめて地の極にまでおよぼしたまへ セラ |
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一四 かれらは夕にかへりきたり犬のごとくほえて邑をへありくべし |
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一五 かれらはゆきゝして食物をあさり もし飽ことなくば終夜とゞまれり |
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一六 されど我はなんぢの大能をうたひC晨にこゑをあげてなんぢの憐憫をうたひまつらん なんぢわが迫りくるしみたる日にたかき櫓となり あが避所となりたまひたればなり |
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一七 わがちからよ我なんぢにむかひて頌辭をうたひまつらん ~はわがたかき櫓われにあはれみをたまふ~なればなり |
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詩篇 |
第六〇篇 |
ダビデ、ナハライムのアラムおよびゾバのアラムとたゝかひをりしがヨアブかへりゆき鹽谷にてエドム人一萬二千をころしゝときヘ訓をなさんとてダビデがよみて「證詞の百合花」といふ調にあはせて伶長にうたはしめたるミクタムの歌 |
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一 ~よなんぢわれらを棄われらをちらし給へり なんぢは憤ほりたまへり ねがはくは再びわれらを歸したまへ |
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二 なんぢ國をふるはせてこれを裂たまへり ねがはくはその多くの隙をおぎなひたまへ そは國ゆりうごくなり |
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三 なんぢはその民にたへがたきことをしめし 人をよろめかする酒をわれらに飮しめ給へり |
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四 なんぢ眞理のために擧しめんとて汝をおそるゝものに一つの旗をあたへたまへり セラ |
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五 ねがはくは右の手をもて救をほどこし われらに答をなして愛しみたまふものに助をえしめたまへ |
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六 ~はその聖をもていひたまへり われ甚くよろこばん われシケムをわかちスコテの谷をはからん |
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七 ギレアデはわがものマナセはわが有なり エフライムも亦わが首のまもりなり ユダはわが杖 |
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八 モアブはわが足盥なり エドムにはわが履をなげん ペリシテよわが故によりて聲をあげよと |
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九 たれかわれを堅固なる邑にすゝましめんや 誰かわれをみちびきてエドムにゆきたるか |
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一〇 ~よなんぢはわれらを棄たまひしにあらずや ~よなんぢはわれらの軍とともにいでゆきたまはず |
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一一 ねがはくは助をわれにあたへて敵にむかはしめたまへ 人のたすけは空しければなり |
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一二 われらは~によりて勇しくはたらかん われらの敵をふみたまふものは~なればなり |
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詩篇 |
第六一篇 |
琴にあはせて伶長にうたはしめたるダビデのうた |
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一 あゝ~よねがはくはわが哭聲をきゝたまへ わが祈にみこゝろをとめたまへ |
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二 わが心くづほるるとき地のはてより汝をよばん なんぢ我をみちびきてわが及びがたきほどの高き磐にのぼらせたまへ |
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三 なんぢはわが避所われを仇よりのがれしむる堅固なる櫓なればなり |
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四 われ永遠になんぢの帷幄にすまはん我なんぢの翼の下にのがれん セラ |
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五 ~よなんぢはわがもろもろの誓をきゝ名をおそるゝものにたまふ嗣業をわれにあたへたまへり |
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六 なんぢは王の生命をのばしその年を幾代にもいたらせたまはん |
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七 王はとこしへに~のみまへにとゞまらん ねがはくは仁慈と眞實とをそなへて彼をまもりたまへ |
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八 さらば我とこしへに名をほめうたひて日ごとにわがもろもろの誓をつくのひ果さん |
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詩篇 |
第六二篇 |
エドトンの體にしたがひて伶長にうたはしめたるダビデのうた |
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一 わがたましひは默してたゞ~をまつ わがすくひは~よりいづるなり |
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二 ~こそはわが磐わがすくひなれ またわが高き櫓にしあれば我いたくは動かされじ |
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三 なんぢらは何のときまで人におしせまるや なんぢら相共にかたぶける石垣のごとく搖ぎうごける籬のごとくに人をたふさんとするか |
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四 かれらは人をたふとき位よりおとさんとのみ謀り いつはりをよろこび またその口にてはいはひその心にてはのろふ セラ |
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五 わがたましひよ默してたゞ~をまて そはわがのぞみは~よりいづ |
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六 ~こそはわが磐わがすくひなれ又わがたかき櫓にしあれば我はうごかされじ |
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七 わが救とわが榮とは~にあり わがちからの磐わがさけどころは~にあり |
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八 民よいかなる時にも~によりたのめ その前になんぢらの心をそゝぎいだせ ~はわれらの避所なり セラ |
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九 實にひくき人はむなしくたかき人はいつはりなり すべてかれらを權衡におかば上にあがりて虛しきものよりも輕きなり |
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一〇 暴虐をもて恃とするなかれ 掠奪ふをもてほこるなかれ 富のましくはゝる時はこれに心をかくるなかれ |
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一一 ちからは~にあり ~ひとたび之をのたまへり われ二次これをきけり |
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一二 あゝ主よあはれみも亦なんぢにあり なんぢは人おのおのの作にしたがひて報をなしたまへばなり |
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詩篇 |
第六三篇 |
ユダの野にありしときに詠るダビデのうた |
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一 あゝ~よなんぢはわが~なり われ切になんぢをたづねもとむ 水なき燥きおとろへたる地にあるごとくわが靈魂はかわきて汝をのぞみ わが肉體はなんぢを戀したふ |
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二 曩にも我かくのごとく大權と榮光とをみんことをねがひ聖所にありて目をなんぢより離れしめざりき |
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三 なんぢの仁慈はいのちにも勝れるゆゑにわが口唇はなんぢを讃まつらん |
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四 斯われはわが生るあひだ汝をいはひ名によりてわが手をあげん |
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五 六 われ床にありて汝をおもひいで夜の更るまゝになんぢを深くおもはん時 わがたましひは髓と脂とにて饗さるゝごとく飽ことをえ わが口はよろこびの口唇をもてなんぢを讃たゝへん |
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七 そはなんぢわが助となりたまひたれば我なんぢの翼のかげに入てよろこびたのしまん |
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八 わがたましひはなんぢを慕追ふ みぎの手はわれを支ふるなり |
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九 然どわがたましひを滅さんとて尋ねもとむるものは地のふかきところにゆき |
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一〇 又つるぎの刃にわたされ野犬の獲るところとなるべし |
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一一 しかれども王は~をよろこばん ~によりて誓をたつるものはみな誇ることをえん 虛偽をいふものの口はふさがるべければなり |
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詩篇 |
第六四篇 |
伶長にうたはしめたるダビデのうた |
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一 ~よわがなげくときわが聲をきゝたまへ わが生命をまもりて仇のおそれより脫かれしめたまへ |
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二 ねがはくは汝われをかくして惡をなすものの陰かなる謀略よりまぬかれしめ不義をおこなふものの喧嘩よりまぬかれしめ給へ |
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三 かれらは劍のごとくおのが舌をとぎ その弓をはり矢をつがへるごとく苦言をはなち |
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四 隠れたるところにて全者を射んとす俄かにこれを射ておそるゝことなし |
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五 また彼此にあしき企圖をはげまし共にはかりてひそかに羂をまうく 斯ていふ誰かわれらを見んと |
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六 かれらはさまざまの不義をたづねいだして云われらは懇ろにたづね終れりと おのおのの衷のおもひと心とはふかし |
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七 然はあれど~は矢にてかれらを射たまふべし かれらは俄かに傷をうけん |
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八 斯てかれらの舌は其身にさからふがゆゑに遂にかれらは躓かん これを見るものみな逃れさるべし |
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九 もろもろの人はおそれん而して~のみわざをのべつたへ その作たまへることを考ふべし |
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一〇 義者はヱホバをよろこびて之によりたのまん すべて心のなほきものは皆ほこることを得ん |
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詩篇 |
第六五篇 |
伶長にうたはしめたる歌 ダビデの讃美なり |
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一 あゝ~よさんびはシオンにて汝をまつ 人はみまへにて誓をはたさん |
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二 祈をきゝたまふものよゥ人こぞりて汝にきたらん |
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三 不義のことば我にかてり なんぢ我儕のもろもろの愆をきよめたまはん |
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四 汝にえらばれ汝にちかづけられて大庭にすまふ者はさいはひなり われらはなんぢの家なんぢの宮のきよき處のめぐみにて飽ことをえん |
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五 われらが救のかみよ 地と海とのもろもろの極なるきはめて遠ものの恃とするなんぢは公義によりて畏るべきことをもて我儕にこたへたまはん |
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六 かみは大能をおび その權力によりてもろもろの山をかたくたゝしめ |
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七 海のひゞき狂瀾のひゞき もろもろの民のかしがましきを鎭めたまへり |
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八 されば極遠にすめる人々もなんぢのくさぐさの豫兆をみておそる なんぢ朝夕のいづる處をよろこび謳はしめたまふ |
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九 なんぢ地にのぞみて漑そぎおほいに之をゆたかにしたまへり ~のかはに水みちたり なんぢ如此そなへをなして穀物をかれらにあたへたまへり |
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一〇 なんぢ畎をおほいにうるほし畝をたひらにし白雨にてこれをやはらかにし その萌芽るを祝し |
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一一 また恩惠をもて年の冕弁としたまへり なんぢの途には膏したゝれり |
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一二 その恩滴は野の牧塲をうるほし小山はみな歡びにかこまる |
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一三 牧塲はみな羊のむれを衣もろもろの谷は穀物におほはれたり かれらは皆よろこびてよばはりまた謳ふ |
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詩篇 |
第六六篇 |
伶長にうたはしめたる讃美なり 歌なり |
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一 全地よ~にむかひて歡びよばはれ |
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二 その名の榮光をうたへ その頌美をさかえしめよ |
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三 かみに告まつれ 汝のもろもろの功用はおそるべきかな大なる力によりてなんぢの仇はなんぢに畏れしたがひ |
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四 全地はなんぢを拜みてうたひ名をほめうたはんと セラ |
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五 來りて~のみわざをみよ 人の子輩にむかひて作たまふことはおそるべきかな |
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六 ~はうみをかへて乾ける地となしたまへり ひとびと歩行にて河をわたりき その處にてわれらは~をよろこべり |
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七 ~はその大能をもてとこしへに統治め その日はゥ國をみたまふ そむく者みづからを崇むべからず セラ |
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八 もろもろの民よ われらの~をほめまつれ~をほめたゝふる聲をきこえしめよ |
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九 ~はわれらの靈魂をながらへしめ われらの足のうごかさるゝことをゆるしたまはず |
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一〇 ~よなんぢはわれらを試みて白銀をねるごとくにわれらを鍊たまひたればなり |
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一一 汝われらを網にひきいれ われらの腰におもき荷をおき |
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一二 人々をわれらの首のうへに騎こえしめたまひき われらは火のなか水のなかをすぎゆけり されど汝その中よりわれらをひきいだし豐盛なる處にいたらしめたまへり |
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一三 一四 われ燔祭をもてなんぢの家にゆかん 迫りくるしみたるときにわが口唇のいひいでわが口ののべし誓をなんぢに償はん |
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一五 われ肥たるものを燔祭とし牡羊を馨香として汝にさゝげ牡牛と牡山羊とをそなへまつらん セラ |
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一六 ~をおそるゝ人よ みな來りてきけ われ~のわがたましひのために作たまへることをのべん |
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一七 われわが口をもて~によばはり また舌をもてあがむ |
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一八 然るにわが心にしれる不義あらば主はわれにきゝたまふまじ |
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一九 されどまことに~はきゝたまへり聖意をわがいのりの聲にとめたまへり |
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二〇 ~はほむべきかな わが祈をしりぞけず その憐憫をわれよりとりのぞきたまはざりき |
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詩篇 |
第六七篇 |
琴にあはせて伶長にうたはしめたる歌なり 讃美なり |
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一 ねがはくは~われらをあはれみ われらをさきはひてその聖顏をわれらのうへに照したまはんことを セラ |
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二 此はなんぢの途のあまねく地にしられ なんぢの救のもろもろの國のうちに知れんがためなり |
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三 かみよ庶民はなんぢに感謝し もろもろの民はみな汝をほめたゝへん |
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四 もろもろの國はたのしみ又よろこびうたふべし なんぢは直をもて庶民をさばき地のうへなる萬の國ををさめたまふべければなり セラ |
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五 ~よたみらはなんぢに感謝し もろもろの民はみな汝をほめたゝへん |
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六 地は產物をいだせり ~わが~はわれらをひたまはん |
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七 ~われらをさきはひたまふべし かくて地のもろもろの極ことごとく~をおそれん |
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詩篇 |
第六八篇 |
伶長にうたはしめたるダビデのうたなり 讃美なり |
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一 ねがはくは~おきたまへ その仇はことごとくちり~をにくむものは前よりにげさらんことを |
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二 烟のおひやらるゝごとくかれらを驅逐たまへ 惡きものは火のまへに蠟のとくるごとく ~のみまへにてほろぶべし |
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三 されど義きものには歡喜あり かれら~の前にてよろこびをどらん實にたのしみて喜ばん |
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四 ~のみまへにうたへ その名をほめたゝへよ乘て野をすぐる者のために大道をきづけ かれの名をヤハとよぶ その前によろこびをどれ |
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五 きよき住居にまします~はみなしごの父やもめの審士なり |
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六 ~はよるべなきものを家族の中にをらしめ囚人をときて祉にみちびきたまふ されど悖逆者はうるほひなき地にすめり |
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七 ~よなんぢは民にさきだちいでて野をすゝみゆきたまひき セラ |
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八 そのとき地ふるひ天かみのみまへに漏る シナイの山すら~イスラエルの~の前にふるひうごけり |
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九 ~よなんぢの嗣業の地のつかれおとろへたるとき豐かなる雨をふらせて之をかたくしたまへり |
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一〇 曩になんぢの公會はその中にとどまれり ~よなんぢは惠をもて貧きもののために預備をなしたまひき |
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一一 主みことばを賜ふ その佳音をのぶる婦女はおほくして群をなせり |
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一二 もろもろの軍旅の王たちはにげさる 逃去りたれば家なる婦女はその掠物をわかつ |
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一三 なんぢら羊の牢のうちにふすときは鴿のつばさの白銀におほはれその毛の黄金におほはるゝがごとし |
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一四 全能者かしこにて列王をちらし給へるときはサルモンの山に雪ふりたるがごとくなりき |
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一五 バシャンのやまは~の山なりバンャンのやまは峰かさなれる山なり |
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一六 峰かさなれるもろもろの山よ なんぢら何なれば~の住所にえらびたまへる山をねたみ見るや 然れヱホバは永遠にこの山にすみたまはん |
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一七 ~の戰車はよろづに萬をかさね千にちぢをくはふ 主その中にいませり 聖所にいますがごとくシナイの山にいましゝがごとし |
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一八 なんぢ高處にのぼり虜者をとりこにしてひきゐ禮物を人のなかよりも叛逆者のなかよりも受たまへり ヤハの~こゝに住たまはんが爲なり |
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一九 日々にわれらの荷をおひたまふ主われらのすくひの~はほむべきかな セラ |
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二〇 ~はしばしばわれらを助けたまへる~なり 死よりのがれうるは主ヱホバに由る |
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二一 ~はその仇のかうべを擊やぶりたまはん 愆のなかにとゞまるものの髮おほき顱頂をうちやぶりたまはん |
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二二 主いへらく我バンャンよりかれらを携へかへり海のふかき所よりたづさへ歸らん |
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二三 斯てなんぢの足をそのあたの血にひたし之をなんぢの犬の舌になめしめん |
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二四 ~よすべての人はなんぢの進行きたまふをみたり わが~わが王の聖所にすゝみゆきたまふを見たり |
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二五 鼗うつ童女のなかにありて謳ふものは前にゆき琴ひくものは後にしたがへり |
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二六 なんぢらすべての會にて~をほめよ イスラエルのみなもとより出るなんぢらよ 主をほめまつれ |
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二七 彼處にかれらを統るとしわかきベニヤミンあり ユダのゥ侯とその群衆とありまたゼブルンのきみたちナフタリのゥ侯あり |
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二八 なんぢの~はなんぢの力をたてたまへり ~よなんぢ我儕のためになしたまひし事をかたくしたまへ |
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二九 エルサレムなるなんぢの宮のために列王なんぢに禮物をさゝげん |
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三〇 ねがはくは葦間の獸むらがれる牯犢のごときもろもろの民をいましめてかれらは白銀をたづさへきたり みづから服ふことを爲しめたまへ ~はたゝかひを好むもろもろの民をちらしたまへり |
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三一 ゥ侯はエジプトよりきたり エテオピアはあわたゞしく~にむかひて手をのべん |
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三二 地のもろもろのくによ~のまへにうたへ主をほめうたへ セラ |
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三三 上古よりの天の天にのりたまふ者にむかひてうたへ みよ主はみこゑを發したまふ勢力ある聲をいだしたまふ |
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三四 なんぢらちからを~に歸せよ その稜威はイスラエルの上にとゞまり その大能は雲のなかにあり |
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三五 ~のおそるべき狀はきよき所よりあらはる イスラエルの~はその民にちからと勢力とをあたへたまふ ~はほむべきかな |
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詩篇 |
第六九篇 |
百合花にあはせて伶長にうたはしめたるダビデのうた |
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一 ~よねがはくは我をすくひたまへ 大水ながれきたりて我がたましひにまでおよべり |
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二 われ立止なきふかき泥の中にしづめり われ深水におちいる おほみづわが上をあふれすぐ |
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三 われ歎息によりてつかれたり わが喉はかわき わが目はわが~をまちわびておとろへぬ |
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四 故なくしてわれをにくむ者わがかしらの髪よりもおほく謂なくしてわが仇となり我をほろばさんとするものの勢力つよし われ掠めざりしものをも償はせらる |
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五 ~よなんぢはわが愚なるをしりたまふ わがもろもろの罪はなんぢにかくれざるなり |
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六 萬軍のヱホバ主よ ねがはくは汝をまちのぞむ者をわが故によりて辱かしめらるゝことなからしめたまへ イスラエルの~よねがはくはなんぢを求むる者をわが故によりて恥をおはしめらるゝことなからしめたまへ |
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七 我はなんぢのために謗をおひ恥はわが面をおほひたればなり |
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八 われわが兄弟には旅人のごとく わが母の子には外人のごとくなれり |
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九 そはなんぢの家をおもふ熱心われをくらひ汝をそしるものの謗われにおよべり |
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一〇 われ淚をながして食をたち わが靈魂をなげかすれば反てこれによりて謗をうく |
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一一 われ麁布をころもとなしゝにかれらが諺語となりぬ |
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一二 門にすわる者はわがうへをかたる われは醉狂たるものに謳ひはやされたり |
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一三 然はあれどヱホバよわれは惠のときに汝にいのる ねがはくは~よなんぢの憐憫のおほきによりて汝のすくひの眞實をもて我にこたへたまへ |
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一四 ねがはくは泥のなかより我をたすけいだして沈まざらしめたまへ 我をにくむものより深水よりたすけいだしたまへ |
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一五 大水われを淹ふことなく淵われをのむことなく坑その口をわがうへに閉ることなからしめたまへ |
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一六 ヱホバよねがはくは我にこたへたまへ なんぢの仁慈うるはしければなり なんぢの憐憫はおほしわれに歸りきたりたまへ |
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一七 面をなんぢの僕にかくしたまふなかれ われ迫りくるしめり ねがはくは速かに我にこたへたまへ |
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一八 わがたましひに近くよりて之をあがなひわが仇のゆゑに我をすくひたまへ |
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一九 汝はわがうくる謗とはぢと侮辱とをしりたまへり わが敵はみな汝のみまへにあり |
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二〇 譭謗わが心をくだきぬれば我いたくわづらへり われ憐憫をあたふる者をまちたれど一人だになく 慰むるものを俟たれど一人をもみざりき |
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二一 かれらは苦草をわがくひものにあたへ わが渴けるときに醋をのませたり |
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二二 ねがはくは彼等のまへなる筵は網となりそのたのむ安逸はつひに羂となれ |
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二三 その目をくらくして見しめず その腰をつねにふるはしめたまへ |
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二四 願くはなんぢの忿恚をかれらのうへにそゝぎ汝のいかりの猛烈をかれらに追及せたまへ |
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二五 かれらの屋をむなしくせよ その幕屋に人をすまはするなかれ |
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二六 かれらはなんぢが擊たまひたる者をせめ なんぢが傷けたまひたるものの痛をかたりふるればなり |
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二七 ねがはくはかれらの不義に不義をくはへてなんぢの義にあづからせ給ふなかれ |
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二八 かれらを生命の册よりけして義きものとともに記さるゝことなからしめたまへ |
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二九 斯てわれはくるしみ且うれひあり ~よねがはくはなんぢの救われを高處におかんことを |
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三〇 われ歌をもて~の名をほめたゝへ感謝をもて~をあがめまつらん |
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三一 此はをうしまたは角と蹄とある力つよき牡牛にまさりてヱホバよろこびたまはん |
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三二 謙遜者はこれを見てよろこべり ~をしたふ者よなんぢらの心はいくべし |
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三三 ヱホバは乏しきものの聲をきゝ その俘囚をかろしめたまはざればなり |
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三四 天地はヱホバをほめ蒼海とその中にうごくあらゆるものとはヱホバを讃まつるべし |
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三五 ~はシオンをすくひユダのもろもろの邑を建たまふべければなり かれらは其處にすみ且これをおのが有とせん |
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三六 その僕のすゑも亦これを嗣その名をいつくしむ者その中にすまん |
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詩篇 |
第七〇篇 |
伶長にうたはしめたるダビデが記念のうた |
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一 ~よねがはくは我をすくひたまへヱホバよ速きたりて我をたすけたまへ |
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二 わが靈魂をたづぬるものの恥あわてんことを わが害はるゝをよろこぶものの後にしりぞきて恥をおはんことを |
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三 あゝ視よや視よやといふもののおのが恥によりて後にしりぞかんことを |
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四 すべて汝をたづねもとむる者のなんぢによりて樂みよろこばんことを なんぢの救をしたふもののつねに~は大なるかなととなへんことを |
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五 われは苦しみ且ともし~よいそぎて我にきたりたまへ 汝はわが助われを救ふものなり ヱホバよねがはくは猶豫たまふなかれ |
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詩篇 |
第七一篇 |
一 ヱホバよ我なんぢに依ョむ ねがはくは何の日までも恥うくることなからしめ給へ |
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二 なんぢの義をもて我をたすけ我をまぬかれしめたまへ なんぢの耳をわれに傾けて我をすくひたまへ |
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三 ねがはくは汝わがすまひの磐となりたまへ われ恒にそのところに往ことを得ん なんぢ我をすくはんとて勅命をいだしたまへり そは汝はわが磐わが城なり |
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四 わが~よあしきものの手より不義殘忍なる人のてより 我をまぬかれしめたまへ |
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五 主ヱホバよ なんぢはわが望なり わが幼少よりの恃なり |
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六 われ胎をはなるゝより汝にまもられ母の腹にありしときより汝にめぐまれたり 我つねに汝をほめたゝへん |
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七 我おほくの人にあやしまるゝごとき者となれり 然どなんぢはわが堅固なる避所なり |
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八 なんぢの頌辭となんぢの頌美とは終日わが口にみちん |
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九 わが年老ぬるとき我をすてたまふなかれ わが力おとろふるとき我をはなれたまふなかれ |
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一〇 わが仇はわがことを論らひ わが靈魂をうかゞふ者はたがひに議ていふ |
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一一 ~かれを離れたり彼をたすくる者なし かれを追てとらへよと |
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一二 ~よわれに遠ざかりたまふなかれ わが~よとく來りて我をたすけたまへ |
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一三 わがたましひの敵ははぢ且おとろへ我をそこなはんとするものは謗と辱とにおほはれよ |
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一四 されど我はたえず望をいだきていやますます汝をほめたゝへん |
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一五 わが口はひねもす汝の義となんぢの救とをかたらん われその數をしらざればなり |
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一六 われは主ヱホバの大能の事跡をたづさへゆかん われは只なんぢの義のみをかたらん |
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一七 ~よなんぢわれを幼少よりヘへたまへり われ今にいたるまで汝のくすしき事跡をのべつたへたり |
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一八 ~よねがはくはわれ老て頭髮しろくなるとも我がなんぢの力を次代にのべったへ なんぢの大能を世にうまれいづる凡のものに宣傳ふるまで我をはなれ給ふなかれ |
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一九 ~よなんぢの義もまた甚たかし なんぢは大なることをなしたまへり ~よたれか汝にひとしき者あらんや |
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二〇 汝われらを多のおもき苦難にあはせたまへり なんぢ再びわれらを活しわれらを地の深所よりあげたまはん |
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二一 ねがはくは我をいよいよ大ならしめ歸りきたりて我をなぐさめ給へ |
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二二 わが~よさらばわれ箏をもて汝をほめ なんぢの眞實をほめたゝへん イスラエルの聖者よわれ琴をもてなんぢを讃うたはん |
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二三 われ聖前にうたふときわが口唇よろこびなんぢの贖ひたまへるわが靈魂おほいに喜ばん |
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二四 わが舌もまた終日なんぢの義をかたらん われを害ばんとするもの愧惶つればなり |
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詩篇 |
第七二篇 |
ソロモンのうた |
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一 ~よねがはくは汝のもろもろの審判を王にあたへ なんぢの義をわうの子にあたへたまへ |
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二 かれは義をもてなんぢの民をさばき公平をもて苦しむものを鞫かん |
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三 義によりて山と岡とは民に平康をあたふべし |
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四 かれは民のくるしむ者のために審判をなし乏しきものの子輩をすくひ虐ぐるものを壞きたまはん |
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五 かれらは日と月とのあらんかぎり世々おしなべて汝をおそるべし |
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六 かれは苅とれる牧にふる雨のごとく地をうるほす白雨のごとくのぞまん |
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七 かれの世にたゞしき者はさかえ平和は月のうするまで豐かならん |
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八 またその政治は海より海にいたり河より地のはてにおよぶべし |
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九 野にをる者はそのまへに屈み その仇は塵をなめん |
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一〇 タルシシおよび島々の王たちは貢ををさめ シバとセバの王たちは禮物をさゝげん |
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一一 もろもろの王はそのまへに俯伏しもろもろの國はかれにつかへん |
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一二 かれは乏しき者をその叫ぶときにすくひ 助けなき苦しむ者をたすけ |
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一三 弱きものと乏しき者とをあはれみ 乏しきものの靈魂をすくひ |
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一四 かれらのたましひを暴虐と强暴とよりあがなひたまふ その血はみまへに貴かるべし |
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一五 かれらは存ふべし人はシバの黃金をさゝげてかれのために恒にいのり終日かれをいはゝん |
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一六 國のうち五穀ゆたかにしてその實はレバノンのごとく山のいたゞきにそよぎ邑の人々は地の草のごとく榮ゆべし |
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一七 かれの名はつねにたえず かれの名は日の久しきごとくに絶ることなし人はかれによりて祉をえん もろもろの國はかれをさいはひなる者ととなへん |
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一八 たゞイスラエルの~のみ奇しき事跡をなしたまへり ~ヱホバはほむべきかな |
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一九 その榮光の名はよゝにほむべきかな全地はその榮光にて滿べし アーメンアーメン |
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二〇 エッサイの子ダビデの祈はをはりぬ |
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詩篇 |
第七三篇 |
アサフのうた |
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一 ~はイスラエルにむかひ心のきよきものに對ひてまことに惠あり |
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二 然はあれど われはわが足つまづくばかり わが歩すべるばかりにてありき |
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三 こはわれ惡きものの榮ゆるを見てその誇れる者をねたみしによる |
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四 かれらは死るに苦しみなく そのちからは反てかたし |
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五 かれらは人のごとく憂にをらず人のごとく患難にあふことなし |
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六 このゆゑに傲慢は妝飾のごとくその頸をめぐり 强暴はころものごとく彼等をおほへり |
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七 かれら肥ふとりてその目とびいで心の欲にまさりて物をうるなり |
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八 また嘲笑をなし惡をもて暴虐のことばをいだし高ぶりてものいふ |
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九 その口を天におき その舌を地にあまねく往しむ |
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一〇 このゆゑにかれの民はこゝにかへり水のみちたる杯をしぼりいだして |
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一一 いへらく ~いかで知たまはんや 至上者に知識あらんやと |
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一二 視よかれらは惡きものなるに常にやすらかにしてその富ましくはゝれり |
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一三 誠に我はいたづらに心をきよめ罪ををかさずして手をあらひたり |
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一四 そはわれ終日なやみにあひ朝ごとに責をうけしなり |
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一五 われもし斯ることを述んといひしならば我なんぢが子輩の代をあやまらせしならん |
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一六 われこれらの道理をしらんとして思ひめぐらしゝにわが眼いたく痛たり |
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一七 われ~の聖所にゆきてかれらの結局をふかく思へるまでは然りき |
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一八 誠になんぢはかれらを滑かなるところにおき かれらを滅亡におとしいれ給ふ |
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一九 かれらは瞬間にやぶれたるかな 彼等は恐怖をもてことごとく滅びたり |
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二〇 主よなんぢ目をさましてかれらが像をかろしめたまはんときは夢みし人の目さめたるがごとし |
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二一 わが心はうれへ わが腎はさゝれたり |
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二二 われおろかにして知覺なし聖前にありて獸にひとしかりき |
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二三 されど我つねになんぢとともにあり 汝わが右手をたもちたまへり |
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二四 なんぢその訓諭をもて我をみちびき後またわれをうけて榮光のうちに入たまはん |
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二五 汝のほかに我たれをか天にもたん 地にはなんぢの他にわが慕ふものなし |
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二六 わが身とわが心とはおとろふ されど~はわがこゝろの磐わがとこしへの嗣業なり |
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二七 視よなんぢに遠きものは滅びん 汝をはなれて姦淫をおこなふ者はみななんぢ之をほろばしたまひたり |
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二八 ~にちかづき奉るは我によきことなり われは主ヱホバを避所としてそのもろもろの事跡をのべつたへん |
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詩篇 |
第七四篇 |
アサフのヘ訓のうた |
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一 ~よいかなれば汝われらをかぎりなく棄たまひしや 奈何ばなんぢの草苑の羊にみいかりの煙あがれるや |
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二 ねがはくは往昔なんぢが買求めたまへる公會ゆづりの支派となさんとて贖ひたまへるものを思ひいでたまへ 又なんぢが住たまふシオンの山をおもひいで給へ |
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三 とこしへの滅亡の跡にみあしを向たまへ仇は聖所にてもろもろの惡きわざをおこなへり |
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四 なんぢの敵はなんぢの集のなかに吼たけびおのが旗をたてて誌とせり |
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五 かれらは林のしげみにて斧をあぐる人の狀にみゆ |
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六 いま鉞と鎚とをもて聖所のなかなる彫刻めるものをことごとく毀ちおとせり |
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七 かれらはなんぢの聖所に火をかけ名の居所をけがして地におとしたり |
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八 かれら心のうちにいふ われらことごとく之をこぼちあらさんと かくて國內なる~のもろもろの會堂をやきつくせり |
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九 われらの誌はみえず預言者も今はなし 斯ていくその時をかふべき われらのうちに知るものなし |
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一〇 ~よ敵はいくその時をふるまでそしるや 仇はなんぢの名をとこしへに汚すならんか |
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一一 いかなれば汝その手みぎの手をひきたまふや ねがはくは手をふところよりいだしてかれらを滅したまへ |
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一二 ~はいにしへよりわが王なり すくひを世の中におこなひたまへり |
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一三 なんぢその力をもて海をわかち水のなかなる龍の首をくだき |
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一四 鰐のかうべをうちくだき野にすめる民にあたへて食となしたまへり |
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一五 なんぢは泉と水流とをひらき 又もろもろの大河をからしたまへり |
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一六 晝はなんぢのもの夜も又汝のものなり なんぢは光と日とをそなへ |
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一七 あまねく地のもろもろの界をたて夏と冬とをつくりたまへり |
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一八 ヱホバよ仇はなんぢをそしり愚かなる民はなんぢの名をけがせり この事をおもひいでたまへ |
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一九 願くはなんぢの鴿のたましひを野のあらき獸にわたしたまふなかれ 苦しむものの命をとこしへに忘れたまふなかれ |
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二〇 契約をかへりみたまへ 地のくらきところは强暴の宅にて充たればなり |
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二一 ねがはくは虐げらるゝものを慚退かしめ給ふなかれ 惱るものと苦しむものとに聖名をほめたゝへしめたまへ |
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二二 ~よおきてなんぢの訟をあげつらひ愚かなるものの終日なんぢを謗れるをみこゝろに記たまへ |
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二三 なんぢの敵の聲をわすれたまふなかれ 汝にさからひて起りたつ者のかしがましき聲はたえずあがれり |
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詩篇 |
第七五篇 |
「滅すなかれ」といふ調にあはせて伶長にうたはしめたるアサフの歌なり讃美なり |
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一 ~よわれら汝にかんしやす われら感謝す なんぢの名はちかく坐せばなり もろもろの人はなんぢの奇しき事跡をかたりあへり |
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二 定りたる期いたらば我なほき審判をなさん |
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三 地とすべての之にすむものと消去しとき我そのもろもろの柱をたてたり セラ |
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四 われ誇れるものに誇りかにおこなふなかれといひ 惡きものに角をあぐるなかれといへり |
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五 なんぢらの角をたかく擧るなかれ頸をかたくして高りいふなかれ |
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六 擧ることは東よりにあらず西よりにあらず また南よりにもあらざるなり |
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七 たゞ~のみ審士にましませば此をさげ彼をあげたまふ |
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八 ヱホバの手にさかづきありて酒あわだてり その中にものまじりてみつ ~これをそゝぎいだせり 誠にその滓は地のすべてのあしき者しぼりて飮むべし |
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九 されど我はヤコブの~をのべつたへん とこしへに讃うたはん |
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一〇 われ惡きもののすべての角をきりはなたん 義きものの角はあげらるべし |
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詩篇 |
第七六篇 |
琴にあはせて伶長にうたはしめたるアサフの歌なり讃美なり |
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一 ~はユダにしられたまへり その名はイスラエルに大なり |
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二 またサレムの中にその幕屋あり その居所はシオンにあり |
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三 彼所にてかれは弓の火矢ををり盾と劍と戰陣とをやぶりたまひき セラ |
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四 なんぢ榮光あり掠めうばふ山よりもたふとし |
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五 心のつよきものは掠めらる かれらは睡にしづみ勇ましきものは皆その手を見うしなへり |
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六 ヤコブの~よなんぢの叱によりて戰車と馬とともに深睡につけり |
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七 ~よなんぢこそ懼るべきものなれ一たび怒りたまふときは誰かみまへに立えんや |
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八 九 なんぢ天より宣告をのりたまへり 地のへりくだる者をみなすくはんとて~のさばきに立たまへるとき地はおそれて默したり セラ |
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一〇 實に人のいかりは汝をほむべし怒のあまりは汝おのれの帶としたまはん |
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一一 なんぢの~ヱホバにちかひをたてて償へ そのまはりなるすべての者はおそるべきヱホバに禮物をさゝぐべし |
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一二 ヱホバはもろもろのゥ侯のたましひを絶たまはん ヱホバは地の王たちのおそるべき者なり |
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詩篇 |
第七七篇 |
エドトンの體にしたがひて伶長にうたはしめたるアサフのうた |
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一 我わがこゑをあげて~によばはん われ聲を~にあげなばその耳をわれにかたぶけたまはん |
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二 わがなやみの日にわれ主をたづねまつれり 夜わが手をのべてゆるむることなかりき わがたましひは慰めらるるをいなみたり |
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三 われ~をおもひいでて打なやむ われ思ひなげきてわが靈魂おとろへぬ セラ |
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四 なんぢはわが眼をさゝへて閉がしめたまはず 我はものいふこと能はぬほどに惱みたり |
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五 われむかしの日いにしへの年をおもへり |
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六 われ夜わが歌をおもひいづ 我わが心にてふかくおもひ わが靈魂はねもころに尋ねもとむ |
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七 主はとこしへに棄たまふや 再びめぐみを垂たまはざるや |
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八 その憐憫はのこりなく永遠にさり そのちかひは世々ながく廢れたるや |
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九 ~は恩をほどこすことを忘れたまふや 怒をもてそのあはれみを緘たまふや セラ |
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一〇 斯るときに我いへらく此はたゞわが弱きがゆゑのみ いで至上者のみぎの手のもろもろの年をおもひいでん |
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一一 われヤハの作爲をのべとなへん われ往古よりありし汝がくすしきみわざを思ひいださん |
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一二 また我なんぢのすべての作爲をおもひいで汝のなしたまへることを深くおもはん |
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一三 ~よなんぢの途はいときよし ~のごとく大なる~はたれぞや |
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一四 なんぢは奇きみわざをなしたまへる~なり もろもろの民のあひだにその大能をしめし |
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一五 その臂をもてヤコブ、ヨセフの子輩なんぢの民をあがなひたまへり セラ |
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一六 かみよ大水なんぢを見たり おはみづ汝をみてをのゝき淵もまたふるへり |
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一七 雲はみづをそゝぎいだし空はひゞきをいだし なんぢの矢ははしりいでたり |
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一八 なんぢの雷鳴のこゑは暴風のうちにありき 電光は世をてらし地はふるひうごけり |
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一九 なんぢの大道は海のなかにあり なんぢの徑はおほみづの中にあり なんぢの蹤跡はたづねがたかりき |
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二〇 なんぢその民をモーセとアロンとの手によりて羊の群のごとくみちびきたまへり |
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詩篇 |
第七八篇 |
アサフのヘ訓のうた |
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一 わが民よわがヘ訓をきゝ わが口のことばになんぢらの耳をかたぶけよ |
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二 われ口をひらきて譬喩をまうけ いにしへの玄幽なる語をかたりいでん |
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三 是われらが曩にきゝしところ知しところ又われらが列祖のかたりつたへし所なり |
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四 われら之をその子孫にかくさずヱホバのもろもろの頌美と能力とそのなしたまへる奇しき事跡とをきたらんとする世につげん |
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五 そはヱホバ證詞をヤコブのうちにたて律法をイスラエルのうちに定めてその子孫にしらすべきことをわれらの列祖におほせたまひたればなり |
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六 これ來らんとする代のちに生るる子孫がこれを知みづから起りてそのまた子孫につたへ |
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七 かれらをして~によりたのみ~のみわざを忘れずその誡命をまもらしめん爲なり |
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八 またその列祖のごとく頑固にしてそむくものの類となり そのこゝろ修まらず そのたましひ~に忠ならざる類とならざらん爲なり |
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九 エフライムのこらは武具とゝのへ弓をたづさへしに戰ひの日にうしろをそむけたり |
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一〇 かれら~のちかひをまもらず そのおきてを履ことをいなみ |
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一一 ヱホバのなしたまへることとかれらに示したまへる奇しき事跡とをわすれたり |
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一二 ~はエジプトの國にてゾアンの野にて妙なる事をかれらの列祖のまへになしたまへり |
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一三 すなはち海をさきてかれらを過ぎしめ水をつみて堆かくしたまへり |
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一四 ひるは雲をもてかれらをみちびき夜はよもすがら火の光をもてこれを導きたまへり |
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一五 ~はあれのにて磐をさき大なる淵より汲がごとくにかれらに飮しめ |
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一六 また磐より流をひきて河のごとくに水をながれしめたまへり |
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一七 然るにかれら尙たえまなく罪ををかして~にさからひ荒野にて至上者にそむき |
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一八 またおのが慾のために食をもとめてその心のうちに~をこゝろみたり |
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一九 然のみならずかれらは~にさからひていへり ~は荒野にて筵をまうけたまふを得んや |
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二〇 みよ~いはを擊たまへば水ほどばしりいで流あぶれたり 糧をもあたへたまふを得んや~はその民のために肉をそなへたまはんやと |
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二一 この故にヱホバこれを聞ていきどほりたまひき 火はヤコブにむかひてもえあがり怒はイスラエルにむかひて立騰れり |
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二二 こはかれら~を信ぜずその救にたのまざりし故なり |
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二三 されどなほ~はうへなる雲に命じて天の戸をひらき |
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二四 彼等のうへにマナをふらせて食はしめ天の穀物をあたへたまへり |
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二五 人みな勇士の糧をくらへり ~はかれらに食物をおくりて飽足らしめたまふ |
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二六 ~は天に東風をふかせ大能もて南の風をみちびきたまへり |
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二七 ~はかれらのうへに塵のごとく肉をふらせ海の沙のごとく翼ある鳥をふらせて |
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二八 その營のなかその住所のまはりに落したまへり |
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二九 斯てかれらは食ひて飽たりぬ ~はこれにその欲みしものを與へたまへり |
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三〇 かれらが未だその慾をはなれず食物のなほ口のうちにあるほどに |
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三一 ~のいかり旣かれらに對ひてたちのぼり彼等のうちにて最もこえたる者をころしイスラエルのわかき男をうちたふしたまへり |
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三二 これらの事ありしかど彼等はなほ罪ををかしてその奇しきみわざを信ぜざりしかば |
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三三 ~はかれらの日を空しくすぐさせ その年をおそれつゝ過させたまへり |
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三四 ~かれらを殺したまへる時かれら~をたづね歸りきたりて懇ろに~をもとめたり |
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三五 かくて~はおのれの磐いとたかき~はおのれの贖主なることをおもひいでたり |
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三六 然はあれど彼等はたゞその口をもて~にへつらひ その舌をもて~にいつはりをいひたりしのみ |
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三七 そはかれらのこゝろは~にむかひて堅からず その契約をまもるに忠信ならざりき |
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三八 されど~はあはれみに充たまへばかれらの不義をゆるして亡したまはず屢ばそのみいかりを轉してことごとくは忿恚をふりおこし給はざりき |
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三九 又かれがたゞ肉にして過去ばふたゝび歸りこぬ風なるをおもひいで給へり |
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四〇 かれらは野にて~にそむき荒野にて~をうれへしめしこと幾次ぞや |
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四一 かれらかへすがへす~をこゝろみイスラエルの聖者をはづかしめたり |
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四二 かれらは~の手をも敵より贖ひたまひし日をもおもひいでざりき |
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四三 ~はそのもろもろの豫兆をエジプトにあらはしその奇しき事をゾアンの野にあらはし |
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四四 かれらの河を血にかはらせてその流を飮あたはざらしめ |
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四五 また蠅の群をおくりてかれらをくはしめ蛙をおくりてかれらを亡させたまへり |
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四六 ~はかれらの田產を蟊賊にわたし かれらの勤勞を蝗にあたへたまへり |
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四七 ~は雹をもてかれらの葡萄の樹をからし霜をもてかれらの桑の樹をからし |
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四八 その家畜をへうにわたしその群をもゆる閃電にわたし |
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四九 かれらの上にはげしき怒といきどほりと怨恨となやみと禍害のつかひの群とをなげいだし給へり |
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五〇 ~はその怒をもらす道をまうけ かれらのたましひを死よりまぬかれしめず そのいのちを疫癘にわたし |
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五一 エジプトにてすべての初子をうちハムの幕屋にてかれらの力の始をうちたまへり |
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五二 されどおのれの民を羊のごとくに引いだし かれらを曠野にてけだものの群のごとくにみちびき |
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五三 かれらをともなひておそれなく安けからしめ給へり されど海はかれらの仇をおほへり |
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五四 ~はその聖所のさかひ その右の手にて購たまへるこの山に彼らを携へたまへり |
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五五 又かれらの前にてもろもろの國人をおもひいだし凖繩をもちゐ その地をわかちて嗣業となしイスラエルの族をかれらの幕屋にすまはせたまへり |
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五六 然はあれど彼等はいとたかき~をこゝろみ之にそむきてそのもろもろの證詞をまもらず |
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五七 叛きしりぞきてその列祖の如く眞實をうしなひ くるへる弓のごとくひるがへりて逸ゆけり |
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五八 高處をまうけて~のいきどほりをひき刻める像にて~の嫉妬をおこしたり |
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五九 ~きゝたまひて甚だしくいかり大にイスラエルを憎みたまひしかば |
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六〇 人々の間におきたまひし幕屋なるシロのあげばりを棄さり |
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六一 その力をとりことならしめ その榮光を敵の手にわたし |
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六二 その民を劍にあたへ その嗣業にむかひて甚だしく怒りたまへり |
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六三 火はかれらのわかき男をやきつくし かれらの處女はその婚姻の歌によりて譽らるゝことなく |
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六四 かれらの祭司はつるぎにて仆れ かれらの寡婦は喪のなげきだにせざりき |
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六五 斯るときに主はねぶりし者のさめしごとく勇士の酒によりてさけぶがごとく目さめたまひて |
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六六 その敵をうちしりぞけ とこしへの辱をかれらに負せたまへり |
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六七 またヨセフの幕屋をいなみエフライムの族をえらばず |
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六八 ユダの族そのいつくしみたまふシオンの山をえらびたまへり |
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六九 その聖所を山のごとく永遠にさだめたまへる地のごとくに立たまへり |
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七〇 またその僕ダビデをえらびて羊の牢のなかよりとり |
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七一 乳をあたふる牝羊にしたがひゆく勤のうちより携へきたりてその民ヤコブその嗣業イスラエルを牧はせたまへり |
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七二 斯てダビデはそのこゝろの完全にしたがひてかれらを牧ひ その手のたくみをもて之をみちびけり |
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詩篇 |
第七九篇 |
アサフのうた |
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一 あゝ~よ もろもろの異邦人はなんぢの嗣業の地ををかし なんぢの聖宮をけがしヱルサレムをこばちて礫堆となし |
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二 なんぢの僕のしかばねをそらの鳥に與へて餌となし なんぢの聖徒の肉を地のけものにあたへ |
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三 その血をヱルサレムのめぐりに水のごとく流したり されど之をはうむる人なし |
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四 われらは隣人にそしられ四周のひとびとに侮られ嘲けらるゝものとなれり |
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五 ヱホバよ斯て幾何時をへたまふや 汝とこしへに怒たまふや なんぢのねたみは火のごとく燃るか |
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六 願くはなんぢを識ざることくにびと聖名をよばざるもろもろの國のうへに烈怒をそゝぎたまへ |
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七 かれらはヤコブを呑その住處をあらしたればなり |
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八 われらにむかひて先祖のよこしまなるわざを記念したまふなかれ 願くはなんぢの憐憫をもて速かにわれらを迎へたまへ われらは貶されて甚だしく卑くなりたればなり |
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九 われらのすくひの~よ名のえいくわうのために我儕をたすけ名のためにわれらを救ひ われらの罪をのぞきたまへ |
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一〇 いかなれば異邦人はいふ かれらの~はいづくにありやと 願くはなんぢの僕等がながされし血の報をわれらの目前になして異邦人にしらしめたまへ |
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一一 ねがはくは汝のみまへにとらはれびとの嘆息のとゞかんことを なんぢの大なる能力により死にさだめられし者をまもりて存へしめたまへ |
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一二 主よわれらの隣人のなんぢをそしりたる謗を七倍ましてその懷にむくいかへしたまへ |
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一三 然ばわれらなんぢの民なんぢの草苑のひつじは永遠になんぢに感謝しその頌辭を世々あらはさん |
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詩篇 |
第八〇篇 |
證詞の百合花といへる調にあはせて伶長にうたはしめたるアサフの歌 |
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一 イスラエルの牧者よひつじの群のごとくヨセフを導きたまふものよ 耳をかたぶけたまへ ケルビムのうへに坐したまふものよ 光をはなちたまへ |
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二 エフライム、ベニヤミン、マナセの前になんぢの力をふりおこし來りてわれらを救ひたまへ |
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三 ~よふたゝびわれらを復し なんぢの聖顏のひかりをてらしたまへ 然ばわれら救をえん |
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四 ばんぐんの~ヱホバよなんぢその民の祈にむかひて何のときまで怒りたまふや |
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五 汝かれらになみだの糧をくらはせ淚を量器にみちみつるほどあたへて飮しめ給へり |
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六 汝われらを隣人のあひあらそふ種料となしたまふ われらの仇はたがひにあざわらへり |
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七 萬軍の~よふたゝびわれらを復したまへ 汝のみかほの光をてらしたまへ さらばわれら救をえん |
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八 なんぢ葡萄の樹をエジプトより携へいだしもろもろの國人をおひしりぞけて之をうゑたまへり |
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九 汝そのまへに地をまうけたまひしかば深く根して國にはびこれり |
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一〇 その影はもろもろの山をおほひ そのえだは~の香柏のごとくにてありき |
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一一 その樹はえだを海にまでのべ その若枝を河にまでのべたり |
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一二 汝いかなればその垣をくづして路ゆくすべての人に摘取らせたまふや |
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一三 はやしの^はこれをあらし野のあらき獸はこれをくらふ |
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一四 あゝ萬軍の~よねがはくは歸りたまへ 天より俯視てこの葡萄の樹をかへりみ |
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一五 なんぢが右の手にてうゑたまへるもの自己のために强くなしたまへる枝をまもりたまへ |
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一六 その樹は火にて燒れまた斫たふさる かれらは聖顏のいかりにて亡ぶ |
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一七 ねがはくはなんぢの手をその右の手の人のうへにおき自己のためにつよくなしたまへる人の子のうへにおきたまへ |
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一八 さらばわれら汝をしりぞき離るゝことなからん 願くはわれらを活したまへ われら名をよばん |
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一九 あゝ萬軍の~ヱホバよふたゝび我儕をかへしたまへ なんぢの聖顏のひかりを照したまへ 然ばわれら救をえん |
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詩篇 |
第八一篇 |
ギテトの琴にあはせて伶長にうたはしめたるアサフのうた |
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一 われらの力なる~にむかひて高らかにうたひヤコブの~にむかひてよろこびの聲をあげよ |
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二 歌をうたひ鼓とよき音のことと箏とをもちきたれ |
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三 新月と滿月とわれらの節會の日とにラッパをふきならせ |
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四 これイスラエルの律法ヤコブのかみの格なり |
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五 ~さきにエジプトを攻たまひしときヨセフのなかに之をたてて證となしたまへり 我かしこにて未だしらざりし方言をきけり |
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六 われかれの肩より重荷をのぞき かれの手を籃よりまぬかれしめたり |
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七 汝なやめるとき呼しかば我なんぢをすくへり われ雷鳴のかくれたるところにて汝にこたへメリバの水のほとりにて汝をこゝろみたり セラ |
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八 わが民よきけ我なんぢに證せん イスラエルよ汝がわれに從はんことをもとむ |
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九 汝のうちに他~あるべからず なんぢ他~ををがむべからず |
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一〇 われはエジプトの國よりなんぢを携へいでたる汝の~ヱホバなり なんぢの口をひろくあけよ われ物をみたしめん |
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一一 されどわが民はわが聲にしたがはず イスラエルは我をこのまず |
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一二 このゆゑに我かれらが心のかたくななるにまかせ彼等がその任意にゆくにまかせたり |
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一三 われはわが民のわれに從ひイスラエルのわが道にあゆまんことを求む |
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一四 さらば我すみやかにかれらの仇をしたがへ わが手をかれらの敵にむけん |
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一五 斯てヱホバをにくみし者もかれらに從ひ かれらの時はとこしへにつゞかん |
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一六 ~はむぎの最嘉をもてかれらをやしなひ 磐よりいでたる蜜をもて汝をあかしむべし |
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詩篇 |
第八二篇 |
アサフのうた |
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一 かみは~のつどひの中にたちたまふ ~はもろもろの~のなかに審判をなしたまふ |
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二 なんぢらは正からざる審判をなし あしきものの身をかたよりみて幾何時をへんとするや セラ |
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三 よわきものと孤兒とのためにさばき苦しむものと乏しきものとのために公平をほどこせ |
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四 弱きものと貧しきものとをすくひ彼等をあしきものの手よりたすけいだせ |
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五 かれらは知ることなく悟ることなくして暗中をゆきめぐりぬ 地のもろもろの基はうごきたり |
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六 我いへらく なんぢらは~なり なんぢらはみな至上者の子なりと |
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七 然どなんぢらは人のごとくに死もろもろの侯のなかの一人のごとく仆れん |
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八 ~よおきて全地をさばきたまへ 汝もろもろの國を嗣たまふべければなり |
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詩篇 |
第八三篇 |
アサフの歌なり 讃美なり |
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一 ~よもだしたまふなかれ ~よものいはで寂靜たまふなかれ |
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二 視よなんぢの仇はかしがましき聲をあげ汝をにくむものは首をあげたり |
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三 かれらはたくみなる謀略をもてなんぢの民にむかひ相共にはかりて汝のかくれたる者にむかふ |
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四 かれらいひたりき 來かれらを斷滅してふたゞび國をたつることを得ざらしめイスラエルの名をふたゝび人にしられざらしめんと |
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五 かれらは心を一つにしてともにはかり互にちかひをなしてなんぢに逆ふ |
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六 こはエドムの幕屋にすめる人イシマエル人 モアブ、ハガル人 |
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七 ゲバル、アンモン、アマレク、ペリシテおよびツロの民などなり |
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八 アッスリヤも亦かれらにくみせり 斯てロトの子輩のたすけをなせり セラ |
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九 なんぢ曩にミデアンになしたまへる如くキションの河にてシセラとヤビンとに作たまへるごとく彼等にもなしたまへ |
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一〇 かれらはエンドルにてほろび地のために肥料となれり |
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一一 かれらの貴人をオレブ、ゼエブのごとくそのもろもろの侯をゼバ、ザルムンナのごとくなしたまへ |
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一二 かれらはいへり われら~の草苑をえてわが有とすべしと |
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一三 わが~よかれらをまきあげらるる塵のごとく風のまへの藁のごとくならしめたまへ |
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一四 林をやく火のごとく山をもやす熖のごとく |
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一五 なんぢの暴風をもてかれらを追ひなんぢの旋風をもてかれらを怖れしめたまへ |
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一六 かれらの面に恥をみたしめたまへ ヱホバよ然ばかれらなんぢの名をもとめん |
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一七 かれらをとこしへに恥おそれしめ惶てまどひて亡びうせしめたまへ |
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一八 然ばかれらはヱホバてふ名をもちたまふ汝のみ全地をしろしめす至上者なることを知るべし |
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詩篇 |
第八四篇 |
ギテトの琴にあはせて伶長にうたはしめたるコラの子のうた |
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一 萬軍のヱホバよなんぢの帷幄はいかに愛すべきかな |
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二 わが靈魂はたえいるばかりにヱホバの大庭をしたひ わが心わが身はいける~にむかひて呼ふ |
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三 誠やすゞめは窩をえ燕子はその雛をいるる巢をえたり 萬軍のヱホバわが王わが~よ これなんぢの祭壇なり |
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四 なんぢの家にすむものはひなり かゝる人はつねに汝をたゝへまつらん セラ |
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五 その力なんぢにあり その心シオンの大路にある者はさいはひなり |
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六 かれらは淚の谷をすぐれども其處をおほくの泉あるところとなす また前の雨はもろもろの惠をもて之をおほへり |
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七 かれらは力より力にすゝみ遂におのおのシオンにいたりて~にまみゆ |
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八 ばんぐんの~ヱホバよわが祈をきゝたまへ ヤコブの~よ耳をかたぶけたまへ セラ |
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九 われらの盾なる~よ みそなはしてなんぢの受膏者の顏をかへりみたまへ |
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一〇 なんぢの大庭にすまふ一日は千日にもまされり われは惡の幕屋にをらんよりは寧ろわが~のいへの門守とならんことを欲ふなり |
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一一 そは~ヱホバは日なり盾なり ヱホバは恩とえいくわうとをあたへ直くあゆむものに善物をこばみたまふことなし |
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一二 萬軍のヱホバよなんぢに依ョむものはさいはひなり |
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詩篇 |
第八五篇 |
伶長にうたはしめたるコラの子のうた |
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一 ヱホバよなんぢは御國にめぐみをそゝぎたまへり なんぢヤコブの俘囚をかへしたまひき |
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二 なんぢおのが民の不義をゆるし そのもろもろの罪をおほひたまひき セラ |
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三 汝すべての怒をすてその烈しきいきどほりを遠けたまへり |
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四 われらのすくひの~よかへりきたり我儕にむかひて忿怒をやめたまへ |
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五 なんぢ永遠にわれらをいかり萬世にみいかりをひきのべたまふや |
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六 汝によりてなんぢの民の喜スをえんが爲に我儕を活したまはざるか |
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七 ヱホバよなんぢの憐憫をわれらにしめし汝のすくひを我儕にあたへたまへ |
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八 わが~ヱホバのかたりたまふ事をきかん ヱホバはその民その聖徒に平和をかたりたまへばなり さればかれらは愚かなる行爲にふたゝび歸るなかれ |
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九 實にそのすくひは~をおそるる者にちかし かくて榮光はわれらの國にとゞまらん |
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一〇 あはれみと眞實とともにあひ 義と平和とたがひに接吻せり |
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一一 まことは地よりはえ義は天よりみおろせり |
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一二 ヱホバ善物をあたへたまへばわれらの國は物產をいださん |
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一三 義はヱホバのまへにゆきヱホバのあゆみたまふ跡をわれに踏しめん |
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詩篇 |
第八六篇 |
ダビデの祈禱 |
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一 ヱホバよなんぢ耳をかたぶけて我にこたへたまへ 我はくるしみかつ乏しければなり |
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二 ねがはくはわが靈魂をまもりたまへ われ~をうやまふ者なればなり わが~よなんぢに依ョめる汝のしもべを救ひ給へ |
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三 主よわれを憐みたまへ われ終日なんぢによばふ |
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四 なんぢの僕のたましひをスばせたまへ 主よわが靈魂はなんぢを仰ぎのぞむ |
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五 主よなんぢは惠ふかくまた赦をこのみたまふ 汝によばふ凡てのものを豐かにあはれみたまふ |
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六 ヱホバよわがいのりに耳をかたぶけ わが懇求のこゑをきゝたまへ |
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七 われわが患難の日になんぢに呼はん なんぢは我にこたへたまふべし |
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八 主よもろもろの~のなかに汝にひとしきものはなく汝のみわざにrしきものはなし |
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九 主よなんぢの造れるもろもろの國はなんぢの前にきたりて伏拜まん かれらは聖名をあがむべし |
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一〇 なんぢは大なり奇しき事跡をなしたまふ 唯なんぢのみ~にましませり |
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一一 ヱホバよなんぢの道をわれにヘへたまへ我なんぢの眞理をあゆまん ねがはくは我をして心ひとつに聖名をおそれしめたまへ |
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一二 主わが~よ我心をつくして汝をほめたゝへ とこしへに聖名をあがめまつらん |
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一三 そはなんぢの憐憫はわれに大なりわがたましひを陰府のふかき處より助けいだしたまへり |
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一四 ~よたかぶれるものは我にさからひて起りたち 暴ぶる人の會はわがたましひをもとめ 斯てなんぢを己がまへに置ざりき |
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一五 されど主よなんぢは憐憫とめぐみとにとみ怒をおそくし愛しみと眞實とにゆたかなる~にましませり |
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一六 我をかへりみ我をあはれみたまへ ねがはくは汝のしもべに能力を與へ汝のはしための子をすくひたまへ |
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一七 我にめぐみの憑據をあらはしたまへ然ばわれをにくむ者これをみて恥をいだかん そはヱホバよなんぢ我をたすけ我をなぐさめたまへばなり |
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詩篇 |
第八七篇 |
コラの子のうたなり 讃美なり |
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一 ヱホバの基はきよき山にあり |
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二 ヱホバはヤコブのすべての住居にまさりてシオンのもろもろの門を愛したまふ |
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三 ~のキよなんぢにつきておほくの榮光のことを語りはやせり セラ |
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四 われはラハブ、バビロンをも我をしるものの中にあげん ペリシテ、ツロ、エテオピアを視よこの人はかしこに生れ若たりといはん |
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五 シオンにつきては如此いはん 此もの彼ものその中にうまれたり至上者みづからシオンを立たまはんと |
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六 ヱホバもろもろの民をしるしたまふ時このものは彼處にうまれたりと算へあげたまはん セラ |
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七 うたふもの踊るもの皆いはん わがもろもろの泉はなんぢの中にありと |
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詩篇 |
第八八篇 |
マハラテ、レアノテの調にあはせて伶長にうたはしめたるコラの子のうたなり 讃美なり、エズフ人ヘマンのをしへの歌なり |
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一 わがすくひの~ヱホバよわれ晝も夜もなんぢの前にさけべり |
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二 願くはわが祈をみまへにいたらせ汝のみゝをわが號呼のこゑにかたぶけたまへ |
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三 わがたましひは患難にてみち我がいのちは陰府にちかづけり |
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四 われは穴にいるものとともにかぞへられ依仗なき人のごとくなれり |
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五 われ墓のうちなる殺されしもののごとく死者のうちにすてらる汝かれらを再びこゝろに記たまはず かれらは御手より斷滅されしものなり |
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六 なんぢ我をいとふかき穴 くらき處 ふかき淵におきたまひき |
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七 なんぢの怒はいたくわれにせまれり なんぢそのもろもろの浪をもて我をくるしめ給へり セラ |
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八 わが相識ものを我よりとほざけ我をかれらに憎ませたまへり われは錮閉されていづることあたはず |
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九 わが眼はなやみの故をもておとろへぬ われ日ごとに汝をよべり ヱホバよなんぢに向ひてわが兩手をのべたり |
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一〇 なんぢ死者にくすしき事跡をあらはしたまはんや 亡にしもの立てなんぢを讃たゝへんや セラ |
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一一 汝のいつくしみは墓のうちに汝のまことは滅亡のなかに宣傳へられんや |
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一二 汝のくすしきみわざは幽暗になんぢの義は忘失のくにに知るゝことあらんや |
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一三 されどヱホバよ我なんぢに向ひてさけべり わがいのりは朝にみまへに達らん |
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一四 ヱホバよなんぢ何なればわが靈魂をすてたまふや何なればわれに面をかくしたまふや |
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一五 われ幼稚よりなやみて死るばかりなり我なんぢの恐嚇にあひてくるしみまどへり |
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一六 汝のはげしき怒わがうへをすぐ汝のおびやかし我をほろばせり |
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一七 これらの事ひねもす大水のごとく我をめぐり ことごとく來りて我をかこみふさげり |
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一八 なんぢ我をいつくしむ者とわが友とをとほざけ わが相識るものを幽暗にいれたまへり |
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詩篇 |
第八九篇 |
エズラ人エタンのをしへの歌 |
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一 われヱホバの憐憫をとこしへにうたはん われ口もてヱホバの眞實をよろづ代につげしらせん |
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二 われいふ あはれみは永遠にたてらる汝はその眞實をかたく天にさだめたまはんと |
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三 われわが撰びたるものと契約をむすびわが僕ダビデにちかひたり |
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四 われなんぢの裔をとこしへに固うし なんぢの座位をたてて代々におよばしめん セラ |
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五 ヱホバよもろもろの天はなんぢの奇しき事跡をほめん なんぢの眞實もまた潔きものの會にてほめらるべし |
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六 蒼天にてたれかヱホバに類ふものあらんや ~の子のなかに誰かヱホバのごとき者あらんや |
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七 ~はきよきものの公會のなかにて畏むべきものなり その四周にあるすべての者にまさりて懼るべきものなり |
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八 萬軍の~ヱホバよヤハよ汝のごとく大能あるものは誰ぞや なんぢの眞實はなんぢをめぐりたり |
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九 なんぢ海のあるゝををさめ その浪のたちあがらんときは之をしづめたまふなり |
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一〇 なんぢラハブを殺されしもののごとく撃碎きおのれの仇どもを力ある腕をもて打散したまへり |
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一一 もろもろの天はなんぢのもの地もまた汝のものなり世界とその中にみつるものとはなんぢの基したまへるなり |
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一二 北と南はなんぢ造りたまへり タボル、ヘルモンはなんぢの名によりて歡びよばふ |
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一三 なんぢは大能のみうでをもちたまふ なんぢの手はつよく汝のみぎの手はたかし |
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一四 義と公平はなんぢの寳座のもとゐなり あはれみと眞實とは聖顏のまへにあらはれゆく |
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一五 よろこびの音をしる民はさいはひなり ヱホバよかれらはみかほの光のなかをあゆめり |
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一六 かれらは名によりて終日よろこび汝の義によりて高くあげられたり |
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一七 かれらの力の榮光はなんぢなり 汝の惠によりてわれらの角はたかくあげられん |
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一八 そはわれらの盾はヱホバに屬われらの王はイスラエルの聖者につけり |
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一九 そのとき異象をもてなんぢの聖徒につげたまはく われ佑助をちからあるものに委ねたり わが民のなかより一人をえらびて高くあげたり |
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二〇 われわが僕ダビデをえて之にわが聖膏をそゝげり |
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二一 わが手はかれとともに竪くわが臂はかれを强くせん |
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二二 仇かれをしへたぐることなし惡の子かれを苦しむることなからん |
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二三 われかれの前にそのもろもろの敵をたふし彼をにくめるものを撃ん |
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二四 されどわが眞實とわが憐憫とはダビデとともに居り わが名によりてその角はたかくあげられん |
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二五 われ亦かれの手を海のうへにおき そのみぎの手を河のうへにおかん |
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二六 ダビデ我にむかひて汝はわが父わが~わがすくひの岩なりとよばん |
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二七 われまた彼をわが初子となし地の王たちのうち最もたかき者となさん |
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二八 われとこしへに憐憫をかれがためにたもち 之とたてし契約はかはることなかるべし |
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二九 われまたその裔をとこしへに存へ そのくらゐを天の日數のごとくながらへしめん |
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三〇 もしその子わが法をはなれ わが審判にしたがひて歩まず |
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三一 わが律法をやぶりわが誡命をまもらずば |
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三二 われ杖をもてかれらの愆をたゞし鞭をもてその邪曲をたゞすべし |
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三三 されど彼よりわが憐憫をことごとくはとりさらず わが眞實をおとろへしむることなからん |
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三四 われおのれの契約をやぶらず己のくちびるより出しことをかへじ |
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三五 われ曩にわが聖をさして誓へり われダビデに虛僞をいはじ |
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三六 その裔はとこしへにつゞき その座位は日のごとく恒にわが前にあらん |
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三七 また月のごとく永遠にたてられん空にある證人はまことなり セラ |
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三八 されどその受膏者をとほざけて棄たまへり なんぢ之をいきどほりたまへり |
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三九 なんぢ己がしもべの契約をいみ 其かんむりをけがして地にまでおとし給へり |
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四〇 またその垣をことごとく倒し その保砦をあれすたれしめたまへり |
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四一 その道をすぐるすべての者にかすめられ隣人にのゝしらる |
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四二 なんぢかれが敵のみぎの手をたかく擧そのもろもろの仇をよろこばしめたまへり |
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四三 なんぢかれの劍の刃をふりかへして戰鬪にたつに堪へざらしめたまひき |
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四四 またその光輝をけしその座位を地になげをとし |
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四五 その年若き日をちゞめ恥をそのうへに覆たまへり セラ |
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四六 ヱホバよかくて幾何時をへたまふや 自己をとこしへに隱したまふや忿怒は火のもゆるごとくなるべきか |
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四七 ねがはくはわが時のいかに短かきかを思ひたまへ 汝いたづらにすべての人の子をつくりたまはんや |
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四八 誰かいきて死をみず又おのがたましひを陰府より救ひうるものあらんや セラ |
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四九 主よなんぢが眞實をもてダビデに誓ひたまへる昔日のあはれみはいづこにありや |
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五〇 五一 主よねがはくはなんぢの僕のうくる謗をみこゝろにとめたまへ ヱホバよ汝のもろもろの仇はわれをそしりなんぢの受膏者のあしあとをそしれり 我もろもろの民のそしりをわが懷中にいだく |
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五二 ヱホバは永遠にほむべきかな アーメン アーメン |
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詩篇 |
第九〇篇 |
~の人モーセの祈禱 |
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一 主よなんぢは往古より世々われらの居所にてましませり |
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二 山いまだ生いです汝いまだ地と世界とをつくりたまはざりしとき 永遠よりとこしへまでなんぢは~なり |
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三 なんぢ人を塵にかへらしめて宣はく 人の子よなんぢら歸れと |
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四 なんぢの目前には千年もすでにすぐる昨日のごとく また夜間のひとゝきにおなじ |
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五 なんぢこれらを大水のごとく流去らしめたまふ かれらは一夜の寢のごとく朝にはえいづる草のことし |
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六 朝にはえいでてさかえ夕にはかられて枯るなり |
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七 われらはなんぢの怒によりて消うせ 汝のいきどほりによりて怖まどふ |
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八 汝われらの不義をみまへに置 われらの隱れたるつみを聖顏のひかりのなかにおきたまへり |
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九 われらのもろもろの日はなんぢの怒によりて過去り われらがすべての年のつくるは一息のごとし |
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一〇 われらが年をふる日は七十歲にすぎず あるひは壯やかにして八十歲にいたらん されどその誇るところはたゞ勤勞とかなしみとのみ その去ゆくこと速かにしてわれらもまた飛去れり |
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一一 誰かなんぢの怒のちからを知らんや たれか汝をおそるゝ畏にたくらべて汝のいきどほりをしらんや |
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一二 願くはわれらにおのが日をかぞふることををしへて智慧のこゝろを得しめたまへ |
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一三 ヱホバよ歸りたまへ斯ていくそのときを歷たまふや ねがはくは汝のしもべらに係れるみこゝろを變へたまへ |
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一四 ねがはくは朝にわれらを汝のあはれみにてあきたらしめ 世をはるまで喜びたのしませたまへ |
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一五 汝がわれらを苦しめたまへるもろもろの日とわれらが禍害にかゝれるもろもろの年とにたくらべて我儕をたのしませたまへ |
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一六 なんぢの作爲をなんぢの僕等になんぢの榮光をその子等にあらはしたまへ |
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一七 斯てわれらの~ヱホバの佳美をわれらのうへにのぞましめ われらの手のわざをわれらのうへに確からしめたまへ 願くはわれらの手のわざを確からしめたまへ |
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詩篇 |
第九一篇 |
一 至上者のもとなる隱れたるところにすまふその人は全能者の蔭にやどらん |
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二 われヱホバのことを宣て ヱホバはわが避所わが城わがよりたのむ~なりといはん |
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三 そは~なんぢを獵人のわなと毒をながす疫癘よりたすけいだしたまふべければなり |
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四 かれその翮をもてなんぢを庇ひたまはん なんぢその翼の下にかくれん その眞實は盾なり干なり |
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五 彼はおどろくべきことあり畫はとびきたる矢あり |
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六 幽暗にはあゆむ疫癘あり日午にはそこなふ勵しき疾あり されどなんぢ畏るゝことあらじ |
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七 千人はなんぢの左にたふれ萬人はなんぢの右にたふる されどその災害はなんぢに近づくことなからん |
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八 なんぢの眼はたゞこの事をみるのみ なんぢ惡者のむくいを見ん |
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九 なんぢ曩にいへりヱホバはわが避所なりと なんぢ至上者をその住居となしたれば |
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一〇 災害なんぢにいたらず苦難なんぢの幕屋に近づかじ |
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一一 そは至上者なんぢのためにその使者輩におほせて 汝があゆむもろもろの道になんぢを守らせ給へばなり |
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一二 かれら手にてなんぢの足の石にふれざらんために汝をさゝへん |
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一三 なんぢは獅と蝮とをふみ壯獅と蛇とを足の下にふみにじらん |
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一四 彼その愛をわれにそゝげるがゆゑに我これを助けん かれわが名をしるがゆゑに我これを高處におかん |
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一五 かれ我をよばゞ我こたへん我その苦難のときに偕にをりて之をたすけ之をあがめん |
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一六 われ長壽をもてかれを足はしめ且わが救をしめさん |
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詩篇 |
第九二篇 |
安息日にもちゐる歌なり 讃美なり |
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一 いとたかき者よヱホバにかんしやし聖名をほめたゝふるは善かな |
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二 あしたに汝のいつくしみをあらはし夜々なんぢの眞實をあらはすに |
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三 十絃のなりものと箏とをもちゐ 琴の妙なる音をもちゐるはいと善かな |
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四 そはヱホバよ なんぢその作爲をもて我をたのしませたまへり 我なんぢの手のわざをよろこびほこらん |
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五 ヱホバよ汝のみわざは大なるかな汝のもろもろの思念はいとふかし |
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六 無知者はしることなく愚なるものは之をさとらず |
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七 惡きものは草のごとくもえいで 不義をおこなふ衆庶はさかゆるとも 遂にはとこしへにほろびん |
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八 されどヱホバよ汝はとこしへに高處にましませり |
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九 ヱホバよ吁なんぢの仇あゝなんぢの仇はほろびん 不義をおこなふ者はことごとく散されん |
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一〇 されど汝わが角をたかくあげて 野の牛のつののごとくならしめたまへり 我はあたらしき膏をそゝがれたり |
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一一 又わが目はわが仇につきて願へることを見わが耳はわれにさからひておこりたつ惡をなすものにつきて願へることをきゝたり |
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一二 義しきものは椶櫚の樹のごとく榮え レバノンの香柏のごとくそだつべし |
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一三 ヱホバの宮にうゑられしものはわれらの~の大庭にさかえん |
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一四 かれらは年老てなほ果をむすび豐かにうるほひ高フ色みちみちて |
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一五 ヱホバの直きものなることを示すべし ヱホバはわが巖なりヱホバには不義なし |
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詩篇 |
第九三篇 |
一ヱホバは統御たまふ ヱホバは稜威をきたまへり ヱホバは能力をころもとなし帶となしたまへり さればまた世界もかたくたちて動かさるゝことなし |
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二 なんぢの寶座はいにしへより堅くたちぬ 汝はとこしへより在せり |
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三 大水はこゑをあげたり ヱホバよおほみづは聲をあげたり おほみづは浪をあぐ |
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四 ヱホバは高處にいましてその威力はおほくの水のこゑ海のさかまくにまさりて盛んなり |
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五 なんぢの證詞はいとかたし ヱホバよ聖潔はなんぢの家にとこしへまでも適應なり |
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詩篇 |
第九四篇 |
一 ヱホバよ仇をかへすは汝にあり~よあたを報すはなんぢにあり ねがはくは光をはなちたまへ |
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二 世をさばきたまふものよ 願くは起てたかぶる者にそのうくべき報をなしたまへ |
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三 ヱホバよ惡きもの幾何のときを經んとするや あしきもの勝誇りていくそのとしを經るや |
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四 かれらはみだりに言をいだして誇りものいふ すべて不義をおこなふ者はみづから高ぶれり |
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五 ヱホバよ彼等はなんぢの民をうちくだき なんぢの業をそこなふ |
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六 かれらは嫠婦と旅人との生命をうしなひ孤子をころす |
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七 かれらはいふ ヤハは見ずヤコブの~はさとらざるべしと |
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八 民のなかなる無知よ なんぢらさとれ 愚かなる者よ いづれのときにか智からん |
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九 みゝを植るものきくことをせざらんや 目をつくれるもの見ることをせざらんや |
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一〇 もろもろの國ををしふる者たゞすことを爲ざらんや 人に知識をあたふる者しることなからんや |
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一一 ヱホバは人の思念のむなしきを知りたまふ |
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一二 ヤハよなんぢの懲めたまふ人 なんぢの法ををしへらるゝ人は さいはひなるかな |
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一三 かゝる人をわざはひの日よりのがれしめ 惡きもののために坑のほらるゝまで これに平安をあたへたまはん |
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一四 そはヱホバその民をすてたまはず その嗣業をはなれたまはざるなり |
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一五 審判はたゞしきにかへり心のなはき者はみなその後にしたがはん |
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一六 誰かわがために起りたちて惡きものを責んや 誰か我がために立て不義をおこなふ者をせめんや |
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一七 もしヱホバ我をたすけたまはざりせば わが靈魂はとくに幽寂ところに住ひしならん |
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一八 されどわが足すべりぬといひしとき ヱホバよなんぢの憐憫われをさゝへたまへり |
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一九 わがうちに憂慮のみつる時なんぢの安慰わがたましひを喜ばせたまふ |
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二〇 律法をもて害ふことをはかる惡の位はなんぢに親むことを得んや |
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二一 彼等はあひかたらひて義人のたましひをせめ罪なき血をつみに定む |
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二二 然はあれどヱホバはわがたかき櫓 わが~はわが避所の磐なりき |
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二三 ~はかれらの邪曲をその身におはしめ かれらをその惡き事のなかに滅したまはん われらの~ヱホバはこれを滅したまはん |
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詩篇 |
第九五篇 |
一 率われらヱホバにむかひてうたひ すくひの磐にむかひてよろこぼしき聲をあげん |
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二 かれら感謝をもてその前にゆき ヱホバにむかひ歌をもて歡ぼしきこゑをあげん |
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三 そはヱホバは大なる~なり もろもろの~にまされる大なる王なり |
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四 地のふかき處みなその手にあり 山のいたゞきもまた~のものなり |
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五 うみは~のものその造りたまふところ旱ける地もまたその手にて造りたまへり |
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六 いざわれら拜みひれふし我儕をつくれる主ヱホバのみまへに曲跪くべし |
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七 彼はわれらの~なり われらはその草苑の民その手のひつじなり 今日なんぢらがその聲をきかんことをのぞむ |
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八 なんぢらメリバに在りしときのごとく 野なるマサにありし日の如くその心をかたくなにするなかれ |
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九 その時なんぢらの列祖われをこゝろみ我をためし 又わがわざをみたり |
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一〇 われその代のためにうれへて四十年を歷 われいへり かれらは心あやまれる民わが道を知ざりきと |
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一一 このゆゑに我いきどほりて彼等はわが安息にいるべからずと誓ひたり |
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詩篇 |
第九六篇 |
一 あたらしき歌をヱホバにむかひてうたへ 全地よヱホバにむかひて謳ふべし |
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二 ヱホバに向ひてうたひその名をほめよ 日ごとにその救をのべつたへよ |
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三 もろもろの國のなかにその榮光をあらはし もろもろの民のなかにその奇しきみわざを顯すべし |
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四 そはヱホバはおほいなり大にほめたゝふべきものなり もろもろの~にまさりて畏るべきものなり |
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五 もろもろの民のすべての~はことごとく虛し されどヱホバはもろもろの天をつくりたまへり |
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六 尊貴と稜威とはその前にあり能と善美とはその聖所にあり |
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七 もろもろの民のやからよ榮光とちからとをヱホバにあたへよヱホバにあたへよ |
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八 その聖名にかなふ榮光をもてヱホバにあたへ獻物をたづさへてその大庭にきたれ |
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九 きよき美しきものをもてヱホバををがめ 全地よその前にをのゝけ |
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一〇 もろもろの國のなかにいへ ヱホバは統御たまふ世界もかたくたちて動かさるゝことなし ヱホバは正直をもてすべての民をさばきたまはんと |
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一一 天はよろこび地はたのしみ海とそのなかに盈るものとはなりどよみ |
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一二 田畑とその中のすべての物とはよろこぶべし かくて林のもろもろの樹もまたヱホバの前によろこびうたはん |
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一三 ヱホバ來りたまふ地をさばかんとて來りたまふ 義をもて世界をさばきその眞實をもてもろもろの民をさばきたまはん |
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詩篇 |
第九七篇 |
一 ヱホバは統御たまふ 全地はたのしみ多くの島々はよろこぶべし |
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二 雲とくらきとはその周環にあり 義と公平とはその寳座のもとゐなり |
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三 火ありそのみまへにすゝみ その四周の敵をやきつくす |
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四 ヱホバのいなびかりは世界をてらす 地これを見てふるへり |
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五 もろもろの山はヱホバのみまへ全地の主のみまへにて蠟のごとくとけぬ |
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六 もろもろの天はその義をあらはし よろづの民はその榮光をみたり |
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七 すべてきざめる像につかへ虚しきものによりてみづから誇るものは恥辱をうくべし もろもろの~よみなヱホバをふしをがめ |
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八 ヱホバよなんぢの審判のゆゑにより シオンはきゝてよろこびユダの女輩はみな樂しめり |
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九 ヱホバよなんぢ全地のうへにましまして至高くなんぢもろもろの~のうへにましまして至貴とし |
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一〇 ヱホバを愛しむものよ悪をにくめ ヱホバはその聖徒のたましひをまもり 之をあしきものの手より助けいだしたまふ |
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一一 光はたゞしき人のためにまかれ 欣喜はこゝろ直きもののために播れたり |
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一二 義人よヱホバによりて喜べ そのきよき名に感謝せよ |
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詩篇 |
第九八篇 |
歌なり |
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一 あたらしき歌をヱホバにむかひてうたへ そは妙なる事をおこなひその右の手そのきよき臂をもて 己のために救をなし畢たまへり |
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二 ヱホバはそのすくひを知しめ その義をもろもろの國人の目のまへにあらはし給へり |
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三 又その憐憫と眞實とをイスラエルの家にむかひて記念したまふ地の極もことごとくわが~のすくひを見たり |
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四 全地よヱホバにむかひて歡ばしき聲をあげよ聲をはなちてよろこびうたへ讃うたへ |
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五 琴をもてヱホバをほめうたへ 琴の音と歌のこゑとをもてせよ |
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六 ラッパと角笛をふきならし 王ヱホバのみまへによろこばしき聲をあげよ |
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七 海とそのなかに盈るもの 世界とせかいにすむものと鳴響むべし |
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八 大水はその手をうち もろもろの山はあひともにヱホバの前によろこびうたふべし |
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九 ヱホバ地をさばかんために來りたまへばなり ヱホバ義をもて世界をさばき 公平をもてもろもろの民をさばきたまはん |
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詩篇 |
第九九篇 |
一 ヱホバは統御たまふ もろもろの民はをのゝくべし ヱホバはケルビムの間にいます 地ふるはん |
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二 ヱホバはシオンにましまして大なり もろもろの民にすぐれてたふとし |
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三 かれらは汝のおほいなる畏るべき名をほめたゝふべし ヱホバは聖なるかな |
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四 王のちからは審判をこのみたまふ 汝はかたく公平をたてヤコブのなかに審判と公義とをおこなひたまふ |
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五 われらの~ヱホバをあがめ その承足のもとにて拜みまつれ ヱホバは聖なるかな |
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六 その祭司のなかにモーセとアロンとあり その名をよぶ者のなかにサムエルあり かれらヱホバをよびしに應へたまへり |
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七 ヱホバ雲の柱のうちにましましてかれらに語りたまへり かれらはその證詞とその賜はりたる律法とを守りたりき |
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八 われらの~ヱホバよなんぢ彼等にこたへたまへり かれらのなしゝ事にむくいたまひたれど また赦免をあたへたまへる~にてましませり |
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九 われらの~ヱホバを崇めそのきよき山にてをがみまつれ そはわれらの~ヱホバは聖なるなり |
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詩篇 |
第一〇〇篇 |
感謝のうた |
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一 全地よヱホバにむかひて歡ばしき聲をあげよ |
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二 欣喜をいだきてエホバに事へ うたひつゝその前にきたれ |
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三 知れヱホバこそ~にますなれ われらを造りたまへるものはヱホバにましませば我儕はその屬なり われらはその民その草苑のひつじなり |
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四 感謝しつゝその門にいり ほめたゝへつゝその大庭にいれ 感謝してその名をほめたゝへよ |
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五 ヱホバはめぐみふかくその憐憫かぎりなく その眞實よろづ世におよぶべければなり |
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詩篇 |
第一〇一篇 |
ダビデのうた |
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一 われ憐憫と審判とをうたはん ヱホバよ我なんぢを讃うたはん |
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二 われ心をさとくして全き道をまもらん なんぢいづれの時われにきたりたまふや 我なほき心をもてわが家のうちをありかん |
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三 われわが眼前にいやしき事をおかず われ叛くものの業をにくむ そのわざは我につかじ |
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四 僻めるこゝろは我よりはなれん 惡きものを知ることをこのまず |
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五 隱にその友をそしるものは我これをほろぼさん 高ぶる眼また驕れる心のものは我これをしのばじ |
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六 わが眼は國のうちの忠なる者をみて之をわれとともに住はせん 全き道をあゆむ人はわれに事へん |
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七 欺くことをなす者はわが家のうちに住むことをえず 虛僞をいふものはわが目前にたつことを得じ |
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八 われ朝な朝なこの國のあしき者をことどとく滅し ヱホバの邑より不義をおこなふ者をことどとく絶除かん |
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詩篇 |
第一〇二篇 |
なやみたる者おもひくづほれてその歎息をヱホバの前にそゝぎいだせるときの祈禱 |
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一 ヱホバよわが祈をきゝたまへ 願くはわが號呼のこゑの御前にいたらんことを |
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二 わが窮苦の日みかほを蔽ひたまふなかれ なんぢの耳をわれにかたぶけ我がよぶ日にすみやかに我にこたへたまへ |
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三 わがもろもろの日は煙のごとくきえ わが骨はたきゞのごとく焚るるなり |
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四 わがこゝろは草のごとく擊れてしほれたり われ糧をくらふを忘れしによる |
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五 わが歎息のこゑによりてわが骨はわが肉につく |
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六 われは野の鸅鸆のごとく荒たる跡のふくろふのどとくになりぬ |
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七 われ醒てねぶらず たゞ友なくして屋蓋にをる雀のごとくなれり |
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八 わが仇はひねもす我をそしる 猖狂ひて我をせむるもの我をさして誓ふ |
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九 われは糧をくらふごとくに灰をくらひ わが飮ものには淚をまじへたり |
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一〇 こは皆なんぢの怒と忿恚とによりてなり なんぢ我をもたげてなげすて給へり |
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一一 わが齡はかたぶける日影のことし またわれは草のごとく萎れたり |
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一二 されどヱホバよなんぢは永遠にながらへ その名はよろづ世にながらへん |
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一三 なんぢ起てシオンをあはれみたまはん そはシオンに恩惠をほどこしたまふときなり そのさだまれる期すでに來れり |
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一四 なんぢの僕はシオンの石をもよろこび その塵をさへ愛しむ |
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一五 もろもろの國はヱホバの名をおそれ 地のもろもろの王はその榮光をおそれん |
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一六 ヱホバはシオンをきづき榮光をもてあらはれたまへり |
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一七 ヱホバは乏しきものの祈をかへりみ彼等のいのりを藐しめたまはざりき |
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一八 來らんとするのちの世のためにこの事をしるさん 新しくつくられたる民はヤハをはめたゝふべし |
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一九 ヱホバその聖所のたかき所よりみおろし天より地をみたまへり |
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二〇 こは俘囚のなげきをきゝ死にさだまれる者をときはなち |
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二一 人々のシオンにてヱホバの名をあらはしヱルサレムにてその頌美をあらはさんが爲なり |
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二二 かゝる時にもろもろの民もろもろの國つどひあつまりてヱホバに事へまつらん |
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二三 ヱホバはわがちからを途にておとろへしめ わが齡をみじかからしめ給へり |
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二四 我いへり ねがはくはわが~よわがすべての日のなかばにて 我をとりさりたまふなかれ 汝のよはひは世々かぎりなし |
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二五 汝いにしへ地の基をすゑたまへり 天もまたなんぢの手の工なり |
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二六 これらは亡びん されど汝はつねに存らへたまはん これらはみな衣のごとくふるびん 汝これらを袍のごとく更たまはん されば彼等はかはらん |
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二七 然れども汝はかはることなし なんぢの齡はをはらざるなり |
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二八 汝のしもべの子輩はながらへん その裔はかたく前にたてらるべし |
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詩篇 |
第一〇三篇 |
ダビデのうた |
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一 わが靈魂よヱホバをほめまつれ わが衷なるすべてのものよそのきよき名をほめまつれ |
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二 わがたましひよヱホバを讃まつれ そのすべての恩惠をわするるなかれ |
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三 ヱホバはなんぢがすべての不義をゆるし汝のすべての疾をいやし |
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四 なんぢの生命をほろびより贖ひいだし 仁慈と憐憫とを汝にかうぶらせ |
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五 なんぢの口を嘉物にてあかしめたまふ 斯てなんぢは壯ぎて鷲のごとく新になるなり |
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六 ヱホバはすべて虐げらるる者のために公義と審判とをおこなひたまふ |
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七 おのれの途をモーセにしらしめ おのれの作爲をイスラエルの子輩にしらしめ給へり |
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八 ヱホバはあはれみと恩惠にみちて怒りたまふことおそく仁慈ゆたかにましませり |
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九 恒にせむることをせず永遠にいかりを懷きたまはざるなり |
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一〇 ヱホバはわれらの罪の量にしたがひて我儕をあしらひたまはず われらの不義のかさにしたがひて報いたまはざりき |
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一一 ヱホバをおそるるものにヱホバの賜ふそのあはれみは大にして天の地よりも高きがごとし |
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一二 そのわれらより愆をとほざけたまふことは東の西より遠きがごとし |
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一三 ヱホバの己をおそるる者をあはれみたまふことは父がその子をあはれむが如し |
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一四 ヱホバは我儕のつくられし状をしり われらの塵なることを念ひ給へばなり |
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一五 人のよはひは草のごとくその榮はのの花のごとし |
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一六 風すぐれば失てあとなくその生いでし處にとへど尙しらざるなり |
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一七 然はあれどヱホバの憐憫はとこしへより永遠まで ヱホバをおそるるものにいたり その公義は子孫のまた子孫にいたらん |
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一八 その契約をまもりその訓諭を心にとめて行ふものぞその人なる |
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一九 ヱホバはその寳座をもろもろの天にかたく置たまへり その政權はよろづのもののうへにあり |
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二〇 ヱホバにつかふる使者よ ヱホバの聖言のこゑをきゝ その聖言をおこなふ勇士よヱホバをほめまつれ |
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二一 その萬軍よ その聖旨をおこなふ僕等よ ヱホバをほめまつれ |
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二二 その造りたまへる萬物よ ヱホバの政權の下なるすべての處にてヱホバをほめよ わがたましひよヱホバを讃まつれ |
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詩篇 |
第一〇四篇 |
一 わが靈魂よヱホバをほめまつれ わが~ヱホバよなんぢは至大にして尊貴と稜威とを衣たまへり |
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二 なんぢ光をころものごとくにまとひ天を幕のごとくにはり |
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三 水のなかにおのれの殿の棟梁をおき 雲をおのれの車となし 風の翼にのりあるき |
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四 かぜを使者となし熖のいづる火を僕となしたまふ |
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五 ヱホバは地を基のうへにおきて永遠にうごくことなからしめたまふ |
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六 衣にておほふがごとく大水にて地をおほひたまへり 水たゝへて山のうへをこゆ |
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七 なんぢ叱咤すれば水しりぞき 汝いかづちの聲をはなてば水たちまち去ぬ |
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八 あるひは山にのぼり或ひは谷にくだりて 汝のさだめたまへる所にゆけり |
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九 なんぢ界をたてて之をこえしめず ふたゝび地をおほふことなからしむ |
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一〇 ヱホバはいづみを谷にわきいだし給ふ その流は山のあひだにはしる |
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一一 かくて野のもろもろの獸にのましむ 野の驢馬もその渴をやむ |
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一二 空の鳥もそのほとりにすみ樹梢の間よりさえづりうたふ |
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一三 ヱホバはその殿よりもろもろの山に灌漑たまふ地はなんぢのみわざの實によりて飽足ぬ |
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一四 ヱホバは草をはえしめて家畜にあたへ 田產をはえしめて人の使用にそなへたまふ かく地より食物をいだしたまふ |
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一五 人のこゝろを歡ばしむる葡萄酒 ひとの顏をつやゝかならしむるあぶら 人のこゝろを强からしむる糧どもなり |
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一六 ヱホバの樹とその植たまへるレバノンの香柏とは飽足ぬべし |
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一七 鳥はそのなかに巢をつくり鶴は松をその棲とせり |
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一八 たかき山は山羊のすまひ磐石は山鼠のかくるる所なり |
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一九 ヱホバは月をつくりて時をつかさどらせたまへり 日はその西にいることをしる |
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二〇 なんぢK暗をつくりたまへば夜あり そのとき林のけものは皆しのびしのびに出きたる |
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二一 わかき獅ほえて餌をもとめ~にくひものをもとむ |
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二二 日いづれば退きてその穴にふす |
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二三 人はいでて工をとりその勤勞はゆふべにまでいたる |
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二四 ヱホバよなんぢの事跡はいかに多なる これらは皆なんぢの智慧にてつくりたまへり 汝のもろもろの富は地にみつ |
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二五 かしこに大なるひろき海あり そのなかに數しられぬ匍ふもの小なる大なる生るものあり |
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二六 舟そのうへをはしり汝のつくりたまへる鱷そのうちにあそびたはぶる |
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二七 彼ら皆なんぢを俟望む なんぢ宜時にくひものを之にあたへたまふ |
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二八 彼等はなんぢの予へたまふ物をひろふ なんぢ手をひらきたまへばかれら嘉物にあきたりぬ |
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二九 なんぢ画をおほひたまへば彼等はあわてふためく 汝かれらの氣息をとりたまへばかれらは死て塵にかへる |
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三〇 なんぢ靈をいだしたまへば百物みな造らるなんぢ地のおもてを新にしたまふ |
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三一 願くはヱホバの榮光とこしへにあらんことを ヱホバそのみわざを喜びたまはんことを |
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三二 ヱホバ地をみたまへば地ふるひ 山にふれたまへば山は煙をいだす |
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三三 生るかぎりはヱホバに向ひてうたひ 我ながらふるほどはわが~をほめうたはん |
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三四 ヱホバをおもふわが思念はたのしみ深からん われヱホバによりて喜ぶべし |
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三五 罪人は地より絶滅され あしきものは復あらざるべし わが靈魂よヱホバをほめまつれヱホバを讃稱へよ |
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詩篇 |
第一〇五篇 |
一 ヱホバに感謝してその名をよび そのなしたまへる事をもろもろの民輩のなかにしらしめよ |
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二 ヱホバにむかひてうたへヱホバを讃うたへ そのもろもろの妙なる事跡をかたれ |
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三 そのきよき名をほこれ ヱホバをたづねもとむるものの心はよろこぶべし |
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四 ヱホバとその能力とをたづねもとめよ つねにその聖顏をたづねよ |
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五 六 その僕アブラハムの裔よヤコブの子輩よ そのえらびたまひし所のものよ そのなしたまへる妙なるみわざと奇しき事跡とその口のさばきとを心にとむれ |
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七 彼はわれらの~ヱホバなり そのみさばきは全地にあり |
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八 ヱホバはたえずその契約をみこゝろに記たまへり 比はよろづ代に命じたまひし聖言なり |
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九 アブラハムとむすびたまひし契約イサクに與へたまひし誓なり |
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一〇 之をかたくしヤコブのために律法となしイスラエルのためにとこしへの契約となして |
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一一 言たまひけるは我なんぢにカナンの地をたまひてなんぢらの嗣業の分となさん |
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一二 この時かれらの數おほからず甚すくなくしてかしこにて旅人となり |
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一三 この國よりかの國にゆき この國よりほかの民にゆけり |
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一四 人のかれらを虐ぐるをゆるし給はず かれらの故によりて王たちを懲しめて |
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一五 宣給くわが受膏者たちにふるゝなかれ わが預言者たちをそこなふなかれ |
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一六 ヱホバは饑饉を地にまねき人の杖とする糧をことごとく碎きたまへり |
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一七 又かれらの前にひとりを遣したまへり ヨセフはうられて僕となりぬ |
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一八 かれら足械をもてヨセフの足をそこなひ くろかねの鏈をもてその靈魂をつなげり |
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一九 斯てそのことばの驗をうるまでに及ぶ ヱホバのみことば彼をこゝろみたまへり |
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二〇 王は人をつかはしてこれを解き もろもろの民の長はこれをゆるし |
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二一 之をその家司となし その財寶をことごとく司どらせ |
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二二 その心のまゝにかの國のきみたちを縛しめ 長老たちに智慧ををしへしむ |
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二三 イスラエルも亦エジプトにゆき ヤコブはハムの地にやどれり |
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二四 ヱホバはその民を大にましくはへ 之をその敵よりも强くしたまり |
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二五 また敵のこゝろをかへておのれの民をにくましめ おのれの僕輩をあざむき待さしめたまへり |
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二六 又そのしもべモーセとその選びたまへるアロンとを遣したまへり |
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二七 かれらはヱホバの預兆をハムの地におこなひ またその國にくすしき事をおこなへり |
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二八 ヱホバは闇をつかはして暗くしたまへり かれらその聖言にそむくことをせざりき |
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二九 彼等のすべての水を血にかへてその魚をころしたまへり |
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三〇 かれらの國は蛙むれいでて王の殿のうちにまでみちふさがりぬ |
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三一 ヱホバいひたまへば蠅むらがり蚤そのすべての境にいりきたりぬ |
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三二 また雨にかへて霰をかれらに與へ もゆる火をかれらの國にふらし |
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三三 かれらの葡萄の樹といちじくの樹とをうちその境のもろもろの樹ををりくだきたまへり |
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三四 ヱホバいひたまへば算しられぬ蝗と蟊賊きたり |
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三五 かれらの國のすべての田產をはみつくしその地のすべての實を食つくせり |
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三六 ヱホバはかれらの國のすべての首出者をうち かれらのすべての力の始をうちたまへり |
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三七 しろかね黃金をたづさへて彼等をいでゆかしめたまへり その家族のうちに一人のよわき者もなかりき |
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三八 エジプトはかれらの出るをよろこべり かれらをおそるるの念そのうちにおこりたればなり |
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三九 ヱホバは雲をしきて蓋となし夜は火をもて照したまへり |
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四〇 又かれらの求によりて鶉をきたらしめ 天の餅にてかれらを飽しめたまへり |
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四一 磐をひらきたまへば水ほどばしりいで 潤ひなきところに川をなして流れいでたり |
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四二 ヱホバそのきよき聖言とその僕アブラハムとをおもひいでたまひたればなり |
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四三 その民をみちびきて歡びつゝいでしめ そのえらべる民をみちびきて謳ひつゝいでしめたまへり |
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四四 もろもろの國人の地をかれらに與へたまひしかば 彼等もろもろのたみの勤勞をおのが有とせり |
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四五 こは彼等がその律にしたがひその法をまもらんが爲なり ヱホバをほめたゝへよ |
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詩篇 |
第一〇六篇 |
一 ヱホバをほめたゝへヱホバに感謝せよ そのめぐみはふかくその憐憫はかぎりなし |
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二 たれかヱホバの力ある事跡をかたり その讃べきことを悉とくいひあらはし得んや |
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三 審判をまもる人々つねに正義をおこなふ者はさいはひなり |
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四 ヱホバよなんぢの民にたまふ惠をもて我をおぼえ なんぢの救をもてわれに臨みたまへ |
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五 さらば我なんぢの撰びたまへる者のさいはひを見 なんぢの國の歡喜をよろこび なんぢの嗣業ともに誇ることをせん |
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六 われら列祖とともに罪ををかせり 我儕よこしまをなし惡をおこなへり |
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七 われらの列祖はなんぢがエジプトにてなしたまへる奇しき事跡をさとらず 汝のあはれみの豐かなるを心にとめず 海のほとり即ち紅海のほとりにて逆きたり |
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八 されどヱホバはその名のゆゑをもて彼等をすくひたまへり こは大なる能力をしらしめんとてなり |
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九 また紅海を叱咤したまひたれば乾きたり かくて民をみちびきて野をゆくがごとくに淵をすぎしめ |
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一〇 恨むるものの手よりかれらをすくひ 仇の手よりかれらを贖ひたまへり |
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一一 水その敵をおほひたればその一人だにのこりし者なかりき |
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一二 このとき彼等そのみことばを信じその頌美をうたへり |
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一三 彼等しばしがほどにその事跡をわすれその訓誨をまたず |
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一四 野にていたくむさぼり荒野にて~をこゝろみたりき |
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一五 ヱホバはかれらの願欲をかなへたまひしかど その靈魂をやせしめたまへり |
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一六 たみは營のうちにてモーセを嫉み ヱホバの聖者アロンをねたみしかば |
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一七 地ひらけてダタンを呑みアビラムの黨類をおほひ |
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一八 火はこのともがらの中にもえおこり熖はあしき者をやきつくせり |
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一九 かれらはホレブの山にて犢をつくり鑄たる像ををがみたり |
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二〇 かくの如くおのが榮光をかへて草をくらふ牛のかたちに似す |
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二一 救主なる~はエジプトにて大なるわざをなし |
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二二 ハムの地にて奇しき事跡をなし紅海のほとりにて懼るべきことを爲たまへり かれは斯る~をわすれたり |
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二三 この故にヱホバかれらを亡さんと宣まへり されど~のえらみたまへる者モーセやぶれの間隙にありて その前にたちその烈怒をひきかへして滅亡をまぬかれしめたり |
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二四 かれら美しき地を蔑しそのみことばを信ぜず |
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二五 剩さへその幕屋にてつぶやきヱホバの聲をもきかざりき |
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二六 この故に手をあげて彼等にむかひたまへり これ野にてかれらを斃れしめんとし |
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二七 又もろもろの國のうちにてその裔をたふれしめ もろもろの地にかれらを散さんとしたまへるなり |
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二八 彼らはバアルペオルにつきて死るものの祭物をくらひたり |
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二九 斯のごとくその行爲をもてヱホバの烈怒をひきいだしければえやみ侵しいりたり |
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三〇 そのときピネハスたちて裁判をなせりかくて疫癘はやみぬ |
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三一 ピネハスは萬代までとこしへにこのことを義とせられたり |
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三二 民メリバの水のほとりにてヱホバの烈怒をひきおこししかば かれらの故によりてモーセも禍害にあへり |
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三三 かれら~の靈にそむきしかばモーセその口唇にて妄にものいひたればなり |
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三四 かれらはヱホバの命じたまへる事にしたがはずしてもろもろの民をほろぼさず |
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三五 反てもろもろの國人とまじりをりてその行爲にならひ |
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三六 おのが羂となりしその偶像につかへたり |
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三七 かれらはその子女を鬼にさゝぐ |
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三八 罪なき血すなはちカナンの偶像にさゝげたる己がむすこむすめの血をながしぬ 斯てくには血にてけがされたり |
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三九 またそのわざは自己をけがし そのおこなふところは姦淫なり |
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四〇 このゆゑにヱホバの怒その民にむかひて起り その嗣業をにくみて |
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四一 かれらをもろもろの國の手にわたしたまへり 彼等はおのれを恨むるものに制へられ |
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四二 おのれの仇にしへたげられ その手の下にうちふせられたり |
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四三 ヱホバはしばしば助けたまひしかどかれらは謀略をまうけて逆き そのよこしまに卑くせられたり |
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四四 されどヱホバはかれらの哭聲をきゝたまひしとき その患難をかへりみ |
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四五 その契約をかれらの爲におもひいだし その憐憫のゆたかなるにより聖意をかへさせ給ひて |
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四六 かれらを己がとりこにせられたる者どもに憐まるゝことを得しめたまへり |
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四七 われらの~ヱホバよ われらをすくひて列邦のなかより取集めたまへ われらは聖名に謝し なんぢのほむべき事をほこらん |
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四八 イスラエルの~ヱホバはとこしへより永遠までほむべきかな すべての民はアーメンととなふべし ヱホバを讃稱へよ |
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詩篇 |
第一〇七篇 |
一 ヱホバに感謝せよ ヱホバは惠ふかくましましてその憐憫かぎりなし |
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二 ヱホバの救贖をかうぶる者はみな然いふべきなり |
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三 ヱホバは敵の手よりかれらを贖ひもろもろの地より東西北南よりとりあつめたまへり |
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四 かれら野にてあれはてたる路にさまよひその住ふべき邑にあはざりき |
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五 かれら飢また渴きそのうちの靈魂おとろへたり |
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六 斯てその困苦のうちにてヱホバをよばはりたればヱホバこれを患難よりたすけいだし |
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七 住ふべき邑にゆかしめんとて直き路にみちびきたまへり |
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八 願くはすべての人はヱホバの惠により人の子になしたまへる奇しき事跡によりてヱホバを讃稱へんことを |
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九 ヱホバは渴きしたふ靈魂をたらはせ飢たるたましひを嘉物にてあかしめ給へばなり |
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一〇 くらきと死の蔭とに居るもの患難とくろがねとに縛しめらるゝもの |
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一一 ~の言にそむき至高者のをしへを蔑しめければ |
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一二 勤勞をもてその心をひくうしたまへり かれら仆れたれど助くるものもなかりき |
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一三 斯てその困苦のうちにてヱホバをよばはりたればヱホバこれを患難よりすくひ |
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一四 くらきと死のかげより彼等をみちびき出してその械をこぼちたまへり |
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一五 願くはすべての人はヱホバの惠により人の子になしたまへる奇しき事跡によりてヱホバを讃稱へんことを |
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一六 そはあかがねの門をこぼち くろがねの關木をたちきりたまへり |
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一七 愚かなる者はおのが愆の道により己がよこしまによりて惱めり |
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一八 かれらの靈魂はすべての食物をきらひて死の門にちかづく |
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一九 かくてその困苦のうちにてヱホバをよばふ ヱホバこれを患難よりすくひたまふ |
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二〇 その聖言をつかはして之をいやし之をその滅亡よりたすけいだしたまふ |
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二一 願くはすべての人ヱホバのめぐみにより人の子になしたまへる奇しき事跡によりてヱホバをほめたゝへんことを |
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二二 かれらは感謝のそなへものをさゝげ喜びうたひてその事跡をいひあらはすべし |
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二三 舟にて海にうかび大洋にて事をいとなむ者は |
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二四 ヱホバのみわざを見また淵にてその奇しき事跡をみる |
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二五 ヱホバ命じたまへばあらき風おこりてその浪をあぐ |
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二六 かれら天にのぼりまた淵にくだり患難によりてその靈魂とけさり |
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二七 左た右たにかたぶき醉たる者のごとく踉蹌てなす所をしらず |
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二八 かくてその困苦のうちにてヱホバをよばふヱホバこれを患難よりたづさへいで |
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二九 狂風をしづめて浪をおだやかになし給へり |
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三〇 かれらはおのが靜かなるをよろこぶ 斯てヱホバはかれらをその望むところの湊にみちびきたまふ |
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三一 願くはすべての人ヱホバの惠により人の子になしたまへる奇しき事跡によりてヱホバをほめたゝへんことを |
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三二 かれら民の會にてこれをあがめ長老の座にてこれを讃稱ふべし |
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三三 ヱホバは河を野にかはらせ泉をかわける地に變らせ |
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三四 また豐なる地にすめる民の惡によりてそこを鹵の地にかはらせ給ふ |
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三五 野を池にかはらせ乾ける地をいづみにかはらせ |
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三六 こゝに餓たるものを住はせたまふ されば彼らは己がすまひの邑をたて |
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三七 畠にたねをまき葡萄園をまうけてそのむすべる實をえたり |
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三八 ヱホバはかれらの甚くふえひろごれるまでに惠をあたへ その牲畜のへることをも許したまはず |
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三九 されどまた虐待くるしみ悲哀によりて減ゆき且うなたれたり |
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四〇 ヱホバもろもろの君に侮辱をそゝぎ道なき荒地にさまよはせたまふ |
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四一 然はあれど貪しきものを患難のうちより擧てその家族をひつじの群のごとくならしめたまふ |
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四二 直きものは之をみて喜びもろもろの不義はその口をふさがん |
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四三 すべて慧者はこれらのことに心をよせヱホバの憐憫をさとるべし |
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詩篇 |
第一〇八篇 |
ダビデの歌なり 讃美なり |
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一 ~よわが心はさだまれり われ謳ひまつらん 稱まつらん わが榮をもてたゝへまつらん |
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二 箏よ琴よさむべし われ黎明をよびさまさん |
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三 ヱホバよ我もろもろの民のなかにてなんぢに感謝し もろもろの國のなかにてなんぢをほめうたはん |
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四 そは汝のあはれみは大にして天のうへにあがり なんぢの眞實は雲にまでおよぶ |
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五 ~よねがはくはみづからを天よりもたかくし榮光を全地のうへに擧たまへ |
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六 ねがはくは右の手をもて救をほどこし われらに答をなして愛しみたまふものに助をえしめたまへ |
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七 ~はその聖をもていひたまへり われ甚くよろこばん我シケムをわかちスコテの谷をはからん |
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八 ギレアデはわがものマナセはわが有なりエフライムも亦わが首のまもりなりユダはわが杖 |
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九 モアブはわが足盥なりエドムにはわが履をなげんペリシテよわが故によりて聲をあげよと |
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一〇 誰かわれを堅固なる邑にすゝましめんや 誰かわれをみちびきてエドムにゆきしや |
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一一 ~よなんぢはわれらを棄たまひしにあらずや ~よなんぢはわれらの軍とともに出ゆきたまはず |
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一二 ねがはくは助をわれにあたへて敵にむかはしめたまへ 人のたすけは空しければなり |
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一三 われらは~によりて勇しくはたらかん われらの敵をふみたまふものは~なればなり |
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詩篇 |
第一〇九篇 |
伶長にうたはしめたるダビデのうた |
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一 わが讃たゝふる~よもだしたまふなかれ |
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二 かれらは惡の口とあざむきの口とをあけて我にむかひ いつはりの舌をもて我にかたり |
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三 うらみの言をもて我をかこみ ゆゑなく我をせめて鬪ふことあればなり |
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四 われ愛するにかれら反りてわが敵となる われたゞ祈るなり |
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五 かれらは惡をもてわが善にむくい恨をもてわが愛にむくいたり |
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六 ねがはくは彼のうへに惡人をたてその右方に敵をたゝしめたまへ |
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七 かれが鞫かるゝときはその罪をあらはにせられ又そのいのりは罪となり |
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八 その日はすくなく その職はほかの人にえられ |
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九 その子輩はみなしごとなり その妻はやもめとなり |
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一〇 その子輩はさすらひて乞丐 そのあれたる處よりいできたりて食をもとむべし |
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一一 彼のもてるすべてのものは債主にうばはれ かれの勤勞は外人にかすめらるべし |
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一二 かれに惠をあたふる人ひとりだになく かれの孤子をあはれむ者もなく |
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一三 その裔はたえその名はつぎの世にきえうすべし |
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一四 その父等のよこしまはヱホバのみこゝろに記され その母のつみはきえざるべし |
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一五 かれらは恒にヱホバの前におかれ その名は地より斷るべし |
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一六 かゝる人はあはれみを施すことをおもはず反りて貧しきもの乏しきもの心のいためる者をころさんとして攻たりき |
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一七 かゝる人は詛ふことをこのむ この故にのろひ己にいたる惠むことをたのしまず この故にめぐみ己にとほざかれり |
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一八 かゝる人はころものごとくに詛をきる この故にのろひ水のごとくにおのれの衷にいり油のごとくにおのれの骨にいれり |
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一九 ねがはくは詛をおのれのきたる衣のごとく帶のごとくなして恒にみづから纒はんことを |
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二〇 これらの事はわが敵とわが靈魂にさからひて惡言をいふ者とに ヱホバのあたへたまふ報なり |
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二一 されど主ヱホバよなんぢの名のゆゑをもて我をかへりみたまへ なんぢの憐憫はいとふかし ねがはくは我をたすけたまへ |
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二二 われは貧しくして乏し わが心うちにて傷をうく |
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二三 わがゆく狀はゆふ日の影のごとく また蝗のごとく吹さらるゝなり |
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二四 わが膝は斷食によりてよろめき わが肉はやせおとろふ |
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二五 われは彼等にそしらるゝ者となれり かれら我をみるときは首をふる |
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二六 わが~ヱホバよねがはくは我をたすけその憐憫にしたがひて我をすくひたまへ |
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二七 ヱホバよこれらは皆なんぢの手よりいで 汝のなしたまへることなるを彼等にしらしめたまへ |
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二八 かれらは詛へども汝はめぐみたまふ かれらの立ときは恥かしめらるれどもなんぢの僕はよろこばん |
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二九 わがもろもろの敵はあなどりを衣 おのが恥を外袍のごとくにまとふべし |
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三〇 われはわが口をもて大にヱホバに謝し おほくの人のなかにて讃まつらむ |
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三一 ヱホバはまづしきものの右にたちてその靈魂を罪せんとする者より之をすくひたまへり |
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詩篇 |
第一一〇篇 |
ダビデのうた |
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一 ヱホバわが主にのたまふ 我なんぢの仇をなんぢの承足とするまではわが右にざすべし |
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二 ヱホバはなんぢのちからの杖をシオンよりつきいださしめたまはん 汝はもろもろの仇のなかに王となるべし |
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三 なんぢのいきほひの日になんぢの民は聖なるうるはしき衣をつけ 心よりよろこびて己をさゝげん なんぢは朝の胎よりいづる壯きものの露をもてり |
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四 ヱホバ誓をたてて聖意をかへさせたまふことなし 汝はメルキセデクの狀にひとしくとこしへに祭司たり |
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五 主はなんぢの右にありてそのいかりの日に王等をうちたまへり |
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六 主はもろもろの國のなかにて審判をおこなひたまはん 此處にも彼處にも屍をみたしめ 寛闊なる地をすぶる首領をうちたまへり |
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七 かれ道のほとりの川より汲てのみ斯てかうべを擧ん |
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詩篇 |
第一一一篇 |
一 ヱホバを讃たゝへよ 我はなほきものの會あるひは公會にて心をつくしてヱホバに感謝せん |
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二 ヱホバのみわざは大なり すべてその事跡をしたふものは之をかんがへ究む |
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三 その行ひたまふところは榮光ありまた稜威あり その公義はとこしへに失することなし |
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四 ヱホバはその奇しきみわざを人のこゝろに記しめたまへり ヱホバはめぐみと憐憫とにて充たまふ |
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五 ヱホバは己をおそるゝものに糧をあたへたまへり またその契約をとこしへに心にとめたまはん |
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六 ヱホバはもろもろの國の所領をおのれの民にあたへてその作爲のちからを之にあらはしたまへり |
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七 その手のみわざは眞實なり公義なり そのもろもろの訓諭はかたし |
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八 これらは世々かぎりなく堅くたち眞實と正直とにてなれり |
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九 ヱホバはそのたみに救贖をほどこし その契約をとこしへに立たまへり ヱホバの名は聖にしてあがむべきなり |
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一〇 ヱホバをおそるゝは智慧のはじめなり これらを行ふものは皆あきらかなる聰ある人なり ヱホバの頌美はとこしへに失ることなし |
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詩篇 |
第一一二篇 |
一 ヱホバを讃まつれ ヱホバを畏れてそのもろもろの誡命をいたく喜ぶものはさいはひなり |
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二 かゝる人のすゑは地にてつよく直きものの類はさいはひを得ん |
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三 富と財とはその家にあり その公義はとこしへにうすることなし |
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四 直き者のために暗きなかにも光あらはる 彼は惠ゆたかに憐憫にみつる義しきものなり |
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五 惠をほどこし貸ことをなす者はさいはひなり かゝる人は審判をうくるときおのが訴をささへうべし |
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六 又とこしへまで動かさるゝことなからん 義者はながく忘れらるゝことなかるべし |
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七 彼はあしき音信によりて畏れず その心ヱホバに依ョみてさだまれり |
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八 その心かたくたちて懼るゝことなく敵につきての願望をつひに見ん |
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九 彼はちらして貧者にあたふ その正義はとこしへにうすることなし その角はあがめをうけて擧られん |
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一〇 惡者はこれを見てうれへもだえ切齒しつゝ消さらん また惡きものの願望はほろぶべし |
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詩篇 |
第一一三篇 |
一 ヱホバをほめまつれ汝等ヱホバの僕よほめまつれヱホバの名をほめまつれ |
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二 今より永遠にいたるまでヱホバの名はほむべきかな |
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三 日のいづる處より日のいる處までヱホバの名はほめらるべし |
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四 ヱホバはもろもろの國の上にありてたかく その榮光は天よりもたかし |
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五 六 われらの~ヱホバにたぐふべき者はたれぞや 寶座をその高處にすゑ己をひくゝして天と地とをかへりみ給ふ |
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七 まづしきものを塵よりあげ乏しきものを糞土よりあげて |
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八 もろもろのゥ侯とともにすわらせ その民のきみたちと共にすわらせたまはん |
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九 又はらみなき婦に家をまもらせ おほくの子女のよろこばしき母たらしめたまふ ヱホバを讃まつれ |
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詩篇 |
第一一四篇 |
一 イスラエルの民エジプトをいで ヤコブのいへ異言の民をはなれしとき |
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二 ユダはヱホバの聖所となりイスラエルはヱホバの所領となれり |
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三 海はこれを見てにげヨルダンは後にしりぞき |
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四 山は牡羊のごとくをどり小山はこひつじのごとく躍れり |
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五 海よなんぢ何とてにぐるやヨルダンよなんぢ何とて後にしりぞくや |
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六 山よなにとて牡羊のごとくをどるや小山よなにとて小羊のごとく躍るや |
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七 地よ主のみまへヤコブの~の前にをのゝけ |
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八 主はいはを池にかはらせ石をいづみに變らせたまへり |
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詩篇 |
第一一五篇 |
一 ヱホバよ榮光をわれらに歸するなかれ われらに歸するなかれ なんぢのあはれみと汝のまこととの故によりてたゞ名にのみ歸したまへ |
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二 もろもろの國人はいかなればいふ 今かれらの~はいづくにありやと |
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三 然どわれらの~は天にいます ~はみこゝろのまゝにすべての事をおこなひ給へり |
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四 かれらの偶像はしろかねと金にして人の手のわざなり |
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五 その偶像は口あれどいはず目あれどみず |
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六 耳あれどきかず鼻あれどかゞず |
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七 手あれどとらず脚あれどあゆまず喉より聲をいだすことなし |
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八 此をつくる者とこれに依ョむものとは皆これにひとしからん |
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九 イスラエルよなんぢヱホバに依ョめ ヱホバはかれらの助かれらの盾なり |
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一〇 アロンの家よなんぢらヱホバによりたのめ ヱホバはかれらの助かれらの盾なり |
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一一 ヱホバを畏るゝものよヱホバに依ョめ ヱホバはかれらの助かれらの盾なり |
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一二 ヱホバは我儕をみこゝろに記たまへり われらを惠みイスラエルの家をめぐみアロンのいへをめぐみ |
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一三 また小なるも大なるもヱホバをおそるゝ者をめぐみたまはん |
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一四 願くはヱホバなんぢらを揄チへ なんぢらとなんぢらの子孫とをましくはへ給はんことを |
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一五 なんぢらは天地をつくりたまへるヱホバに惠まるゝ者なり |
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一六 天はヱホバの天なり されど地は人の子にあたへたまへり |
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一七 死人も幽寂ところに下れるものもヤハを讃稱ふることなし |
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一八 然どわれらは今より永遠にいたるまでヱホバを讃まつらむ 汝等ヱホバをほめたゝへよ |
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詩篇 |
第一一六篇 |
一 われヱホバを愛しむ そはわが聲とわが願望とをきゝたまへばなり |
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二 ヱホバみゝを我にかたぶけたまひしが故に われ世にあらんかぎりヱホバを呼まつらむ |
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三 死の繩われをまとひ陰府のくるしみ我にのぞめり われは患難とうれへとにあへり |
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四 その時われヱホバの名をよべり ヱホバよ願くはわが靈魂をすくひたまへと |
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五 ヱホバは恩惠ゆたかにして公義ましませり われらの~はあはれみ深し |
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六 ヱホバは愚かなるものを護りたまふ われ卑くせられしがヱホバ我をすくひたまへり |
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七 わが靈魂よなんぢの平安にかへれ ヱホバは豐かになんぢを待ひたまへばなり |
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八 汝はわがたましひを死より わが目をなみだより わが足を顚蹶よりたすけいだしたまひき |
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九 われは活るものの國にてヱホバの前にあゆまん |
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一〇 われ大になやめりといひつゝもなほ信じたり |
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一一 われ惶てしときに云らく すべての人はいつはりなりと |
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一二 我いかにしてその賜へるもろもろの恩惠をヱホバにむくいんや |
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一三 われ救のさかづきをとりてヱホバの名をよびまつらむ |
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一四 我すべての民のまへにてヱホバにわが誓をつくのはん |
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一五 ヱホバの聖徒の死はそのみまへにて貴とし |
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一六 ヱホバよ誠にわれはなんぢの僕なり われはなんぢの婢女の子にして汝のしもべなり なんぢわが縲絏をときたまへり |
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一七 われ感謝をそなへものとして汝にさゝげん われヱホバの名をよばん |
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一八 我すべての民のまへにてヱホバにわがちかひを償はん |
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一九 ヱルサレムよ汝のなかにてヱホバのいへの大庭のなかにて此をつくのふべし ヱホバを讃まつれ |
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詩篇 |
第一一七篇 |
一 もろもろの國よなんぢらヱホバを讃まつれ もろもろの民よなんぢらヱホバを稱へまつれ |
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二 そはわれらに賜ふその憐憫はおほいなり ヱホバの眞實はとこしへに絶ることなし ヱホバをほめまつれ |
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詩篇 |
第一一八篇 |
一 ヱホバに感謝せよヱホバは恩惠ふかくその憐憫とこしへに絶ることなし |
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二 イスラエルは率いふべし その憐憫はとこしへにたゆることなしと |
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三 アロンの家はいざ言ふべし そのあはれみは永遠にたゆることなしと |
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四 ヱホバを畏るゝものは率いふべし その憐憫はとこしへにたゆるととなしと |
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五 われ患難のなかよりヱホバをよべば ヱホバこたへて我をひろき處におきたまへり |
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六 ヱホバわが方にいませばわれにおそれなし 人われに何をなしえんや |
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七 ヱホバはわれを助くるものとともに我がかたに坐す この故にわれを憎むものにつきての願望をわれ見ることをえん |
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八 ヱホバに依ョむは人にたよるよりも勝りてよし |
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九 ヱホバによりたのむはもろもろの侯にたよるよりも勝りてよし |
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一〇 もろもろの國はわれを圍めり われヱホバの名によりて彼等をほろぼさん |
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一一 かれらは我をかこめり我をかこめりヱホバの名によりて彼等をほろぼさん |
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一二 かれらは蜂のごとく我をかこめり かれらは荊の火のごとく消たり われはヱホバの名によりてかれらを滅さん |
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一三 汝われを倒さんとしていたく刺つれど ヱホバわれを助けたまへり |
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一四 ヱホバはわが力わが歌にしてわが救となりたまへり |
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一五 歡喜とすくひとの聲はたゞしきものの幕屋にあり ヱホバのみぎの手はいさましき動作をなしたまふ |
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一六 ヱホバのみぎの手はたかくあがり ヱホバの右の手はいさましき動作をなしたまふ |
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一七 われは死ることなからん 存へてヤハの事跡をいひあらはさん |
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一八 ヤハはいたく我をこらしたまひしかど死には付したまはざりき |
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一九 わがために義の門をひらけ 我そのうちにいりてヤハに感謝せん |
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二〇 こはヱホバの門なり たゞしきものはその內にいるべし |
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二一 われ汝に感謝せん なんぢ我にこたへてわが救となりたまへばなり |
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二二 工師のすてたる石はすみの首石となれり |
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二三 これヱホバの成たまへる事にしてわれらの目にあやしとする所なり |
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二四 これヱホバの設けたまへる日なり われらはこの日によろこびたのしまん |
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二五 ヱホバよねがはくはわれらを今すくひたまへ ヱホバよねがはくは我儕をいま榮えしめたまへ |
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二六 ヱホバの名によりて來るものはひなり われらヱホバの家よりなんぢらを祝せり |
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二七 ヱホバは~なり われらに光をあたへたまへり 繩をもて祭壇の角にいけにへをつなげ |
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二八 なんぢはわが~なり我なんぢに感謝せん なんぢはわが~なり我なんぢを崇めまつらん |
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二九 ヱホバにかんしやせよ ヱホバは恩惠ふかくその憐憫ととしへに絶ることなし |
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詩篇 |
第一一九篇 |
アレフ |
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一 おのが道をなほくしてヱホバの律法をあゆむ者はさいはひなり |
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二 ヱホバのもろもろの證詞をまもり 心をつくしてヱホバを尋求むるものはひなり |
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三 かゝる人は不義をおこなはずして ヱホバの道をあゆむなり |
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四 ヱホバよなんぢ訓諭をわれらに命じてねんごろに守らせたまふ |
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五 なんぢわが道をかたくたててその律法をまもらせたまはんことを |
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六 われ汝のもろもろの誡命にこゝろをとむるときは恥ることあらじ |
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七 われ汝のたゞしき審判をまなばゞ直き心をもてなんぢに感謝せん |
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八 われは律法をまもらん われを棄はてたまふなかれ |
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○ ベテ |
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九 わかき人はなにによりてかその道をきよめん 聖言にしたがひて愼むのほかぞなき |
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一〇 われ心をつくして汝をたづねもとめたり 願くはなんぢの誠命より迷ひいださしめ給ふなかれ |
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一一 われ汝にむかひて罪ををかすまじき爲になんぢの言をわが心のうちに藏へたり |
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一二 讃べきかなヱホバよねがはくは律法をわれにヘへたまへ |
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一三 われわが口唇をもてなんぢの口よりいでしもろもろの審判をのべつたへたり |
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一四 我もろもろの財貨をよろこぶごとくに汝のあかしの道をよろこべり |
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一五 我なんぢの訓諭をおもひ汝のみちに心をとめん |
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一六 われは律法をよろこび聖言をわするゝことなからん |
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○ ギメル |
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一七 ねがはくは汝のしもべを豐にあしらひて存へしめたまへ さらばわれ聖言をまもらん |
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一八 なんぢわが眼をひらき なんぢの法のうちなる奇しきことを我にみせたまへ |
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一九 われは世にある旅客なり 我になんぢの誡命をかくしたまふなふれ |
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二〇 斷るときなくなんぢの審判をしたふが故にわが靈魂はくだくるなり |
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二一 汝はたかぶる者をせめたまへり なんぢの誡命よりまよひいづる者はのろはる |
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二二 我なんぢの證詞をまもりたり 我より謗とあなどりとを取去たまへ |
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二三 又もろもろの侯は坐して相語りわれをそこなはんとせり 然はあれど汝のしもべは律法をふかく思へり |
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二四 汝のもろもろの證詞はわれをよろこばせわれをさとす者なり |
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○ ダレテ |
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二五 わが靈魂は塵につきぬ なんぢの言にしたがひて我をいかしたまへ |
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二六 我わがふめる道をあらはしゝかば汝こたへを我になしたまへり なんぢの律法をわれにヘへたまへ |
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二七 なんぢの訓諭のみちを我にわきまへしめたまへ われ汝のくすしき事跡をふかく思はん |
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二八 わがたましひ痛めるによりてとけゆく ねがはくは聖言にしたがひて我にちからを予へたまへ |
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二九 願くはいつはりの道をわれより遠ざけ なんぢの法をもて我をめぐみたまへ |
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三〇 われは眞實のみちをえらび恒になんぢのもろもろの審判をわが前におけり |
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三一 我なんぢの證詞をしたひて離れず ヱホバよねがはくは我をはづかしめ給ふなかれ |
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三二 われ汝のいましめの道をはしらん その時なんぢわが心をひろく爲たまふべし |
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○ へ |
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三三 ヱホバよ願くはなんぢの律法のみちを我にをしへたまへ われ終にいたるまで之をまもらん |
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三四 われに智慧をあたへ給へ さらば我なんぢの法をまもり心をつくして之にしたがはん |
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三五 われに汝のいましめの道をふましめたまへ われその道をたのしめばなり |
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三六 わが心をなんぢの證詞にかたぶかしめて 貧利にかたぶかしめ給ふなかれ |
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三七 わが眼をほかにむけて虛しきことを見ざらしめ 我をなんぢの途にて活し給へ |
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三八 ひたすらに汝をおそるゝ汝のしもべに 聖言をかたくしたまへ |
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三九 わがおそるゝ謗をのぞきたまへ そはなんぢの審判はきはめて善し |
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四〇 我なんぢの訓諭をしたへり 願くはなんぢの義をもて我をいかしたまへ |
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○ ワウ |
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四一 ヱホバよ聖言にしたがひてなんぢの憐憫なんぢの拯救を我にのぞませたまへ |
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四二 さらば我われを謗るものに答ふることをえん われ聖言によりたのめばなり |
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四三 又わが口より眞理のことばをことごとく除き給ふなかれ われなんぢの審判をのぞみたればなり |
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四四 われたえずいや永久になんぢの法をまもらん |
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四五 われなんぢの訓諭をもとめたるにより障なくしてあゆまん |
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四六 われまた王たちの前になんぢの證詞をかたりて恥ることあらじ |
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四七 我わが愛するなんぢの誡命をもて己をたのしましめん |
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四八 われ手をわがあいする汝のいましめに擧げ なんぢの律法をふかく思はん |
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○ ザイン |
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四九 ねがはくは汝のしもべに宣ひたる聖言をおもひいだしたまへ 汝われに之をのぞましめ給へり |
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五〇 なんぢの聖言はわれを活しゝがゆゑに 今もなはわが艱難のときの安慰なり |
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五一 高ぶる者おほいに我をあざわらへり されど我なんぢの法をはなれざりき |
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五二 ヱホバよわれ汝がふるき往昔よりの審判をおもひいだして 自から慰めたり |
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五三 なんぢの法をすつる惡者のゆゑによりて我はげしき怒をおこしたり |
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五四 なんぢの律法はわが旅の家にてわが歌となれり |
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五五 ヱホバよわれ夜間になんぢの名をおもひいだして なんぢの法をまもれり |
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五六 われ汝のさとしを守りしによりてこの事をえたるなり |
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○ ヘテ |
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五七 ヱホバはわがうくべき有なり われ汝のもろもろの言をまもらんといへり |
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五八 われ心をつくして汝のめぐみを請求めたり ねがはくは聖言にしたがひて我をあはれみたまへ |
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五九 我わがすべての途をおもひ 足をかへしてなんぢの證詞にむけたり |
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六〇 我なんぢの誡命をまもるに速けくしてたゆたはざりき |
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六一 惡きものの繩われに纒ひたれども 我なんぢの法をわすれざりき |
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六二 我なんぢのたゞしき審判のゆゑに 夜半におきてなんぢに感謝せん |
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六三 われは汝をおそるゝ者 またなんぢの訓諭をまもるものの侶なり |
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六四 ヱホバよ汝のあはれみは地にみちたり 願くはなんぢの律法をわれにをしへたまへ |
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○ テテ |
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六五 ヱホバよなんぢ聖言にしたがひ 惠をもてその僕をあしらひたまへり |
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六六 われ汝のいましめを信ず ねがはくはわれに聰明と智識とををしへたまへ |
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六七 われ苦しまざる前にはまよひいでぬ されど今はわれ聖言をまもる |
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六八 なんぢは善にして善をおこなひたまふ ねがはくは汝のおきてを我にをしへたまへ |
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六九 高ぶるもの虛偽をくはだてゝ我にさからへり われ心をつくしてなんぢの訓諭をまもらん |
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七〇 かれらの心はこえふとりて脂のごとし されど我はなんぢの法をたのしむ |
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七一 困苦にあひたりしは我によきことなり 此によりて我なんぢの律法をまなびえたり |
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七二 なんぢの口の法はわがためには千々のこがね白銀にもまされり |
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○ ヨーデ |
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七三 なんぢの手はわれを造りわれを形づくれり ねがはくは智慧をあたへて我になんぢの誡命をまなばしめたまへ |
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七四 なんぢを畏るゝものは我をみて喜ばん われ聖言によりて望をいだきたればなり |
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七五 ヱホバよ我はなんぢの審判のたゞしく 又なんぢが眞實をもて我をくるしめたまひしを知る |
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七六 ねがはくは汝のしもべに宣ひた聖言にしたがひて 汝の仁慈をわが安慰となしたまへ |
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七七 なんぢの憐憫をわれに臨ませたまへ さらばわれ生ん なんぢの法はわが楽しめるところなり |
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七八 高ぶるものに恥をかうぶらせたまへ かれらは虛僞をもて我をくつがへしたればなり されど我なんぢの訓諭をふかくおもはん |
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七九 汝をおそるゝ者となんぢの證詞をしるものとを我にかへらしめたまへ |
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八〇 わがこゝろを全くして汝のおきてを守らしめたまへ さらばわれ恥をかうぶらじ |
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○ カフ |
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八一 わが靈魂はなんぢの救をしたひてたえいるばかりなり 然どわれなほ聖言によりて望をいだく |
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八二 なんぢ何のとき我をなぐさむるやといひつゝ我みことばを慕ふによりて眼おとろふ |
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八三 我は煙のなかの革囊のごとくなりぬれども尙なんぢの律法をわすれず |
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八四 汝のしもべの日は幾何ありや 汝いづれのとき我をせむるものに審判をおこなひたまふや |
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八五 たかぶる者われを害はんとて阱をほれり かれらはなんぢの法にしたがはず |
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八六 なんぢの誡命はみな眞實なり かれらは虛僞をもて我をせむ ねがはくは我をたすけたまへ |
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八七 かれらは地にてほとんど我をほろぼせり されど我はなんぢの訓諭をすてざりき |
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八八 願くはなんぢの仁慈にしたがひて我をいかしたまへ 然ばわれ御口よりいづる證詞をまもらん |
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○ ラメテ |
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八九 ヱホバよみことばは天にてとこしへに定まり |
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九〇 なんぢの眞實はよろづ世におよぶ なんぢ地をかたく立たまへば地はつねにあり |
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九一 これらのものはなんぢの命令にしたがひ恒にありて今日にいたる 萬のものは皆なんぢの僕なればなり |
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九二 なんぢの法わがたのしみとならざりしならば我はつひに患難のうちに滅びたるならん |
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九三 われ恒になんぢの訓諭をわすれじ汝これをもて我をいかしたまへばなり |
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九四 我はなんぢの有なりねがはくは我をすくひたまへ われ汝のさとしを求めたり |
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九五 惡きものは我をほろぼさんとして窺ひぬ われは唯なんぢのもろもろの證詞をおもはん |
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九六 我もろもろの純全に限あるをみたり されど汝のいましめはいと廣し |
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○ メム |
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九七 われなんぢの法をいつくしむこといかばかりぞや われ終日これを深くおもふ |
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九八 なんぢの誡命はつねに我とともにありて 我をわが仇にまさりて慧からしむ |
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九九 我はなんぢの證詞をふかくおもふが故に わがすべての師にまさりて智慧おほし |
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一〇〇 我はなんぢの訓諭をまもるがゆゑに老たる者にまさりて事をわきまふるなり |
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一〇一 われ聖言をまもらんために わが足をとゞめてもろもろのあしき途にゆかしめず |
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一〇二 なんぢ我ををしへたまひしによりて 我なんぢの審判をはなれざりき |
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一〇三 みことばの滋味はわが腭にあまきこといかばかりぞや 蜜のわが口に甘きにまされり |
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一〇四 我なんぢの訓諭によりて智慧をえたり このゆゑに虛僞のすべての途をにくむ |
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○ ヌン |
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一〇五 なんぢの聖言はわがあしの燈火わが路のひかりなり |
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一〇六 われなんぢのたゞしき審判をまもらんことをちかひ且かたくせり |
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一〇七 われ甚いたく苦しめり ヱホバよねがはくは聖言にしたがひて我をいかしたまへ |
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一〇八 ヱホバよねがはくは誠意よりするわが口の獻物をうけて なんぢの審判ををしへたまへ |
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一〇九 わが靈魂はつねに危險ををかす されど我なんぢの法をわすれず |
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一一〇 あしき者わがために羂をまうけたり されどわれ汝のさとしより迷ひいでざりき |
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一一一 われ汝のもろもろの證詞をとこしへにわが嗣業とせり これらの證詞はわが心をよろこばしむ |
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一一二 われ汝のおきてを終までとこしへに守らんとて 之にこゝろを傾けたり |
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○ サメク |
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一一三 われ二心のものをにくみ汝のおきてを愛しむ |
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一一四 なんぢはわが匿るべき所わが盾なり われ聖言によりて望をいだく |
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一一五 惡きをなすものよ我をはなれされ われわが~のいましめを守らん |
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一一六 聖言にしたがひ我をさゝへて生存しめたまへ わが望につきて恥なからしめたまへ |
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一一七 われを支へたまへ さらばわれ安けかるべし われ恒になんぢの律法にこゝろをそゝがん |
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一一八 すべて律法よりまよひいづるものを汝かろしめたまへり かれらの欺詐はむなしければなり |
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一一九 なんぢは地のすべての惡きものを渣滓のごとく除きさりたまふ この故にわれ汝のあかしを愛す |
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一二〇 わが肉體なんぢを懼るゝによりてふるふ 我はなんぢの審判をおそる |
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○ アイン |
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一二一 われは審判と公義とをおこなふ 我をすてて虐ぐるものに委ねたまふなかれ |
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一二二 汝のしもべの中保となりて祉をえしめたまへ 高ぶるものの我をしへたぐるを容したまふなかれ |
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一二三 わが眼はなんぢの救となんぢのただしき聖言とをしたふによりておとろふ |
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一二四 ねがはくはなんぢの憐憫にしたがひてなんぢの僕をあしらひ 我になんぢの律法ををしへたまへ |
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一二五 我はなんぢの僕なり われに智慧をあたへてなんぢの證詞をしらしめたまへ |
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一二六 彼等はなんぢの法をすてたり 今はヱホバのはたらきたまふべき時なり |
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一二七 この故にわれ金よりもまじりなき金よりもまさりて汝のいましめを愛す |
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一二八 この故にもろもろのことに係るなんぢの一切のさとしを正しとおもふ 我すべてのいつはりの途をにくむ |
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○ ペ |
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一二九 汝のあかしは妙なり かゝるが故にわが靈魂これをまもる |
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一三〇 聖言うちひらくれば光をはなちて愚かなるものをさとからしむ |
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一三一 我なんぢの誡命をしたふが故にわが口をひろくあけて喘ぎもとめたり |
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一三二 ねがはくは聖名を愛するものに恒になしたまふごとく身をかへして我をあはれみたまへ |
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一三三 聖言をもてわが歩履をとゝのへ もろもろの邪曲をわれに主たらしめたまふなかれ |
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一三四 われを人のしへたげより贖ひたまへ さらばわれ訓諭をまもらん |
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一三五 ねがはくは聖顏をなんぢの僕のうへにてらし汝のおきてを我にをしへ給へ |
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一三六 人なんぢの法をまもらざるによりて わが眼のなみだ河のごとくに流る |
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○ ツァデー |
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一三七 ヱホバよなんぢは義しくなんぢの審判はなほし |
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一三八 汝たゞしきと此上なき眞實とをもて その證詞を命じ給へり |
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一三九 わが敵なんぢの聖言をわすれたるをもて わが熱心われをほろぼせり |
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一四〇 なんぢの聖言はいときよし 此故になんぢの僕はこれを愛す |
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一四一 われは微なるものにて人にあなどらるれども汝のさとしを忘れず |
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一四二 なんぢの義はとこしへの義なり 汝ののりは眞理なり |
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一四三 われ患難と憂とにかゝれども汝のいましめはわが喜樂なり |
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一四四 なんぢの證詞はとこしへに義し ねがはくはわれに智慧をたまへ 我ながらふることを得ん |
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○ コフ |
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一四五 われ心をつくしてよばはれり ヱホバよ我にこたへたまへ 我なんぢの律法をまもらん |
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一四六 われ汝をよばはれり ねがはくはわれを救ひ給へ 我なんぢの證詞をまもらん |
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一四七 われ詰朝おきいでて呼はれり われ聖言によりて望をいだけり |
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一四八 夜の更のきたらぬに先だち わが眼はさめて汝のみことばを深くおもふ |
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一四九 ねがはくはなんぢの仁慈にしたがひてわが聲をきゝたまへ ヱホバよなんぢの審判にしたがひて我をいかしたまへ |
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一五〇 惡をおひもとむるものは我にちかづけり 彼等はなんぢの法にとほくはなる |
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一五一 ヱホバよ汝はわれに近くましませり なんぢのすべての誡命はまことなり |
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一五二 われ早くよりなんぢの證詞によりて汝がこれを永遠にたてたまへることを知れり |
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○ レシ |
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一五三 ねがはくはわが患難をみて我をすくひたまへ 我なんぢの法をわすれざればなり |
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一五四 ねがはくはわが訟をあげつらひて我をあがなひ 聖言にしたがひて我をいかしたまへ |
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一五五 すくひは惡きものより遠くはなる かれらはなんぢの律法をもとめざればなり |
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一五六 ヱホバよなんぢの憐憫はおほいなり 願くはなんぢの審判にしたがひて我をいかしたまへ |
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一五七 我をせむる者われに敵する者おほし 我なんぢの證詞をはなるゝことなかりき |
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一五八 虛僞をおこなふもの汝のみことばを守らざるにより 我かれらを見てうれへたり |
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一五九 ねがはくはわが汝のさとしを愛すること幾何なるをかへりみたまへ ヱホバよなんぢの仁慈にしたがひて我をいかしたまへ |
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一六〇 なんぢのみことばの總計はまことなり 汝のたゞしき審判はとこしへにいたるまで皆たゆることな し |
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○ シン |
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一六一 もろもろの侯はゆゑなくして我をせむ然どわが心はたゞ汝のみことばを畏る |
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一六二 われ人のおほいなる掠物をえたるごとくに汝のみことばをよろこぶ |
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一六三 われ虛僞をにくみ之をいみきらへども汝ののりを愛す |
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一六四 われ汝のたゞしき審判のゆゑをもて一日に七次なんぢを讃稱ふ |
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一六五 なんぢの法をあいするものには大なる平安ありかれらには躓礙をあたふる者なし |
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一六六 ヱホバよ我なんぢの救をのぞみ汝のいましめをおこなへり |
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一六七 わが靈魂はなんぢの證詞をまもれり 我はいたく之をあいす |
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一六八 われなんぢの訓諭となんぢの證詞とをまもりぬ わがすべての道はみまへにあればなり |
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○ タウ |
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一六九 ヱホバよ願くはわがよぶ聲をみまへにちかづけ 聖言にしたがひて我にちゑをあたへたまへ |
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一七〇 わが願をみまへにいたらせ聖言にしたがひて我をたすけたまへ |
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一七一 わがくちびるは讃美をいだすべし 汝われに律法ををしへ給へばなり |
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一七二 わが舌はみことばを謳ふべし なんぢの一切のいましめは義なればなり |
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一七三 なんぢの手をつねにわが助となしたまへ われなんぢの訓諭をえらび用ゐたればなり |
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一七四 ヱホバよ我なんぢの救をしたへり なんぢの法はわがたのしみなり |
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一七五 願くはわが靈魂をながらへしめたまへ さらば汝をほめたゝへん 汝のさばきの我をたすけんことを |
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一七六 われは亡はれたる羊のごとく迷ひいでぬ なんぢの僕をたづねたまへ われ汝のいましめを忘れざればなり |
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詩篇 |
第一二〇篇 |
京詣のうた |
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一 われ困苦にあひてヱホバをよびしかば我にこたへたまへり |
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二 ヱホバよねがはくは虛偽のくちびる欺許の舌より わが靈魂をたすけいだしたまへ |
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三 あざむきの舌よなんぢに何をあたへられ 何をくはへらるべきか |
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四 ますらをの利き箭と金萑花のあつき炭となり |
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五 わざはひなるかな我はメセクにやどり ケダルの幕屋のかたはらに住めり |
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六 わがたましひは平安をにくむものと偕にすめり |
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七 われは平安をねがふ されど我ものいふときにかれら戰爭をこのむ |
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詩篇 |
第一二一篇 |
京まうでの歌 |
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一 われ山にむかひて目をあぐ わが扶助はいづこよりきたるや |
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二 わがたすけは天地をつくりたまへるヱホバよりきたる |
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三 ヱホバはなんぢの足のうごかさるゝを容したまはず 汝をまもるものは微睡たまふことなし |
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四 視よイスラエルを守りたまふものは微睡こともなく寢ることもなからん |
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五 ヱホバは汝をまもる者なり ヱホバはなんぢの右手をおほふ蔭なり |
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六 ひるは日なんぢをうたず夜は月なんぢを傷じ |
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七 ヱホバはなんぢを守りてもろもろの禍害をまぬかれしめ 並なんぢの靈魂をまもりたまはん |
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八 ヱホバは今よりとこしへにいたるまで 汝のいづると入るとをまもりたまはん |
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詩篇 |
第一二二篇 |
ダビデがよめる京まうでの歌 |
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一 人われにむかひて 率ヱホバのいへにゆかんといへるとき我よろこべり |
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二 ヱルサレムよわれらの足はなんぢの門のうちにたてり |
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三 ヱルサレムよなんぢは稠くつらなりたる邑のごとく固くたてり |
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四 もろもろのやから即ちヤハの支派かしこに上りきたり イスラエルにむかひて證詞をなし またヱホバの名にかんしやをなす |
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五 彼處にさばきの寳座まうけらる これダビデの家のみくらなり |
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六 ヱルサレムのために平安をいのれ ヱルサレムを愛するものは榮ゆべし |
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七 ねがはくはなんぢの石垣のうちに平安あり なんぢのゥ殿のうちに祉あらんことを |
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八 わが兄弟のためわが侶のために われ今なんぢのなかに平安あれといはん |
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九 われらの~ヱホバのいへのために我なんぢの祉をもとめん |
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詩篇 |
第一二三篇 |
京まうでの歌 |
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一 天にいますものよ我なんぢにむかひて目をあぐ |
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二 みよ僕その主の手に目をそゝぎ 婢女その主母の手に目をそゝぐがごとく われらはわが~ヱホバに目をそゝぎて そのわれを憐みたまはんことをまつ |
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三 ねがはくはわれらを憐みたまへ ヱホバよわれらを憐みたまへ そはわれらに輕侮はみちあふれぬ |
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四 おもひわづらひなきものの凌辱と たかぶるものの輕侮とは われらの靈魂にみちあふれぬ |
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詩篇 |
第一二四篇 |
ダビデのよめる京まうでの歌 |
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一 今イスラエルはいふべし ヱホバもしわれらの方にいまさず |
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二 人々われらにさからひて起りたつとき ヱホバもし我儕のかたに在さゞりしならんには |
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三 かれらの怒のわれらにむかひておこりし時 われらを生るまゝにて呑しならん |
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四 また水はわれらをおほひ 流はわれらの靈魂をうちこえ |
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五 高ぶる水はわれらの靈魂をうちこえしならん |
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六 ヱホバはほむべきかな 我儕をかれらの齒にわたして嚙くらはせたまはざりき |
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七 我儕のたましひは捕鳥者のわなをのがるゝ鳥のごとくにのがれたり 羅はやぶれてわれらはのがれたり |
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八 われらの助は天地をつくりたまへるヱホバの名にあり |
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詩篇 |
第一二五篇 |
みやこ詣のうた |
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一 ヱホバに依ョむものはシオンの山のうごかさるゝことなくして永遠にあるがごとし |
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二 ヱルサレムを山のかこめるごとく ヱホバも今よりとこしへにその民をかこみたまはん |
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三 惡の杖はたゞしきものの所領にとゞまることなかるべし 斯てたゞしきものはその手を不義にのぶることあらじ |
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四 ヱホバよねがはくは善人とこゝろ直きものとに祉をほどこしたまへ |
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五 されどヱホバは轉へりておのが曲れる道にいるものを惡きわざをなすものとともに去しめたまはん 平安はイスラエルのうへにあれ |
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詩篇 |
第一二六篇 |
京まうでの歌 |
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一 ヱホバ、シオンの俘囚をかへしたまひし時 われらは夢みるもののごとくなりき |
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二 そのとき笑はわれらの口にみち歌はわれらの舌にみてり ヱホバかれらのために大なることを作たまへりといへる者 もろもろの國のなかにありき |
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三 ヱホバわれらのために大なることをなしたまひたれば我儕はたのしめり |
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四 ヱホバよ願くは われらの俘囚をみなみの川のごとくに歸したまへ |
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五 淚とともに播くものは歡喜とともに穫らん |
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六 その人は種をたづさへ淚をながしていでゆけど禾束をたづさへ喜びてかへりきたらん |
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詩篇 |
第一二七篇 |
ソロモンがよめる京まうでのうた |
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一 ヱホバ家をたてたまふにあらずば 建るものの勤勞はむなしく ヱホバ城をまもりたまふにあらずば衞士のさめをるは徒勞なり |
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二 なんぢら早くおき遲くいねて辛苦の糧をくらふはむなしきなり 斯てヱホバその愛しみたまふものに寢をあたへたまふ |
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三 みよ子輩はヱホバのあたへたまふ嗣業にして胎の實はその報のたまものなり |
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四 年壯きころほひの子はますらをの手にある矢のごとし |
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五 矢のみちたる箙をもつ人はさいはひなり かれら門にありて仇とものいふとき恥ることあらじ |
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詩篇 |
第一二八篇 |
京まうでの歌 |
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一 ヱホバをおそれその道をあゆむものは皆さいはひなり |
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二 そはなんぢおのが手の勤勞をくらふべければなり なんぢは祉をえまた安處にをるべし |
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三 なんぢの妻はいへの奥にをりておほくの實をむすぶ葡萄の樹のごとく 汝の子輩はなんぢの筵に圓居してかんらんの若樹のごとし |
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四 見よヱホバをおそるゝ者はかく祉をえん |
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五 ヱホバはシオンより惠をなんぢに賜はん なんぢ世にあらんかぎりヱルサレムの祉をみん |
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六 なんぢおのが子輩の子をみるべし 平安はイスラエルの上にあり |
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詩篇 |
第一二九篇 |
京まうでのうた |
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一 今イスラエルはいふべし 彼等はしばしば我をわかきときより惱めたり |
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二 かれらはしばしば我をわかきときより惱めたり されどわれに勝ことを得ざりき |
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三 耕すものはわが背をたがへしてその畎をながくせり |
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四 ヱホバは義し あしきものの繩をたちたまへり |
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五 シオンをにくむ者はみな恥をおびてしりぞかせらるべし |
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六 かれらは長たざるさきにかるゝ屋上の草のごとし |
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七 これを刈るものはその手にみたず 之をつかぬるものはその束ふところに盈ざるなり |
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八 かたはらを過るものはヱホバの惠なんぢの上にあれといはず われらヱホバの名によりてなんぢらを祝すといはず |
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詩篇 |
第一三〇篇 |
京まうでの歌 |
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一 あゝヱホバよ われふかき淵より汝をよべり |
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二 主よねがはくはわが聲をきゝ 汝のみゝをわが懇求のこゑにかたぶけたまへ |
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三 ヤハよ主よなんぢ若もろもろの不義に目をとめたまはゞ 誰かよく立ことをえんや |
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四 されどなんぢに赦あれば 人におそれかしこまれ給ふべし |
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五 我ヱホバを俟望む わが靈魂はまちのぞむ われはその聖言によりて望をいだく |
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六 わがたましひは衛士があしたを待にまさり 誠にゑじが旦をまつにまさりて主をまてり |
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七 イスラエルよヱホバによりて望をいだけ そはヱホバにあはれみあり またゆたかなる救贖あり |
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八 ヱホバはイスラエルをそのもろもろの邪曲よりあがなひたまはん |
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詩篇 |
第一三一篇 |
ダビデのよめる京まうでのうた |
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一 ヱホバよわが心おごらずわが目たかぶらず われは大なることと我におよばぬ奇しき事とをつとめざりき |
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二 われはわが靈魂をもださしめまた安からしめたり 乳をたちし嬰兒のその母にたよるごとく我がたましひは乳をたちし嬰兒のごとくわれに恃れり |
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三 イスラエルよ今よりとこしへにヱホバにたよりて望をいだけ |
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詩篇 |
第一三二篇 |
京まうでの歌 |
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一 エホバよねがはくはダビデの爲にそのもろもろの憂をこゝろに記たまへ |
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二 ダビデ、ヱホバにちかひヤコブの全能者にうけひていふ |
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三 四 五 われヱホバのために處をたづねいだしヤコブの全能者のために居所をもとめうるまでは 我家の幕屋にいらず わが臥床にのぼらず わが目をねぶらしめず わが眼瞼をとぢしめざるべしと |
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六 われらエフラタにて之をきゝヤアルの野にて見とめたり |
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七 われらはその居所にゆきて その承足のまへに俯伏さん |
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八 ヱホバよねがはくは起きて なんぢの稜威の櫃とともになんぢの安居所にいりたまへ |
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九 なんぢの祭司たちは義を衣 なんぢの聖徒はみな歡びよばふべし |
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一〇 なんぢの僕ダビデのためになんぢの受膏者の面をしりぞけたまふなかれ |
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一一 ヱホバ眞實をもてダビデに誓ひたまひたれば之にたがふことあらじ 曰くわれなんぢの身よりいでし者をなんぢの座位にざせしめん |
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一二 なんぢの子輩もしわがをしふる契約と證詞とをまもらばかれらの子輩もまた永遠になんぢの座位にざすべしと |
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一三 ヱホバはシオンを擇びておのが居所にせんとのぞみたまへり |
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一四 曰くこれは永遠にわが安居處なり われこゝに住ん そはわれ之をのぞみたればなり |
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一五 われシオンの糧をゆたかに祝し くひものをもてその貧者をあかしめん |
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一六 われ救をもてその祭司たちに衣せん その聖徒はみな聲たからかによろこびよばふべし |
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一七 われダビデのためにかしこに一つの角をはえしめん わが受膏者のために燈火をそなへたり |
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一八 われかれの仇にはぢを衣せん されどかれはその冠弁さかゆべし |
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詩篇 |
第一三三篇 |
ダビデがよめる京まうでの歌 |
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一 視よはらから相睦てともにをるはいかに善いかに樂きかな |
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二 首にそゝがれたる貴きあぶら鬚にながれ アロンの鬚にながれ その衣のすそにまで流れしたゝるゝがごとく |
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三 またヘルモンの露くだりてシオンの山にながるゝがごとし そはヱホバかしこに祉をくだし窮なき生命をさへあたへたまへり |
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詩篇 |
第一三四篇 |
京まうでの歌 |
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一 夜間ヱホバのいへにたちヱホバに事ふるもろもろの僕よ ヱホバをほめまつれ |
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二 なんぢら聖所にむかひ手をあげてヱホバをほめまつれ |
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三 ねがはくはヱホバ天地をつくりたまへるもの シオンより汝をめぐみたまはんことを |
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詩篇 |
第一三五篇 |
一 なんぢらヱホバを讃稱へよヱホバの名をほめたゝへよ ヱホバの僕等ほめたゝへよ |
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二 ヱホバの家われらの~のいへの大庭にたつものよ讃稱へよ |
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三 ヱホバは惠ふかし なんぢらヱホバをほめたゝへよ その聖名はうるはし讃うたへ |
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四 そはヤハおのがためにヤコブをえらみ イスラエルをえらみてその珍寳となしたまへり |
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五 われヱホバの大なるとわれらの主のもろもろの~にまされるとをしれり |
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六 ヱホバその聖旨にかなふことを天にも地にも海にも淵にも みなことごとく行ひ給ふなり |
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七 ヱホバは地のはてより霧をのぼらせ 雨のために電光をつくり その庫より風をいだしたまふ |
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八 ヱホバは人より畜類にいたるまでエジプトの首出をうちたまへり |
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九 エジプトよヱホバはなんぢの中にしるしと奇しき事跡とをおくりて パロとその僕とに臨ませ給へり |
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一〇 ヱホバはおほくの國々をうち 又いきほひある王等をころし給へり |
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一一 アモリ人のわうシホン、バシャンの王オグならびにカナンの國々なり |
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一二 かれらの地をゆづりとし その民イスラエルの嗣業としてあたへ給へり |
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一三 ヱホバよなんぢの名はとこしへに絶ることなし ヱホバよなんぢの記念はよろづ世におよばん |
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一四 ヱホバはその民のために審判をなしその僕等にかゝはれる聖意をかへたまふ可ればなり |
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一五 もろもろのくにの偶像はしろかねと金にして人の手のわざなり |
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一六 そのぐうざうは口あれどいはず目あれど見ず |
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一七 耳あれどきかず またその口に氣息あることなし |
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一八 これを造るものと之によりたのむものとは皆これにひとしからん |
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一九 イスラエルの家よヱホバをほめまつれ アロンのいへよヱホバをほめまつれ |
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二〇 レビの家よヱホバをほめまつれ ヱホバを畏るゝものよヱホバをほめまつれ |
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二一 ヱルサレムにすみたまふヱホバはシオンにて讃まつるべきかな ヱホバをはめたゝへよ |
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詩篇 |
第一三六篇 |
一 ヱホバに感謝せよヱホバはめぐみふかし その憐憫はとこしへに絶ることなければなり |
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二 もろもろの~の~にかんしやせよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり |
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三 もろもろの主の主にかんしやせよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり |
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四 たゞ獨りおほいなる奇跡なしたまふものに感謝せよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり |
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五 智慧をもてもろもろの天をつくりたまへるものに感謝せよ そのあはれみは永遠にたゆることなければなり |
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六 地を水のうへに布たまへるものに感謝せよ そのあはれみは永遠にたゆることなければなり |
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七 巨大なる光をつくりたまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへに絶ることなければなり |
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八 晝をつかさどらするために日をつくりたまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり |
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九 夜をつかさどらするために月ともろもろの星とをつくりたまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり |
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一〇 もろもろの首出をうちてエジプトを責たまへるものに感謝せよ そのあはれみは永遠にたゆることなければなり |
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一一 イスラエルを率てエジプト人のなかより出したまへる者にかんしやせよ そのあはれみはとこしへに絶ることなければなり |
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一二 臂をのばしつよき手をもて之をひきいだしたまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり |
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一三 紅海をふたつに分たまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり |
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一四 イスラエルをしてその中をわたらしめ給へるものに感謝せよ そのあはれみは永遠にたゆることなければなり |
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一五 パロとその軍兵とを紅海のうちに仆したまへるものに感謝せよ そのあはれみは永遠にたゆることなければなり |
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一六 その民をみちびきて野をすぎしめたまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり |
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一七 大なる王たちを擊たまへるものに感謝せよ そのあはれみは永遠にたゆることなければなり |
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一八 名ある王等をころしたまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへに絶ることなければなり |
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一九 アモリ人のわうシホンをころしたまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり |
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二〇 バシャンのわうオグを誅したまへるものに感謝せよ そのあはれみは永遠にたゆることなければなり |
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二一 かれらの地を嗣業としてあたへたまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへにたゆることなければなり |
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二二 その僕イスラエルにゆづりとして之をあたへたまへるものに感謝せよ そのあはれみは永遠にたゆることなければなり |
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二三 われらが微賤かりしときに記念したまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへに絶ることなければなり |
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二四 わが敵よりわれらを助けいだしたまへる者にかんしやせよ その憐憫はとこしへに絶ることなければなり |
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二五 すべての生るものに食物をあたへたまふものに感謝せよ そのあはれみはとこしへに絶ることなければなり |
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二六 天の~にかんしやせよ その憐憫はとこしへに絶ることなければなり |
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詩篇 |
第一三七篇 |
一 われらバビロンの河のほとりにすわり シオンをおもひいでて淚をながしぬ |
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二 われらそのあたりの柳にわが琴をかけたり |
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三 そはわれらを虜にせしものわれらに歌をもとめたり 我儕をくるしむる者われらにおのれを歡ばせんとてシオンのうた一つうたへといへり |
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四 われら外邦にありていかでヱホバの歌をうたはんや |
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五 ヱルサレムよもし我なんぢをわすれなば わが右の手にその巧をわすれしめたまへ |
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六 もしわれ汝を思ひいでず もしわれヱルサレムをわがすべての歡喜の極となさずばわが舌をわが腭につかしめたまへ |
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七 ヱホバよねがはくはヱルサレムの日にエドムの子輩がこれを掃除け その基までもはらひのぞけといへるを 聖意にとめたまへ |
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八 ほろぼさるべきバビロンの女よ なんぢがわれらに作しごとく汝にむくゆる人はさいはひなるべし |
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九 なんぢの嬰兒をとりて岩のうへになげうつものはひなるべし |
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詩篇 |
第一三八篇 |
ダビデのうた |
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一 われはわが心をつくしてなんぢに感謝し もろもろの~のまへにて汝をほめうたはん |
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二 我なんぢのきよき宮にむかひて伏拜み なんぢの仁慈とまこととの故によりて聖名にかんしやせん そは汝そのみことばをもろもろの聖名にまさりて高くしたまひたればなり |
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三 汝わがよばはりし日にわれにこたへ わが靈魂にちからをあたへて雄々しからしめたまへり |
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四 ヱホバよ地のすべての王はなんぢに感謝せん かれらはなんぢの口のもろもろの言をきゝたればなり |
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五 かれらはヱホバのもろもろの途についてうたはん ヱホバの榮光おほいなればなり |
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六 ヱホバは高くましませども卑きものを顧みたまふ されど亦おごれるものを遠よりしりたまへり |
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七 縱ひわれ患難のなかを歩むとも汝われをふたゝび活し その手をのばしてわが仇のいかりをふせぎ その右の手われをすくひたまふべし |
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八 ヱホバはわれに係れることを全うしたまはん ヱホバよなんぢの憐憫はとこしへにたゆることなし 願くはなんぢの手のもろもろの事跡をすてたまふなかれ |
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詩篇 |
第一三九篇 |
伶長にうたはしめたるダビデの歌 |
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一 ヱホバよなんぢは我をさぐり我をしりたまへり |
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二 なんぢはわが坐るをも立をもしり 又とほくよりわが念をわきまへたまふ |
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三 なんぢはわが歩むをもわが臥をもさぐりいだし わがもろもろの途をことごとく知たまへり |
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四 そはわが舌に一言ありとも 視よヱホバよなんぢことごとく知たまふ |
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五 なんぢは前より後よりわれをかこみ わが上にその手をおき給へり |
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六 かゝる知識はいとくすしくして我にすぐ また高くして及ぶことあたはず |
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七 我いづこにゆきてなんぢの聖靈をはなれんや われいづこに往てなんぢの前をのがれんや |
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八 われ天にのぼるとも汝かしこにいまし われわが榻を陰府にまうくるとも 視よなんぢ彼處にいます |
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九 我あけぼのの翼をかりて海のはてにすむとも |
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一〇 かしこにて尙なんぢの手われをみちびき 汝のみぎの手われをたもちたまはん |
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一一 暗はかならず我をおほひ 我をかこめる光は夜とならんと我いふとも |
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一二 汝のみまへには暗ものをかくすことなく 夜もひるのごとくに輝けり なんぢにはくらきも光もことなることなし |
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一三 汝はわがはらわたをつくり 又わがはゝの胎にわれを組成たまひたり |
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一四 われなんぢに感謝す われは畏るべく奇しくつくられたり なんぢの事跡はことごとくくすし わが靈魂はいとつばらに之をしれり |
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一五 われ隱れたるところにてつくられ 地の底所にて妙につゞりあはされしとき わが骨なんぢにかくるゝことなかりき |
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一六 わが體いまだ全からざるに なんぢの目ははやくより之をみ 日々かたちづくられしわが百體の一だにあらざりし時に ことごとくなんぢの册にしるされたり |
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一七 ~よなんぢのもろもろの思念はわれに寶きこといかばかりぞや そのみおもひの總計はいかに多きかな |
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一八 我これを算へんとすれどもそのかずは沙よりもおほし われ眼さむるときも尙なんぢとともにをる |
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一九 ~よなんぢはかならず惡者をころし給はん されば血をながすものよ我をはなれされ |
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二〇 かれらはあしき企圖をもて汝にさからひて言ふ なんぢの仇はみだりに聖名をとなふるなり |
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二一 ヱホバよわれは汝をにくむ者をにくむにあらずや なんぢに逆ひておこりたつものを厭ふにあらずや |
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二二 われ甚くかれらをにくみてわが仇とす |
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二三 ~よねがはくは我をさぐりてわが心そしり 我をこゝろみてわがもろもろの思念をしりたまへ |
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二四 ねがはくは我によこしまなる途のありやなしやを見て われを永遠のみちに導きたまへ |
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詩篇 |
第一四〇篇 |
伶長にうたはしめたるダビデのうた |
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一 ヱホバよねがはくは惡人よりわれを助けいだし 我をまもりて强暴人よりのがれしめたまへ |
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二 かれらは心のうちに殘害をくはだてたえず戰鬪をおこす |
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三 かれらは蛇のごとくおのが舌を利す そのくちびるのうちに蝮の毒あり セラ |
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四 ヱホバよ願くはわれを保ちてあしきひとの手よりのがれしめ 我をまもりてわが足をつまづかせんと謀るあらぶる人よりのがれしめ給へ |
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五 高ぶるものはわがために羂と索とをふせ 路のほとりに網をはり かつ機をまうけたり セラ |
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六 われヱホバにいへらく 汝はわが~なりヱホバよねがはくはわが祈のこゑをきゝ給へ |
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七 わが救のちからなる主の~よ なんぢはたゝかひの日にわが首をおほひたまへり |
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八 ヱホバよあしきひとの欲のまゝにすることをゆるしたまふなかれ そのあしき企圖をとげしめたまふなかれ おそらくは彼等みづから誇らん セラ |
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九 われを圍むものの首はおのれのくちびるの殘害におほはるべし |
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一〇 もえたる炭はかれらのうへにおち かれらは火になげいれられ ふかき穴になげいれられて再びおきいづることあたはざるべし |
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一一 惡言をいふものは世にたてられず 暴ぶるものはわざはひに追及れてたふさるべし |
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一二 われは苦しむものの訴とまづしきものの義とをヱホバの守りたまふを知る |
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一三 義者はかならず聖名にかんしやし 直者はみまへに住ん |
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詩篇 |
第一四一篇 |
ダビデのうた |
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一 ヱホバよ我なんぢを呼ふ ねがはくは速かにわれにきたりたまへ われ汝をよばふときわが聲に耳をかたぶけたまへ |
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二 われは熏物のごとくにわが祈をみまへにさゝげ 夕のそなへものの如くにわが手をあげて聖前にさゝげんことをねがふ |
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三 ヱホバよねがはくはわが口に門守をおきて わがくちびるの戸をまもりたまへ |
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四 惡事にわがこゝろを傾かしめて 邪曲をおこなふ者とともに惡きわざにあづからしめ給ふなかれ 又かれらの珍饈をくらはしめたまふなかれ |
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五 義者われをうつとも我はこれを愛しみとし その我をせむるを頭のあぶらとせん わが頭はこれを辭まず かれらが禍害にあふときもわが祈はたえじ |
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六 その審士はいはほの崕になげられん かれらわがことばの甘美によりて聽ことをすべし |
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七 人つちを耕しうがつがごとく我儕のほねははかの口にちらさる |
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八 されど主ヱホバよ わが目はなほ汝にむかふ 我なんぢに依ョめり ねがはくはわが靈魂をともしきまゝに捨おきたまふなかれ |
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九 我をまもりてかれらがわがためにまうくる羂と よこしまを行ふものの機とをまぬかれしめたまへ |
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一〇 われは全くのがれん あしきものをおのれの網におちいらしめたまへ |
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詩篇 |
第一四二篇 |
ダビデが洞にありしときよみたるヘへのうたなり 祈なり |
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一 われ聲をいだしてヱホバによばはり 聲をいだしてヱホバにこひもとむ |
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二 われはその聖前にわが歎息をそゝぎいだし そのみまへにわが患難をあらはす |
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三 わが靈魂わがうちにきえうせんとするときも汝わがみちを識たまへり 人われをとらへんとてわがゆくみちに羂をかくせり |
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四 願くはわがみぎの手に目をそゝぎて見たまへ 一人だに我をしるものなし われには避所なくまたわが靈魂をかへりみる人なし |
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五 ヱホバよわれ汝をよばふ 我いへらく汝はわがさけどころ有生の地にてわがうべき分なりと |
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六 ねがはくはわが號呼にみこゝろをとめたまへ われいたく卑くせられたればなり 我をせむる者より助けいだしたまへ 彼等はわれにまさりて强ければなり |
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七 願くはわがたましひを囹圄よりいだし われに聖名を感謝せしめたまへ なんぢ豐かにわれを待ひたまふべければ 義者われをめぐらん |
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詩篇 |
第一四三篇 |
ダビデのうた |
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一 ヱホバよねがはくはわが祈をきゝ わが懇求にみゝをかたぶけたまへ なんぢの眞實なんぢの公議をもて我にこたへたまへ |
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二 汝のしもべの審判にかゝつらひたまふなかれ そはいけるもの一人だにみまへに義とせらるゝはなし |
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三 仇はわがたましひを迫めわが生命を地にうちすて 死てひさしく世を經たるもののごとく 我をくらき所にすまはせたり |
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四 又わがたましひはわが衷にきえうせんとし わが心はわがうちに曠さびれたり |
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五 われはいにしへの日をおもひいで 汝のおこなひたまひし一切のことを考へ なんぢの手のみわざをおもふ |
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六 われ汝にむかひてわが手をのべ わがたましひは燥きおとろへたる地のごとく汝をしたへり セラ |
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七 ヱホバよ速かにわれにこたへたまへ わが靈魂はおとろふ われに聖顏をかくしたまふなかれ おそらくはわれ穴にくだるもののごとくならん |
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八 朝になんぢの仁慈をきかしめたまへ われ汝によりたのめばなり わが歩むべき途をしらせたまへ われわが靈魂をなんぢに擧ればなり |
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九 ヱホバよねがはくは我をわが仇よりたすけ出したまへ われ匿れんとして汝にはしりゆく |
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一〇 汝はわが~なり われに聖旨をおこなふことををしへたまへ 惠ふかき聖靈をもて我をたひらかなる國にみちびきたまへ |
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一一 ヱホバよねがはくは聖名のために我をいかし なんぢの義によりてわがたましひを患難よりいだしたまへ |
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一二 又なんぢの仁慈によりてわが仇をたち 靈魂をくるしむる者をことごとく滅したまへ そは我なんぢの僕なり |
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詩篇 |
第一四四篇 |
ダビデのうた |
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一 戰することをわが手にをしへ鬪ふことをわが指にをしへたまふ わが磐ヱホバはほむべきかな |
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二 ヱホバはわが仁慈わが城なり わがたかき櫓われをすくひたまふ者なり わが盾わが依ョむものなり ヱホバはわが民をわれにしたがはせたまふ |
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三 ヱホバよ人はいかなる者なれば之をしり 人の子はいかなる者なれば之をみこゝろに記たまふや |
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四 人は氣息にことならず その存らふる日はすぎゆく影にひとし |
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五 ヱホバよねがはくはなんぢの天をたれてくだり 手を山につけて煙をたゝしめたまへ |
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六 雷光をうちいだして彼等をちらし なんぢの矢をはなちてかれらを敗りたまへ |
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七 上より手をのべ我をすくひて 大水より外人の手よりたすけいだしたまへ |
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八 かれらの口はむなしき言をいひ その右の手はいつはりのみぎの手なり |
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九 ~よわれ汝にむかひて新らしき歌をうたひ 十絃の琴にあはせて汝をほめうたはん |
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一〇 なんぢは王たちに救をあたへ 僕ダビデをわざはひの劍よりすくひたまふ~なり |
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一一 ねがはくは我をすくひて外人の手よりたすけいだしたまへ かれらの口はむなしき言をいひ その右の手はいつはりのみぎの手なり |
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一二 われらの男子はとしわかきとき育ちたる草木のごとく われらの女子は宮のふりにならひて刻みいだしゝ隅の石のごとくならん |
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一三 われらの倉はみちたらひてさまざまのものをそなへ われらの羊は野にて千萬の子をうみ |
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一四 われらの牡牛はよく物をおひ われらの衢にはせめいることなく亦おしいづることなく叫ぶこともなからん |
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一五 かゝる狀の民はさいはひなり ヱホバをおのが~とする民はさいはひなり |
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詩篇 |
第一四五篇 |
ダビデの讃美のうた |
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一 わがかみ王よわれ汝をあがめ 世々かぎりなく聖名をほめまつらん |
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二 われ日ごとに汝をほめ世々かぎりなく聖名をほめたゝへん |
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三 ヱホバは大にましませば最もほむべきかな その大なることは尋ねしることかたし |
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四 この代はかの代にむかひてなんぢの事跡をほめたゝへ なんぢの大能のはたらきを宣つたへん |
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五 われ汝のほまれの榮光ある稜威と なんぢの奇しきみわざとを深くおもはん |
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六 人はなんぢのおそるべき動作のいきほひをかたり 我はなんぢの大なることを宣つたへん |
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七 かれらはなんぢの大なる惠の跡をいひいで なんぢの義をほめうたはん |
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八 ヱホバは惠ふかく憐情みち また怒りたまふことおそく憐憫おほいなり |
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九 ヱホバはよろづの者にめぐみあり そのふかき憐憫はみわざの上にあまねし |
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一〇 ヱホバよ汝のすべての事跡はなんぢに感謝し なんぢの聖徒はなんぢをほめん |
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一一 かれらは御國のえいくわうをかたり 汝のみちからを宣つたへて |
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一二 その大能のはたらきとそのみくにの榮光あるみいづとを人の子輩にしらすべし |
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一三 なんぢの國はとこしへの國なり なんぢの政治はよろづ代にたゆることなし |
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一四 ヱホバはすべて倒れんとする者をさゝへ かゞむものを直くたゝしめたまふ |
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一五 よろづのものの目はなんぢを待 なんぢは時にしたがひてかれらに糧をあたへ給ふ |
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一六 なんぢ手をひらきてもろもろの生るものの願望をあかしめたまふ |
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一七 ヱホバはそのすべての途にたゞしくそのすべての作爲にめぐみふかし |
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一八 すべてヱホバをよぶもの 誠をもて之をよぶものに ヱホバは近くましますなり |
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一九 ヱホバは己をおそるゝものの願望をみちたらしめ その號呼をきゝて之をすくひたまふ |
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二〇 ヱホバはおのれを愛しむものをすべて守りたまへど 惡者をことごとく滅したまはん |
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二一 わが口はヱホバの頌美をかたり よろづの民は世々かぎりなくそのきよき名をほめまつるべし |
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詩篇 |
第一四六篇 |
一 ヱホバを讃稱へよ わがたましひよヱホバをほめたゝへよ |
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二 われ生るかぎりはヱホバをほめたゝへ わがながらふるほどはわが~をほめうたはん |
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三 もろもろの君によりたのむことなく 人の子によりたのむなかれ かれらに助あることなし |
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四 その氣息いでゆけばかれ土にかへる その日かれがもろもろの企圖はほろびん |
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五 ヤコブの~をおのが助とし その望をおのが~ヱホバにおくものはひなり |
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六 此はあめつちと海とそのなかなるあらゆるものを造り とこしへに眞實をまもり |
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七 虐げらるゝもののために審判をおこなひ 餓ゑたるものに食物をあたへたまふ~なり ヱホバはとらはれたる人をときはなちたまふ |
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八 ヱホバはめしひの目をひらき ヱホバは屈者をなほくたゝせ ヱホバは義しきものを愛しみたまふ |
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九 ヱホバほ他邦人をまもり 孤子と寡婦とをさゝへたまふ されど惡きものの徑はくつがへしたまふなり |
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一〇 ヱホバはとこしへに統御めたまはん シオンよなんぢの~はよろづ代まで統御めたまはん ヱホバをほめたゝへよ |
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詩篇 |
第一四七篇 |
一 ヱホバをほめたゝへよ われらの~をほめうたふは善ことなり樂しきことなり 稱へまつるはよろしきに適へり |
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二 ヱホバはヱルサレムをきづきイスラエルのさすらへる者をあつめたまふ |
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三 ヱホバは心のくだけたるものを醫し その傷をつゝみたまふ |
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四 ヱホバはもろもろの星の數をかぞへて すべてこれに名をあたへたまふ |
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五 われらの主はおほいなり その能力もまた大なり その智慧はきはまりなし |
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六 ヱホバは柔和なるものをさゝへ 惡きものを地にひきおとし給ふ |
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七 ヱホバに感謝してうたへ 琴にあはせてわれらの~をほめうたへ |
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八 ヱホバは雲をもて天をおほひ 地のために雨をそなへ もろもろの山に草をはえしめ |
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九 くひものを獸にあたへ並なく小鴉にあたへたまふ |
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一〇 ヱホバは馬のちからを喜びたまはず 人の足をよみしたまはず |
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一一 ヱホバはおのれを畏るゝものと おのれの憐憫をのぞむものとを好したまふ |
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一二 ヱルサレムよヱホバをほめたゝへよ シオンよなんぢの~をほめたゝへよ |
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一三 ヱホバはなんぢの門の關木をかたうし 汝のうちなる子輩をさきはひ給ひたればなり |
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一四 ヱホバは汝のすべての境にやはらぎをあたへ いと嘉麥をもて汝をあかしめたまふ |
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一五 ヱホバはそのいましめを地にくだしたまふ その聖言はいとすみやかにはしる |
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一六 ヱホバは雪をひつじの毛のごとくふらせ 霜を灰のごとくにまきたまふ |
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一七 ヱホバは氷をつちくれのごとくに擲ちたまふ たれかその寒冷にたふることをえんや |
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一八 ヱホバ聖言をくだしてこれを消し その風をふかしめたまへばもろもろの水はながる |
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一九 ヱホバはそのみことばをヤコブに示し そのもろもろの律法とその審判とをイスラエルにしめしたまふ |
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二〇 ヱホバはいづれの國をも如此あしらひたまひしにあらず ヱホバのもろもろの審判をかれらはしらざるなり ヱホバをほめたゝへよ |
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詩篇 |
第一四八篇 |
一 ヱホバをほめたゝへよ もろもろの天よりヱホバをほめたゝへよ もろもろの高所にてヱホバをほめたゝへよ |
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二 その天使よみなヱホバをほめたゝへよ その萬軍よみなヱホバをほめたゝへよ |
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三 日よ月よヱホバをほめたゝへよ ひかりの星よみなヱホバをほめたゝへよ |
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四 もろもろの天のてんよ 天のうへなる水よ ヱホバをほめたゝへよ |
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五 これらはみなヱホバの聖名をほめたゝふべし そはヱホバ命じたまひたればかれらは造られたり |
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六 ヱホバまた此等をいやとほながに立たまひたり 又すぎうすまじき詔命をくだしたまへり |
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七 龍よ すべての淵よ 地よりヱホバをほめたゝへよ |
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八 火よ 霰よ 雪よ 霧よ みことばにしたがふ狂風よ |
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九 もろもろの山 もろもろのをか 實をむすぶ樹 すべての香柏よ |
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一〇 獸 もろもろの牲畜 はふもの 翼ある鳥よ |
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一一 地の王たち もろもろのたみ 地のゥ侯よ 地のもろもろの審士よ |
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一二 少きをのこ 若きをみな 老たる人 をさなきものよ |
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一三 みなヱホバの聖名をほめたゝふべし その聖名はたかくして類なく そのえいくわうは地よりも天よりもうへにあればなり |
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一四 ヱホバはその民のために一つの角をあげたまへり こはそのもろもろの聖徒のほまれ ヱホバにちかき民なるイスラエルの子輩のほまれなり ヱホバを讃稱へよ |
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詩篇 |
第一四九篇 |
一 ヱホバをほめたゝへよ ヱホバに對ひてあたらしき歌をうたへ 聖徒のつどひにてヱホバの頌美をうたへ |
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二 イスラエルはおのれを造りたまひしものをよろこび シオンの子輩は己が王のゆゑによりて樂しむべし |
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三 かれらをどりつゝその聖名をほめたゝへ 琴鼓にてヱホバをほめうたふべし |
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四 ヱホバはおのが民をよろこび 救にて柔和なるものを美しくしたまへばなり |
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五 聖徒はえいくわうの故によりてよろこび その寢牀にてよろこびうたふべし |
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六 その口に~をほむるうたあり その手にもろはの劍あり |
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七 こはもろもろの國に仇をかへし もろもろの民をつみなひ |
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八 かれらの王たちを鏈にて かれらの貴人をくろかねの械にていましめ |
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九 錄したる審判をかれらに行ふべきためなり 斯るほまれはそのもろもろの聖徒にあり ヱホバをほめたゝへよ |
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詩篇 |
第一五〇篇 |
一 ヱホバをほめたゝへよ その聖所にて~をほめたゝへよ その能力のあらはるゝ穹蒼にて~をほめたゝへよ |
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二 その大能のはたらきのゆゑをもて~をほめたゝへよ その秀ておほいなることの故によりてヱホバをほめたゝへよ |
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三 ラッパの聲をもて~をほめたゝへよ 箏と琴とをもて~をほめたゝへよ |
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四 つゞみと蹈舞とをもて~をほめたゝ へよ 絃簫をもて~をほめたゝへよ |
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五 音のたかき鐃鈸をもて~をほめたゝへよ なりひゞく鐃鈸をもて~をほめたゝへよ |
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六 氣息あるものは皆ヤハをほめたゝふべし なんぢらヱホバをほめたゝへよ |
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Office Murakami |