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四つの福音書による一つのイエス物語289 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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289 |
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ペテロが三度つまずくことを予め告げる |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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14;29〜31 |
26;33〜35 |
22;31〜34 |
13;36〜38 |
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第一四章二九〜三一節 |
第二六章三三〜三五節 |
第二二章三一〜三四節 |
第一三章三六〜三八節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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馬可傳iケ書第一四章 |
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二九 ペテロ イエスに曰けるは假令みな礙くとも我は然らず |
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三十 イエス彼に曰けるは我まことに爾に告ん今日この夜鷄二次鳴まへに爾三次われを知ずと曰ん |
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三一 彼また力言いひけるは我は爾と偕に死るとも爾を知ずと曰じ弟子みな如此いへり |
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馬太傳iケ書第二六章 |
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三三 ペテロ答てイエスに曰けるは皆なんぢに就て礙くとも我は終に礙かじ |
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三四 イエス彼に曰けるは我まことに爾に吿ん今夜鷄なかざる前に爾三次われを知ずと言ん |
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三五 ペテロ彼に曰けるは我は主と偕に死るとも爾を知ずと言じ弟子みた如此いへり |
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路加傳iケ書第二二章 |
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三一 主また曰けるはシモンよシモンよサタン爾曹を索めて麥の如く簸んとす |
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三一 然ども爾の信仰絶ざるやう爾の爲に祈れり爾歸ん時其兄弟を竪せよ |
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三三 シモン曰けるは主よ我獄にまでも死にまでも爾と共に往んと心を定たり |
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三四 イエス曰けるはペテロ我なんぢに吿ん今日鷄なかざる前に爾三次われを識ずと言ん |
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約翰傳iケ書第一三章 |
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三六 シモンペテロ彼に曰けるは主いづこへ往給ふやイエス彼に答へけるは我往ところへは爾いま從ふこと能ず後われは從はん |
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三七 ペテロ彼に曰けるは主よ何故に今なんぢに從ふこと能ざるか我は爾の爲に我命を捐ん |
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三八 イエス彼に答けるは爾命を我ために捐るや誠に實に爾に吿ん鷄なかざる前に爾三次われを識ずと言ん |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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マルコ傳iケ書第一四章 |
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二九 時にペテロ、イエスに言ふ『假令みな躓くとも我は然らじ』 |
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三〇 イエス言ひ給ふ『まことに汝に吿ぐ、今日この夜、鷄ふたたび鳴く前に、なんぢ三たび我を否むべし』 |
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三一 ペテロ力をこめて言ふ『われ汝とともに死ぬべき事ありとも汝を否まず』弟子たち皆かく言へり。 |
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マタイ傳iケ書第二六章 |
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三三 ペテロ答へて言ふ『假令みな汝に就きて躓くとも我はいつまでも躓かじ』 |
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三四 イエス言ひ給ふ『まことに汝に吿ぐ、今宵、鷄鳴く前に、なんぢ三たび我を否むべし』 |
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三五 ペテロ言ふ『我なんぢと共に死ぬべき事ありとも汝を否まず』弟子たち皆かく言へり。 |
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ルカ傳iケ書第二二章 |
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三一 シモン、シモン、視よ、サタン汝らを麥のごとく篩はんとて請ひ得たり。 |
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三二 然れど我なんぢの爲にその信仰の失せぬやうに祈りたり、なんぢ立ち歸りてのち兄弟たちを堅うせよ』 |
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三三 シモン言ふ『主よ、我は汝とともに獄にまでも、死にまでも往かんと覺悟せり』 |
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三四 イエス言ひ給ふ『ペテロよ我なんぢに吿ぐ、今日なんぢ三度われを知らずと否むまでは雞鳴かざるべし』 |
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ヨハネ傳iケ書第一三章 |
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三六 シモン・ペテロ言ふ『主よ、何處にゆき給ふか』イエス答へ給ふ『わが往く處に、なんぢ今は從ふこと能はず。されど後に從はん』 |
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三七 ペテロ言ふ『主よ、いま從ふこと能はぬは何故ぞ、我は汝のために生命を棄てん』 |
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三八 イエス答へ給ふ『なんぢ我がために生命を棄つるか、誠にまことに汝に吿ぐ、なんぢ三度われを否むまでは、鷄鳴かざるべし』 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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マルコによる福音書第一四章 |
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二九 するとペテロはイエスに言った、「たとい、みんなの者がつまずいても、わたしはつまずきません」。 |
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三〇 イエスは言われた、「あなたによく言っておく。きょう、今夜、にわとりが二度鳴く前に、そう言うあなたが、三度わたしを知らないと言うだろう」。 |
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三一 ペテロは力をこめて言った、「たといあなたと一緒に死なねばならなくなっても、あなたを知らないなどとは、決して申しません」。みんなの者もまた、同じようなことを言った。 |
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マタイによる福音書第二六章 |
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三三 するとペテロはイエスに答えて言った、「たとい、みんなの者があなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」。 |
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三四 イエスは言われた、「よくあなたに言っておく。今夜、鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないというだろう」。 |
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三五 ペテロは言った、「たといあなたと一緒に死なねばならなくなっても、あなたを知らないなどとは、決して申しません」。弟子たちもみな同じように言った。 |
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ルカによる福音書第二二章 |
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三一 シモン、シモン、見よ、サタンはあなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って許された。 |
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三二 しかし、わたしはあなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈った。それで、あなたが立ち直ったときには、兄弟たちを力づけてやりなさい」。 |
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三三 シモンが言った、「主よ、わたしは獄にでも、また死に至るまでも、あなたとご一緒に行く覚悟です」。 |
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三四 するとイエスが言われた、「ペテロよ、あなたに言っておく。きょう、鶏が鳴くまでに、あなたは三度わたしを知らないと言うだろう」。 |
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ヨハネによる福音書第一三章 |
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三六 シモン・ペテロがイエスに言った、「主よ、どこへおいでになるのですか」。イエスは答えられた、「あなたはわたしの行くところに、今はついて来ることはできない。しかし、あとになってから、ついて来ることになろう」。 |
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三七 ペテロはイエスに言った、「主よ、なぜ、今あなたについて行くことができないのですか。あなたのためには、命も捨てます」。 |
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三八 イエスは答えられた、「わたしのために命を捨てると言うのか。よくよくあなたに言っておく。鶏が鳴く前に、あなたはわたしを三度知らないと言うであろう」。 |
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Office Murakami |