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四つの福音書による一つのイエス物語286 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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286 |
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「私は再びあなたたちに会う」 |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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16;16〜24 |
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第一六章一六〜二四節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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約翰傳iケ書第一六章 |
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十六 暫せば爾曹われを見じ復しばらくして我を見るべし是われ父へ往なり |
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十七 是に於て弟子の中にて或人たがひに曰けるは暫せば爾曹われを見じ復しばらくして我を見べしと言かつ是われは父へ往なりと我儕に言しは何の事ぞや |
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十八 彼等また曰けるは此しばらくと言しは何の事ぞや其言る所を我儕知ず |
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十九 イエス彼等が問んとするを知て曰けるは暫せば我を見じ復しばらくして我を見べしと言し此事に因て爾曹たがひに詰あふ乎 |
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二十 誠に實に我なんぢらに吿ん爾曹は哭き哀み世は喜ぶべし爾曹憂るならん然ど其憂は變て喜びとなるべし |
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二一 婦子を產んとする時は憂ふ其期いたるに因てなり然ど已に生ば前の苦をわする世に人の生たる喜樂に因てなり |
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二二 此の如く爾曹も今憂ふ然ど我また爾曹を見ん其時なんぢらの心喜ぶべし其喜樂を奪ふ者あらじ |
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二三 其日なんぢら我に問ところ無るべし誠に實に爾曹に吿ん凡そ我名に託て父に求る所のもの父これを爾曹に授たまふべし |
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二四 なんぢら今まで我名に託て求たることなし求よ然ば受けん而して爾曹の喜び滿べし |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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ヨハネ傳iケ書第一六章 |
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一六 暫くせば汝ら我を見ず、また暫くして我を見るべし』 |
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一七 爰に弟子たちのうち或者たがひに言ふ『「暫くせば我を見ず、また暫くして我を見るべし」と言ひ、かつ「父に往くによりて」と言ひ給へるは、如何なることぞ』 |
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一八 復いふ『この暫くとは如何なることぞ、我等その言ひ給ふところを知らず』 |
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一九 イエスその問はんと思へるを知りて言ひ給ふ『なんぢら「暫くせば我を見ず、また暫くして我を見るべし」と我が言ひしを尋ねあふか。 |
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二〇 誠にまことに汝らに吿ぐ、なんぢらは泣き悲しみ、世は喜ばん。汝ら憂ふべし、然れどその憂は喜スとならん。 |
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二一 をんな產まんとする時は憂あり、その期いたるに因りてなり。子を產みてのちは苦痛をおぼえず、世に人の生れたる喜スによりてなり。 |
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二二 斯く汝らも今は憂あり、然れど我ふたたび汝らを見ん、その時なんぢらの心喜ぶべし、その喜スを奪ふ者なし。 |
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二三 かの日には汝ら何事をも我に問ふまじ。誠にまことに汝らに吿ぐ、汝等のすべて父に求むる物をば、我が名によりて賜ふべし。 |
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二四 なんぢら今までは何をも我が名によりて求めたることなし。求めよ、然らば受けん、而して汝らの喜スみたさるべし。 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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ヨハネによる福音書第一六章 |
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一六 しばらくすれば、あなたがたはもうわたしを見なくなる。しかし、またしばらくすれば、わたしに会えるであろう」。 |
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一七 そこで、弟子たちのうちのある者は互に言い合った、「『しばらくすれば、わたしを見なくなる。またしばらくすれば、わたしに会えるであろう』と言われ、『わたしの父のところに行く』と言われたのは、いったい、どういうことなのであろう」。 |
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一八 彼らはまた言った、「『しばらくすれば』と言われるのは、どういうことか。わたしたちには、その言葉の意味がわからない」。 |
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一九 イエスは、彼らが尋ねたがっていることに気がついて、彼らに言われた、「しばらくすればわたしを見なくなる、またしばらくすればわたしに会えるであろうと、わたしが言ったことで、互に論じ合っているのか。 |
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二〇 よくよくあなたがたに言っておく。あなたがたは泣き悲しむが、この世は喜ぶであろう。あなたがたは憂えているが、その憂いは喜びに変るであろう。 |
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二一 女が子を産む場合には、その時がきたというので、不安を感じる。しかし、子を産んでしまえば、もはやその苦しみをおぼえてはいない。ひとりの人がこの世に生れた、という喜びがあるためである。 |
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二二 このように、あなたがたにも今は不安がある。しかし、わたしは再びあなたがたと会うであろう。そして、あなたがたの心は喜びに満たされるであろう。その喜びをあなたがたから取り去る者はいない。 |
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二三 その日には、あなたがたがわたしに問うことは、何もないであろう。よくよくあなたがたに言っておく。あなたがたが父に求めるものはなんでも、わたしの名によって下さるであろう。 |
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二四 今までは、あなたがたはわたしの名によって求めたことはなかった。求めなさい、そうすれば、与えられるであろう。そして、あなたがたの喜びが満ちあふれるであろう。 |
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Office Murakami |