|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
四つの福音書による一つのイエス物語270 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
* |
270 |
* |
夕食の時弟子たちの足を洗う |
* |
上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
|
ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
|
馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
|
マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
|
マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
|
|
|
|
13;1〜11 |
|
|
|
|
第一三章一〜一一節 |
* |
英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
|
|
|
|
約翰傳iケ書第一三章 |
|
|
|
|
一 逾越の節の前にイエス此世を去て父に歸るべき時いたれるをしり世に在し己の民を既に愛し終に至るまで之を愛せり |
|
|
|
|
二 時に彼等晩の席につく惡魔はかねてイエスを賣んとする事をシモンの子イスカリオテのユダといふ者の心に發さしめたり |
|
|
|
|
三 イエス己の手に父の萬物を賜しことゝ~より來り~に歸ることゝを知 |
|
|
|
|
四 晩の席を起て上衣をぬぎ手巾を取て腰に束 |
|
|
|
|
五 而して盤に水をいれ弟子の足を濯その束たる手巾にて拭はじめ |
|
|
|
|
六 遂にシモンペテロに及ぶペテロ彼に曰けるは主よ爾わが足を濯ふか |
|
|
|
|
七 イエス答て曰けるは我爲ことを爾いま知ず後これを知べし |
|
|
|
|
八 ペテロ彼に曰けるは爾斷て我足を濯べからずイエス答けるは若われ爾を濯ずば爾は我と干渉なし |
|
|
|
|
九 シモンペテロ彼に曰けるは主よ止に我足のみならず手と首をも濯たまへ |
|
|
|
|
十 イエス曰けるは濯たる者は足のほか濯ふに及ず然して全く潔し爾曹は潔し然ども盡くは潔者に非ず |
|
|
|
|
十一 此はイエス己を賣んとする者の誰なるを知ゆえに盡くは潔者に非ずと曰るなり |
* |
日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
|
|
|
|
ヨハネ傳iケ書第一三章 |
|
|
|
|
一 過越のまつりの前に、イエスこの世を去りて父に往くべき己が時の來れるを知り、世に在る己の者を愛して極まで之を愛し給へり。 |
|
|
|
|
二 夕餐のとき惡魔、早くもシモンの子イスカリオテのユダの心に、イエスを賣らんとする思を入れたるが、 |
|
|
|
|
三 イエス父が萬物をおのが手にゆだね給ひしことと、己の~より出でて~に到ることとを知り、 |
|
|
|
|
四 夕餐より起ちて上衣をぬぎ、手巾をとりて腰にまとひ、 |
|
|
|
|
五 尋で盥に水をいれて、弟子たちの足をあらひ、纏ひたる手巾にて之を拭ひはじめ給ふ。 |
|
|
|
|
六 斯てシモン・ペテロに至り給へば、彼いふ『主よ、汝わが足を洗ひ給ふか』 |
|
|
|
|
七 イエス答へて言ひ給ふ『わが爲すことを汝いまは知らず、後に悟るべし』 |
|
|
|
|
八 ペテロ言ふ『永遠に我が足をあらひ給はざれ』イエス答へ給ふ『我もし汝を洗はずば、汝われと關係なし』 |
|
|
|
|
九 シモン・ペテロ言ふ『主よ、わが足のみならず、手をも頭をも』 |
|
|
|
|
一〇 イエス言ひ給ふ『すでに浴したる者は足のほか洗ふを要せず、全身きよきなり。斯く汝らは潔し、されど悉とくは然らず』 |
|
|
|
|
一一 これ己を賣る者の誰なるを知りたまふ故に『ことごとくは潔からず』と言ひ給ひしなり。 |
* |
日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
|
|
|
|
ヨハネによる福音書第一三章 |
|
|
|
|
一 過越の祭の前に、イエスは、この世を去って父のみもとに行くべき自分の時がきたことを知り、世にいる自分の者たちを愛して、彼らを最後まで愛し通された。 |
|
|
|
|
二 夕食のとき、悪魔はすでにシモンの子イスカリオテのユダの心に、イエスを裏切ろうとする思いを入れていたが、 |
|
|
|
|
三 イエスは、父がすべてのものを自分の手にお与えになったこと、また、自分は神から出てきて、神にかえろうとしていることを思い、 |
|
|
|
|
四 夕食の席から立ち上がって、上着を脱ぎ、手ぬぐいをとって腰に巻き、 |
|
|
|
|
五 それから水をたらいに入れて、弟子たちの足を洗い、腰に巻いた手ぬぐいでふき始められた。 |
|
|
|
|
六 こうして、シモン・ペテロの番になった。すると彼はイエスに、「主よ、あなたがわたしの足をお洗いになるのですか」と言った。 |
|
|
|
|
七 イエスは彼に答えて言われた、「わたしのしていることは今あなたにはわからないが、あとでわかるようになるだろう」。 |
|
|
|
|
八 ペテロはイエスに言った、「わたしの足を決して洗わないで下さい」。イエスは彼に答えられた、「もしわたしがあなたの足を洗わないなら、あなたはわたしとなんの係わりもなくなる」。 |
|
|
|
|
九 シモン・ペテロはイエスに言った、「主よ、では、足だけではなく、どうぞ、手も頭も」。 |
|
|
|
|
一〇 イエスは彼に言われた、「すでにからだを洗った者は、足のほかは洗う必要がない。全身がきれいなのだから。あなたがたはきれいなのだ。しかし、みんながそうなのではない」。 |
|
|
|
|
一一 イエスは自分を裏切る者を知っておられた。それで、「みんながきれいなのではない」と言われたのである。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Office Murakami |