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四つの福音書による一つのイエス物語251 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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251 |
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人の子が来る時の徴を予め告げる |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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13;24〜27 |
24;32〜41 |
21;25〜33 |
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第一三章二四〜二七節 |
第二四章三二〜四一節 |
第二一章二五〜三三節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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馬可傳iケ書第一三章 |
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二四 厥時この患難のゝち日は晦く月は光を失ひ |
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二五 天の星はおち天の勢ひ震ふべし |
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二六 其とき人々は人の子の大なる權威と榮光を以て雲の中に現れ來るを見ん |
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二七 また其とき人の子その使者等を遣して地の極より天の極まで四方より其選れし者を集むべし |
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馬太傳iケ書第二四章 |
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三二 夫なんぢら無花果樹に由て譬を學べ其枝すでに柔かにして葉萌めば夏の近きを知 |
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三三 此の如く爾曹も凡て此等の事を見ば時ちかく門口に至ると知 |
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三四 われ誠に爾曹に吿ん此等の事ことごとく成まで此民は廢ざるべし |
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三五 天地は廢ん然ど我言は廢じ |
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三六 その日その時を知ものは唯わが父のみ天の使者も誰もしる者なし |
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三七 ノアの時の如く人の子の來るも亦然らん |
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三八 それ洪水の前ノア方舟にいる日までは人々飮食嫁娶などして |
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三九 洪水の來り悉く之を滅すまで知ざりき此の如く人の子も亦きたらん |
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四十 其とき二人田に在んに一人は取れ一人は遺さるべし |
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四一 二人の婦磨ひき居んに一人はとられ一人は遺さるべし |
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路加傳iケ書第二一章 |
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二五 また日月星に異象あるべし地にてはゥ國の人哀み海と波との漰湱に因て顚沛 |
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二六 人々危懼つゝ世界に來んとする事を俟惱むべし是天の勢ひ震動すべければ也 |
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二七 其時人々は人の子の權威と大なる榮光を以て雲に乘來るを見るべし |
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二八 此等の事の成初ん時には起て爾曹の首を翹よ蓋なんぢらの贖ちかづけば也 |
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二九 イエス譬を彼等に語けるは無花果と凡の樹を見よ |
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三十 既に萌ば爾曹これを見て自ら夏ははや近と知 |
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三一 此の如く爾曹も此等の事成を見ば~の國の近を知 |
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三二 誠に我なんぢらに吿ん此事みな成までは此世は逝ざるべし |
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三三 天地は廢るべし然ども我言は廢る可らず |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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マルコ傳iケ書第一三章 |
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二四 其の時、その患難ののち、日は暗く、月は光を發たず。 |
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二五 星は空より隕ち、天にある萬象、震ひ動かん。 |
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二六 其のとき人々、人の子の大なる能力と榮光とをもて、雲に乘り來るを見ん。 |
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二七 その時かれは使者たちを遣して、地の極より天の極まで、四方より、其の選民をあつめん。 |
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マタイ傳iケ書第二四章 |
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三二 無花果の樹よりの譬をまなべ、その枝すでに柔かくなりて葉芽めげ、夏の近きを知る。 |
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三三 斯のどとく汝らも此等のすべての事を見ば人の子すでに近づきて門邊に到るを知れ。 |
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三四 誠に汝らに吿ぐ、これらの事ことごとく成るまで、今の代は過ぎ往くまじ。 |
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三五 天地は過ぎゆかん、然れど我が言は過ぎ往くことなし。 |
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三六 その日その時を知る者なし、天の使たちも知らず子も知らず、ただ父のみ知り給ふ。 |
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三七 ノアの時のごとく人の子の來るも然あるべし。 |
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三八 曾て洪水の前ノア方舟に入る日までは、人々飮み食ひ、娶り媳がせなどし、 |
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三九 洪水の來りて悉とく滅すまでは知らざりき、人の子の來るも然あるべし。 |
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四〇 その時ふたりの男、畑にをらんに、一人は取られ、一人は遺されん。 |
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四一 二人の女、磨碾きをらんに、一人は取られ、一人は遺されん。 |
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ルカ傳iケ書第二一章 |
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二五 また日・月・星に兆あらん。地にては國々の民なやみ、海と濤との鳴り轟くによりて狼狽へ、 |
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二六 人々おそれ、かつ世界に來らんとする事を思ひて膽を失はん。これ天の萬象、震ひ動けばなり。 |
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二七 其のとき人々、人の子の能力と大なる榮光とをもて、雲に乘りきたるを見ん。 |
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二八 これらの事起り始めなば、仰ぎて首を擧げよ。汝らの贖罪、近づけるなり』 |
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二九 また譬を言ひたまふ『無花果の樹、また凡ての樹を見よ。 |
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三〇 旣に芽せば、汝等これを見てみづから夏の近きを知る。 |
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三一 斯のごとく此等のことの起るを見ば、~の國の近きを知れ。 |
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三二 われ誠に汝らに吿ぐ、これらの事ことごとく成るまで、今の代は過ぎゆくことなし。 |
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三三 天地は過ぎゆかん、然れど我が言は過ぎゆくことなし。 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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マルコによる福音書第一三章 |
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二四 その日には、この患難の後、日は暗くなり、月はその光を放つことをやめ、 |
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二五 星は空から落ち、天体は揺り動かされるであろう。 |
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二六 そのとき、大いなる力と栄光とをもって、人の子が雲に乗って来るのを、人々は見るであろう。 |
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二七 そのとき、彼は御使たちをつかわして、地のはてから天のはてまで、四方からその選民を呼び集めるであろう。 |
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マタイによる福音書第二四章 |
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三二 いちじくの木からこの譬を学びなさい。その枝が柔らかになり、葉が出るようになると、夏の近いことがわかる。 |
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三三 そのように、すべてこれらのことを見たならば、人の子が戸口まで近づいていると知りなさい。 |
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三四 よく聞いておきなさい。これらの事が、ことごとく起るまでは、この時代は滅びることがない。 |
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三五 天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は滅びることがない。 |
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三六 その日、その時は、だれも知らない。天の御使たちも、また子も知らない、ただ父だけが知っておられる。 |
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三七 人の子の現れるのも、ちょうどノアの時のようであろう。 |
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三八 すなわち、洪水の出る前、ノアが箱舟にはいる日まで、人々は食い、飲み、めとり、とつぎなどしていた。 |
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三九 そして洪水が襲ってきて、いっさいのものをさらって行くまで、彼らは気がつかなかった。人の子の現れるのも、そのようであろう。 |
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四〇 そのとき、ふたりの者が畑にいると、ひとりは取り去られ、ひとりは取り残されるであろう。 |
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四一 ふたりの女がうすをひいていると、ひとりは取り去られ、ひとりは残されるであろう。 |
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ルカによる福音書第二一章 |
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二五 また日と月と星とに、しるしが現れるであろう。そして、地上では、諸国民が悩み、海と大波とのとどろきにおじ惑い、 |
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二六 人々は世界に起ろうとする事を思い、恐怖と不安で気絶するであろう。もろもろの天体が揺り動かされるからである。 |
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二七 そのとき、大いなる力と栄光とをもって、人の子が雲に乗って来るのを、人々は見るであろう。 |
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二八 これらの事が起りはじめたら、身を起し頭をもたげなさい。あなたがたの救が近づいているのだから」。 |
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二九 それから一つの譬を話された、「いちじくの木を、またすべての木を見なさい。 |
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三〇 はや芽を出せば、あなたがたはそれを見て、夏がすでに近いと、自分で気づくのである。 |
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三一 このようにあなたがたも、これらの事が起るのを見たなら、神の国が近いのだとさとりなさい。 |
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三二 よく聞いておきなさい。これらの事が、ことごとく起るまでは、この時代は滅びることがない。 |
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三三 天地は滅びるであろう。しかしわたしの言葉は決して滅びることがない。 |
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Office Murakami |