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四つの福音書による一つのイエス物語250 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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250 |
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偽メシアに惑わされないように予め告げる |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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13;21〜23 |
24;23〜31 |
17;22〜37 |
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第一三章二一〜二三節 |
第二四章二三〜三一節 |
第一七章二二〜三七節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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馬可傳iケ書第一三章 |
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二一 其時もしキリスト此にあり彼に在と爾曹にいふ者あるとも信ずる勿れ |
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二二 そは僞キリスト僞預言者おこりて休徵と奇能を行ひ選れたる者をも欺くことを得ば欺くべければ也 |
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二三 なんぢら愼よ我預じめ爾曹に盡く之を告 |
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馬太傳iケ書第二四章 |
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二三 其時もしキリスト此處にあり彼處にありと爾曹に言ふ者あるとも信ずる勿れ |
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二四 そは僞キリスト僞預言者たち起て大なる休徵と異能を行ひ選れたる者をも欺くことを得ば之を欺く可れば也 |
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二五 われ預じめ爾曹に之を吿 |
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二六 若キリスト野に在といふ者あるとも出る勿れ室に在と云もの有とも信ずる勿れ |
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二七 そは電の東より出て西にまで閃くが如く人の子も來るべければ也 |
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二八 それ屍のある處には鷲あつまらん |
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二九 此等の日の患難の後たゞちに日は晦く月は光を失ひ星は空よりおち天の勢ひ震ふべし |
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三十 其とき人の子の兆天に現るまた地上にあるゥ族は哭哀み且人の子の權威と大なる榮光をもて天の雲に乘來るを見ん |
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三一 又その使等を遣し箛の大なる聲を出しめて天の此極より彼極まで四方より其選れし者を集むべし |
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路加傳iケ書第一七章 |
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二二 また弟子に曰けるは爾曹人の子の一日を見たく欲ふ日來らん然ども見ざるべし |
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二三 人々なんぢらに此に見よ彼に見よと曰ん然ども往なかれ從ふ勿れ |
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二四 それ電光の天の彼處より閃き天の此處に光るが如く人の子も其日に如此あるべし |
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二五 然ど人の子かならず先おほくの苦を受また此世の人に棄られん |
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二六 ノアの時に有し如く人の子の時にも然あるべし |
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二七 即ちノア方舟に入し日まで衆人食飮、嫁、娶など爲たりしが洪水きたりて彼等を滅せり |
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二八 又ロトの時にも如此ありき衆人食飮、貿易、樹藝、構造など爲たりしに |
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二九 ロト ソドムより出し日天より火と硫磺を雨せて彼等を皆滅せり |
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三十 人の子の顯るゝ日にも亦斯有べし |
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三一 其日には人屋上に在ば其器具室に在とも之を取んとて下なかれ亦田畑にある者も同く歸なかれ |
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三二 ロトの妻を憶へ |
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三三 凡そ其生命を救んとする者は之を失ひ若その生命を矢はん者は之を存べし |
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三四 我なんぢらに吿ん其夜ふたり同床に在んに一人は執れ一人は遺さるべし |
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三五 二人の婦ともに磨ひき居んに一人は執れ一人は遺さるべし |
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三六 かれら答て曰けるは主よ此事何處に有や彼等に曰けるは屍の在ところには鷲あつまらん |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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マルコ傳iケ書第一三章 |
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二一 其の時なんぢらに「視よ、キリスト此處にあり」「視よ、彼處にあり」と言ふ者ありとも信ずな。 |
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二二 僞キリスト・僞預言者ら起りて、徵と不思議とを行ひ、爲し得べくば、選民をも惑さんとするなり。 |
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二三 汝らは心せよ、預じめ之を皆なんぢらに吿げおくなり。 |
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マタイ傳iケ書第二四章 |
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二三 その時あるひは「視よ、キリスト此處にあり」或は「此處にあり」と言ふ者ありとも信ずな。 |
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二四 僞キリスト・僞預言者おこりて大なる徵と不思議とを現はし、爲し得べくば選民をも惑はさんと爲るなり。 |
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二五 視よ、預じめ之を汝らに吿げおくなり。 |
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二六 されば人もし汝らに「視よ、彼は荒野にあり」といふとも出で往くな「視よ、彼は部屋にあり」と言ふとも信ずな。 |
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二七 電光の東より出でて西にまで閃きわたる如く、人の子の來るも亦然らん。 |
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二八 それ死骸のある處には鷲あつまらん。 |
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二九 これらの日の患難ののち直ちに日は暗く、月は光を發たず、星は空より隕ち、天の萬象、ふるひ動かん。 |
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三〇 そのとき人の子の兆、天に現はれん。そのとき地上のゥ族みな嘆き、かつ人の子の能力と大なる榮光とをもて天の雲に乘り來るを見ん。 |
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三一 また彼は使たちを大なるラッパの聲とともに遣さん。使たちは天の此の極より彼の極まで四方より選民を集めん。 |
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ルカ傳iケ書第一七章 |
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二二 かくて弟子たちに言ひ給ふ『なんぢら人の子の日の一日を見んを思ふ日きたらん、然れど見ることを得じ。 |
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二三 そのとき、人々なんぢらに「見よ彼處に、見よ此處に」と言はん、然れど往くな、從ふな。 |
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二四 それ電光の天の彼方より閃きて、天の此方に輝くごとく、人の子もその日には然あるべし。 |
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二五 然れど人の子は先づ多くの苦難を受け、かつ今の代に棄てらるべきなり。 |
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二六 ノアの日にありし如く、人の子の日にも然あるべし。 |
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二七 ノア方舟に入る日までは、人々飮み食ひ娶り媳ぎなど爲たりしが、洪水きたりて彼等をことごとく滅せり。 |
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二八 ロトの日にも斯のごとく、人々飮み食ひ、賣り買ひ、植ゑつけ、家造りなど爲たりしが、 |
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二九 ロトのソドムを出でし日に、天より火と硫黃と降りて、彼等をことごとく滅せり。 |
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三〇 人の子の顯るる日にも、その如くなるべし。 |
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三一 その日には人もし屋の上にをりて、器物、家の內にあらば、之を取らんとて下るな。畑にをる者も同じく歸るな。 |
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三二 ロトの妻を憶へ。 |
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三三 おほよそ己が生命を全うせんとする者は、これを失ひ、失ふ者は、これを保つべし。 |
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三四 われ汝らに吿ぐ、その夜ふたりの男、一つ寢臺に居らんに、一人は取られ、一人は遺されん。 |
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三五 二人の女ともに臼ひき居らんに、一人は取られ、一人は遺されん』 |
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三六 |
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三七 弟子たち答へて言ふ『主よ、それは何處ぞ』イエス言ひたまふ『屍體のある處には鷲も亦あつまらん』 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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マルコによる福音書第一三章 |
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二一 そのとき、だれかがあなたがたに『見よ、ここにキリストがいる』、『見よ、あそこにいる』と言っても、それを信じるな。 |
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二二 にせキリストたちや、にせ預言者たちが起って、しるしと奇跡とを行い、できれば、選民をも惑わそうとするであろう。 |
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二三 だから、気をつけていなさい。いっさいの事を、あなたがたに前もって言っておく。 |
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マタイによる福音書第二四章 |
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二三 そのとき、だれかがあなたがたに『見よ、ここにキリストがいる』、また、『あそこにいる』と言っても、それを信じるな。 |
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二四 にせキリストたちや、にせ預言者たちが起って、大いなるしるしと奇跡とを行い、できれば、選民をも惑わそうとするであろう。 |
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二五 見よ、あなたがたに前もって言っておく。 |
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二六 だから、人々が『見よ、彼は荒野にいる』と言っても、出て行くな。また『見よ、へやの中にいる』と言っても、信じるな。 |
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二七 ちょうど、いなずまが東から西にひらめき渡るように、人の子も現れるであろう。 |
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二八 死体のあるところには、はげたかが集まるものである。 |
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二九 しかし、その時に起る患難の後、たちまち日は暗くなり、月はその光を放つことをやめ、星は空から落ち、天体は揺り動かされるであろう。 |
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三〇 そのとき、人の子のしるしが天に現れるであろう。またそのとき、地のすべての民族は嘆き、そして力と大いなる栄光とをもって、人の子が天の雲に乗って来るのを、人々は見るであろう。 |
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三一 また、彼は大いなるラッパの音と共に御使たちをつかわして、天のはてからはてに至るまで、四方からその選民を呼び集めるであろう。 |
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ルカによる福音書第一七章 |
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二二 それから弟子たちに言われた、「あなたがたは、人の子の日を一日でも見たいと願っても見ることができない時が来るであろう。 |
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二三 人々はあなたがたに、『見よ、あそこに』『見よ、ここに』と言うだろう。しかし、そちらへ行くな、彼らのあとを追うな。 |
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二四 いなずまが天の端からひかり出て天の端へとひらめき渡るように、人の子もその日には同じようであるだろう。 |
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二五 しかし、彼はまず多くの苦しみを受け、またこの時代の人々に捨てられねばならない。 |
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二六 そして、ノアの時にあったように、人の子の時にも同様なことが起るであろう。 |
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二七 ノアが箱舟にはいる日まで、人々は食い、飲み、めとり、とつぎなどしていたが、そこへ洪水が襲ってきて、彼らをことごとく滅ぼした。 |
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二八 ロトの時にも同じようなことが起った。人々は食い、飲み、買い、売り、植え、建てなどしていたが、 |
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二九 ロトがソドムから出て行った日に、天から火と硫黄とが降ってきて、彼らをことごとく滅ぼした。 |
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三〇 人の子が現れる日も、ちょうどそれと同様であろう。 |
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三一 その日には、屋上にいる者は、自分の持ち物が家の中にあっても、取りにおりるな。畑にいる者も同じように、あとへもどるな。 |
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三二 ロトの妻のことを思い出しなさい。 |
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三三 自分の命を救おうとするものは、それを失い、それを失うものは、保つのである。 |
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三四 あなたがたに言っておく。その夜、ふたりの男が一つ寝床にいるならば、ひとりは取り去られ、他のひとりは残されるであろう。 |
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三五 ふたりの女が一緒にうすをひいているならば、ひとりは取り去られ、他のひとりは残されるであろう。 |
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三六 〔ふたりの男が畑におれば、ひとりは取り去られ、他のひとりは残されるであろう〕」。 |
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三七 弟子たちは「主よ、それはどこであるのですか」と尋ねた。するとイエスは言われた、「死体のある所には、またはげたかが集まるものである」。 |
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Office Murakami |