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四つの福音書による一つのイエス物語248 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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248 |
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「私の名のゆえに憎まれる」 |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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13;12〜13 |
10;21〜23 |
21;12〜19 |
15;18〜25 |
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第一三章一二〜一三節 |
第一〇章二一〜二三節 |
第二一章一二〜一九節 |
第一五章一八〜二五節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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馬可傳iケ書第一三章 |
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十二 兄弟は兄弟を死に付し父は子を付し亦子はその父母に逆ひて之を死しめ |
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十三 又なんぢらは我名に緣て凡の人に憎るべし然ど終まで忍ぶ者は救るゝことを得ん |
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馬太傳iケ書第一〇章 |
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二一 兄弟は兄弟を死に付し父は子を付し子は兩親を訴へ且これを殺さしむべし |
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二二 又なんぢら我名の爲に凡の人に憾れん然ぎ終まで忍ぶ者は救はるべし |
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二三 この邑にて人なんぢらを責なば他の邑に逃れよ我まことに爾曹に告ん爾曹イスラエルのゥ邑を廻盡さゞる間に人の子は來るべし |
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路加傳iケ書第二一章 |
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十二 此事より先に人々爾曹を執へ苦め會堂および獄に解し我名の爲に王および侯の前に曳往べし |
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十三 然ども爾曹が此事に遭は證と爲なり |
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十四 故に爾曹まづ何を對んと思慮まじき事を心に定よ |
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十五 蓋すべて爾曹に仇する者の辨駁また敵對ことを爲えざるべき口と智とを我なんぢらに賜へん |
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十六 又なんぢら父母、兄弟、親戚、朋友等より解され且汝らの中ある者は殺さるべし |
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十七 爾曹わが名の爲に人々に憾れん |
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十八 然ども爾曹の首髮一縷も喪はじ |
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十九 なんぢら忍耐て其生命を全うせよ |
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約翰傳iケ書第一五章 |
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十八 世もし爾曹を惡ときは爾曹よりも先に我を惡と知 |
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十九 爾曹もし世の屬ならば世は己の屬を愛すべし然ど爾曹は世の屬ならず我なんぢらを世より選たり之に因て世なんぢらを惡む |
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二十 僕は其主より大ならずと我なんぢらに曰し言を心に記よ人もし我を窘迫ば爾曹をも窘迫もし我言を守ば爾曹の言をも守るべし |
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二一 然ど彼等は我を遣しゝ者を識ざるに因わが名の故をもて此等の事を爾曹に加べし |
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二二 我もし來て語ざりしならば彼等罪なからん然ど今は其罪いひひらく可やうなし |
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二三 我を惡む者は亦わが父をも惡なり |
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二四 我もし他の人の行ざりし事を彼等の中に行はざりしならば彼等罪なからん然ど我と吾父とを已に見かつ之を惡めり |
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二五 此の如は彼等の律法に故なくして我を惡めりと錄し言に應せん爲なり |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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マルコ傳iケ書第一三章 |
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一二 兄弟は兄弟を、父は子を死にわたし、子らは親たちに逆ひ立ちて死なしめん。 |
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一三 又なんぢら我が名の故に凡ての人に憎まれん、然れど終まで耐へ忍ぶ者は救はるべし。 |
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マタイ傳iケ書第一〇章 |
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二一 兄弟は兄弟を、父は子を死に付し、子どもは親に逆ひて之を死なしめん。 |
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二二 又なんぢら我が名のために凡ての人に憎まれん。されど終まで耐へ忍ぶものは救はるべし。 |
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二三 この町にて、責めらるる時は、かの町に逃れよ。誠に汝らに吿ぐ、なんぢらイスラエルの町々を巡り盡さぬうちに人の子は來るべし。 |
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ルカ傳iケ書第二一章 |
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一二 すべて此等のことに先だちて、人々なんぢらに手をくだし、汝らを責めん、即ち汝らを會堂および獄に付し、わが名のために王たち司たちの前に曳きゆかん。 |
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一三 これは汝らに證の機とならん。 |
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一四 然れば汝ら如何に答へんと預じめ思慮るまじき事を心に定めよ。 |
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一五 われ汝らに凡て逆ふ者の、言ひ逆ひ、言ひ消すことをなし得ざる口と智慧とを與ふべければなり。 |
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一六 汝らは兩親・兄弟・親族・朋友にさへ付されん。又かれらは汝らの中の或者を殺さん。 |
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一七 汝等わが名の故に凡ての人に憎まるべし。 |
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一八 然れど汝らの頭の髭一すぢだに失せじ。 |
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一九 汝らは忍耐によりて其の靈魂を得べし。 |
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ヨハネ傳iケ書第一五章 |
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一八 世もし汝らを憎まば、汝等より先に我を憎みたることを知れ。 |
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一九 汝等もし世のものならば、世は己がものを愛するならん。汝らは世のものならず、我なんぢらを世より選びたり。この故に世は汝らを憎む。 |
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二〇 わが汝らに「僕はその主人より大ならず」と吿げし言をおぼえよ。人もし我を責めしならば、汝等をも責め、わが言を守りしならば、汝らの言をも守らん。 |
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二一 すべて此等のことを我が名の故に汝らに爲さん、それは我を遣し給ひし者を知らぬに因る。 |
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二二 われ來りて語らざりしならば、彼ら罪なかりしならん。されど今はその罪いひのがるべき樣なし。 |
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二三 我を憎むものは我が父をも憎むなり。 |
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二四 我もし誰もいまだ行はぬ事を彼らの中に行はざりしならば、彼ら罪なかりしならん。然れど今ははや我をも我が父をも見たり、また憎みたり。 |
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二五 これは彼らの律法に「ひとびと故なくして、我を憎めり」と錄したる言の成就せん爲なり。 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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マルコによる福音書第一三章 |
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一二 また兄弟は兄弟を、父は子を殺すために渡し、子は両親に逆らって立ち、彼らを殺させるであろう。 |
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一三 また、あなたがたはわたしの名のゆえに、すべての人に憎まれるであろう。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。 |
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マタイによる福音書第一〇章 |
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二一 兄弟は兄弟を、父は子を殺すために渡し、また子は親に逆らって立ち、彼らを殺させるであろう。 |
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二二 またあなたがたは、わたしの名のゆえにすべての人に憎まれるであろう。しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。 |
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二三 一つの町で迫害されたなら、他の町へ逃げなさい。よく言っておく。あなたがたがイスラエルの町々を回り終らないうちに、人の子は来るであろう。 |
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ルカによる福音書第二一章 |
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一二 しかし、これらのあらゆる出来事のある前に、人々はあなたがたに手をかけて迫害をし、会堂や獄に引き渡し、わたしの名のゆえに王や総督の前にひっぱって行くであろう。 |
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一三 それは、あなたがたがあかしをする機会となるであろう。 |
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一四 だから、どう答弁しようかと、前もって考えておかないことに心を決めなさい。 |
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一五 あなたの反対者のだれもが抗弁も否定もできないような言葉と知恵とを、わたしが授けるから。 |
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一六 しかし、あなたがたは両親、兄弟、親族、友人にさえ裏切られるであろう。また、あなたがたの中で殺されるものもあろう。 |
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一七 また、わたしの名のゆえにすべての人に憎まれるであろう。 |
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一八 しかし、あなたがたの髪の毛一すじでも失われることはない。 |
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一九 あなたがたは耐え忍ぶことによって、自分の魂をかち取るであろう。 |
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ヨハネによる福音書第一五章 |
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一八 もしこの世があなたがたを憎むならば、あなたがたよりも先にわたしを憎んだことを、知っておくがよい。 |
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一九 もしあなたがたがこの世から出たものであったなら、この世は、あなたがたを自分のものとして愛したであろう。しかし、あなたがたはこの世のものではない。かえって、わたしがあなたがたをこの世から選び出したのである。だから、この世はあなたがたを憎むのである。 |
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二〇 わたしがあなたがたに『僕はその主人にまさるものではない』と言ったことを、おぼえていなさい。もし人々がわたしを迫害したなら、あなたがたをも迫害するであろう。また、もし彼らがわたしの言葉を守っていたなら、あなたがたの言葉をも守るであろう。 |
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二一 彼らはわたしの名のゆえに、あなたがたに対してすべてそれらのことをするであろう。それは、わたしをつかわされたかたを彼らが知らないからである。 |
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二二 もしわたしがきて彼らに語らなかったならば、彼らは罪を犯さないですんだであろう。しかし今となっては、彼らには、その罪について言いのがれる道がない。 |
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二三 わたしを憎む者は、わたしの父をも憎む。 |
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二四 もし、ほかのだれもがしなかったようなわざを、わたしが彼らの間でしなかったならば、彼らは罪を犯さないですんだであろう。しかし事実、彼らはわたしとわたしの父とを見て、憎んだのである。 |
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二五 それは、『彼らは理由なしにわたしを憎んだ』と書いてある彼らの律法の言葉が成就するためである。 |
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Office Murakami |