|
|
|
|
|
|
|
|
四つの福音書による一つのイエス物語244 |
|
|
|
|
|
|
|
|
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
|
|
|
|
|
|
|
|
* |
244 |
* |
貧しい寡婦の献金を褒める |
* |
上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
|
ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
|
馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
|
マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
|
マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
|
12;41〜44 |
21;1〜4 |
|
第一二章四一〜四四節 |
第二一章一〜四節 |
* |
英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
|
馬可傳iケ書第一二章 |
|
四一 イエス賽錢の箱に對て坐し人々の錢を箱に入るを見たまひしに多の富者は多く投入たり |
|
四二 一人の貧き嫠婦きたりてレプタ二を投入る此は四厘ほどに直れり |
|
四三 イエスその弟子を召て彼等に曰けるは誠に我なんぢらに告ん箱に投入し凡の人々よりも此貧き嫠婦は多く投入たり |
|
四四 そは彼等は皆その餘れる所を以て入この婦はその不足ところより其すべての所有すなはち全業を盡く入たれば也 |
|
|
|
路加傳iケ書第二一章 |
|
|
|
一 イエス目をあげ富る人々の捐輸を賽錢箱に投るを見る |
|
|
|
二 又ある貧き嫠婦のレプタ二を投たるを見て曰けるは |
|
|
|
三 われ誠に爾曹に吿ん此貧き嫠は衆の者よりも多く投たり |
|
|
|
四 蓋かれらは皆その羨餘ある所より捐輸を~にさゝげ此婦は不足ところより其所有を盡く獻たれば也 |
* |
日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
|
マルコ傳iケ書第一二章 |
|
四一 イエス賽錢函に對ひて坐し、群衆の錢を賽錢函に投げ入るるを見給ふ。富める多くの者は、多く投げ入れしが、 |
|
四二 一人の貧しき寡婦きたりて、レプタ二つを投げ入れたり、即ち五厘ほどなり。 |
|
四三 イエス弟子たちを呼び寄せて言ひ給ふ『まことに汝らに吿ぐ、この貧しき寡婦は、賽錢函に投げ入るる凡ての人よりも多く投げ入れたり。 |
|
四四 凡ての者は、その豐なる內よりなげ入れ、この寡婦は其の乏しき中より、凡ての所有、即ち己が生命の料をことごとく投げ入れたればなり』 |
|
|
|
ルカ傳iケ書第二一章 |
|
|
|
一 イエス目を擧げて、富める人々の納物を、賽錢函に投げ入るるを見、 |
|
|
|
二 また或る貧しき寡婦のレプタ二つを投げ入るるを見て言ひ給ふ、 |
|
|
|
三 『われ實をもて汝らに吿ぐ、この貧しき寡婦は、凡ての人よりも多く投げ入れたり。 |
|
|
|
四 彼らは皆その豐なる內より納物の中に投げ入れ、この寡婦はその乏しき中より、己が有てる生命の料をことごとく投げ入れたればなり』 |
* |
日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
|
マルコによる福音書第一二章 |
|
四一 イエスは、さいせん箱にむかってすわり、群衆がその箱に金を投げ入れる様子を見ておられた。多くの金持は、たくさんの金を投げ入れていた。 |
|
四二 ところが、ひとりの貧しいやもめがきて、レプタ二つを入れた。それは一コドラントに当る。 |
|
四三 そこで、イエスは弟子たちを呼び寄せて言われた、「よく聞きなさい。あの貧しいやもめは、さいせん箱に投げ入れている人たちの中で、だれよりもたくさん入れたのだ。 |
|
四四 みんなの者はありあまる中から投げ入れたが、あの婦人はその乏しい中から、あらゆる持ち物、その生活費全部を入れたからである」。 |
|
|
|
ルカによる福音書第二一章 |
|
|
|
一 イエスは目をあげて、金持たちがさいせん箱に献金を投げ入れるのを見られ、 |
|
|
|
二 また、ある貧しいやもめが、レプタ二つを入れるのを見て |
|
|
|
三 言われた、「よく聞きなさい。あの貧しいやもめはだれよりもたくさん入れたのだ。 |
|
|
|
四 これらの人たちはみな、ありあまる中から献金を投げ入れたが、あの婦人は、その乏しい中から、持っている生活費全部を入れたからである」。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
Office Murakami |