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四つの福音書による一つのイエス物語238 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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238 |
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甦りについて答える |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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12;18〜27 |
22;23〜33 |
20;27〜40 |
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第一二章一八〜二七節 |
第二二章二三〜三三節 |
第二〇章二七〜四〇節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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馬可傳iケ書第一二章 |
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十八 復生なしと曰をせるサドカイの人きたりてイエスに問けるは |
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十九 師よ我儕にモーセが書遺るには人の兄弟もし子なくして妻を留し死ばその兄弟この妻を娶て兄弟の裔を立べしとまた然す |
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二十 爰に七人の兄弟ありしが長子妻をめとり子なくして死 |
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二一 第二の者これを娶また子なくして死第三もまた然す |
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二二 七人みな之を娶たれど子なく終には此婦も死り |
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二三 復生の時かれら甦らば此婦は誰の妻と爲べきか蓋七人おなじく之を娶たれば也 |
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二四 イエス答て彼等に曰けるは爾曹は聖書をも~の能をも知ざるに因て謬れるならず乎 |
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二五 それ死より甦る時は娶ず嫁がず天にある使者等の如し |
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二六 死し者の甦る事に就てはモーセの書棘中の篇に~かれに語て我はアブラハムの~イサクの~ヤコブの~なりと曰たまひしを爾曹讀ざる乎 |
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二七 ~は死し者の~に非ず生る者の~なり爾曹大に謬れり |
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馬太傳iケ書第二二章 |
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二三 復生なしと言なせるサドカイの人この日イエスにきたり問て |
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二四 曰けるは師よモーセの云るに人もし子なくして死ば兄弟その妻を娶りて子をうみ兄弟の後を嗣すべしと |
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二五 茲に我儕の中に兄弟七人ありしが兄めとりて死子なきが故に其妻を次子に遣れ |
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二六 その二その三その七まで皆然す |
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二七 後つひに婦もまた死たり |
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二八 甦るときは此婦七人のうち誰の妻と爲べきか是みな彼を娶し者なれば也 |
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二九イエス答て彼等に曰けるは爾曹聖書をも~の能力をも知ざるに由て謬れり |
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三十 それ甦るときは娶らず嫁ず天にある~の使等の如し |
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三一 死し者の甦ることに就ては爾曹に~の吿たまひし言に |
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三二 我はアブラハムの~イサクの~ヤコブの~なりとあるを未だ讀ざる乎そもそも~は死し者の~に非ず生る者の~なり |
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三三 人々これを聞て其訓を驚けり |
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路加傳iケ書第二〇章 |
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二七 甦る事なしと言サドカイの人きたりてイエスに聞けるは |
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二八 師よモーセ我儕に書遺は若人の兄弟妻あり子なくして死ば兄弟その妻を娶り子を生て其嗣を繼すべしと |
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二九 然ば七人の兄弟あらんに長子妻を娶り子なくして死 |
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三十 第二の者この婦を娶り子なくして死 |
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三一 第三も之を娶り七人同く之を娶り子なくして死 |
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三二 終に婦も死たり |
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三三 然ば七人ともに此婦を妻とせし故に甦りたる時は誰の妻と爲べき乎 |
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三四 イエス答て曰けるは此世の子は娶嫁ことあり |
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三五 後世に入り死より復生に足ものは娶嫁ことなし |
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三六 是また死ること能ざるが故なり蓋天の使とrく復生の子にて~の子なれば也 |
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三七 さて死し者の甦ることに就てはモーセ棘中の篇に主をアブラハムの~イサクの~ヤコブの~と稱て之を明白せり |
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三八 それ~は死たる者の~に非ず生る者の~なり蓋~の前には皆生る者なれば也 |
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三九 その學者等こたへ曰けるは師よ善いへり |
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四十 此のち敢てイエスに問者なかりき |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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マルコ傳iケ書第一二章 |
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一八 また復活なしと云ふサドカイ人ら、イエスに來り問ひて言ふ、 |
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一九 『師よ、モーセは、人の兄弟もし子なく妻を遺して死なば、その兄弟、かれの妻を娶りて、兄弟のために嗣子を擧ぐべしと、我らに書き遺したり。 |
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二〇 爰に七人の兄弟ありて、兄、妻を娶り、嗣子なくして死に、 |
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二一 第二の者その女を娶り、また嗣子なくして死に、第三の者もまた然なし、 |
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二二 七人とも嗣子なくして死に、終には其の女も死にたり。 |
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二三 復活のとき彼らみな甦へらんに、この女は誰の妻たるべきか、七人これを妻としたればなり』 |
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二四 イエス言ひ給ふ『なんぢらの誤れるは、聖書をも、~の能力をも、知らぬ故ならずや。 |
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二五 人、死人の中より甦へる時は、娶らず、媳がず、天に在る御使たちの如くなるなり。 |
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二六 死にたる者の甦へる事に就きては、モーセの書の中なる柴の條に、~モーセに「われはアブラハムの~、イサクの~、ヤコブの~なり」と吿げ給ひし事あるを、未だ讀まぬか。 |
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二七 ~は死にたる者の~にあらず、生ける者の~なり。なんぢら大に誤れり』 |
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マタイ傳iケ書第二二章 |
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二三 復活なしといふサドカイ人ら、その日、みもとに來り問ひて言ふ、 |
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二四 『師よ、モーセは「人もし子なくして死なば、其の兄弟かれの妻を娶りて兄弟のために世嗣を擧ぐべし」と云へり。 |
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二五 我らの中に七人の兄弟ありしが、兄めとりて死に、世嗣なくして其の妻を弟に遺したり。 |
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二六 その二、その三より、その七まで皆かくの如く爲し、 |
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二七 最後にその女も死にたり。 |
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二八 されば復活の時その女は七人のうち誰の妻たるべきか、彼ら皆これを妻としたればなり』 |
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二九 イエス答へて言ひ給ふ『なんぢら聖書をも~の能力をも知らぬ故に誤れり。 |
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三〇 それ人よみがへりの時は娶らず、媳がず、天に在る御使たちの如し。 |
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三一 死人の復活に就きては~なんぢらに吿げて、 |
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三二 「我はアブラハムの~、イサクの~、ヤコブの~なり」と言ひ給へることを未だ讀まぬか。~は死にたる者の~にあらず、生ける者の~なり』 |
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三三 群衆これを聞きて其のヘに驚けり。 |
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ルカ傳iケ書第二〇章 |
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二七 また復活なしと言ひ張るサドカイ人の或者ども、イエスに來り問ひて言ふ、 |
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二八 『師よ、モーセは人の兄弟、もし妻あり、子なくして死なば、其の兄弟かれの妻を娶りて、兄弟のために嗣子を擧ぐべしと、我らに書き遺したり。 |
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二九 さて玆に七人の兄弟ありて、兄、妻を娶り、子なくして死に、 |
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三〇 第二、第三の者も之を娶り、 |
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三一 七人みな同じく子を殘さずして死に、 |
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三二 後には其の女も死にたり。 |
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三三 されば復活の時、この女は誰の妻たるべきか、七人これを妻としたればなり』 |
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三四 イエス言ひ給ふ『この世の子らは娶り媳ぎすれど、 |
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三五 『かの世に入るに、死人の中より甦へるに、相應しと爲らるる者は、娶り媳ぎすることなし。 |
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三六 彼等ははや死ぬること能はざればなり。御使たちに等しく、また復活の子どもにして、~の子供たるなり。 |
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三七 死にたる者の甦へる事は、モーセも柴の條に、主を「アブラハムの~、イサクの~、ヤコブの~」と呼びて之を示せり。 |
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三八 ~は死にたる者の~にあらず、生ける者の~なり。それ~の前には皆生けるなり』 |
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三九 學者のうちの或者ども答へて『師よ、善く言ひ給へ。』と言ふ。 |
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四〇 彼等ははや、何事をも問ひ得ざりし故なり。 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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マルコによる福音書第一二章 |
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一八 復活ということはないと主張していたサドカイ人たちが、イエスのもとにきて質問した、 |
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一九 「先生、モーセは、わたしたちのためにこう書いています、『もし、ある人の兄が死んで、その残された妻に、子がない場合には、弟はこの女をめとって、兄のために子をもうけねばならない』。 |
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二〇 ここに、七人の兄弟がいました。長男は妻をめとりましたが、子がなくて死に、 |
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二一 次男がその女をめとって、また子をもうけずに死に、三男も同様でした。 |
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二二 こうして、七人ともみな子孫を残しませんでした。最後にその女も死にました。 |
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二三 復活のとき、彼らが皆よみがえった場合、この女はだれの妻なのでしょうか。七人とも彼女を妻にしたのですが」。 |
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二四 イエスは言われた、「あなたがたがそんな思い違いをしているのは、聖書も神の力も知らないからではないか。 |
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二五 彼らが死人の中からよみがえるときには、めとったり、とついだりすることはない。彼らは天にいる御使のようなものである。 |
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二六 死人がよみがえることについては、モーセの書の柴の篇で、神がモーセに仰せられた言葉を読んだことがないのか。『わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である』とあるではないか。 |
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二七 神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神である。あなたがたは非常な思い違いをしている」。 |
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マタイによる福音書第二二章 |
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二三 復活ということはないと主張していたサドカイ人たちが、その日、イエスのもとにきて質問した、 |
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二四 「先生、モーセはこう言っています、『もし、ある人が子がなくて死んだなら、その弟は兄の妻をめとって、兄のために子をもうけねばならない』。 |
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二五 さて、わたしたちのところに七人の兄弟がありました。長男は妻をめとったが死んでしまい、そして子がなかったので、その妻を弟に残しました。 |
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二六 次男も三男も、ついに七人とも同じことになりました。 |
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二七 最後に、その女も死にました。 |
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二八 すると復活の時には、この女は、七人のうちだれの妻なのでしょうか。みんながこの女を妻にしたのですが」。 |
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二九 イエスは答えて言われた、「あなたがたは聖書も神の力も知らないから、思い違いをしている。 |
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三〇 復活の時には、彼らはめとったり、とついだりすることはない。彼らは天にいる御使のようなものである。 |
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三一 また、死人の復活については、神があなたがたに言われた言葉を読んだことがないのか。 |
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三二 『わたしはアブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である』と書いてある。神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神である」。 |
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三三 群衆はこれを聞いて、イエスの教に驚いた。 |
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ルカによる福音書第二〇章 |
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二七 復活ということはないと言い張っていたサドカイ人のある者たちが、イエスに近寄ってきて質問した、 |
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二八 「先生、モーセは、わたしたちのためにこう書いています、『もしある人の兄が妻をめとり、子がなくて死んだなら、弟はこの女をめとって、兄のために子をもうけねばならない』。 |
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二九 ところで、ここに七人の兄弟がいました。長男は妻をめとりましたが、子がなくて死に、 |
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三〇 そして次男、三男と、次々に、その女をめとり、 |
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三一 七人とも同様に、子をもうけずに死にました。 |
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三二 のちに、その女も死にました。 |
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三三 さて、復活の時には、この女は七人のうち、だれの妻になるのですか。七人とも彼女を妻にしたのですが」。 |
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三四 イエスは彼らに言われた、「この世の子らは、めとったり、とついだりするが、 |
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三五 かの世にはいって死人からの復活にあずかるにふさわしい者たちは、めとったり、とついだりすることはない。 |
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三六 彼らは天使に等しいものであり、また復活にあずかるゆえに、神の子でもあるので、もう死ぬことはあり得ないからである。 |
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三七 死人がよみがえることは、モーセも柴の篇で、主を『アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神』と呼んで、これを示した。 |
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三八 神は死んだ者の神ではなく、生きている者の神である。人はみな神に生きるものだからである」。 |
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三九 律法学者のうちのある人々が答えて言った、「先生、仰せのとおりです」。 |
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四〇 彼らはそれ以上何もあえて問いかけようとしなかった。 |
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Office Murakami |