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四つの福音書による一つのイエス物語237 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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237 |
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税を納めることについて答える |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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12;13〜17 |
22;15〜22 |
20;20〜26 |
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第一二章一三〜一七節 |
第二二章一五〜二二節 |
第二〇章二〇〜二六節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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馬可傳iケ書第一二章 |
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十三 彼等イエスを其言に由て陷いれんとしてパリサイの人とヘロデの黨の中より數人を遣せり |
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十四 遣されし者等イエスの所に來り曰けるは師よ爾は眞なる者なり又誰にも偏らざる事を我儕は知そは貌に依て人を取ず誠を以て~の道を教ればなり貢をカイザルに納るは宜や否われら納べきか納ざる可が |
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十五 イエスその實ならざるを知て彼等に曰けるは何ぞ我を試るやデナリを携來りて我に觀よ |
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十六 かれら携來りければイエス彼等に曰けるは此像と號は誰か答てカイザルなりと曰 |
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十七 イエス曰けるはカイザルの物はカイザルに歸し又~の物は~に歸すべし彼等これを奇とせり |
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馬太傳iケ書第二二章 |
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十五 此時パリサイの人いでゝ如何してか彼を言誤らせんと相謀り |
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十六 その弟子とヘロデの黨を遣して云せけるは師よ爾は眞なる者なり眞をもて~の道を教また誰にも偏らざることを我儕は知そは貌に由て人を取ざれば也 |
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十七 然ば貢をカイザルに納るは善や惡や爾いかに意ふか我儕に吿 |
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十八 イエスその惡を知て曰けるは僞善者よ何ぞ我を試むるや |
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十九 貢の銀錢を我に見せよ彼等デナリ一をイエスに携來りしに |
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二十 之に曰けるは此像と號は誰か |
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二一 答てカイザル也といふ是に於てイエス彼等に曰けるは然ばカイザルの物はカイザルに歸しまた~の物は~に歸すべし |
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二二 彼等之をきゝ奇としてイエスを去ゆけり |
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路加傳iケ書第二〇章 |
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二十 即ち之を窺ひその言を取て方伯の政事の權威に解さんとして自ら義人と僞れる間者を遣せり |
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二一 就てイエスに問けるは師よ我儕なんぢの言ところ教るところ正くかつ偏らず誠を以て~の道を教るを知 |
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二二 われら稅をカイザルに納るは宜や否 |
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二三 イエスその詭譎なるを知て曰けるは何ぞ我を試るや |
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二四 デナリを我に見せよ此像と號は誰なるか答てカイザルなりと曰 |
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二五 イエス曰けるは然ばカイザルの物はカイザルに納め~の物は~に納よ |
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二六 かれら民の前に其言を執得ず且その答を奇と意て默然たり |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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マルコ傳iケ書第一二章 |
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一三 かくて彼らイエスの言尾をとらへて陷入れん爲に、パリサイ人とヘロデ黨との中より、數人を御許に遣す。 |
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一四 その者ども來りて言ふ『師よ、我らは知る、汝は眞にして、誰をも憚りたまふ事なし、人の外貌を見ず、眞をもて~の道をヘへ給へばなり。我ら貢をカイザルに納むるは、宜きか、惡しきか、納めんか、納めざらんか』 |
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一五 イエス其の詐僞なるを知りて『なんぞ我を試むるか、デナリを持ち來りて我に見せよ』と言ひ給へば、 |
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一六 彼ら持ち來る。イエス言ひ給ふ『これは誰の像、たれの號なるか』『カイザルのなり』と答ふ。 |
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一七 イエス言ひ給ふ『カイザルの物はカイザルに、~の物は~に納めよ』彼らイエスに就きて甚だ怪しめり。 |
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マタイ傳iケ書第二二章 |
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一五 爰にパリサイ人ら出でて如何してかイエスを言の羂に係けんと相議り、 |
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一六 その弟子らをヘロデ黨の者どもと共に遣して言はしむ『師よ、我らは知る、なんぢは眞にして眞をもて~の道をヘへ、かつ誰をも憚りたまふ事なし、人の外貌を見給はぬ故なり。 |
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一七 されば我らに吿げたまへ、貢をカイザルに納むるは可きか、惡しきか、如何に思ひたまふ』 |
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一八 イエスその邪曲なるを知りて言ひたまふ『僞善者よ、なんぞ我を試むるか。 |
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一九 貢の金を我に見せよ』彼らデナリ一つを持ち來る。 |
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二〇 イエス言ひ給ふ『これは誰の像、たれの號なるか』 |
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二一 彼ら言ふ『カイザルのなり』ここに彼らに言ひ給ふ『さらばカイザルの物はカイザルに、~の物は~に納めよ』 |
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二二 彼ら之を聞きて怪しみ、イエスを離れて去り往けり。 |
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ルカ傳iケ書第二〇章 |
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二〇 かくて彼ら機を窺ひ、イエスを司の支配と權威との下に付さんとて、その言を捉ふるために義人の樣したる間諜どもを遣したれば、 |
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二一 其の者どもイエスに問ひて言ふ『師よ、我らは汝の正しく語り、かつヘへ、外貌を取らず、眞をもて~の道をヘへ給ふを知る。 |
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二二 われら貢をカイザルに納むるは、善きか、惡しきか』 |
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二三 イエスその惡巧を知りて言ひ給ふ、 |
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二四 『デナリを我に見せよ。これは誰の像、たれの號なるか』『カイザルのなり』と答ふ。 |
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二五 イエス言ひ給ふ『さらばカイザルの物はカイザルに、~の物は~に納めよ』 |
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二六 かれら民の前にて其の言をとらへ得ず、且その答を怪しみて默したり。 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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マルコによる福音書第一二章 |
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一三 さて、人々はパリサイ人やヘロデ党の者を数人、イエスのもとにつかわして、その言葉じりを捕えようとした。 |
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一四 彼らはきてイエスに言った、「先生、わたしたちはあなたが真実なかたで、だれをも、はばかられないことを知っています。あなたは人に分け隔てをなさらないで、真理に基いて神の道を教えてくださいます。ところで、カイザルに税金を納めてよいでしょうか、いけないでしょうか。納めるべきでしょうか、納めてはならないのでしょうか」。 |
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一五 イエスは彼らの偽善を見抜いて言われた、「なぜわたしをためそうとするのか。デナリを持ってきて見せなさい」。 |
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一六 彼らはそれを持ってきた。そこでイエスは言われた、「これは、だれの肖像、だれの記号か」。彼らは「カイザルのです」と答えた。 |
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一七 するとイエスは言われた、「カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい」。彼らはイエスに驚嘆した。 |
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マタイによる福音書第二二章 |
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一五 そのときパリサイ人たちがきて、どうかしてイエスを言葉のわなにかけようと、相談をした。 |
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一六 そして、彼らの弟子を、ヘロデ党の者たちと共に、イエスのもとにつかわして言わせた、「先生、わたしたちはあなたが真実なかたであって、真理に基いて神の道を教え、また、人に分け隔てをしないで、だれをもはばかられないことを知っています。 |
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一七 それで、あなたはどう思われますか、答えてください。カイザルに税金を納めてよいでしょうか、いけないでしょうか」。 |
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一八 イエスは彼らの悪意を知って言われた、「偽善者たちよ、なぜわたしをためそうとするのか。 |
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一九 税に納める貨幣を見せなさい」。彼らはデナリ一つを持ってきた。 |
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二〇 そこでイエスは言われた、「これは、だれの肖像、だれの記号か」。 |
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二一 彼らは「カイザルのです」と答えた。するとイエスは言われた、「それでは、カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい」。 |
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二二 彼らはこれを聞いて驚嘆し、イエスを残して立ち去った。 |
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ルカによる福音書第二〇章 |
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二〇 そこで、彼らは機会をうかがい、義人を装うまわし者どもを送って、イエスを総督の支配と権威とに引き渡すため、その言葉じりを捕えさせようとした。 |
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二一 彼らは尋ねて言った、「先生、わたしたちは、あなたの語り教えられることが正しく、また、あなたは分け隔てをなさらず、真理に基いて神の道を教えておられることを、承知しています。 |
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二二 ところで、カイザルに貢を納めてよいでしょうか、いけないでしょうか」。 |
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二三 イエスは彼らの悪巧みを見破って言われた、 |
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二四 「デナリを見せなさい。それにあるのは、だれの肖像、だれの記号なのか」。「カイザルのです」と、彼らが答えた。 |
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二五 するとイエスは彼らに言われた、「それなら、カイザルのものはカイザルに、神のものは神に返しなさい」。 |
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二六 そこで彼らは、民衆の前でイエスの言葉じりを捕えることができず、その答に驚嘆して、黙ってしまった。 |
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Office Murakami |