|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
四つの福音書による一つのイエス物語217 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
* |
217 |
* |
宮の境内から商売人を追い出す |
* |
上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
|
ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
|
馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
|
マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
|
マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
|
11;15〜17 |
21;12〜14 |
19;45〜46 |
2;13〜22 |
|
第一一章一五〜一七節 |
第二一章一二〜一四節 |
第一九章四五〜四六節 |
第二章一三〜二二節 |
* |
英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
|
馬可傳iケ書第一一章 |
|
十五 彼等エルサレムに至りイエス殿に入てその中にをる賣買する者を殿より逐出し兌銀者の案、鴒を鬻者の椅子を倒し |
|
十六 かつ器具を以て殿を過ることを許さず |
|
十七 また彼等に諭て曰けるは我室は萬國の人の祈禱の室と稱らるべしと錄されたるに非や然るに爾曹は之を盜賊の巢と爲り |
|
|
馬太傳iケ書第二一章 |
|
|
十二 イエス~の殿に入て其中なる凡の賣買する者を逐出し兌銀者の案鴿をうる者の椅子を倒し |
|
|
十三 彼等に曰けるは我家は祈禱の家と稱らるべしと錄さる然るに爾曹これを盜賊の巣?となせり |
|
|
十四 瞽者跛者の人々殿に入てイエスに來りければ之を醫しぬ |
|
|
|
路加傳iケ書第一九章 |
|
|
|
四五 イエス殿に入その中にて貿易せる者を逐出し |
|
|
|
四六 彼等に曰けるは我室は祈禱の殿なりと錄されたるに爾曹これを盜の巢と爲り |
|
|
|
|
約翰傳iケ書第二章 |
|
|
|
|
十三 ユダヤ人の逾越節ちかづきければイエス エルサレムに上り |
|
|
|
|
十四 殿にて牛羊鴿を賣者と兌銀する者の坐せるとを見 |
|
|
|
|
十五 繩をもて鞭をつくり彼等および羊牛を殿より逐出し兌銀する者の金を散し其案を倒し |
|
|
|
|
十六 鴿を賣者に曰けるは此物を取て往わが父の室を貿易の家とする勿れ |
|
|
|
|
十七 弟子等なんぢの室の爲に熱心われを蝕んと錄されたるを憶起せり |
|
|
|
|
十八 此にユダヤ人こたへてイエスに曰けるは爾これらの事を爲からには我儕に何の休徵を示るや |
|
|
|
|
十九 イエス答て爾曹この殿を毀て我三日にて之を建んと曰ければ |
|
|
|
|
二十 ユダヤ人いひけるは此殿を建るには四十六年を経しに爾三日にて之を建るか |
|
|
|
|
二一 イエスの如此いへるは其身の殿を指るなり |
|
|
|
|
二二 死より甦り給へる後弟子たちイエスの此事を語しを噫起し聖書と彼の曰し言を信ぜり |
* |
日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
|
マルコ傳iケ書第一一章 |
|
一五 彼らエルサレムに到る。イエス宮に入り、その內にて賣買する者どもを逐ひ出し、兩替する者の臺、鴒を賣るものの腰掛を倒し、 |
|
一六 また器物を持ちて宮の內を過ぐることを免し給はず。 |
|
一七 かつヘへて言ひ給ふ『わが家は、もろもろの國人の祈の家と稱へらるべし」と錄されたるにあらずや、然るに汝らは之を「强盜の巢」となせり』 |
|
|
マタイ傳iケ書第二一章 |
|
|
一二 イエス宮に入り、その內なる凡ての賣買する者を逐ひいだし、兩替する者の臺・鴿を賣る者の腰掛を倒して言ひ給ふ、 |
|
|
一三 『「わが家は祈の家と稱へらるべし」と錄されたるに汝らは之を强盜の巢となす』 |
|
|
一四 宮にて盲人・跛者ども御許に來りたれば、之を醫したまへり。 |
|
|
|
ルカ傳iケ書第一九章 |
|
|
|
四五 斯て宮に入り、商ひする者どもを逐ひ出しはじめ、 |
|
|
|
四六 之に言ひたまふ『わが家は祈の家たるべし」と錄されたるに、汝らは之を强盜の巢となせり』 |
|
|
|
|
ヨハネ傳iケ書第二章 |
|
|
|
|
一三 斯てユダヤ人の過越の祭ちかづきたれば、イエス、エルサレムに上り給ふ。 |
|
|
|
|
一四 宮の內に牛・羊・鴿を賣るもの、兩替する者の坐するを見て、 |
|
|
|
|
一五 繩を鞭につくり、羊をも牛をもみな宮より逐ひ出し、兩替する者の金を散し、その臺を倒し、 |
|
|
|
|
一六 鴿をうる者に言ひ給ふ『これらの物を此處より取り去れ、わが父の家を商賣の家とすな』 |
|
|
|
|
一七 弟子たち『なんぢの家をおもふ熱心われを食はん』と錄されたるを憶ひ出せり。 |
|
|
|
|
一八 ここにユダヤ人こたへてイエスに言ふ『なんぢ此等の事をなすからには、我らに何の徵を示すか』 |
|
|
|
|
一九 答へて言ひ給ふ『なんぢら此の宮をこぼて、われ三日の間に之を起さん』 |
|
|
|
|
二〇 ユダヤ人いふ『この宮を建つるには四十六年を經たり、なんぢは三日のうちに之を起すか』 |
|
|
|
|
二一 これはイエス己が體の宮をさして言ひ給へるなり。 |
|
|
|
|
二二 然れば死人の中より甦へり給ひしのち、弟子たち斯く言ひ給ひしことを憶ひ出して聖書とイエスの言ひ給ひし言とを信じたり。 |
* |
日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
|
マルコによる福音書第一一章 |
|
一五 それから、彼らはエルサレムにきた。イエスは宮に入り、宮の庭で売り買いしていた人々を追い出しはじめ、両替人の台や、はとを売る者の腰掛をくつがえし、 |
|
一六 また器ものを持って宮の庭を通り抜けるのをお許しにならなかった。 |
|
一七 そして、彼らに教えて言われた、「『わたしの家は、すべての国民の祈の家ととなえらるべきである』と書いてあるではないか。それだのに、あなたがたはそれを強盗の巣にしてしまった」。 |
|
|
マタイによる福音書第二一章 |
|
|
一二 それから、イエスは宮にはいられた。そして、宮の庭で売り買いしていた人々をみな追い出し、また両替人の台や、はとを売る者の腰掛をくつがえされた。 |
|
|
一三 そして彼らに言われた、「『わたしの家は、祈の家ととなえらるべきである』と書いてある。それだのに、あなたがたはそれを強盗の巣にしている」。 |
|
|
一四 そのとき宮の庭で、盲人や足なえがみもとにきたので、彼らをおいやしになった。 |
|
|
|
ルカによる福音書第一九章 |
|
|
|
四五 それから宮にはいり、商売人たちを追い出しはじめて、 |
|
|
|
四六 彼らに言われた、「『わが家は祈の家であるべきだ』と書いてあるのに、あなたがたはそれを盗賊の巣にしてしまった」。 |
|
|
|
|
ヨハネによる福音書第二章 |
|
|
|
|
一三 さて、ユダヤ人の過越の祭が近づいたので、イエスはエルサレムに上られた。 |
|
|
|
|
一四 そして牛、羊、はとを売る者や両替する者などが宮の庭にすわり込んでいるのをごらんになって、 |
|
|
|
|
一五 なわでむちを造り、羊も牛もみな宮から追いだし、両替人の金を散らし、その台をひっくりかえし、 |
|
|
|
|
一六 はとを売る人々には「これらのものを持って、ここから出て行け。わたしの父の家を商売の家とするな」と言われた。 |
|
|
|
|
一七 弟子たちは、「あなたの家を思う熱心が、わたしを食いつくすであろう」と書いてあることを思い出した。 |
|
|
|
|
一八 そこで、ユダヤ人はイエスに言った、「こんなことをするからには、どんなしるしをわたしたちに見せてくれますか」。 |
|
|
|
|
一九 イエスは彼らに答えて言われた、「この神殿をこわしたら、わたしは三日のうちに、それを起すであろう」。 |
|
|
|
|
二〇 そこで、ユダヤ人たちは言った、「この神殿を建てるのには、四十六年もかかっています。それだのに、あなたは三日のうちに、それを建てるのですか」。 |
|
|
|
|
二一 イエスは自分のからだである神殿のことを言われたのである。 |
|
|
|
|
二二 それで、イエスが死人の中からよみがえったとき、弟子たちはイエスがこう言われたことを思い出して、聖書とイエスのこの言葉とを信じた。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Office Murakami |