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四つの福音書による一つのイエス物語213 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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213 |
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税金取りザアカイに救いをもたらす |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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19;1〜10 |
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第一九章一〜一〇節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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路加傳iケ書第一九章 |
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一 イエス エリコに入て經行とき |
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二 ザアカイと云る人あり稅吏の長にて富る者なり |
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三 イエスは如何なる人なるか見んと欲ども身量ひくければ大衆なるに因て見ことを得ず |
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四 彼を見んとて趨ゆき桑樹に升れりイエスその道を過んとする故なり |
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五 イエス此に來り仰て彼を見いひけるはザアカイよ速ぎ下れ我今日かならず爾の家に宿らん |
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六 彼いそぎ下り喜てイエスを迎たり |
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七 衆人これを見てみな怨言いひけるは彼は往て罪ある人の客と爲れり |
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八 ザアカイ起て主よ我所有の半を貧者に施さん若われ誣訴て人より收たる所あらば四倍にして之を償のふべし |
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九 イエス彼に曰けるは今日この家すくはるゝことを得たり蓋この人もアブラハムの裔なれば也 |
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十 それ人の子は喪ひし者を尋て救ん爲に來れり |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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ルカ傳iケ書第一九章 |
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一 エリコに入りて過ぎゆき給ふとき、 |
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二 視よ、名をザアカイといふ人あり、取稅人の長にて富める者なり。 |
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三 イエスの如何なる人なるかを見んと思へど、丈矮うして群衆のために見ること能はず、 |
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四 前に走りゆき、桑の樹にのぼる。イエスその路を過ぎんとし給ふ故なり。 |
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五 イエス此處に至りしとき、仰ぎ見て言ひたまふ『ザアカイ、急ぎおりよ、今日われ汝の家に宿るべし』 |
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六 ザアカイ急ぎおり、喜びてイエスを迎ふ。 |
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七 人々みな之を見て呟きて言ふ『かれは罪人の家に入りて客となれり』 |
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八 ザアカイ立ちて主に言ふ『主、視よ、わが所有の半を貧しき者に施さん、若し、われ誣ひ訴ヘて人より取りたる所あらば、四倍にして償はん』 |
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九 イエス言ひ給ふ『けふ救はこの家に來れり、比の人もアブラハムの子なればなり。 |
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一〇 それ人の子の來れるは、失せたる者を尋ねて救はん爲なり』 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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ルカによる福音書第一九章 |
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一 さて、イエスはエリコにはいって、その町をお通りになった。 |
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二 ところが、そこにザアカイという名の人がいた。この人は取税人のかしらで、金持であった。 |
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三 彼は、イエスがどんな人か見たいと思っていたが、背が低かったので、群衆にさえぎられて見ることができなかった。 |
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四 それでイエスを見るために、前の方に走って行って、いちじく桑の木に登った。そこを通られるところだったからである。 |
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五 イエスは、その場所にこられたとき、上を見あげて言われた、「ザアカイよ、急いで下りてきなさい。きょう、あなたの家に泊まることにしているから」。 |
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六 そこでザアカイは急いでおりてきて、よろこんでイエスを迎え入れた。 |
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七 人々はみな、これを見てつぶやき、「彼は罪人の家にはいって客となった」と言った。 |
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八 ザアカイは立って主に言った、「主よ、わたしは誓って自分の財産の半分を貧民に施します。また、もしだれかから不正な取立てをしていましたら、それを四倍にして返します」。 |
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九 イエスは彼に言われた、「きょう、救がこの家にきた。この人もアブラハムの子なのだから。 |
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一〇 人の子がきたのは、失われたものを尋ね出して救うためである」。 |
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Office Murakami |