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四つの福音書による一つのイエス物語205 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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205 |
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涙を流す |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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11;28〜37 |
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第一一章二八〜三七節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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約翰傳iケ書第一一章 |
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二八 如此いひ竟て潜に其妹マリアをよび師きたりて爾を呼給へりと曰 |
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二九 マリア之をきゝ急ぎ起てイエスの所に往り |
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三十 イエス未だ村に入ず仍マルタの迎し所にをれり |
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三一 マリアを慰めて偕に室に在しユダヤ人マリアが急ぎ起出るを見て彼ほ墓に往て哭ならんと曰つゝ彼に隨へり |
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三二 マリア イエスの所に來り彼を見て其足下に伏いひけるは主よ若こゝに在せしならば我兄弟は死ざりしものを |
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三三 イエス マリアの哭と彼と偕に來しユダヤ人の泣を見て心を働しめ身ふるひて |
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三四 曰けるは爾曹何處に彼を置しや彼等いひけるは主よ來て觀たまへ |
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三五 イエス 涕を流たまへり |
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三六 是に於てユダヤ人いひけるは見よ如何ばかり彼を愛する者ぞ |
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三七 その中なる人曰けるは瞽者の目を啓たる此人にして彼を死ざらしむること能ざりし乎 |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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ヨハネ傳iケ書第一一章 |
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二八 かく言ひて後ゆきて窃にその姊妹マリヤを呼びて『師きたりて汝を呼びたまふ』と言ふ。 |
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二九 マリヤ之をきき、急ぎ起ちて御許に往けり。 |
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三〇 イエスは未だ村に入らず、尙マルタの迎へし處に居給ふ。 |
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三一 マリヤと共に家に居いて慰め居たるユダヤ人、その急ぎ立ちて出でゆくを見、かれは歎かんとて墓に往くと思ひて後に隨へり。 |
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三二 斯てマリヤ、イエスの居給ふ處にいたり、之を見てその足下に伏し『主よ、もし此處に在ししならば、我が兄弟は死なざりしものを』と言ふ。 |
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三三 イエスかれが泣き居り、共に來りしユダヤ人も泣き居るを見て、心を傷め悲しみて言ひ給ふ、 |
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三四 『かれを何處に置きしか』彼ら言ふ『主よ、來りて見給へ』 |
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三五 イエス淚をながし給ふ。 |
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三六 爰にユダヤ人ら言ふ『視よ、いかばかり彼を愛せしぞや』 |
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三七 その中の或者ども言ふ『盲人の目をあけし此の人にして、彼を死なざらしむること能はざりしか』 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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ヨハネによる福音書第一一章 |
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二八 マルタはこう言ってから、帰って姉妹のマリヤを呼び、「先生がおいでになって、あなたを呼んでおられます」と小声で言った。 |
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二九 これを聞いたマリヤはすぐに立ち上がって、イエスのもとに行った。 |
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三〇 イエスはまだ村に、はいってこられず、マルタがお迎えしたその場所におられた。 |
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三一 マリヤと一緒に家にいて彼女を慰めていたユダヤ人たちは、マリヤが急いで立ち上がって出て行くのを見て、彼女は墓に泣きに行くのであろうと思い、そのあとからついて行った。 |
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三二 マリヤは、イエスのおられる所に行ってお目にかかり、その足もとにひれ伏して言った、「主よ、もしあなたがここにいて下さったなら、わたしの兄弟は死ななかったでしょう」。 |
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三三 イエスは、彼女が泣き、また、彼女と一緒にきたユダヤ人たちも泣いているのをごらんになり、激しく感動し、また心を騒がせ、そして言われた、 |
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三四 「彼をどこに置いたのか」。彼らはイエスに言った、「主よ、きて、ごらん下さい」。 |
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三五 イエスは涙を流された。 |
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三六 するとユダヤ人たちは言った、「ああ、なんと彼を愛しておられたことか」。 |
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三七 しかし、彼らのある人たちは言った、「あの盲人の目をあけたこの人でも、ラザロを死なせないようには、できなかったのか」。 |
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Office Murakami |