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四つの福音書による一つのイエス物語202 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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202 |
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エリコの盲を癒す |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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10;46〜52 |
20;29〜34 |
18;35〜43 |
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第一〇章四六〜五二節 |
第二〇章二九〜三四節 |
第一八章三五〜四三節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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馬可傳iケ書第一〇章 |
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四六 斯て彼等エリコに至りイエスその弟子と大なる群集の人々と共にエリコを出る時テマイの子なるバルテマイといふ瞽者路の旁に坐して乞ゐけるが |
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四七 ナザレのイエスなりと聞て呼り曰けるはダビデの裔イエスよ我を恤み給へ |
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四八 多の人々これに緘默と戒めけれども愈よばゝりてダビデの裔よ我を恤み給へと曰ければ |
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四九 イエス立止りて披を召と命じければ人々瞽者を召て彼に曰けるは心を安んぜよ起イエス爾を召 |
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五十 瞽者その表衣を棄たちてイエスに來れり |
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五一 イエス答て彼に曰けるは爾われに何を爲れんと欲ふや瞽者いひけるは主よ見なん事を欲ふ |
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五二 イエス彼に曰けるは往なんぢの信仰なんぢを救へり直に彼見ることを得イエスに從ひて路を行り |
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馬太傳iケ書第二〇章 |
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二九 彼等エリコを出し時おほくの人々イエスに從へり |
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三十 二人の瞽者路の旁に坐をりしがイエスの過ると聞て呼叫いひけるはダビデの裔主よ我儕を憫み給へ |
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三一 衆人これに默れと戒むれども愈さけび曰けるはダビデの裔主よ我儕を憫みたまへ |
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三二 イエス立止て之を呼いひけるは爾曹われに何を爲られんと願ふや |
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三三 イエスに曰けるは主よ我儕目の啓んことを願ふ |
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三四 イエス憫みて其目に手を按ければ直に見ことを得イエスに從へり |
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路加傳iケ書第一八章 |
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三五 イエス エリコに近よれる時ある瞽者道の旁に坐して乞たりしが |
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三六 大衆の過を聞て此は何事ぞと曰ければ |
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三七 人々ナザレのイエスの過なりと吿 |
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三八 瞽者よばゝり曰けるはダビデの裔イエスよ我を矜恤たまへ |
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三九 前だち行者ども默止と之を斥れざも愈ダビデの裔よ我を矜恤たまへと呼れり |
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四十 イエス立止り彼を携來と命ず瞽者ちかよりければ |
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四一 イエス彼に問けるは爾われに何を爲れんと欲ふや答けるは主よ見なん事を欲ふ |
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四二 イエス彼に曰けるは見ことを受し爾の信なんぢを救へり |
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四三 彼やがて見て~を榮てイエスに從ひぬ民みな之を見て~を讚美たり |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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マルコ傳iケ書第一〇章 |
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四六 斯て彼らエリコに到る。イエスその弟子たち及び大なる群衆と共に、エリコを出でたまふ時、テマイの子バルテマイといふ盲目の乞食、路の傍に坐しをりしが、 |
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四七 ナザレのイエスなりと聞き、叫び出して言ふ『ダビデの子イエスよ、我を憫みたまへ』 |
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四八 多くの人かれを禁めて默さしめんとしたれど、々叫びて『ダビデの子よ、我を憫みたまへ』と言ふ。 |
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四九 イエス立ち止りて『かれを呼べ』と言ひ給へば、人々盲人を呼びて言ふ『心安かれ、起て、なんぢを呼びたまふ』 |
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五〇 盲人うはぎを脫ぎ捨て、躍り上りて、イエスの許に來りしに、 |
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五一 イエス答へて言ひ給ふ『わが汝に何を爲さんことを望むか』盲人いふ『わが師よ、見えんことなり』 |
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五二 イエス彼に『ゆけ、汝の信仰なんぢを救へり』と言ひ給へば、直ちに見ることを得、イエスに從ひて途を往けり。 |
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マタイ傳iケ書第二〇章 |
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二九 彼らエリコを出づるとき、大なる群衆イエスに從へり。 |
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三〇 視よ、二人の盲人、路の傍らに坐しをりしが、イエスの過ぎ給ふことを聞き、叫びて言ふ『主よ、ダビデの子よ、我らを憫みたまへ』 |
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三一 群衆かれらを禁めて默さしめんと爲たれど、愈々叫びて言ふ『主よ、ダビデの子よ、我らを憫み給へ』 |
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三二 イエス立ち止り、彼らを呼びて言ひ給ふ『わが汝らに何を爲さんことを望むか』 |
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三三 彼ら言ふ『主よ、目の開かれんことなり』 |
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三四 イエスいたく憫みて彼らの目に觸り給へば、直ちに物見ることを得て、イエスに從へり。 |
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ルカ傳iケ書第一八章 |
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三五 イエス、エリコに近づき給ふとき、一人の盲人、路の傍らに坐して、物乞ひ居たりしが、 |
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三六 群衆の過ぐるを聞きて、その何事なるかを問ふ。 |
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三七 人々ナザレのイエスの過ぎたまふ由を吿げたれば、 |
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三八 盲人、呼はりて言ふ『ダビデの子イエスよ、我を憫みたまへ』 |
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三九 先だち往く者ども、彼を禁めて默さしめんと爲たれど、々さけびて言ふ『ダビデの子よ、我を憫みたまへ』 |
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四〇 イエス立ち止り盲人を連れ來るべきことを命じ給ふ。かれ近づきたれば、 |
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四一 イエス問ひ給ふ『わが汝に何を爲さんことを望むか』彼いふ『主よ、見えんことなり』 |
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四二 イエス彼に『見ることを得よ、なんぢの信仰なんぢを救へり』と言ひ給へば、 |
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四三 立刻に見ることを得、~を崇めてイエスに從ふ。民みな之を見て~を讚美せり。 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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マルコによる福音書第一〇章 |
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四六 それから、彼らはエリコにきた。そしてイエスが弟子たちや大ぜいの群衆と共にエリコから出かけられたとき、テマイの子、バルテマイという盲人のこじきが、道ばたにすわっていた。 |
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四七 ところが、ナザレのイエスだと聞いて、彼は「ダビデの子イエスよ、わたしをあわれんでください」と叫び出した。 |
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四八 多くの人々は彼をしかって黙らせようとしたが、彼はますます激しく叫びつづけた、「ダビデの子イエスよ、わたしをあわれんでください」。 |
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四九 イエスは立ちどまって、「彼を呼べ」と命じられた。そこで、人々はその盲人を呼んで言った、「喜べ、立て、おまえを呼んでおられる」。 |
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五〇 そこで彼は上着を脱ぎ捨て、踊りあがってイエスのもとにきた。 |
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五一 イエスは彼にむかって言われた、「わたしに何をしてほしいのか」。その盲人は言った、「先生、見えるようになることです」。 |
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五二 そこでイエスは言われた、「行け、あなたの信仰があなたを救った」。すると彼は、たちまち見えるようになり、イエスに従って行った。 |
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マタイによる福音書第二〇章 |
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二九 それから、彼らがエリコを出て行ったとき、大ぜいの群衆がイエスに従ってきた。 |
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三〇 すると、ふたりの盲人が道ばたにすわっていたが、イエスがとおって行かれると聞いて、叫んで言った、「主よ、ダビデの子よ、わたしたちをあわれんで下さい」。 |
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三一 群衆は彼らをしかって黙らせようとしたが、彼らはますます叫びつづけて言った、「主よ、ダビデの子よ、わたしたちをあわれんで下さい」。 |
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三二 イエスは立ちどまり、彼らを呼んで言われた、「わたしに何をしてほしいのか」。 |
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三三 彼らは言った、「主よ、目をあけていただくことです」。 |
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三四 イエスは深くあわれんで、彼らの目にさわられた。すると彼らは、たちまち見えるようになり、イエスに従って行った。 |
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ルカによる福音書第一八章 |
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三五 イエスがエリコに近づかれたとき、ある盲人が道ばたにすわって、物ごいをしていた。 |
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三六 群衆が通り過ぎる音を耳にして、彼は何事があるのかと尋ねた。 |
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三七 ところが、ナザレのイエスがお通りなのだと聞かされたので、 |
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三八 声をあげて、「ダビデの子イエスよ、わたしをあわれんで下さい」と言った。 |
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三九 先頭に立つ人々が彼をしかって黙らせようとしたが、彼はますます激しく叫びつづけた、「ダビデの子よ、わたしをあわれんで下さい」。 |
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四〇 そこでイエスは立ちどまって、その者を連れて来るように、とお命じになった。彼が近づいたとき、 |
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四一 「わたしに何をしてほしいのか」とおたずねになると、「主よ、見えるようになることです」と答えた。 |
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四二 そこでイエスは言われた、「見えるようになれ。あなたの信仰があなたを救った」。 |
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四三 すると彼は、たちまち見えるようになった。そして神をあがめながらイエスに従って行った。これを見て、人々はみな神をさんびした。 |
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Office Murakami |