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四つの福音書による一つのイエス物語173 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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173 |
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「私は平和をもたらす為に来たのではない」 |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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10;34〜36 |
12;49〜53 |
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第一〇章三四〜三六節 |
第一二章四九〜五三節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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馬太傳iケ書第一〇章 |
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三四 地に泰平を出ん爲に我來れりと意なかれ泰平を出さんとに非ず刃を出さん爲に来れり |
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三五 夫わが來るは人を其父に背かせ女を其母に背かせ媳を其姑に背かせんが爲なり |
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三六 人の敵は其家の者なるべし |
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路加傳iケ書第一二章 |
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四九 われ火を地に投入ん爲に來れり我なにをか欲む已に此火の燃たらん事なり |
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五十 われ受べきのバプテスマあり其成遂らるゝ迄は我痛いかばかりぞ乎 |
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五一 我は安全を地に施んとて來ると意ふや我なんぢらに吿ん然ず反て分爭しむ |
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五二 今よりのち一家に五人あらば三人は二人に敵對し二人は三人に敵對して分るべし |
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五三 父は子に子は父に母は女に女は母に姑は其婦に婦は其姑に敵對して分るべし |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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マタイ傳iケ書第一〇章 |
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三四 われ地に平和を投ぜんために來れりと思ふな、平和にあらず、反つて劍を投ぜん爲に來れり。 |
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三五 それ我が來れるは人をその父より、娘をその母より、媳をその姑嫜より分たん爲なり。 |
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三六 人の仇はその家の者なるベし。 |
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ルカ傳iケ書第一二章 |
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四九 我は火を地に投ぜんとて來れり。此の火すでに燃えたらんには、我また何をか望まん。 |
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五〇 されど我には受くべきバプテスマあり。その成し遂げらるるまでは思ひ逼ること如何許ぞや。 |
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五一 われ地に平和を與へんために來ると思ふか。われ汝らに吿ぐ、然らず、反つて分爭なり。 |
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五二 今より後、一家に五人あらば三人は二人に、二人は三人に分れ爭はん。 |
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五三 父は子に、子は父に、母は娘に、娘は母に、姑嫜は媳に、媳は姑嫜に分れ爭はん』 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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マタイによる福音書第一〇章 |
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三四 地上に平和をもたらすために、わたしがきたと思うな。平和ではなく、つるぎを投げ込むためにきたのである。 |
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三五 わたしがきたのは、人をその父と、娘をその母と、嫁をそのしゅうとめと仲たがいさせるためである。 |
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三六 そして家の者が、その人の敵となるであろう。 |
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ルカによる福音書第一二章 |
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四九 わたしは、火を地上に投じるためにきたのだ。火がすでに燃えていたならと、わたしはどんなに願っていることか。 |
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五〇 しかし、わたしには受けねばならないバプテスマがある。そして、それを受けてしまうまでは、わたしはどんなにか苦しい思いをすることであろう。 |
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五一 あなたがたは、わたしが平和をこの地上にもたらすためにきたと思っているのか。あなたがたに言っておく。そうではない。むしろ分裂である。 |
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五二 というのは、今から後は、一家の内で五人が相分れて、三人はふたりに、ふたりは三人に対立し、 |
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五三 また父は子に、子は父に、母は娘に、娘は母に、しゅうとめは嫁に、嫁はしゅうとめに、対立するであろう」。 |
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Office Murakami |