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四つの福音書による一つのイエス物語171 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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171 |
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「恐れるな」 |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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10;26〜31 |
12;2〜7 |
14;25〜31 |
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第一〇章二六〜三一節 |
第一二章二〜七節 |
第一四章二五〜三一節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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馬太傳iケ書第一〇章 |
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二六 是故に彼等を懼るゝこと勿そは掩れて露れざる者なく隱て知れざる者なければ也 |
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二七 われ幽暗に於て爾曹に告しことを光明に述よ耳をつけて聽しことを屋上に宣播めよ |
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二八 身を殺して魂を殺すこと能はざる者を懼るゝ勿れ唯なんぢら塊と身とを地獄に滅し得る者を懼れよ |
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二九 二羽の雀に一錢にて售に非ずや然るに爾曹の父の許なくば其一羽も地に隕ること有じ |
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三十 爾曹の頭の髮また皆かぞへらる |
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三一 故に懼るゝ勿れ爾曹は多の雀よりも優れり |
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路加傳iケ書第一二章 |
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二 それ掩れて露れざる者はなく隱て知れざる者はなし |
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三 是故に爾曹幽暗に語しことは光明に聞ゆべし密なる室にて耳に附言しことは屋上に播るべし |
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四 我友よ爾曹に吿ん身體を殺して後に何をも爲能ざる者を懼るゝ勿れ |
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五 われ懼べき者を爾曹に示さん殺したる後に地獄に投入る權威を有る者を懼よ我まことに爾曹に吿ん之を懼べし |
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六 五の雀は二錢にて售に非ずや然るに~に於は其一をも忘れ給はず |
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七 爾曹の首の髮また皆かぞへらる故に懼るゝ勿れ爾曹は多の雀よりも貴れり |
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約翰傳iケ書第一四章 |
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二五 われ爾曹と偕に在て此等のことを爾曹に語ぬ |
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二六 わが名に託て父の遣さんとする訓慰師すなはち聖靈は衆理を爾曹に教へ亦わが凡て爾曹に言しことを爾曹に憶起さしむべし |
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二七 われ平安を爾曹に遺す我平安を爾曹に予ふ我あたふる所は世の予る所の如きに非ず爾曹心に 憂る勿れ又懼るゝ勿れ |
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二八 我ゆきて復なんぢらに來らんと我曰し言を爾曹きけり若われを愛せば父に往と我いへる言を爾曹善ぶ可なり蓋わが父は我より大なれば也 |
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二九 事いまだ成ず我まづ爾曹につぐ事成んときに爾曹これを信ずべき爲なり |
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三十 此後われ多の言をもて爾曹に語じ蓋この世の主きたる故なり彼われに與ることなし |
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三一 然ど我これを爲は我の父を愛し且その命ぜしことに遵ひて行ふことを世に知しめんが爲なり起よ我儕こゝを去べし |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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マタイ傳iケ書第一〇章 |
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二六 この故に、彼らを懼るな。蔽はれたるものに露れぬはなく、隱れたるものに知られぬは無ければなり。 |
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二七 暗Kにて我が吿ぐることを光明にて言へ。耳をあてて聽くことを屋の上にて宣べよ。 |
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二八 身を殺して靈魂をころし得ぬ者どもを懼るな、身と靈魂とをゲヘナにて滅し得る者をおそれよ。 |
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二九 二羽の雀は一錢にて賣るにあらずや、然るに汝らの父の許なくば、その一羽も地に落つること無からん。 |
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三〇 汝らの頭の髪までも皆かぞへらる。 |
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三一 この故におそるな、汝らは多くの雀よりも優るるなり。 |
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ルカ傳iケ書第一二章 |
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二 蔽はれたるものに露れぬはなく、隱れたるものに知られぬはなし。 |
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三 この故に汝らが暗きにて言ふことは、明きにて聞え、部屋の內にて耳によりて語りしことは、屋の上にて宣べらるべし。 |
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四 我が友たる汝らに吿ぐ、身を殺して後に何をも爲し得ぬ者どもを懼るな。 |
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五 懼るべきものを汝らに示さん、殺したる後ゲヘナに投げ入るる權威ある者を懼れよ。われ汝らに吿ぐ、げに之を懼れよ。 |
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六 五羽の雀は二錢にて賣るにあらずや、然るに其の一羽だに~の前に忘れらるる事なし。 |
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七 汝らの頭の髪までもみな數へらる。懼るな、汝らは多くの雀よりも優るるなり。 |
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ヨハネ傳iケ書第一四章 |
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二五 此等のことは我なんぢらと偕にありて語りしが、 |
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二六 助主、即ちわが名によりて父の遣したまふ聖靈は、汝らに萬の事ををしへ、又すべて我が汝らに言ひしことを思ひ出さしむべし。 |
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二七 われ平安を汝らに遺す、わが平安を汝らに與ふ。わが與ふるは世の與ふる如くならず、汝ら心を騷がすな、また懼るな。 |
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二八 「われ往きて汝らに來るなり」と云ひしを汝ら旣に聞けり。もし我を愛せば父にわが往くを喜ぶべきなり、父は我よりも大なるに因る。 |
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二九 今その事の成らぬ前に、これを汝らに吿げたり、事の成らんとき汝らの信ぜんためなり。 |
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三〇 今より後われ汝らと多く語らじ、この世の君きたる故なり。彼は我に對して何の權もなし、 |
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三一 されど斯くなるは、我の、父を愛し父の命じ給ふととろに遵ひて行ふことを世の知らん爲なり。起きよ、率ここを去るべし。 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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マタイによる福音書第一〇章 |
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二六 だから彼らを恐れるな。おおわれたもので、現れてこないものはなく、隠れているもので、知られてこないものはない。 |
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二七 わたしが暗やみであなたがたに話すことを、明るみで言え。耳にささやかれたことを、屋根の上で言いひろめよ。 |
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二八 また、からだを殺しても、魂を殺すことのできない者どもを恐れるな。むしろ、からだも魂も地獄で滅ぼす力のあるかたを恐れなさい。 |
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二九 二羽のすずめは一アサリオンで売られているではないか。しかもあなたがたの父の許しがなければ、その一羽も地に落ちることはない。 |
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三〇 またあなたがたの頭の毛までも、みな数えられている。 |
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三一 それだから、恐れることはない。あなたがたは多くのすずめよりも、まさった者である。 |
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ルカによる福音書第一二章 |
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二 おおいかぶされたもので、現れてこないものはなく、隠れているもので、知られてこないものはない。 |
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三 だから、あなたがたが暗やみで言ったことは、なんでもみな明るみで聞かれ、密室で耳にささやいたことは、屋根の上で言いひろめられるであろう。 |
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四 そこでわたしの友であるあなたがたに言うが、からだを殺しても、そのあとでそれ以上なにもできない者どもを恐れるな。 |
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五 恐るべき者がだれであるか、教えてあげよう。殺したあとで、更に地獄に投げ込む権威のあるかたを恐れなさい。そうだ、あなたがたに言っておくが、そのかたを恐れなさい。 |
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六 五羽のすずめは二アサリオンで売られているではないか。しかも、その一羽も神のみまえで忘れられてはいない。 |
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七 その上、あなたがたの頭の毛までも、みな数えられている。恐れることはない。あなたがたは多くのすずめよりも、まさった者である。 |
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ヨハネによる福音書第一四章 |
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二五 これらのことは、あなたがたと一緒にいた時、すでに語ったことである。 |
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二六 しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってつかわされる聖霊は、あなたがたにすべてのことを教え、またわたしが話しておいたことを、ことごとく思い起させるであろう。 |
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二七 わたしは平安をあなたがたに残して行く。わたしの平安をあなたがたに与える。わたしが与えるのは、世が与えるようなものとは異なる。あなたがたは心を騒がせるな、またおじけるな。 |
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二八 『わたしは去って行くが、またあなたがたのところに帰って来る』と、わたしが言ったのを、あなたがたは聞いている。もしわたしを愛しているなら、わたしが父のもとに行くのを喜んでくれるであろう。父がわたしより大きいかたであるからである。 |
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二九 今わたしは、そのことが起らない先にあなたがたに語った。それは、事が起った時にあなたがたが信じるためである。 |
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三〇 わたしはもはや、あなたがたに、多くを語るまい。この世の君が来るからである。だが、彼はわたしに対して、なんの力もない。 |
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三一 しかし、わたしが父を愛していることを世が知るように、わたしは父がお命じになったとおりのことを行うのである。立て。さあ、ここから出かけて行こう。 |
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Office Murakami |