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四つの福音書による一つのイエス物語159 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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159 |
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山で姿が変る |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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9;2〜8 |
17;1〜8 |
9;28〜36 |
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第九章二〜八節 |
第一七章一〜八節 |
第九章二八〜三六節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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馬可傳iケ書第九章 |
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二 さて六日の後イエス ペテロ ヤコブ ヨハネを伴ひ人を避て高山に登り給ひしか彼等の前にて其容貌かはり |
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三 其衣かゞやき白こと甚だしくして雪の如く世上の布漂も期しろくは爲彼はざるべし |
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四 エリヤとモーセと共に彼等に現れてイエスと語をれり |
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五 ペテロ答てイエスに曰けるはラビ我儕ここに居は善われらに三の廬を建せ給へ一は主のたみ一はモーセのため一はエリヤの爲にせん |
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六 此は其謂ところを知ざりしなり彼等いたく懼しに因 |
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七 斯て雲彼等を蔽ひ聲雲より出て曰けるは此は我が愛子なり之に聽べし |
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八 頓て弟子環視ければイエスと己の外は一人をも見ざりき |
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馬太傳iケ書第一七章 |
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一 六日の後イエス ペテロ ヤコブその兄弟ヨハネを伴ひ人を避て高山に登り給しが |
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二 彼等の前にて其容貌かはり其面日の如く輝き其衣は白く光れり |
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三 モーセとエリヤ現れてイエスと偕に語ぬ |
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四 ペテロ答てイエスに曰けるは主よ我儕こゝに居は善もし尊旨に適はゞ我儕に三の廬を建せたまへ一は主のため一はモーセのため一はエリヤの爲にせん |
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五 如此いへる時かゞやける雲かれらを蔽ふ聲雲より出て言けるは此は我旨に適ふわが愛子なリ爾曹これに聽べし |
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六 弟子これを聞て大におそれ倒れ伏たり |
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七 イエス來りて彼等に手を按おきよ懼るゝ勿れと曰ければ |
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八 其目を擧しに惟イエスのほか一人をも見ざりき |
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路加傳iケ書第九章 |
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二八 此事を言けるのち八日ばかり過てイエス ペテロ ヨハネ ヤコブを携ひ祈禱せんとて山に登れり |
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二九 祈れる時に其顔の貌つねと異り其衣服白く輝きぬ |
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三十 二人の人ありて之と言へり即ちモーセとエリヤなり榮光の內に現れて |
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三一 イエスのエルサレムにて既や世を逝んとする事を語る |
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三二 ペテロおよび偕に在し者等いたく寢たりしが已に醒てイエスの榮光また偕に立る二人を見たり |
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三三 この二人のイエスと別るゝ時ペテロ イエスに曰けるは師よ此に居は善われらに三の廬を建せ給へ一は爾のため一はモーセのため一はエリヤの爲にせん此は其言ところを知ざりし也 |
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三四 かく言るとき雲きたりて彼等を蓋へり其雲に入しとき弟子たち懼ぬ |
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三五 聲雲より出て曰けるは此は我愛子なり之に聽べし |
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三六 聲寂たれば惟イエス一人を見たり弟子たる口を緘て見たりし事を當時は誰にも吿ざりき |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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マルコ傳iケ書第九章 |
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二 六日の後、イエスただペテロ、ヤコブ、ヨハネのみを率きつれ、人を避けて高き山に登りたまふ。斯て彼らの前にて其の狀かはり、 |
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三 其の衣かがやきて甚だ白くなりぬ、世の晒布者も爲し得ぬほど白し。 |
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四 エリヤ、モーセともに彼らに現れて、イエスと語りゐたり。 |
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五 ペテロ差出でてイエスに言ふ『ラビ、我らの此處に居るは善し。われら三つの廬を造り、一つを汝のため、一つをモーセのため、一つをエリヤのためにせん』 |
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六 彼等いたく懼れたれば、ペテロ何と言ふべきかを知らざりしなり。 |
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七 斯て雲おこり、彼らを覆ふ。雲より聲出づ『これは我が愛しむ子なり、汝ら之に聽け』 |
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八 弟子たち急ぎ見囘すに、イエスと己らとの他には、はや誰も見えざりき。 |
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マタイ傳iケ書第一七章 |
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一 六曰の後、イエス、ペテロ、ヤコブ及びヤコブの兄弟ヨハネを率きつれ、人を避けて高き山に登りたまふ。 |
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二 斯て彼らの前にて其の狀かはり、其の顔は日のごとく輝き、その衣は光のごとく白くなりぬ。 |
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三 視よ、モーセとエリヤとイエスに語りつつ彼らに現る。 |
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四 ペテロ差出でてイエスに言ふ『主よ、我らの此處に居るは善し。御意ならば我ここに三つの廬を造り、一つを汝のため、一つをモーセのため、一つをエリヤの爲にせん』 |
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五 彼なほ語りをるとき、視よ、光れる雲、かれらを覆ふ。また雲より聲あり、曰く『これは我が愛しむ子、わがスぶ者なり、汝ら之に聽け』 |
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六 弟子たち之を聞きて倒れ伏し、懼るること甚だし。 |
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七 イエスその許にきたり之に觸りて『起きよ、懼るな』と言ひ給へば、 |
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八 彼ら目を擧げしに、イエス一人の他は誰も見えざりき。 |
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ルカ傳iケ書第九章 |
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二八 これらの言をいひ給ひしのち八日ばかり過ぎて、ペテロ、ヨハネ、ヤコブを率きつれ、祈らんとて山に登り給ふ。 |
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二九 かくて祈り給ふほどに、御顔の狀かはり、其の衣白くなりて輝けり。 |
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三〇 視よ、二人の人ありてイエスと共に語る。これはモーセとエリヤとにて、 |
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三一 榮光のうちに現れ、イエスのエルサレムにて遂げんとする逝去のことを言ひゐたるなり。 |
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三二 ペテロ及び偕にをる者いたく睡氣ざしたれど、目を覺してイエスの榮光および偕に立つ二人を見たり。 |
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三三 二人の者イエスと別れんとする時、ペテロ、イエスに言ふ『君よ、我らの此處に居るは善し、我ら三つの廬を造り、一つを汝のため、一つをモーセのため、一つをエリヤの爲にせん』彼は言ふ所を知らざりき。 |
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三四 この事を言ひ居るほどに、雲おこりて彼らを覆ふ。雲の中に入りしとき、弟子たち懼れたり。 |
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三五 雲より聲出でて言ふ『これは我が選びたる子なり、汝ら之に聽け』 |
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三六 聲出でしとき、唯イエスひとり見え給ふ。弟子たち默して、見し事を何一つ其の頃たれにも吿げざりき。 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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マルコによる福音書第九章 |
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二 六日の後、イエスは、ただペテロ、ヤコブ、ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。ところが、彼らの目の前でイエスの姿が変り、 |
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三 その衣は真白く輝き、どんな布さらしでも、それほどに白くすることはできないくらいになった。 |
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四 すると、エリヤがモーセと共に彼らに現れて、イエスと語り合っていた。 |
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五 ペテロはイエスにむかって言った、「先生、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。それで、わたしたちは小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのために、一つはモーセのために、一つはエリヤのために」。 |
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六 そう言ったのは、みんなの者が非常に恐れていたので、ペテロは何を言ってよいか、わからなかったからである。 |
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七 すると、雲がわき起って彼らをおおった。そして、その雲の中から声があった、「これはわたしの愛する子である。これに聞け」。 |
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八 彼らは急いで見まわしたが、もはやだれも見えず、ただイエスだけが、自分たちと一緒におられた。 |
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マタイによる福音書第一七章 |
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一 六日ののち、イエスはペテロ、ヤコブ、ヤコブの兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。 |
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二 ところが、彼らの目の前でイエスの姿が変り、その顔は日のように輝き、その衣は光のように白くなった。 |
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三 すると、見よ、モーセとエリヤが彼らに現れて、イエスと語り合っていた。 |
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四 ペテロはイエスにむかって言った、「主よ、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。もし、おさしつかえなければ、わたしはここに小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのために、一つはモーセのために、一つはエリヤのために」。 |
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五 彼がまだ話し終えないうちに、たちまち、輝く雲が彼らをおおい、そして雲の中から声がした、「これはわたしの愛する子、わたしの心にかなう者である。これに聞け」。 |
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六 弟子たちはこれを聞いて非常に恐れ、顔を地に伏せた。 |
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七 イエスは近づいてきて、手を彼らにおいて言われた、「起きなさい、恐れることはない」。 |
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八 彼らが目をあげると、イエスのほかには、だれも見えなかった。 |
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ルカによる福音書第九章 |
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二八 これらのことを話された後、八日ほどたってから、イエスはペテロ、ヨハネ、ヤコブを連れて、祈るために山に登られた。 |
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二九 祈っておられる間に、み顔の様が変り、み衣がまばゆいほどに白く輝いた。 |
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三〇 すると見よ、ふたりの人がイエスと語り合っていた。それはモーセとエリヤであったが、 |
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三一 栄光の中に現れて、イエスがエルサレムで遂げようとする最後のことについて話していたのである。 |
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三二 ペテロとその仲間の者たちとは熟睡していたが、目をさますと、イエスの栄光の姿と、共に立っているふたりの人とを見た。 |
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三三 このふたりがイエスを離れ去ろうとしたとき、ペテロは自分が何を言っているのかわからないで、イエスに言った、「先生、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。それで、わたしたちは小屋を三つ建てましょう。一つはあなたのために、一つはモーセのために、一つはエリヤのために」。 |
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三四 彼がこう言っている間に、雲がわき起って彼らをおおいはじめた。そしてその雲に囲まれたとき、彼らは恐れた。 |
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三五 すると雲の中から声があった、「これはわたしの子、わたしの選んだ者である。これに聞け」。 |
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三六 そして声が止んだとき、イエスがひとりだけになっておられた。弟子たちは沈黙を守って、自分たちが見たことについては、そのころだれにも話さなかった。 |
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Office Murakami |