|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
四つの福音書による一つのイエス物語148 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
* |
148 |
* |
盲を癒す |
* |
上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
|
ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
|
馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
|
マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
|
マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
|
8;22〜26 |
9;27〜31 |
9;1〜12 |
|
第八章二二〜二六節 |
第九章二七〜三一節 |
第九章一〜一二節 |
* |
英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
|
馬可傳iケ書第八章 |
|
二二 イエス ベテサイダに至ければ人々瞽者を携來りて之に手を按たまはん事を求り |
|
二三 イエス瞽者の手を執て村の外へ携出その目に唾して手を彼に按とひけるは何か視るや |
|
二四 瞽者目を擧て曰けるは我この人々の歩行を見に樹の如し |
|
二五 遂にイエスまた兩手を彼の目に按その目を擧させければ乃ち愈て庶物あきらかに視たり |
|
二六 イエス彼を其家に歸らせ曰けるは此村に入なかれ且この村人にも告る勿れ |
|
|
馬太傳iケ書第九章 |
|
|
二七 イエス此を去とき二人の瞽者したがひて呼曰けるはダビデの裔よ我儕を憐み給へ |
|
|
二八 イエス家に入しに瞽者きたりければ彼等に曰たまひけるは我此事を行得ると信ずるや答けるは主よ然り |
|
|
二九 イエス彼等の目に手を按て爾曹の信ずる如く爾曹に成べしと曰ければ |
|
|
三十 其目ひらけたりイエス嚴く戒て之に曰けるは、愼て人に知する勿れ |
|
|
三一 然ども彼等いでゝ遍く其地にイエスの名を播めたり |
|
|
|
|
約翰傳iケ書第九章 |
|
|
|
|
一 イエス行とき生來なる瞽を見しが |
|
|
|
|
二 その弟子かれに問て曰けるはラビ此人の瞽に生しは誰の罪なるや己に由か又二親に由か |
|
|
|
|
三 イエス答けるは此人の罪に非ず亦その二親の罪にも非ず彼に由て~の作爲の顯れんため也 |
|
|
|
|
四 晝の問は我かならず我を遣しゝ者の行をなす可なり夜きたらん其とき誰も行をなすこと能はず |
|
|
|
|
五 われ世に在時は世の光なり |
|
|
|
|
六 此事を言て地に唾し唾にて土を和その泥を瞽者の目に塗 |
|
|
|
|
七 彼に曰けるはシロアムの池に往て洗へ彼すなはち往て洗ひ目見ことを得て歸れりシロアム之を譯ば遣されし者との義なり |
|
|
|
|
八 隣の人々および素より彼の乞食なりしを見し者等いひけるは此は坐て物を乞し人ならず乎 |
|
|
|
|
九 或人は彼なりと曰ある人は似たる也といふ彼いひけるは我は彼なり |
|
|
|
|
十 彼等いひけるは爾の目は如何して啓たるや |
|
|
|
|
十一 答て曰けるはイエスといふ人土を和わが目に塗て云シロアムの池に往て洗と我ゆきて洗ければ目見ことを得たり |
|
|
|
|
十二 人々かれに曰けるは彼は何處に在や答て知ずと曰 |
* |
日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
|
マルコ傳iケ書第八章 |
|
二二 彼ら遂にベツサイダに到る。人々、盲人をイエスに連れ來りて、觸り給はんことを願ふ。 |
|
二三 イエス盲人の手をとりて、村の外に連れ往き、その目に唾し、御手をあてて『なにか見ゆるか』と問ひ給へば、 |
|
二四 見上げて言ふ『人を見る、それは樹の如き物の歩くが見ゆ』 |
|
二五 また御手をその目にあて給へば、視凝めたるに、瘉えて凡てのもの明かに見えたり。 |
|
二六 斯て『村にも入るな』と言ひて、その家に歸し給へり。 |
|
|
マタイ傳iケ書第九章 |
|
|
二七 イエス此處より進みたまふ時、ふたりの盲人さけびて『ダビデの子よ、我らを憫みたまへ』と言ひつつ從ふ。 |
|
|
二八 イエス家にいたり給ひしに、盲人ども御許に來りたれば、之に言ひたまふ『我この事をなし得と信ずるか』彼等いふ『主よ、然り』 |
|
|
二九 爰にイエスかれらの目に觸りて言ひたまふ『なんぢらの信仰のごとく汝らに成れ』 |
|
|
三〇 乃ち彼らの目あきたり。イエス嚴しく戒めて言ひたまふ『愼みて誰にも知らすな』 |
|
|
三一 されど彼ら出でて、徧くその地にイエスの事をいひ弘めたり。 |
|
|
|
|
ヨハネ傳iケ書第九章 |
|
|
|
|
一 イエス途往くとき、生れながらの盲人を見給ひたれば、 |
|
|
|
|
二 弟子たち問ひて言ふ『ラビ、この人の盲目にて生れしは、誰の罪によるぞ、己のか、親のか』 |
|
|
|
|
三 イエス答へ給ふ『この人の罪にも親の罪にもあらず、ただ彼の上に~の業の顯れん爲なり。 |
|
|
|
|
四 我を遣し給ひし者の業を我ら晝の間になさざる可からず。夜きたらん、その時は誰も働くこと能はず。 |
|
|
|
|
五 われ世にをる間は世の光なり』 |
|
|
|
|
六 かく言ひて地に唾し、唾にて泥をつくり、之を盲人の目にぬりて言ひ給ふ、 |
|
|
|
|
七 『ゆきてシロアム(釋けば遣されたる者)の池にて洗へ』乃ちゆきて洗ひたれば、見ゆることを得て歸れり。 |
|
|
|
|
八 ここに隣人および前に彼の乞食なるを見し者ども言ふ『この人は坐して物乞ひゐたるにあらずや』 |
|
|
|
|
九 或人は『夫なり』といひ、或人は『否、ただ似たるなり』といふ。かの者『われは夫なり』と言ひたれば、 |
|
|
|
|
一〇 人々いふ『さらば汝の目は如何にして開きたるか』 |
|
|
|
|
一一 答ふ『イエスといふ人、泥をつくり我が目に塗りて言ふ「シロアムに往きて洗へ」と、乃ち往きて洗ひたれば、物見ることを得たり』 |
|
|
|
|
一二 彼ら『その人は何處に居るか』と言へば『知らず』と答ふ。 |
* |
日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
|
マルコによる福音書第八章 |
|
二二 そのうちに、彼らはベツサイダに着いた。すると人々が、ひとりの盲人を連れてきて、さわってやっていただきたいとお願いした。 |
|
二三 イエスはこの盲人の手をとって、村の外に連れ出し、その両方の目につばきをつけ、両手を彼に当てて、「何か見えるか」と尋ねられた。 |
|
二四 すると彼は顔を上げて言った、「人が見えます。木のように見えます。歩いているようです」。 |
|
二五 それから、イエスが再び目の上に両手を当てられると、盲人は見つめているうちに、なおってきて、すべてのものがはっきりと見えだした。 |
|
二六 そこでイエスは、「村にはいってはいけない」と言って、彼を家に帰された。 |
|
|
マタイによる福音書第九章 |
|
|
二七 そこから進んで行かれると、ふたりの盲人が、「ダビデの子よ、わたしたちをあわれんで下さい」と叫びながら、イエスについてきた。 |
|
|
二八 そしてイエスが家にはいられると、盲人たちがみもとにきたので、彼らに「わたしにそれができると信じるか」と言われた。彼らは言った、「主よ、信じます」。 |
|
|
二九 そこで、イエスは彼らの目にさわって言われた、「あなたがたの信仰どおり、あなたがたの身になるように」。 |
|
|
三〇 すると彼らの目が開かれた。イエスは彼らをきびしく戒めて言われた、「だれにも知れないように気をつけなさい」。 |
|
|
三一 しかし、彼らは出て行って、その地方全体にイエスのことを言いひろめた。 |
|
|
|
|
ヨハネによる福音書第九章 |
|
|
|
|
一 イエスが道をとおっておられるとき、生れつきの盲人を見られた。 |
|
|
|
|
二 弟子たちはイエスに尋ねて言った、「先生、この人が生れつき盲人なのは、だれが罪を犯したためですか。本人ですか、それともその両親ですか」。 |
|
|
|
|
三 イエスは答えられた、「本人が罪を犯したのでもなく、また、その両親が犯したのでもない。ただ神のみわざが、彼の上に現れるためである。 |
|
|
|
|
四 わたしたちは、わたしをつかわされたかたのわざを、昼の間にしなければならない。夜が来る。すると、だれも働けなくなる。 |
|
|
|
|
五 わたしは、この世にいる間は、世の光である」。 |
|
|
|
|
六 イエスはそう言って、地につばきをし、そのつばきで、どろをつくり、そのどろを盲人の目に塗って言われた、 |
|
|
|
|
七 「シロアム(つかわされた者、の意)の池に行って洗いなさい」。そこで彼は行って洗った。そして見えるようになって、帰って行った。 |
|
|
|
|
八 近所の人々や、彼がもと、こじきであったのを見知っていた人々が言った、「この人は、すわってこじきをしていた者ではないか」。 |
|
|
|
|
九 ある人々は「その人だ」と言い、他の人々は「いや、ただあの人に似ているだけだ」と言った。しかし、本人は「わたしがそれだ」と言った。 |
|
|
|
|
一〇 そこで人々は彼に言った、「では、おまえの目はどうしてあいたのか」。 |
|
|
|
|
一一 彼は答えた、「イエスというかたが、どろをつくって、わたしの目に塗り、『シロアムに行って洗え』と言われました。それで、行って洗うと、見えるようになりました」。 |
|
|
|
|
一二 人々は彼に言った、「その人はどこにいるのか」。彼は「知りません」と答えた。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
Office Murakami |