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四つの福音書による一つのイエス物語140 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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140 |
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人を汚すものを教える |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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7;14〜23 |
15;15〜20 |
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第七章一四〜二三節 |
第一五章一五〜二〇節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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馬可傳iケ書第七章 |
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十四 イエスまた衆庶を召て彼等に曰けるは爾曹みな我言を聞て悟れ |
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十五 外より人に入ものは人を汚すこと能はず然ど人より出るものは人を汚す也 |
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十六 聽ゆる耳ある者は聽べし |
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十七 イエス衆庶を離れて室に入しに其弟子たとへの意を問ければ |
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十八 彼等に曰けるは爾曹もなほ悟ざるか凡そ外より人に入ものゝ人を汚し能はざる事を知ざる乎 |
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十九 蓋その心に入ず腹に入て厠に遺すなはち食ふ所のもの潔れり |
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二十 又曰けるは人より出るものは是人を汚す |
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二一 人の心より出るものは惡念、姦淫、苟合、兇殺、 |
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二二 盜竊、貪婪、惡慝、詭譎、好色、嫉妒、謗讟、驕傲、狂妄なり |
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二三 是等の惡行はみな内より出て人を汚すもの也 |
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馬太傳iケ書第一五章 |
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十五 ペテロ イエスに答て曰けるは此譬を我儕に解たまへ |
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十六 イエス曰けるは爾曹も未だ悟ざる乎 |
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十七 凡て口に入ものは腹を運て厠に落るを未だ知ざるか |
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十八 口より出るものは心より出これ人を汚すもの也 |
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十九 蓋心より出る所の惡念 凶殺 姦淫 苟合 盜竊 妄證 謗讟 |
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二十 此等は人を汚ものなり然ども手を洗ずして食ふは人を汚さず |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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マルコ傳iケ書第七章 |
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一四 更に群衆を呼び寄せて言ひ給ふ『なんぢら皆われに聽きて悟れ。 |
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一五 外より人に入りて、人を汚し得るものなし、然れど人より出づるものは、これ人を汚すなり』 |
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一六 |
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一七 イエス群衆を離れて家に入り給ひしに、弟子たち其の譬を問ふ。 |
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一八 彼らに言ひ給ふ『なんぢらも然か悟なきか、外より人に入る物の、人を汚しえぬを悟らぬか、 |
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一九 これ心には入らず、腹に入りて厠におつるなり』かく凡ての食物を潔しとし給へり。 |
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二〇 また言ひたまふ『人より出づるものは、これ人を汚すなり。 |
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二一 それ內より、人の心より、惡しき念いづ、即ち淫行・竊盜・殺人、 |
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二二 姦淫・慳貧・邪曲・詭計・好色・嫉妬・誹謗・傲慢・愚痴。 |
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二三 すべて此等の惡しき事は內より出でて人を汚すなり』 |
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マタイ傳iケ書第一五章 |
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一五 ペテロ答へて言ふ『その譬を我らに解き給へ』 |
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一六 イエス言ひ給ふ『なんぢらも今なほ悟なきか。 |
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一七 凡て口に入るものは腹にゆき、遂に厠に棄てらるる事を悟らぬか。 |
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一八 然れど口より出づるものは心より出づ、これ人を汚すものなり。 |
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一九 それ心より惡しき念いづ、即ち殺人・姦淫・淫行・竊盜・僞證・誹謗、 |
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二〇 これらは人を汚すものなり、然れど洗はぬ手にて食する事は人を汚さず』 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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マルコによる福音書第七章 |
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一四 それから、イエスは再び群衆を呼び寄せて言われた、「あなたがたはみんな、わたしの言うことを聞いて悟るがよい。 |
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一五 すべて外から人の中にはいって、人をけがしうるものはない。かえって、人の中から出てくるものが、人をけがすのである。 |
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一六 〔聞く耳のある者は聞くがよい〕」。 |
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一七 イエスが群衆を離れて家にはいられると、弟子たちはこの譬について尋ねた。 |
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一八 すると、言われた、「あなたがたも、そんなに鈍いのか。すべて、外から人の中にはいって来るものは、人を汚し得ないことが、わからないのか。 |
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一九 それは人の心の中にはいるのではなく、腹の中にはいり、そして、外に出て行くだけである」。イエスはこのように、どんな食物でもきよいものとされた。 |
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二〇 さらに言われた、「人から出て来るもの、それが人をけがすのである。 |
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二一 すなわち内部から、人の心の中から、悪い思いが出て来る。不品行、盗み、殺人、 |
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二二 姦淫、貪欲、邪悪、欺き、好色、妬み、誹り、高慢、愚痴。 |
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二三 これらの悪はすべて内部から出てきて、人をけがすのである」。 |
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マタイによる福音書第一五章 |
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一五 ペテロが答えて言った、「その譬を説明してください」。 |
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一六 イエスは言われた、「あなたがたも、まだわからないのか。 |
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一七 口にはいってくるものは、みな腹の中にはいり、そして、外に出て行くことを知らないのか。 |
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一八 しかし、口から出て行くものは、心の中から出てくるのであって、それが人を汚すのである。 |
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一九 というのは、悪い思い、すなわち、殺人、姦淫、不品行、盗み、偽証、誹りは、心の中から出てくるのであって、 |
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二〇 これらのものが人を汚すのである。しかし、洗わない手で食事することは、人を汚すのではない」。 |
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Office Murakami |