四つの福音書による一つのイエス物語130
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました
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130
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多くのサマリア人から信じられる
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか
ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ  ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ
馬可傳iケ書 馬太傳iケ書 路加傳iケ書 約翰傳iケ書
マルコ傳iケ書 マタイ傳iケ書 ルカ傳iケ書 ヨハネ傳iケ書
マルコによる福音書 マタイによる福音書 ルカによる福音書 ヨハネによる福音書
4;39〜42
第四章三九〜四二節
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう
約翰傳iケ書第四章
三九 かの婦わが行し凡の事を彼われにしと證せし言に因て其邑のサマリア人おほくイエスを信ぜり
四十 是に於てサマリアの人イエスの所に來りて偕に留り給はん事を求しかばイエス此に二日留れり
四一 彼の言に困て信ぜし前よりも多かりき
四二 かれら婦に曰けるは今なんぢの言し事に因て信ずるに非ず我みづから聞て此は誠に世の救主と知たれば也
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう
ヨハネ傳iケ書第四章
三九 此の町の多くのサマリヤ人、女の『わが爲しし事をことごとくげし』と證したる言によりてイエスを信じたり。
 斯てサマリヤ人、御許にきたりて此の町に留らんことを請ひたれば、此處に二日とどまり給ふ。
四一 御言によりて猶もおほくの人、信じたり。
四二 かくて女に言ふ『今われらの信ずるは汝のかたる言によるにあらず、親しく聽きて、これは眞に世の救主なりと知りたる故なり』
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう
ヨハネによる福音書第四章
三九 さて、この町からきた多くのサマリヤ人は、「この人は、わたしのしたことを何もかも言いあてた」とあかしした女の言葉によって、イエスを信じた。
四〇 そこで、サマリヤ人たちはイエスのもとにきて、自分たちのところに滞在していただきたいと願ったので、イエスはそこにふつか滞在された。
四一 そしてなお多くの人々が、イエスの言葉を聞いて信じた。
四二 彼らは女に言った、「わたしたちが信じるのは、もうあなたが話してくれたからではない。自分自身で親しく聞いて、この人こそまことに世の救主であることが、わかったからである」。
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