四つの福音書による一つのイエス物語126
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました
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126
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天から来られた方を讃える
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか
ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ  ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ
馬可傳iケ書 馬太傳iケ書 路加傳iケ書 約翰傳iケ書
マルコ傳iケ書 マタイ傳iケ書 ルカ傳iケ書 ヨハネ傳iケ書
マルコによる福音書 マタイによる福音書 ルカによる福音書 ヨハネによる福音書
3;31〜36
第三章三一〜三六節
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう
約翰傳iケ書第三章
三一 天上より來るは萬物の上にあり地より出るは地に屬その言ところも地の事なり天より來るは萬物の上に在
三二 彼は自ら其見しところ聞し所の事を證と爲に其證を受るなし
三三 その證を受しは印をもて~の眞なる事を證す
三四 ~の遣しゝ者~の言を語る蓋~これに靈を賜ひて限量なければ也
三五 父は子を愛して萬物を其手に授たり
三六 子を信ずるは窮なき生命をえ子に從はざるは生命を見ことを得じ且~の怒その上に留らん
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう
ヨハネ傳iケ書第三章
三一 上より來るものは凡ての物の上にあり、地より出づるものは地のにして、その語ることも地の事なり。天より來るものは凡ての物の上にあり。
三二 彼その見しところ、聞きしところを證したまふに、誰もその證を受けず。
三三 その證を受くるは、印して~を眞なりとす。
三四 ~の遣し給ひし~の言をかたる、~、御靈を賜ひて量りなければなり。
三五 父は御子を愛し、萬物をその手に委ね給へり。
三六 御子を信ずるは永遠の生命をもち、御子に從はぬは生命を見ず、反つて~の怒その上に止るなり。
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう
ヨハネによる福音書第三章
三一 上から来る者は、すべてのものの上にある。地から出る者は、地に属する者であって、地のことを語る。天から来る者は、すべてのものの上にある。
三二 彼はその見たところ、聞いたところをあかししているが、だれもそのあかしを受けいれない。
三三 しかし、そのあかしを受けいれる者は、神がまことであることを、たしかに認めたのである。
三四 神がおつかわしになったかたは、神の言葉を語る。神は聖霊を限りなく賜うからである。
三五 父は御子を愛して、万物をその手にお与えになった。
三六 御子を信じる者は永遠の命をもつ。御子に従わない者は、命にあずかることがないばかりか、神の怒りがその上にとどまるのである」。
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