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四つの福音書による一つのイエス物語119 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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119 |
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「父だけ子を知り子だけ父を知る」 |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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11;25〜27 |
10;21〜24 |
10;14〜21 |
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第一一章二五〜二七節 |
第一〇章二一〜二四節 |
第一〇章一四〜二一節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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馬太傳iケ書第一一章 |
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二五 其ときイエス答て曰けるは天地の主なる父よ此事を智者達者に隱して赤子に顯したまふを謝す |
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二六 父よ然それ此の如ほ聖旨に適るなり |
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二七 父は我に萬物を予たまへり父の外に子を識もの無また子および子の顯す所の者の外に父を識者なし |
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路加傳iケ書第一〇章 |
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二一 此時イエス心に喜びて曰けるは天地の主なる父よ此事を智者と達者とに隱して赤子に顯し給ふを謝す父よ然それ是の如きは意旨に適るなり |
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二二 父は萬物を我に賜ふ父の外に子は誰なると識者なく亦子および子の顯す所の者の外に父は誰なると識者なし |
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二三 イエス弟子を顧て竊に曰けるは爾曹が見ところの事を見るその目はなり |
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二四 我なんぢらに吿ん多の預言者および王も爾曹が見ところの事を見んとせしかども見ず爾曹が聞ところの事を聞んとせしかども聞ざりき |
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約翰傳iケ書第一〇章 |
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十四 我は善牧者にて己の羊を識又己の羊に識る |
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十五 父われを識ごとく我も父を識われ羊の爲に命を捐ん |
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十六 我は此牢にあらざる別の羊を有り彼等をも引來らん彼等わが聲を聽ん遂に一の群一の牧者となるべし |
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十七 わが父われを愛す蓋われ再び命を得んが爲に命を捐るが故なり |
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十八 我より之を奪ふ者なし我みづから之を捐るなり我これを捐るの權能あり亦よく之を得の權能あり我父より我この命令を受たり |
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十九 偖この言に因て復ユダヤ人あらそひ別たり |
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二十 其中なる多の人いひけるは鬼に憑て狂ふ者なるに何ぞ彼に聽や |
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二一 又或人いひけるは是鬼に憑れし者の言に非ず鬼は瞽者の目を啓ることを能せん乎 |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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マタイ傳iケ書第一一章 |
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二五 その時イエス答へて言ひたまふ『天地の主なる父よ、われ感謝す、此等のことを智き者、慧き者にかくして嬰兒に顯し給へり。 |
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二六 父よ、然り、斯の如きは御意に適へるなり。 |
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二七 凡ての物は我わが父より委ねられたり。子を知る者は父の外になく、父をしる者は子また子の欲するままに顯すところの者の外になし。 |
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ルカ傳iケ書第一〇章 |
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二一 その時イエス聖靈により喜びて言ひたまふ『天地の主なる父よ、われ感謝す、此等のことを智きもの慧き者に隱して嬰兒に顯したまへり。父よ、然り、此のごときは御意に適へるなり。 |
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二二 凡ての物は我わが父より委ねられたり。子の誰なるを知る者は、父の外になく、父の誰なるを知る者は、子また子の欲するままに顯すところの者の外になし』 |
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二三 斯て弟子たちを顧み窃に言ひ給ふ『なんぢらの見る所を見る眼は幸なり。 |
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二四 われ汝らに吿ぐ、多くの預言者も、王も、汝らの見るところを見んと欲したれど見ず、汝らの聞く所を聞かんと欲したれど聞かざりき』 |
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ヨハネ傳iケ書第一〇章 |
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一四 我は善き牧者にして、我がものを知り、我がものは我を知る、 |
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一五 父の我を知り、我の父を知るが如し、我は羊のために生命を捨つ。 |
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一六 我には亦この檻のものならぬ他の羊あり、之をも導かざるを得ず、彼らは我が聲をきかん、遂に一つの群ひとりの牧者となるべし。 |
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一七 之によりて父は我を愛し給ふ、それは我ふたたび生命を得んために生命を捨つる故なり。 |
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一八 人これを我より取るにあらず、我みづから捨つるなり。我は之をすつる權あり、復これを得る權あり、我この命令をわが父より受けたり』 |
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一九 これらの言によりて復ユダヤ人のうちに紛爭おこり、 |
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二〇 その中なる多くの者いふ『かれは惡鬼に憑かれて氣狂へり、何ぞ之にきくか』 |
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二一 他の者ども言ふ『これは惡鬼に憑かれたる者の言にあらず、惡鬼は盲人の目をあけ得んや』 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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マタイによる福音書第一一章 |
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二五 そのときイエスは声をあげて言われた、「天地の主なる父よ。あなたをほめたたえます。これらの事を知恵のある者や賢い者に隠して、幼な子にあらわしてくださいました。 |
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二六 父よ、これはまことにみこころにかなった事でした。 |
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二七 すべての事は父からわたしに任せられています。そして、子を知る者は父のほかにはなく、父を知る者は、子と、父をあらわそうとして子が選んだ者とのほかに、だれもありません。 |
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ルカによる福音書第一〇章 |
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二一 そのとき、イエスは聖霊によって喜びあふれて言われた、「天地の主なる父よ。あなたをほめたたえます。これらの事を知恵のある者や賢い者に隠して、幼な子にあらわしてくださいました。父よ、これはまことに、みこころにかなった事でした。 |
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二二 すべての事は父からわたしに任せられています。そして、子がだれであるかは、父のほか知っている者はありません。また父がだれであるかは、子と、父をあらわそうとして子が選んだ者とのほか、だれも知っている者はいません」。 |
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二三 それから弟子たちの方に振りむいて、ひそかに言われた、「あなたがたが見ていることを見る目は、さいわいである。 |
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二四 あなたがたに言っておく。多くの預言者や王たちも、あなたがたの見ていることを見ようとしたが、見ることができず、あなたがたの聞いていることを聞こうとしたが、聞けなかったのである」。 |
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ヨハネによる福音書第一〇章 |
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一四 わたしはよい羊飼であって、わたしの羊を知り、わたしの羊はまた、わたしを知っている。 |
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一五 それはちょうど、父がわたしを知っておられ、わたしが父を知っているのと同じである。そして、わたしは羊のために命を捨てるのである。 |
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一六 わたしにはまた、この囲いにいない他の羊がある。わたしは彼らをも導かねばならない。彼らも、わたしの声に聞き従うであろう。そして、ついに一つの群れ、ひとりの羊飼となるであろう。 |
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一七 父は、わたしが自分の命を捨てるから、わたしを愛して下さるのである。命を捨てるのは、それを再び得るためである。 |
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一八 だれかが、わたしからそれを取り去るのではない。わたしが、自分からそれを捨てるのである。わたしには、それを捨てる力があり、またそれを受ける力もある。これはわたしの父から授かった定めである」。 |
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一九 これらの言葉を語られたため、ユダヤ人の間にまたも分争が生じた。 |
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二〇 そのうちの多くの者が言った、「彼は悪霊に取りつかれて、気が狂っている。どうして、あなたがたはその言うことを聞くのか」。 |
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二一 他の人々は言った、「それは悪霊に取りつかれた者の言葉ではない。悪霊は盲人の目をあけることができようか」。 |
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Office Murakami |