四つの福音書による一つのイエス物語113
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました
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律法と預言者はヨハネの時までと教える
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか
ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ  ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ
馬可傳iケ書 馬太傳iケ書 路加傳iケ書 約翰傳iケ書
マルコ傳iケ書 マタイ傳iケ書 ルカ傳iケ書 ヨハネ傳iケ書
マルコによる福音書 マタイによる福音書 ルカによる福音書 ヨハネによる福音書
11;12〜15 16;16
第一一章一二〜一五節 第一六章一六節
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう
馬太傳iケ書第一一章
十二 バプテスマのヨハネの時より今に至るまで人勵て天國を取んとす勵たるは之を取り
十三 それ凡の預言と律法の預言したるはヨハネの時までなれば也
十四 若なんぢら我言を承ることを好まば來べきエリヤは是なり
十五 耳ありて聽ゆるは聽べし
路加傳iケ書第一六章
十六 律法と預言はヨハネまでなり其のち~の國は宣傳らる皆用力て之に入んと爲なり
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう
マタイ傳iケ書第一一章
一二 バプテスマのヨハネの時より、今に至るまで、天國は烈しく攻めらる、烈しく攻むるは、これを奪ふ。
一三 凡ての預言と律法との預言したるは、ヨハネの時までなり。
一四 もし汝等わが言をうけんことを願はば、來るべきエリヤは此の人なり、
一五 耳あるは聽くべし。
ルカ傳iケ書第一六章
一六 律法と預言とは、ヨハネまでなり、その時より~の國は宣傳へられ、人みな烈しく攻めて之に入る。
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう
マタイによる福音書第一一章
一二 バプテスマのヨハネの時から今に至るまで、天国は激しく襲われている。そして激しく襲う者たちがそれを奪い取っている。
一三 すべての預言者と律法とが預言したのは、ヨハネの時までである。
一四 そして、もしあなたがたが受けいれることを望めば、この人こそは、きたるべきエリヤなのである。
一五 耳のある者は聞くがよい。
ルカによる福音書第一六章
一六 律法と預言者とはヨハネの時までのものである。それ以来、神の国が宣べ伝えられ、人々は皆これに突入している。
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