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四つの福音書による一つのイエス物語110 |
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マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました |
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます |
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています |
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました |
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110 |
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十二弟子を伝道に遣わす |
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか |
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ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ |
ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ |
ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ |
ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ |
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馬可傳iケ書 |
馬太傳iケ書 |
路加傳iケ書 |
約翰傳iケ書 |
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マルコ傳iケ書 |
マタイ傳iケ書 |
ルカ傳iケ書 |
ヨハネ傳iケ書 |
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マルコによる福音書 |
マタイによる福音書 |
ルカによる福音書 |
ヨハネによる福音書 |
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6;7〜13 |
10;5〜15 |
9;1〜6 |
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第六章七〜一三節 |
第一〇章五〜一五節 |
第九章一〜六節 |
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう |
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馬可傳iケ書第六章 |
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七 イエス十二の弟子を召て彼等を二人づゝ遣さんとして之に惡鬼を逐出す權威を授け |
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八 且かれらに命じけるは一の杖の外は旅の用意に何をも携なかれ旅袋糧食また金をも携ず |
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九 たゞ履をはき二の衣をきる勿れ |
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十 また彼等に曰けるは何處にても人の家に入ばその所を去までは其處に居 |
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十一 凡て爾曹を接ずなんぢらに聽ざる者には其處を去とき證のため足下の塵を拂へ我まことに爾曹に告ん審判の日いたらばソドムとゴモラは此邑よりも却て易かるべし |
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十二 弟子たち出て人々に悔改む可ことを宣傳へ |
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十三 また多の惡鬼を逐出し又多の病る者に膏を沃て醫しぬ |
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馬太傳iケ書第一〇章 |
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五 イエスこの十二を遣さんとして命じ曰けるは異邦の途に往なかれ又サマリヤ人の邑にも入なかれ |
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六 惟イスラエルの家の迷へる羊に往 |
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七 往て天國近に在と宣傳よ |
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八 病の者を醫し癩病を潔し死たる者を甦らせ鬼を逐出すことをせよ爾曹價なしに受たれば亦價なしに施すべし |
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九 爾曹金または銀または錢を貯へ帶る勿れ |
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十 行囊二の裏衣履杖も亦然そは工人の其食物を得は宜なり |
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十一 凡そク邑に至らば其中の好人を訪て出るまでは其處に留れ |
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十二 人の家にいらば其平安を問 |
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十三 その家もし平安を得べき者ならば爾曹の願ふ平安は其家に至らん若し平安を受べからざる者ならば爾曹の顧ふ平安は爾曹に歸るべし |
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十四 もし爾曹を接ず爾曹の言を聽ざる者あらば其家または其邑を去とき足の塵を拂へ |
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十五 われ誠に爾曹に吿ん審判の日到ばソドムとゴモラの地は此邑よりも却て易からん |
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路加傳iケ書第九章 |
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一 イエス十二の弟子を召集め凡の惡鬼を出し病を醫す能力と權威を賜たり |
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二 また~の國を宣傳へ病者を醫せん爲に |
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三 彼等を遣さんとして曰けるは路資に何をも携ざれ杖また旅囊糧金二の衣をも帶こと勿 |
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四 何の家に入とも其處に居りて亦其處より去 |
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五 爾曹を不接者あらば其邑を出る時かれらに證のため足より塵を拂へ |
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六 弟子いでゝ徧くゥクにゆき音を宣傳かつ病を醫せり |
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう |
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マルコ傳iケ書第六章 |
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七 また十二弟子を召し、二人づつ遣しはじめ、穢れし靈を制する權威を與へ、 |
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八 かつ旅のために、杖一つの他は、何をも持たず、糧も囊も帶の中に錢をも持たず、 |
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九 ただ草鞋ばかりをはきて、二つの下衣をも著ざることを命じ給へり。 |
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一〇 斯て言ひたまふ『何處にても人の家に人らば、その地を去るまで其處に留れ。 |
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一一 何地にても汝らを受けず、汝らに聽かずば、其處を出づるとき、證のために足の裏の塵を拂へ』 |
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一二 爰に弟子たち出で往きて、悔改むべきことを宣傳へ、 |
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一三 多くの惡鬼を逐ひいだし、多くの病める者に油をぬりて醫せり。 |
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マタイ傳iケ書第一〇章 |
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五 イエスこの十二人を遣さんとて、命じて言ひたまふ、『異邦人の途にゆくな、又サマリヤ人の町に入るな。 |
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六 寧ろイスラエルの家の失せたる羊にゆけ。 |
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七 往きて宣べつたへ「天國は近づけり」と言へ。 |
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八 病める者をいやし、死にたる者を甦へらせ、癩病人をきよめ、惡鬼を逐ひいだせ。價なしに受けたれば價なしに與へよ。 |
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九 帶のなかに金・銀または錢をもつな。 |
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一〇 旅の囊も、二枚の下衣も、鞋も、杖ももつな。勞動人の、その食物を得るは相應しきなり。 |
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一一 何れの町、いづれの村に入るとも、その中にて相應しき者を尋ねいだして、立ち去るまでは其處に留れ。 |
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一二 人の家に入らば平安を祈れ。 |
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一三 その家もし之に相應しくば、汝らの祈る平安は、その上に臨まん。もし相應しからずば、その平安は、なんぢらに歸らん。 |
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一四 人もし汝らを受けず、汝らの言を聽かずば、その家、その町を立ち去るとき、足の塵をはらへ。 |
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一五 誠に汝らに吿ぐ、審判の日には、その町よりもソドム、ゴモラの他のかた耐へ易からん。 |
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ルカ傳iケ書第九章 |
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一 イエス十二弟子を召し寄せて、もろもろの惡鬼を制し、病をいやす能力と權威とを與ヘ、 |
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二 また~の國を宣傳へしめ、人を醫さしむる爲に之を遣さんとして言ひ給ふ、 |
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三 『旅のために何をも持つな、杖も袋も糧も銀も、また二つの下衣をも持つな。 |
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四 いづれの家に入るとも、其處に留れ、而して其處より立ち去れ。 |
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五 人もし汝らを受けずば、その町を立ち去るとき證のために足の塵を拂へ』 |
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六 爰に弟子たち出でて村々を歷巡り徧く音を宣傳へ、醫すことを爲せり。 |
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう |
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マルコによる福音書第六章 |
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七 また十二弟子を呼び寄せ、ふたりずつつかわすことにして、彼らにけがれた霊を制する権威を与え、 |
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八 また旅のために、つえ一本のほかには何も持たないように、パンも、袋も、帯の中に銭も持たず、 |
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九 ただわらじをはくだけで、下着も二枚は着ないように命じられた。 |
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一〇 そして彼らに言われた、「どこへ行っても、家にはいったなら、その土地を去るまでは、そこにとどまっていなさい。 |
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一一 また、あなたがたを迎えず、あなたがたの話を聞きもしない所があったなら、そこから出て行くとき、彼らに対する抗議のしるしに、足の裏のちりを払い落しなさい」。 |
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一二 そこで、彼らは出て行って、悔改めを宣べ伝え、 |
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一三 多くの悪霊を追い出し、大ぜいの病人に油をぬっていやした。 |
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マタイによる福音書第一〇章 |
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五 イエスはこの十二人をつかわすに当り、彼らに命じて言われた、「異邦人の道に行くな。またサマリヤ人の町にはいるな。 |
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六 むしろ、イスラエルの家の失われた羊のところに行け。 |
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七 行って、『天国が近づいた』と宣べ伝えよ。 |
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八 病人をいやし、死人をよみがえらせ、重い皮膚病にかかった人をきよめ、悪霊を追い出せ。ただで受けたのだから、ただで与えるがよい。 |
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九 財布の中に金、銀または銭を入れて行くな。 |
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一〇 旅行のための袋も、二枚の下着も、くつも、つえも持って行くな。働き人がその食物を得るのは当然である。 |
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一一 どの町、どの村にはいっても、その中でだれがふさわしい人か、たずね出して、立ち去るまではその人のところにとどまっておれ。 |
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一二 その家にはいったなら、平安を祈ってあげなさい。 |
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一三 もし平安を受けるにふさわしい家であれば、あなたがたの祈る平安はその家に来るであろう。もしふさわしくなければ、その平安はあなたがたに帰って来るであろう。 |
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一四 もしあなたがたを迎えもせず、またあなたがたの言葉を聞きもしない人があれば、その家や町を立ち去る時に、足のちりを払い落しなさい。 |
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一五 あなたがたによく言っておく。さばきの日には、ソドム、ゴモラの地の方が、その町よりは耐えやすいであろう。 |
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ルカによる福音書第九章 |
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一 それからイエスは十二弟子を呼び集めて、彼らにすべての悪霊を制し、病気をいやす力と権威とをお授けになった。 |
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二 また神の国を宣べ伝え、かつ病気をなおすためにつかわして |
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三 言われた、「旅のために何も携えるな。つえも袋もパンも銭も持たず、また下着も二枚は持つな。 |
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四 また、どこかの家にはいったら、そこに留まっておれ。そしてそこから出かけることにしなさい。 |
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五 だれもあなたがたを迎えるものがいなかったら、その町を出て行くとき、彼らに対する抗議のしるしに、足からちりを払い落しなさい」。 |
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六 弟子たちは出て行って、村々を巡り歩き、いたる所で福音を宣べ伝え、また病気をいやした。 |
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Office Murakami |