四つの福音書による一つのイエス物語102
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました
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102
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地曳網の譬を語る
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか
ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ  ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ
馬可傳iケ書 馬太傳iケ書 路加傳iケ書 約翰傳iケ書
マルコ傳iケ書 マタイ傳iケ書 ルカ傳iケ書 ヨハネ傳iケ書
マルコによる福音書 マタイによる福音書 ルカによる福音書 ヨハネによる福音書
13;47〜50
第一三章四七〜五〇節
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう
馬太傳iケ書第一三章
四七 また天國はに投て各樣の魚をとる網の如し
四八 旣に盈れば岸に曳あげ坐てその嘉ものをにいれ惡ものを棄るなり
四九 世の末に於ても此の如ならん天の便等いでの中より惡を取わけ
五十 之を爐の火に投入べし其處にて哀哭切齒すること有ん
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう
マタイ傳iケ書第一三章
四七 また天國はにおろして、各樣のものを集むる網のごとし。
四八 充つれば岸にひきあげ、坐して良きものをに入れ、惡しきものを棄つるなり。
四九 世の終にも斯くあるべし、御使等いでて、義人の中より、惡人を分ちて、
 之を火の爐に投げ入るべし。其處にて哀哭切齒することあらん。
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう
マタイによる福音書第一三章
四七 また天国は、海におろして、あらゆる種類の魚を囲みいれる網のようなものである。
四八 それがいっぱいになると岸に引き上げ、そしてすわって、良いのを器に入れ、悪いのを外へ捨てるのである。
四九 世の終りにも、そのとおりになるであろう。すなわち、御使たちがきて、義人のうちから悪人をえり分け、
五〇 そして炉の火に投げこむであろう。そこでは泣き叫んだり、歯がみをしたりするであろう。
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