四つの福音書による一つのイエス物語92
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました
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種から実が育つ譬を語る
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか
ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ  ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ
馬可傳iケ書 馬太傳iケ書 路加傳iケ書 約翰傳iケ書
マルコ傳iケ書 マタイ傳iケ書 ルカ傳iケ書 ヨハネ傳iケ書
マルコによる福音書 マタイによる福音書 ルカによる福音書 ヨハネによる福音書
4;26〜29
第四章二六〜二九節
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう
馬可傳iケ書第四章
二六 また曰けるは~の國は人種を地に播が如し
二七 日夜起臥する問に種はえいで成長ども其然る故を知ず
二八 それ地は自から實を結ぶものにして初には苗つぎに穗いで穗の中に熟したるを結ぶ
二九 に熟ば穫時いたるに因て直に鎌を入さする也
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう
マルコ傳iケ書第四章
二六 また言ひたまふ『~の國は、或人、たねを地に播くが如し、
二七 日夜起臥するほどに、種はえ出でて育てども、その故を知らず。
二八 地はおのづから實を結ぶものにして、初には苗、つぎに穗、つひに穗の中に充ち足れるなる。
二九 實、熟れば直ちに鎌を入る、收穫時の到れるなり』
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう
マルコによる福音書第四章
二六 また言われた、「神の国は、ある人が地に種をまくようなものである。
二七 夜昼、寝起きしている間に、種は芽を出して育って行くが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。
二八 地はおのずから実を結ばせるもので、初めに芽、つぎに穂、つぎに穂の中に豊かな実ができる。
二九 実がいると、すぐにかまを入れる。刈入れ時がきたからである」。
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