四つの福音書による一つのイエス物語60
マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四つの福音書を一つのイエス物語に纏めました
マルコ→マタイ→ルカ→ヨハネの順にイエス物語は発展していきます
物語の初めから終りまでを331の話に分け話の一つ一つを四福音書の日本語訳を並べる形で紹介しています
福音書の日本語訳は英国聖書會社「新約全書」(明治三十九年発行)、日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)、日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)を並べて比較できるようにしました
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060
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「天に宝を積め」
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上の言葉が四福音書の中でどう記されているか、記されていないか
ΚΑΤΑ ΜΑΡΚΟΝ  ΚΑΤΑ ΜΑΤΘΑΙΟΝ ΚΑΤΑ ΛΟΥΚΑΝ ΚΑΤΑ ΙΩΑΝΝΗΝ
馬可傳iケ書 馬太傳iケ書 路加傳iケ書 約翰傳iケ書
マルコ傳iケ書 マタイ傳iケ書 ルカ傳iケ書 ヨハネ傳iケ書
マルコによる福音書 マタイによる福音書 ルカによる福音書 ヨハネによる福音書
6;19〜21 12;32〜34
第六章一九〜二一節 第一二章三二〜三四節
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英国聖書會社「舊新約全書」(明治三十九年発行)の「新約全書」で見てみましょう
馬太傳iケ書第六章
十九 くひ銹くさり盜うがらて竊む所の地に財を蓄ふること勿れ
二十 くひ銹くさり盜穿て竊ざる所の天に財を蓄ふべし
二一 蓋なんぢらの財の在ところに心も亦ある可れば也
路加傳iケ書第一二章
三二 小きよ懼る勿れ爾曹の父は喜びて國を爾曹に予へ給はん
三三 爾曹の所有をて施し己が爲に常に奮ざる財布すなはち盡ざる財を天に備よ其處は盜賊も近よらずも壞はざる也
三四 爾曹の財の在ところには爾曹の心も亦そこに在べし
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日本聖書協會「新約聖書」改譯(大正六年)で見てみましょう
マタイ傳iケ書第六章
一九 なんぢら己がために財を地に積むな、ここは蟲ととが損ひ、盜人うがちて盜むなり。
 なんぢら己がために財を天に積め、かしこは蟲ととが損はず、盜人うがちて盜まぬなり。
二一 なんぢの財のある所には、なんぢの心もあるべし。
ルカ傳iケ書第一二章
三二 懼るな小き群よ、なんぢらに御國を賜ふことは、汝らの父の御意なり。
三三 汝らの所有を賣りて施濟をなせ。己がために舊びぬ財布をつくり、盡きぬ財を天に貯へよ。かしこは盜人も近づかず、蟲も壞らぬなり、
三四 汝らの財のある所には、汝らの心もあるべし。
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日本聖書協会「新約聖書」口語訳(昭和二十九年)で見てみましょう
マタイによる福音書第六章
一九 あなたがたは自分のために、虫が食い、さびがつき、また、盗人らが押し入って盗み出すような地上に、宝をたくわえてはならない。
二〇 むしろ自分のため、虫も食わず、さびもつかず、また、盗人らが押し入って盗み出すこともない天に、宝をたくわえなさい。
二一 あなたの宝のある所には、心もあるからである。
ルカによる福音書第一二章
三二 恐れるな、小さい群れよ。御国を下さることは、あなたがたの父のみこころなのである。
三三 自分の持ち物を売って、施しなさい。自分のために古びることのない財布をつくり、盗人も近寄らず、虫も食い破らない天に、尽きることのない宝をたくわえなさい。
三四 あなたがたの宝のある所には、心もあるからである。
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